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愚策「Go To」に地方戦慄 コロナ病床不足のワースト道府県
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/276025
2020/07/15 日刊ゲンダイ
6月まで東京以外の地方は感染を抑え込めていたが…(週末は人で賑わう神戸中華街の南京町)/(C)日刊ゲンダイ
22日からスタート予定の「Go To キャンペーン」。全国各地にウイルスをバラまきかねない「愚策」に地方は戦々恐々だ。14日は山形、宮城、福島の3県の知事が相次いで「懸念」を表明。コロナ患者を受け入れる病床の確保状況を調べると、観光県の厳しい実態が浮かび上がった。
◇ ◇ ◇
13日、「Go To キャンペーン」を「愚かだ」と批判した青森県むつ市の宮下宗一郎市長は「感染者が多数報告された場合、医療崩壊の恐れがある」と語った。コロナ感染者に対応できる同市の病床はわずか4床。青森県は「コロナ患者の受け入れは市町村ごとでなく県で対応します。現在、県では144の病床を確保しています」(健康福祉部)と答えた。県全体でも150床未満とは心もとない。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「先月までは東京以外の地方は感染を抑え込めていた。ところが、今月に入って、東京から地方に感染が広がるようになりました。今、地方自治体は病床の再確保に動き出しているところです。そこに『Go To キャンペーン』を前倒し実施させるとは。なぜ、このタイミングなのか。地方の首長が不安視するのも当然です」
人口10万人当たりのコロナ対応病床数ワースト25道府県/(C)日刊ゲンダイ
出張や観光が増えそうな地域がゾロゾロ |
厚労省発表の都道府県別の確保病床(7月8日時点)を基に、人口10万人当たりのコロナ対応病床数を計算した。別表が「ワースト25道府県」だ。
トップは北関東の住人を中心に海水浴や釣り客が訪れる茨城。鹿嶋の工業地帯やつくばの研究都市もあり、出張族の往来も少なくない。
富士山や温泉、うなぎの静岡が2位。世界遺産「富岡製糸場」がある群馬は170床で6位と上位。むつ市の青森は14位に顔を出す。
トップ10入りの愛知、兵庫、埼玉、広島、福岡は、人口が多い割に確保病床が少ない。「キャンペーン」効果で、観光や出張が増えそうな県でもある。
山梨は東京に隣接する上、富士山や湖など観光資源も豊富。しかし、確保病床は全国最少の80床だ。夏休み旅行の定番である北海道や沖縄も余裕はない。秋に観光客が殺到する京都は431床の確保にとどまっている(別表外)。
「もともと地方は病院や人員など医療資源は脆弱です。病床を確保したくても限界があります。2〜3のクラスターが発生すれば、あっと言う間に満床に追い込まれる自治体も少なくないでしょう。今、このタイミングで『Go To キャンペーン』の全国一律実施はありえない。少なくとも東京からの出発は補助金の対象外とすべきです」(中原英臣氏)
あと1週間で本当に実施するのか。
税金をつぎ込んだ政府のキャンペーンで、都民だけ例外というのはありえない。不公平だ。こんなあほ策やめるべきだということだ。それにしても、この政府が考える策は悉く「ばかまるだし」だ。スタッフ総入れ替えが急務。https://t.co/qBpZlZ5Duu #日刊ゲンダイDIGITAL
— ハラボーン (@haraborn2017) July 16, 2020
やってる場合か!【Go To「医療崩壊」キャンペーン】病床不足 行ってはいけないワースト25都道府県 出張や観光が増えそうな地域がゾロゾロ 中原英臣氏「今、このタイミングで「Go Toキャンペーン」の全国一律実施はありえない。少なくとも東京からの出発は補助金の対象外とすべき」(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/H9DbbOL7QE
— KK (@Trapelus) July 15, 2020
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