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7月 07, 2020 日々雑感(My impressions daily)
九州球磨川の水害の酷さには驚くが、テレビでMCが「温暖化により毎年のように豪雨と水害が起きています」とのたまっていた。まったくバカに付ける薬はない。
増水した球磨川の様子を映しているテレビを拝見すると、川の中ほどに青々とした樹木が見えた。ハハーン、球磨川も浚渫を怠っていたのか、と合点がいった。
80年ぶりの豪雨だとか寝とぼけたことを言っているが、河川管理は一日当たりどの程度の降水量に対して、どの程度増水すると想定して、増水してもなお安全なように安全性を見込んで整備を行うものだ。
球磨川の整備基準を国交省は何時どのように決めたのか。それに対して、今回の降水量はどうだったのか、という検証もなく「温暖化による豪雨が毎年のように降る」と解説するのはどうかしている。むしろ国土強靭化と治山・治水を怠った国の責任の方が重いのではないだろうか。
全国の河川を見るが良い。中州に木が生い茂り、川岸にも砂が堆積して草木が青々と茂ってはいないだろうか。一旦豪雨があると、それらが川の水の流れを堰き止め、流れを変えて奔流が土手を穿つようになる。
浚渫と適宜な土手の強化を怠ってはならないが、日本は小泉政権以来公共事業を目の敵にして河川の安全管理を蔑ろにしてきた。その結果が川に中州が出来て、そこに木々が生い茂っいる。
そして、かつての氾濫原の宅地化が進み、溢れ出た水に新築家屋が浸かるようになっている。それは果たして災害なのだろうか。
ハザード・マップを策定して「塗り絵」をすれば「防災担当」の仕事は終わったような気になっているが、ハザード・マップで危険個所を共通認識したのなら、危険個所の解消に向けた努力をすべきではないか。いつまでも危険個所を危険個所のまま放置しているのは行政の怠慢ではないだろうか。
「防災」がともすれば「災害時の避難方法」に置き換えられがちな「防災会議」のあり方を、今一度問い直す必要がありはしないだろうか。
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