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ヨーロッパの研究チームが論文公開【「キャベツとキュウリを食べるとコロナで死なない」本当なのか?】 人間の体には「Nrf2」というタンパク質があり、人体の炎症を防ぐ機能を持っている。この力にキャベツとキュウリから得たスルフォラファンがプラスされると威力が強まるという(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/lK3A2T5qme
— KK (@Trapelus) July 22, 2020
コロナ死亡率「キャベツとキュウリ」で減少を“深堀り”解説
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/276352
2020/07/23 日刊ゲンダイ ※タイトルは紙面による
抗酸化物質の含有量が多い(C)日刊ゲンダイ
キャベツとキュウリを食べると新型コロナで死なない――。こんな研究結果が発表されて話題になっている。
「調査をしたのはWHO傘下の『世界呼吸器疾病連盟(GARD)』の研究陣です。仏モンペリエ大学医学部のジャン・ブスケ名誉教授が中心になり、国ごとの新型コロナの死亡率と野菜の消費量の関係性を調査した。するとキャベツの消費量が1日1グラム増えると国の死亡率が13・6%低下。キュウリの場合は15・7%低下する可能性がみつかり、医学論文公開サイト『medRxiv・org』に論文をアップしています」(国際政治経済学者の浜田和幸氏)
この論文によると、コロナによる死亡率が世界最低水準のラトビアでは、1人が1日平均30グラム近いキャベツを消費している。一方、死亡者が多いベルギー、英国、スペイン、イタリア、スウェーデン、フランスではキャベツとキュウリを摂取する割合が少ない。フランスの消費量は1グラム、他の5カ国は5グラム未満だったという。
いったい、キャベツにどんな効果があるのか。本当に新型コロナに効くのか。
ハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)は論文を読んだ上でこう解説する。
「野菜をはじめとした植物の中にはスルフォラファンなどの抗酸化物質があり、体内の炎症を防いでくれます。このスルフォラファンを多く含むのが、アブラナ科の植物であることは以前から分かっていました。研究チームが10種類以上のアブラナ科の植物の消費量を調べたところ、そのひとつのキャベツをたくさん摂取する国のコロナ死亡率が低いことに気づいたのです。キュウリはアブラナ科ではありませんが、やはりスルフォラファンの含有量が多い植物です」
人間の体には「Nrf2」というタンパク質があり、人体の炎症を防ぐ機能を持っている。この力にキャベツとキュウリから得たスルフォラファンがプラスされると威力が強まるという。スルフォラファンがNrf2を補佐することで炎症を抑える力が増し、肺炎が重症化しないよう働きかけているわけだ。
「今回の研究はヨーロッパの人々を対象としたものですが、この原理が正しければ、われわれ日本人もキャベツとキュウリをたくさん食べたほうが新型コロナの重篤化を防げるかもしれません」(左門新氏)
今夜から、とんかつを食べるときはキャベツの大盛りとキュウリのぬか漬けを注文したい。
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