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「ついに合流!」と言われてもピンと来ない
— 古賀茂明@フォーラム4 (@kogashigeaki) August 18, 2020
『新』党名は立憲民主
『新』代表は枝野さん?
党員の声は聴かず、国会議員が勝手に決めました!と言われた党員はどう思うのか
新代表は暫定とし、党員投票で年明けごろまでに現執行部よりはるかに能力のある若手の新代表を選べ!https://t.co/PkDaUJjVG2
古賀茂明「国民民主の分党を狙った立憲民主」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8618cd10a63f0b37b4775cf8efdc6fc99b83451
8/18(火) 7:00配信 週刊朝日 ※週刊朝日 2020年8月28日号
古賀茂明氏
国民民主党の分党を表明する玉木雄一郎代表(c)朝日新聞
立憲民主党と国民民主党の合流が大詰めだ。
8月11日、国民民主党の玉木雄一郎代表が、立憲民主党との合流について、合流に参加する議員の党と、参加しない議員の党に分党する方針を表明した。自らは合流に参加せず、「改革中道」路線の新党を作るそうだ。
懸案だった党名は、国会議員による投票で決めることで両党が折り合ったが、元々国民の議員数が立憲よりも少ないうえに合流する国民の議員が減れば、枝野幸男立憲代表らが主張するとおり新党名も「立憲民主党」となるのは確実だ。
代表も今回は党員投票ではなく、国会議員の投票で決めるようだ。おそらく、枝野氏あるいは「いつもの顔ぶれ」の中から選ばれるのだろう。
ここまで協議を長引かせて最後は分党という結論を出したことに対して、玉木氏を批判する声もあるが、実は、この結論は枝野氏にとっては最良の結果と言ってもいいだろう。
私は、今年初めから、おそらく枝野氏は国民の玉木氏ら一部幹部を排除する形での合流を目指していると見ていた。3月ごろにある国民幹部に、「追い詰められて党分裂になるのではないか」と水を向けると、その幹部は、「枝野さんは分党を狙っていると思う。我々の軍資金の半分は持っていけるし、玉木氏らを排除できて枝野帝国を守れますからね。国民がじり貧なのはわかっているので、実は、最後は分党でもやむなしと考えています」と語った。予想どおりの展開になったわけだ。
ことの経緯はともかく、玉木氏は合流に賛成し、今週にも分党を党の正式決定にしようとしている。つまり玉木氏の判断により合流は事実上確定したのだ。
ところで、いざ合流が決まったとして、「それで野党は復活するのか?」と問われた立憲と国民の支持者はどう答えるだろうか?
実は、今回の合流劇の最大の問題はそこにある。
ここまでの重大な議論が全て密室で行われ、党員はこの間、経過について知らされず、党としての重大決定に全く関与できていない。
一般党員をこんなにバカにした話があるだろうか。「ついに合流が決まりました!」と言われても、党員から見ると、全ては黒く覆われた雲の中で起きていて意味不明。そのうえ、「『新』党名は立憲民主党、『新』代表は枝野幸男です。時間もなかったので皆さんの声は聴かず、私たち国会議員が勝手に決めました」ということになる。
これでは、せっかくの新党結成、新代表選出という大行事を今一番大事な党勢拡大につなげることはできない。
そこで、提案がある。
今回、国会議員の投票で決める新代表は暫定代表として、年明けに党員投票で正式代表を決めることにしたらどうか。そうすれば、年内に若手を含めて複数の代表候補が全国を回って、国民と対話しながら新党員獲得に汗を流し、さらに代表選の論戦などで国民の注目を集めることができる。
逆にそれができなければ、今もじり貧の立憲民主党の国会議員が選挙前に数十人、数が増えただけということになる。そして、選挙の結果、多くの議席を失い、元の木阿弥となるのではないだろうか。党員投票による代表選を行い、できればリーダーの世代交代を目指してほしい。
■古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。主著『日本中枢の崩壊』(講談社文庫)など
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