http://www.asyura2.com/20/senkyo274/msg/435.html
Tweet |
<1>小池知事の逆鱗に触れると排除以外に生き延びる道なし 恐怖の小池都政 知事から“クビ宣告”の元都庁OB幹部が語る
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/276323
2020/07/21 16:50 更新日:2020/07/22 15:53
小池都知事(C)日刊ゲンダイ
東京都の監理団体である「公益財団法人東京都環境公社」の澤章理事長(61)が7月末で退任する。澤氏は1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長を経て、中央卸売市場次長として築地市場の豊洲移転に携わった。2019年に都庁を退職して現職に就任。都OBは65歳まで関連団体で勤務するのが慣例で、理事長就任から、わずか1年で退任するという極めて異例の人事が行われた背景には、小池知事による事実上の“クビ宣告”があったとみられている。“都庁の半沢直樹”とでも呼ぶべき渦中の澤氏が小池都政の実相を改めて振り返った。
◇ ◇ ◇
小池知事が366万票で再選を果たして始まった7月の第2週、都庁では早くも幹部人事が動き始めていた。
昨年3月に都を定年退職した私はこの1年、OB人事の枠の中で生計を立てていたが、今月10日、突如、T副知事から呼び出しを受けた。都庁第1庁舎6階の副知事室にわざわざ出向くのは、懲戒処分か異動内示を受ける時と相場は決まっていた。
ついに来たか、と直感した通り、T副知事からは7月末で現職(公益財団法人東京都環境公社理事長)を退くように通告された。それは8月から無職になることを意味していた。
出版した本は都庁で「発禁本」の扱い
事の発端は今年3月に出版した1冊の本だ。『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)は、私が東京都中央卸売市場次長として築地市場の豊洲市場への移転問題にかかわった1年半の体験をもとに小池知事の肉声を交えて騒動の経緯をつづったものである。
週刊誌では暴露本、告発本のレッテルを張られたが、本人としては至ってまじめに(多少の皮肉と自虐を込めて)都庁内部のドタバタ劇を記述したつもりである。
発売直後から妙な噂が聞こえてきた。
「知事サイドは、幹部職員に『あの本を読ませるな』と下令しているようだ」
「都庁に出入りするメディアに対しては『あの本を書評などで取り上げるな』とお触れを出しているらしい」
実際、現役時代に見知っていた記者たちに「『築地と豊洲』をよろしく」と手あたり次第連絡しまくったのだが、ものの見事にガン無視された。
ある全国紙の記者からは「ちょっと今、うちでは無理です。小池派で売ってますから」と苦しい(?)胸の内を明かされもした。都庁第1庁舎2階の書店では局地的なベストセラーになったものの、ある時期、店頭から本が消えた。カウンターで問い合わせると、レジの後ろからそっと取り出してくれたなどという話も聞いた。まるで発禁本の扱いである。
「築地と豊洲」が小池知事にとってそれほどの「破壊力」を持っていたとしたら、作者冥利に尽きるじゃないかとほくそ笑んだが、それで終わるわけがなかった。
小池知事の逆鱗に1度触れた者は排除されるほかに生き延びる道はないのだ。これまでの経験則では、すぐには切り捨てず、しばらく生かしておいて、ほとぼりが冷めたころにバッサリというケースが多かった。私の場合、それは「都知事選が終わるまで」ということだったのだろう。
人形の首を挿げ替えるような報復人事
さて、T副知事からの退任通告である。「個人の言活動と理事長の職を結び付けて処分されるのはおかしい」と食い下がる私に対して、T副知事は「いやいや、そういうことではなくて、常識ってことですよ」と言い放った。常識? 訳が分からない。「ですから、局長まで務めた人間が備えている社会常識、良識ですよ」。その後、何を聞いても「常識」の一点張りで埒が明かない。つまり私は非常識な人間だからクビになったということだ。
だが待てよ。私は盗撮を犯したのでも公金を横領したわけでもない。個人的に本を出版して週刊誌の取材に応じただけである。常識・非常識などという曖昧模糊とした理由で「クビ」を切られるなんて、「おいおい都庁はいつから国家安全法下の香港になったんだよ」と思わず心の中で叫んでしまった。と同時に、都庁官僚組織のケツの穴の小ささに呆れかえった。
いの一番にやるべきは、共働きの妻の説得だ。「だから言ったじゃない!」と叱責されるかと思ったが、「仕方ないわね。こうなるってわかってたんでしょ。仕事探してよ」とこれまでで一番優しい言葉をかけてくれた。
……そんなことはどうでもいい。7月13日、都庁では幹部人事の異動が発令された。その中に不可解な異動があった。福祉保健局長が交通局長に異動。外部から見ればどうってことのない横転人事である。だが、都庁関係者の間には衝撃が走った。福祉保険局長とは新型コロナウイルスの拡大防止の最前線で奮闘してきた局長である。その指揮官をコロナ再拡大のこの局面で取り換えるとはどういうことだ。以前から福祉保健局長と小池知事はウマが合わないとか、局長の進言、直言を知事は快く思っていないなど、不協和音を感じさせる噂が流れていた。それにしても、気に入らなければ人形の首を挿げ替えるように役人を扱う小池知事のやり方は2期目に入っても微動だにしないらしい。再び恐怖政治の4年間がはじまったのである。 =つづく
澤章 東京都環境公社理事長
1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。現在、(公)東京都環境公社理事長。3月に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK274掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK274掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。