http://www.asyura2.com/20/senkyo273/msg/860.html
Tweet |
<1>クルーズ船の集団感染からコロナ対策の迷走が始まった 官邸落日 側近官僚の暴発
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/275374
2020/07/01 日刊ゲンダイ
最初の失態はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の対応か(C)日刊ゲンダイ
安倍晋三が内閣総理大臣に返り咲いて7年半あまり、政権には数々のピンチが訪れた。2013年の特定秘密保護法の国会審議に始まり、15年には安保関連法、さらに17年の森友加計学園、19年の桜を見る会……。隔年で問題が発生し、内閣支持率が急降下した。
いつしかそれが忘れ去られ、支持率が持ち直す。結果、憲政史上最長の内閣となり、永田町や霞が関で首相官邸に逆らう敵がいなくなった。それが安倍1強政権たるゆえんだ。しかし桜を見る会騒動のさなか、新型コロナウイルスに見舞われると状況が一変した。
「総理は運がいい。これで桜騒ぎが吹っ飛んだ」
官邸からそんな不謹慎な言葉が聞こえたのも束の間、コロナ対策にことごとく失敗しそこへ検察庁法問題や河井夫妻の逮捕が追い打ちをかけた。
「もう疲れたよ」
近頃は首相本人からそんな弱音が漏れ出し1強が大きく揺らいでいる。
官邸落日の原因のひとつが、政権中枢の内部分裂だ。とりわけコロナ対策では司令塔になるはずの内閣官房が機能せず、官邸官僚たちがバラバラに動いている。揚げ句、失政が相次ぎ、責任のなすりつけ合いが始まる。
ちまたで指摘されてきた最初の失態は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の対応だろう。だが、実はその前段にも官邸の動きがあった。
中国が情報を隠していたせいで他国に比べ日本の対応が遅れたように伝えられるが、その実、日本の外務省と厚労省はすでに昨年12月に新型肺炎の情報をつかんでいた。そこから内閣官房にある国際感染症対策調整室と新型インフルエンザ等対策室が動き始めた。年の明けた今年1月6日に厚労省が武漢から帰国した神奈川県在住の30代中国人男性の発症を確認し、16日にはそれを発表している。ただし、これはもっぱら内閣官房に出向している厚労省の動きだ。
さらに政府は1月23日に武漢が都市閉鎖に踏み切ったのを受け、26日に日本人を帰国させ中国へチャーター第1便を飛ばした。これは内閣官房で事態対処・危機管理担当の事態室の動きだ。事態室は防衛省出身の内閣官房副長官補兼国家安全保障局次長の前田哲の指揮下にある。ここまでは日本政府の危機管理対応が機能していたといえる。
しかしその実、首相の安倍や官邸中枢が司令塔となり、コロナ対応に迅速に動いたわけではない。この時点における官邸の関心は、むしろ中国の習近平招聘や東京五輪だった。ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染が起きると、慌てて首相補佐官の和泉洋人が動いた。クルーズ船の現場で対応したのが、和泉の“愛人”と報じられた大坪寛子だ。が、ここからコロナ対策の迷走が始まる。 =敬称略
(つづく)
集団感染で慌てて動いた和泉補佐官だったが…(C)日刊ゲンダイ
外務省と厚労省は12月の段階で新型肺炎の情報をつかんでいた
ちまたで指摘されてきた最初の失態は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の対応だろう。だが、実はその前段にも官邸の動きがあった。
中国が情報を隠していたせいで他国に比べ日本の対応が遅れたように伝えられるが、その実、日本の外務省と厚労省はすでに昨年12月に新型肺炎の情報をつかんでいた。そこから内閣官房にある国際感染症対策調整室と新型インフルエンザ等対策室が動き始めた。年の明けた今年1月6日に厚労省が武漢から帰国した神奈川県在住の30代中国人男性の発症を確認し、16日にはそれを発表している。ただし、これはもっぱら内閣官房に出向している厚労省の動きだ。
さらに政府は1月23日に武漢が都市閉鎖に踏み切ったのを受け、26日に日本人を帰国させ中国へチャーター第1便を飛ばした。これは内閣官房で事態対処・危機管理担当の事態室の動きだ。事態室は防衛省出身の内閣官房副長官補兼国家安全保障局次長の前田哲の指揮下にある。ここまでは日本政府の危機管理対応が機能していたといえる。
しかしその実、首相の安倍や官邸中枢が司令塔となり、コロナ対応に迅速に動いたわけではない。この時点における官邸の関心は、むしろ中国の習近平招聘や東京五輪だった。ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染が起きると、慌てて首相補佐官の和泉洋人が動いた。クルーズ船の現場で対応したのが、和泉の“愛人”と報じられた大坪寛子だ。が、ここからコロナ対策の迷走が始まる。 =敬称略
(つづく)
森功 ノンフィクション作家
1961年、福岡県生まれ。出版社勤務などを経て、2003年からノンフィクション作家として活動を開始。「ヤメ検 司法エリートが私欲に転ぶとき」「同和と銀行」「腐った翼 JAL消滅への60年」「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」など著書多数。最新刊は最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。
ノンフィクション作家・森功さんの連載「官邸落日 側近官僚の暴発」が始まりました。第1回目は無料で公開します。 https://t.co/P6OJjsPGiL#日刊ゲンダイDIGITAL 新規有料会員は「初月無料」。月初の入会ほどお得です。https://t.co/hVR0t7Ft3S
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) July 1, 2020
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK273掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK273掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。