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7月 05, 2020 日々雑感(My impressions daily)
<自民党外交部会と外交調査会が3日の役員会で、中国による「香港国家安全維持法」制定に反発し、中国の習近平国家主席の国賓来日中止を求める決議案をまとめたことに対し、二階俊博幹事長サイドが猛反発している。部会側は来週中に党内手続きを終え首相官邸に申し入れる構えだが、中国との太いパイプを持つ二階氏が「待った」をかける可能性もあり、党内で緊張感が高まっている。
岸田文雄政調会長は3日、決議案について、部会側に対して党内全議員が出席できる部会総会で諮るよう指示。6日の総会開催が決まった。二階氏サイドが岸田氏に掛け合い、決議案の文面を外務省と調整するよう求めた。
かつて田中角栄元首相に師事した二階氏は独自の中国人脈を築き、2016年の幹事長就任以降は習氏ら要人との会談を重ねて日中関係の改善を後押ししてきた。だが決議案については事前に報告がなく、二階派関係者は「中国と摩擦を起こしても仕方がない。勝手なことはさせない」と述べた。それに対し、党内の保守系議員で構成する「保守団結の会」(代表世話人・高鳥修一筆頭副幹事長)は3日、決議案の内容を後退させるべきではないとし、会員43人に部会総会への出席を呼びかけた>(以上「毎日新聞」より引用)
「中国の習近平国家主席の国賓来日中止を求める決議案をまとめたことに対し、二階俊博幹事長サイドが猛反発している」という。二階氏は「自由民主党」の幹事長なのか、それとも「中国共産党日本支部」の幹事長なのか、帰属を鮮明にすべきだ。
習近平氏が主席にある中共政府が香港に導入した「国家安全法」によれば、ブログで中共政府を批判し新型コロナウイルスを武漢肺炎と呼んでいる私が中国に行けば、空港に降り立った途端に犯罪者として逮捕される。
香港人であろうとなかろうと、中国にいようがいまいが、中共政府はすべての人類を中共政府の中国に対する「悪口雑言」は許さない、というのだから恐れ入る。習近平氏は世界人類の上に「神」のように君臨しているとでも錯覚しているのではないか。誇大妄想もここまでくれば一国の主席として政権の座にあってはならない。
それは誇大妄想というよりも「誇大妄想狂」の域に達している。つまり狂っている。人は誰もが平等で、権利を等しく有している、という現代民主国家の根本原理を理解していない、前世紀以前の遺物でしかない。彼は始皇帝の秦の時代を生きているかのようだ。
中共政府の国家としての価値観と、日本の国家としての価値観は決して相容れない。それは二階氏も百も承知のはずだ。なぜなら二階氏は民主的な選挙で和歌山県の有権者から選ばれてバッジを付けているからだ。つまり民主的な手続きを踏んで国会議員として大口を叩いている。
しかし、習近平氏は、そうではない。決して民主的な手続きを経て主席に就任したのではない。国民の与り知らない中国共産党の序列争いに勝って、共産党の主席になり中国全土の政治権力を掌握しているだけだ。しかし香港は1997年から50年間は英国等と時代のままに香港人の民主主義と人権を守る、という国際的な約束だった。それは英国との二国間条約というが、すなわち自由主義圏との約束だった。だからこそ米国は香港に貿易優先権を認め、SWIFTコードを付与して香港が存続できるように計らってきた。
二階氏は米国と袂を分かって、中共政府の中国と手を握るつもりか。断っておくが、両国と手を握ることは出来ないのは子供目でも明らかだ。二階氏は政治家として何を判断基準として生きて来たのか。「儲け」至上主義のチンケな経団連の小僧になったのなら、自民党の幹事長を直ちに辞任すべきだ。「自由+民主」の党名を汚すものでしかない。
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