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当初価格の2・5倍 F35戦闘機を2・5兆円で売りつけられる日本政府 まるでトランプのATM https://t.co/0Zwi8oUjx0 pic.twitter.com/W4rrukxKdB
— カンパネラ (@yblygWvYSvUSlIl) July 14, 2020
当初価格の2・5倍 F35戦闘機を2・5兆円で売りつけられる日本政府 まるでトランプのATM
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/18064
2020年7月14日 長周新聞
米国務省が9日、日本へのF35戦闘機計105機売却を承認したと発表した。F35は米ロッキードマーチン社製のステルス戦闘機で、今回の承認額は約231億1000万j(約2兆4700億円)となった。日本はF35を合計で147機買う計画を進めており、今回の105機売却承認は、米国側が「2・5兆円で買え」と日本側に通告したことを意味する。新型コロナや九州豪雨災害の対応で、巨額な予算が必要となる一方で、米国に約2・5兆円もの武器購入費を貢ぐ動きが進行している。
今回、米国が売却を承認したF35の内訳は空軍使用のA型63機と、短距離離陸や垂直着陸が可能な海兵隊仕様のB型42機である。アメリカ国防安全保障協力局は9日付でアメリカ議会へ承認に必要な書類を提出した。そこでは機体に加え、搭載エンジン、電子戦システム、各種スペアや人材育成、物流サポートなど25年間にわたる支援も含んでいた。
F35の売却承認についてトランプ政府は声明を出し「日本が強固で効率的な防衛能力を維持することは米国の国益に不可欠だ」「F35の売却によって日本は空対空および空対地の自衛能力が強化される。アジア太平洋地域の政治的安定と経済発展に向けた勢力である主要同盟国の安全を向上させることになる」と表明した。
F35戦闘機の導入は、「空自戦闘機の更新」を掲げて具体化が進行した。当初の機種選定では、老朽化したF4戦闘機のかわりにF35Aを42機取得することが決まり、三沢基地(青森県)に13機配備した。ところが2018年12月に防衛大綱や中期防衛力整備計画(中期防)で護衛艦「いずも」の空母化を決め、F35Aの取得数を42機から147機に変更し、105機増やした。このうち42機については、短距離離陸・垂直着陸機能を持つ空母仕様のF35Bにかえることも決定した。今後10年間で数回にわけてF35を買いそろえる計画となった。同時にこの計画は「自衛隊に国産空母を早急に配備する」「航空自衛隊の戦闘機をすべて戦闘攻撃機に変える」という米国が求める軍事戦略に基づいていた。そのため米国もF35Bに関しては、導入予定の42機分をすべて売却承認する動きを見せている。
海自最大のヘリ搭載型護衛艦「いずも」(全長248b、基準排水量約1万9500d)にF35Bを搭載し、自衛隊が空母を本格運用する計画は、2017年頃から「いずも型護衛艦」と「ひゅうが型護衛艦」(いずも型より少し小型)を対象に調査・研究が進行していた。当初は「米軍の後方支援実施」を目的とし、米軍のF35Bが垂直着艦することを理由にしていた。ところがその後、日本にF35Bを買わせて自衛隊の艦船を空母化する計画へ変わっていった。一方で、米軍は後方へ下がり、日本やフィリピンなど同盟国を最前線に立たせて盾にする軍事配置の転換が進行した。そうすれば米国の軍需産業はもうかり、米軍部隊が最前線で攻撃を受けるリスクも避けられるからである。
こうした要求に従い、防衛省は「いずも」の甲板に耐熱性加工を施し、F35Bの垂直離発着を可能にする計画を進めている。甲板改造で「いずも」にF35Bを12機以上搭載できるようにし、出撃や燃料補給に活用することを想定している。「いずも」より大型のヘリ搭載型護衛艦「かが」も空母化するため、日本周辺海域に空母を2隻配備したのと同じ効果を持つことになる。それは艦載機を最大90機搭載できる米軍横須賀基地の原子力空母「ロナルド・レーガン」、米軍佐世保基地に配備した超大型強襲揚陸艦「アメリカ」(輸送機や攻撃ヘリなど約30機搭載可能)とあわせ、空母4隻体制でアジア近隣諸国ににらみを効かす体制である。
さらに政府がF35の147機購入を決めたとき、空自の戦闘機は空中戦専用機のF15戦闘機(対地・対艦攻撃はできない)が201機(改修できないタイプが99機)あり、対地・対艦攻撃もできるF2、F4、F35Aが148機だった。空自の主任務は、他国の軍用機に日本の領空侵犯をさせない「対領空侵犯措置」であり、空中で警告し追い払う空中戦重視の布陣だった。
ところがF35147機購入計画と、2018年の防衛大綱や中期防を実行すれば、改修できないタイプのF15戦闘機はすべて巡航ミサイル「JSM」が搭載できるF35A、F35Bに入れかわることになる。
さらに巡航ミサイル「JASSM(ジャズム)」と「LRASM(ロラズム)」は改修できるタイプのF15とF2への搭載を目指すことになった。老朽化したF4偵察機は2021年に全機退役する。それは空自の戦闘機すべて(F35A、F35B、改良型F15、F2)が巡航ミサイルを搭載した戦闘攻撃機になることを意味する。したがってF35の大量購入は敵基地攻撃能力保有を先取りする動きと直結している。
加えて、未完成の機体を大量に買い込んで日本を戦闘機運用の試験場にする動きが露わになっている。メディアが「最新ステルス戦闘機」ともてはやすF35は何度も事故を起こしてきた。それは米軍が「試験運用を続けながら改修し、完成に近付ける」という「スパイラル開発」という手法をとっているからだ。つまり「未完成の実験機」に米兵を搭乗させ、事故が起きれば改修していくもので、いつ事故が起きてもおかしくない状態にあることを示している。
そのため2017年6月には操縦士が酸素不足になる事例が5件発生し、2018年1月には米会計検査院(GAO)が、未解決の欠陥が966件(このうち111件が危険な事故に直結する内容)だったと発表した。2019年4月には空自F35Aが墜落する事故も起きている。
加えて米国防総省運用試験評価局はF35Bの寿命が製造当初の想定(8000飛行時間)を下回り、2100時間以下にとどまるとの見解を示した。これは国産のF2戦闘機の寿命(6000飛行時間)の3分の1である。このような米国製欠陥機を大量に買い込み自衛隊に配備しようとしている。
なおF35は1機の当初単価が96億円(2012年)だった。それが2016年には181億円にはね上がり、今回の売却承認額では1機平均が235億円と約2・5倍になっている。
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