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2020年 08月 05日
今回は、『安倍内閣&自民党は、何故、若者に支持されるのか』の後半を・・・。
以前から知人たちとの間で、「今時の若者は何故、安倍内閣や自民党を支持するのだろう?」「体制につくとか体制を支持するっていうのは、ダサイみたいな意識はないのかな」という話が出ていたのだが・・・。
先日、50代の知人が会社の若い人たちに「昔は学生とか若者は『ハンタイセイ(反体制)』のやつが多かったんだけど。今はそうでもないんだな〜」みたいな話をしたら、「ハンタイセイ?」とキョトンとされたという。(@@)
しかも、「ハンタイセイって『反対・制』ですか?」「いや、『反・体制』だよ」『体制?体制に反するって?」と、なかなか話が噛み合わず。彼らはこの話にあまり関心がなかったようなので、途中であきらめて、話題を変えたらしい。(>_<)
私たちは戦後世代なので、戦前、戦中のように国に支配されるような経験はないのだけど。
たとえば、昭和の時代は、まだ学校の規則が厳しかったし。教師の指導も体罰や恫喝ありだったので、何か学校が「体制」みたいなとこがあって・・・。
で、学校や先生に支配されたり、規則に縛られたり、いわゆる長いものに巻かれて「体制につく」ことは好ましくないと。「反体制であるべき」という感じの人が結構いたのだけど。
今時の若い人にとって、学校はそこまで「体制」と言える場所ではないのである。規則もゆるくなっているし。教師は体罰、恫喝を用いた指導をしたらアウトだし。
<10〜20代に「一般の公立中の生徒でも、男子は坊主とか五分刈りを強制されてた」と話すと、「あり得ない」「半分以上は学校行かなくなる」「保護者が許さない」とか言っていた。野球部などでも強制は不可ゆえ、坊主や五分刈にするか、時に保護者も交えてもめたりするらしい。>
で、逆に若者の中には、旧民主党や社共系の野党を「何でも反対する政党」(それこそ反対制、反対政?)、「小難しい理屈を言ったり、重箱の隅をつっつくような批判をしたりして、うざい存在」だと思っている人が少なからずいる様子。
政治思想などのイデオロギー、法律や政治理論がどうのという人たちこそ、クチうるさい、昔で言えば、体制っぽい人たちのように見えているような感じなのである。
* * * * *
まあ、そういうような話が時々、居酒屋談義で出ていたのだけど・・・。
昨日、前半をアップした『なぜ若者は、それでも「安倍晋三」を支持するのか』を読んで、「なるほど〜」と気づかされた部分があった。
若者たちにとって、ある意味まっとうな理論で批判する人は、「ウザい」「社会の風紀委員」みたいに感じるのである。「親しみやすい」安倍総理を、しばしば口汚く攻撃する野党や知識人・文化人たちは、彼らにはみな「陰キャ」で「かわいくない」存在なのだ。<陰キャ・・・陰気なキャラ(性格)。暗い、イケてない、マイナス要素が多く好かれない人たちに対して使うことが多い。>
そして、たぶん、野党や反安倍派が安倍首相を批判しているのを見ると、尚更に反発を覚えて、懸命に安倍首相を擁護しようとするのだろう。^^;
<確かに、SNSやヤフコメを見ていると、ホント、とんでも屁理屈をこねてまで、ともかく安倍首相を擁護しようとする人がかなりいるもんね〜。>
では、『なぜ若者は、それでも「安倍晋三」を支持するのか』の後半を・・。
『「批判」する奴は「陰キャ」
そしてもう一点重大なのは、若者たちにとって「批判」の捉え方が、一般的な理解とはまったく違うということだ。
先ほど、若者の目には安倍総理が「かわいいおじさん」として映っていることを指摘した。そんな「かわいい存在」である安倍総理に対して、「あべしね」などと罵声を浴びせるような文化人・知識人*4が支持する(むしろ自民党よりも若者に優しいかもしれない)野党に、若者たちがなびかないのも無理はない。
自民党や安倍政権に批判的な中高年層(とりわけインテリとされる高学歴な人びと)にとって、「批判すること」とは、よりよい方策や建設的な結論を導出するために必要不可欠な営みだろう(もっともネット上では、「批判」と称してほとんど悪口や人格攻撃に終始している人も珍しくはないが)。批判という行為自体はあくまで価値中立的であり、だれでもその権利を持っているというのが、社会一般の常識にかなった「批判」についての理解である。
一方、若者たちはそうは考えない。「批判ばっかりする奴はウザい」などと考えている。
これは政治に限った話ではない。そもそも、「なにかを懸命に頑張って取り組んでいる人」に対して、やたらに批判的な言動をとる人は、「足を引っ張る人」「文句ばかり言う人」「和を乱す人」――つまり、いわゆる「陰キャ」なのである。
「偉い人」なのに「かわいくて」「親しみやすい」安倍総理を、しばしば口汚く攻撃する野党や知識人・文化人たちは、彼らにはみな「陰キャ」で「かわいくない」ものとして映っている。
「批判なき政治」が意味すること
そのことを象徴する出来事が、いまから3年前にあった。元タレントで現在は自民党参議院議員の今井絵理子氏が、ツイッターに「今日から都議会議員選挙が始まります!『批判なき選挙、批判なき政治』を目指して、子どもたちに堂々と胸を張って見せられるような選挙応援をします」*5と書き、メディアやSNSで非難の嵐が巻き起こったのだ。
