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れいわ新選組代表・山本太郎は7月10日夜、YouTubeライブで視聴者と記者に向かい、来週の党総会で大西つねき氏の除籍を提案すると話した。
総会には、次の衆院選の公認を受けた候補者たちや、大西つねき氏も出席する。
約27分の山本太郎の会見動画のうち、後半の囲み記者会見をのぞいた冒頭の約10分間を文章にして、こちらに投稿します。
全体を見たい場合は、下の動画を参照してください。(文字起こし・筆者)
(冒頭から)
れいわ新選組の代表、山本太郎です。
本日は、大西つねき氏の動画での発言について、お話させていただきたいと思います。
はっきり申し上げますと、完全アウトです、当然です。
「命の線引きをすべきだ。それが政治である」というような主旨の発言は、まったく受け入れられません。
何よりも、私たちれいわ新選組の立党からの精神である、「生きてるだけで価値がある」、そういう世の中を実現していくんだというところに関して、まったく逆の考え方だと思います。
私自身、この言葉を見た時に、おそらく一番びっくりした、ということだと思います。
おそらく、どこの誰が聞くよりも一番、自分自身がびっくりした。
そりゃそうですよね、れいわ新選組を名乗りながら、そのような発言があったということですから、非常にショッキングでした。
もちろん、私のみならず、この言葉を聞いて、本当におそろしい気持ちになった方々、多くいらっしゃると思います。
本当にお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
一方で、大西つねきさんの処分について、どのような形にしていくのかということなんですけれども、私の中では、数ある処罰の中でも、一番重いものが該当すると思っています。つまりは、除籍です。
ただ、私自身、除籍ということを自分自身で決めて、それを実行できるわけではございません。
れいわ新選組の意思決定は、最終的に総会の場ではかられるというルールになっております。
それを考えますと、総会を通して、私が提案する除籍ということを、総会のメンバーにおわかりいただくということになっていきます。
おそらくみなさんの中には、どうして処分までこんなに時間がかかるのかということを疑問に思われてる方もいらっしゃるかもしれません。
これだけ、「ありえない発言」ということを考えますと、普通なら一発退場、当然だと思います。
ただ、その一発退場というものに関して、「とにかく、この炎上してるものを、なんとか火消ししなければならない」という感覚に陥ってはダメだというのが、私自身の理解です、考えです。
それは何かと申しますと、おそらく私自身の中にも、ひょっとすれば皆さんの中にもあるかも知れない、優生思想的な部分。実際、自分の中にありました。
それは、東電の原発事故が起こった時に、自分自身、芸能界で仕事をしてて、それなりに税金を十代からおさめてたっていう思いがあったんですね。
その時に、国は自分を助けてくれるだろうというような考えになってたんですけれども、実際はそうではなかった、ただちに影響はないという言葉を受けて、ああなるほどと。
自分も切り捨てられる側にいたのかということを感じた。
ならば、誰もが切り捨てられない世の中を作るしかないというような考えに至っていったんですね。
何が言いたいか。私自身の中にもおそらく、優生思想的なものも存在しているのかも知れない。
今の私ならば、そういったものに対して、絶対にダメだということは言えます。
けれども、自分自身の中に、そういったものの芽がある。
それは社会的に考えても、あり得ることかも知れない。
そう考えるとこれを、大西つねきさんの問題だけだと考えるのは少し違うのではないかと。
何が言いたいかといいますと、もちろん大西つねき氏への処分、これは行わねばならない、当然です。
私たちは、処分を行わないということは一度も言っていません。
ただ、その処分に至るまでのプロセス、ここに対して、やはり自分自身も、グループの仲間にもしっかり考えてもらいながら処分を決めて行きたい。
そのプロセス、自分自身がどう踏んで行くかってことなんですけれども、
大西さんに対して、生命倫理というものに関して学問的に深めている方々だったりとか、その専門家だったり、あとは当事者の方だったり、そういう方々から色々なレクを受けていただく。
それは私や、もちろんれいわ新選組のメンバーにも受けてもらう。そういうことを通した上で、みんなで処分をしっかりとしていきたい、そのように考えてます。
なので、一般的な政治における処分、要は一刻も早く切る、鎮火をはかるということは目的としない。
私たちがやりたいことは何かというと、このとんでもない問題発言、「人間の命を選別する」といった発言、その元には何があるのかということを、ちゃんと一人一人、確認して行きたい。そういう思いからこのような、長引く事態になっております。
そのことに対して、本当に沢山のお叱りを皆さんから受けました。本当に申し訳ありません。できればこのプロセスを一緒に見ていただきたい、そのような思いです。
で、その総会なんですけれども、来週、開くことになっております。
一人でも多くの総会の構成メンバーに来ていただき、そしてもちろんレクにも参加していただいた上で、お話をしていくということになっています。
この総会の後、記者会見を開いて、みなさんにもお伝えして参ります。
大西さんと、この件について初めてお話したのが七月七日でした。
この問題が私自身の耳に入ったのが、七月七日の朝でした。で、その日の夜にお会いしました。
このことについての弁明は、一切通用しないということをお伝えしました。
私からは、「これはもう、れいわ新選組を離れるか、または謝罪・撤回、つまりは一からやり直す、そのどちらかでしかない」ということをお伝えしました。
それに対して大西さんは、謝罪・弁解を望まれたということです。
そこまでのやりとりの中でも、おそらく、自分自身の発言に対しての後悔であったりとか、何かしら変わりたいのではないかという意思を感じたというわけです。
これが果たしてどのような形になっていくのかわかりません。
彼の中で変化が生まれ、少しでも変わっていこうとするならば、れいわ新選組として支える必要があると思ってます。
ただ処分を下し、とにかく即行でさようなら、ということにしてしまうと、社会に与える害悪は、計り知れないものだと私は思ってます。
まずはそのまま、除籍にしたまま、野に放つ、ということは許されないと思ってます。
このような間違った考え方というものが、世の中に広まっていく後押しをするわけにはいかないということですね。
非常に不器用でもどかしいやり方だとは思いますけれども。本来ならば、サッサともう、けじめをつける、確かにそう思います。
私の中では、ですから、総会の中で除籍ということを提案する。
その後、おそらく本人からの弁明、それに加えて総会参加者からの数々の議論をいただいたのちに、除籍の提案についてお決めいただくという形になってるわけです。
...すいません、何よりも、この大西つねき氏の発言によって、本当に心を痛めた皆さんにお詫びを申し上げます。
ここから先の、例えばレクチャーであるとか、総会がどのような形で行なわれるかということに関しては、また皆さんにお伝えをしていきたいと思っております。
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