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東京五輪OWS会場お台場は“肥溜め”…1年延期でも浄化不能
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/276400
2020/07/25 日刊ゲンダイ
選手は命がけだ(2019年東京五輪水泳オープンウォータースイミングのテスト大会)/(C)共同通信社
「トイレみたいなにおいがする」――。東京五輪の水泳オープンウオータースイミングのテスト大会に参加した選手から衝撃的な発言が飛び出したのは昨夏のことだった。競技会場のお台場海浜公園は、海水から基準値超えの大腸菌が検出され“肥溜め”とまで揶揄されたが、あれから1年。コロナ禍がなければ、24日は東京五輪の開会式のはずだった。水質は改善したのだろうか。
今、SNSで注目を集めているのが、都の下水道局がアピールする「水面制御装置」だ。下水道局の公式ツイッターは16日、同装置について、〈下水道から河川などへ放流されるゴミの流出を抑制するために開発した特許技術です〉とのコメントと共に、装置が作動する動画をアップしている。30秒間の動画の再生回数は実に70万回超に上る。
同ツイートには、〈これでオリンピックのうんこプールが奇麗になるってこと?〉〈川とかも奇麗になるかな〉といった水質改善に関するコメントが投稿されている。都議会関係者も「お台場の水質浄化が可能なのか」と沸き立った。
ところが、下水道局によると、装置は新技術ではなく2002年から都内の下水道に設置済みで、ゴミの除去はできるが、水質改善には効果がないという。
現状、「クサい」と声が上がった昨夏から、お台場の水質はほとんど改善していない。予定通り、五輪開催を迎えていたら、選手らは“肥溜め”の中を泳がされることになっていたわけだから、1年の延期は不幸中の幸いとも言えよう。
下水放流口から汚水が…(提供写真)
海にコロナウイルスが残留する危険も
果たして、来年の大会本番までに水質改善できるのか。都は昨年9月から、オリンピック・パラリンピック準備局や下水道局など複数局で連携し、“肥溜め”浄化対策を進めている。においの原因である海底のヘドロの巻き上げ防止のため、伊豆諸島の神津島の砂をまいたり、下水の放流口周囲にネットを張って海へゴミが流入するのを防ぐ措置を取ってきた。
東京港の水質問題を調査し続け、昨夏、お台場の水質について問題提起した港区議会議員の榎本茂氏はこうみる。
「根本的な水質改善は難しい状況です。砂の散布については、海中の有害物質の分解には一定の効果があるでしょう。しかし、実験用の水槽でテストしたところ、いくら砂をまいても海底に沈殿するヘドロは巻き上がってしまう。下水放流口のネットも、放出される水量が多すぎて『壁』の役割を果たせていません」
怖いのは、目下、拡大中の新型コロナウイルスが、感染者の糞尿に残留し、下水道を通じて海に放出されている恐れがあることだ。下水道局は〈WHOは「感染者の糞便から新型コロナウイルスに感染するリスクは低い」と公表しており、下水からの感染リスクは低いものと考えられます〉と公式HPで主張しているが、不安は払拭し切れていない。
「下水道局は『リスクは低い』とは言いますが、『感染しない』とは言い切れないわけです。そんな状態で選手に泳いでもらえるでしょうか。この際、大会の開催・中止にかかわらず、今回の問題をきっかけに東京港の水質改善に正面から取り組むべきです。50年くらいかかる可能性もありますが、現状の『間に合わせ』の対策では将来に禍根を残すことになるでしょう」(榎本茂氏)
“肥溜め”じゃなくなる日は来るのか。
このたび、東京都下水道局と政策連携団体である東京都下水道サービス株式会社及び日本工営株式会社が共同開発した「水面制御装置」が、令和元年度土木学会賞「環境賞」を受賞しました。
— 東京都下水道局 (@tocho_gesuido) July 16, 2020
水面制御装置とは、合流式下水道から河川などへ放流されるゴミの流出を抑制するために開発した特許技術です。 pic.twitter.com/uSM7tjKprM
これほど分かりやすい解説ないやろ。
— シン@20梅雨甲甲甲乙甲(甲丁) (@ZsinnZ) July 17, 2020
f外失礼...
— 【GTW】sironeko_2231 (@nekotchi_) July 17, 2020
うんこプールはある意味ほぼ垂れ流しですね( 'ω')
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