その当時に散見された「国民の『批判』にきちんと応えるのが政治だろう!」「批判をするな=独裁を認めろという意味か!?」といった知識人の反応こそ、彼らの目が届かない世界で「批判」という行為がどのようにとらえられているのか、まったく理解できていないことを端的に示していた。
今井議員が発した「批判のない政治」というのは、この発言に憤りを覚えた人びとが考えたような「(安倍)独裁政治を擁護する」ニュアンスの言葉ではない。「やることなすことにいちいち批判したり文句言ったりしてくるような陰キャが湧いてこないスタイルでやっていくんでよろしく!」といった意味合いの言明だったのだ。
若者たちにとって、「批判」とは建設的で価値中立的な営みではない。攻撃性や陰湿さといった、ネガティブなニュアンスをともなうワードなのである。
若者たちの視点からは、安倍総理は他人の批判をせず、粛々と政策を実行する側であり(政権与党のトップなのだから当然そうなるのだが)、野党はそれにゴチャゴチャと外野から「批判」をぶつける人びととして観測される。若者にとってどちらが「自分たちに親しい側の人間」に見えるかは、想像に難くない(例外的に都市部の高学歴層の若者では、立憲民主党などのリベラル政党を支持する割合が多いといわれる。それでも総じて、18?29歳の立憲民主党支持率は他の年代と比べて低い*6)。
「社会の風紀委員」への反感
「かわいいおじさん」こと安倍晋三が若者たちから人気を博しているのを「若者が右傾化している! ネトウヨ化している!」などと分析している人びとは、まったくわかっていない。そのような「批判」にこそ若者はウンザリしているのだ。
社会を懸命に前に進めようとしている人は、若者たちからすれば「どちらかといえば仲間」である。ゆえに、それを横から「批判」ばかりしている人びとは「どちらかといえば敵」であり、「陰キャ」であり、あるいは「新しい取り組みを邪魔しようとする保守」に見えてしまうのである。
ここで重要なのは、政策や言動をよく見れば実際は自民党が保守であって、野党がリベラルなのだ、勉強すればそれがわかるはずだ、という政治思想の筋論ではない。あくまで、口うるさく「批判」をしているのは、若者たちの目からはだれであるように見えるか――ということである。
例えば、いまや若者文化のメインストリームにまでなっているマンガやアニメやゲームの表現に「社会の風紀委員」よろしく文句を言うのは、もはや立憲民主党や日本共産党といった左派政党側とその支持者たちのお家芸になってしまった*7 *8。
アニメやマンガやゲームを愛好する若者にとって、「この絵柄はけしからん」「性的搾取である」「発売を中止しろ」などと、もっともらしい理屈で「批判」をよこしてくる人びとは「保守」なのである。たとえそれがフェミニズムや多様性、あるいはポリティカル・コレクトネスなどの「リベラル」的な価値観に基づいていようが、若者たちにとってみれば「自分たちの親しむ文化にケチをつける連中」である以上は、「敵」であり「陰キャ」であり、そして「保守」として映るのだ。
若者たちは、愛すべき「かわいいおじさん」に対して、ときにその死を願うほどの憎悪を漲(みなぎ)らせている人びとの罵詈雑言にいよいようんざりしており、甚だしい嫌悪感を持っている。
安倍政権に批判的な人びと、野党を支持する人びとが、安倍晋三を「極悪人」として叩き続けるかぎり、「若者はなぜ安倍晋三を支持するのか」という謎は解けないままだろう。
*4「「ソフィーの世界」翻訳者が「あ べ し ね」ツイートで炎上 反省口にした後も「くたばっちまえ アーベ」」J-CASTニュース、2014年4月18日(https://www.j-cast.com/2014/04/18202606.html?p=all)
*5 今井絵理子(@Eriko_imai)2017年6月23日(https://twitter.com/Eriko_imai/status/878072125252182017)
*6 朝日新聞世論調査データ(https://digital.asahi.com/politics/yoron/report/)
*7 弁護士 太田啓子(@katepanda2)2019年10月14日(https://twitter.com/katepanda2/status/1183729350207623169)
*8 向川まさひで(@muka_jcptakada)2019年10月16日(https://twitter.com/muka_jcptakada/status/1184264350447439872)』
* * * * *
ただ、実際、10〜20代の人たちと話してみると、小難しい話や理論は好きではないけど、「平和が大切。戦争はイヤ」という人が多いし。「貧富の差が大きくなって、生活や教育、医療の格差ができるのはよくない」「すごくお金持ちでなくていいから、みんながそれなりに助け合って、安定した生活ができるといい」と考えている人が少なくないのがわかる。
それゆえ、野党が若者に対してももっとうまくアピールして、彼らの共感を呼べないものかと思うmewなのである。(@_@。
p.s. 別に自民党などのように若者向けに漫画やアニメを使わなくてもいいと思うけど。(&本当は若者にも、もうチョットは勉強して欲しいけど。)ただ、上からエラそ〜に小難しい話をするのではなく、彼らの目線で語りかける努力は必要かも。>
THANKS
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