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コソコソ逃げる安倍首相は、なぜそんなに会見が嫌なのか? 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277197
2020/08/13 日刊ゲンダイ
広島で記者会見する安倍首相。49日ぶりも質疑打ち切り…(代表撮影)
8月6日、広島での安倍晋三首相の久々の記者会見に出たベテラン政治記者が言う。
「体調不安説も出ている中、確かに顔を見ても、むくみなのかたるみなのか、肌に張りがなくてあまり元気そうには見えない。しかし私が気になったのは、体よりもむしろ心の調子のほうで、目が泳いでいるとまでは言えないが、視線がピタッと定まらないでフラつく感じがあって、いかにも自信がなさそうだった」と。
この日の会見は、6月17日に通常国会を閉じて以来、49日ぶりの首相会見だというのに、質問は事前通告した4つだけ受け付け、全体でわずか16分間で打ち切り。足早に出て行く背中には、その場から早く逃れたいという気持ちがにじんでいるようだったという。なぜそんなに会見が嫌なのか。ベテラン記者の分析では、理由はいくつも重なっている。
第1に、役人が書いた原稿をプロンプターに映して棒読みするだけの演説をさんざん揶揄されて、会見そのものがトラウマになってしまった。第2に、自由な質問を許せば、森友学園問題や桜を見る会、それに特に広島では河井夫妻の巨額買収工作事件について聞かれるに決まっている。
さらに第3に、コロナ禍への対応の失敗。安倍の頭には東京五輪しかなく、それには一日も早い経済活動の再開が必須。3月に西村康稔経済再生相にコロナ対策担当相を兼任させたところから始まって、一応「両立」と謳ってはいるものの、実際には経済最優先でコロナ対策は二の次ということで前のめりに進んできて、その結果が無理を承知の「Go To トラベル」キャンペーン。もはや事実上の第2波の全国的な拡大は押しとどめようもなくなってしまった。
10日付読売新聞が載せた世論調査でも、「Go To トラベル」事業を開始したことを「適切でなかった」とする人が85%、安倍がコロナ対策で指導力を発揮していないとする人が78%で、もはや安倍は国民から見放されていると言ってもいいほどの評判の悪さである。
苦難の時こそ前面に立って、コロナ禍を克服し五輪を実現する道筋を指し示して国民に希望を与えようとするのが指導者であるはずなのに、逆にコソコソと逃げ隠れしているのだからどうにもならない。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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