北海道医師会のホームページより http://www.hokkaido.med.or.jp/doctor/202006.html 6月18日 中川俊男の思い「新しい日本医師会へ」と政策提言「持続するやさしさ、変革する力、未来への飛躍」を発表しました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 新しい日本医師会へ会長候補中川俊男の思い 日本医師会の英知を結集し、決めるべきときに決めることができる スピー ド感をもって、明るく揺るぎのない医師会を作ります。 国民の命と健康を守るためならどんな圧力にも屈しない医師会を作ります。 ◆より強く、開かれた医師会に生まれ変わります 会員に政策決定プロセスを発信します。国に対して何をなぜ要請したのか、 その結果どうなったのか、情報にアクセスしやすく、わかりやすく発信し ます。多様で多くの議論を歓迎します。一致団結して、政界、官界をリー ドする医療政策を作りましょう! 若い医師会員からの意見を受け止める場を作り、次世代への改革に つなぎます。私も日本医師会未来医師会ビジョン委員会の委員から スタートしました! ◆これまで以上に国民に頼られる医師会にします 新型コロナウイルス感染症について、日本医師会には国民の皆さんから 多くの問い合わせがありました。これまでの対応をしっかりと検証し、 これからの対応力をさらに強化します。 「まずは、かかりつけ医へ」。そのために何が必要か。かかりつけ医自ら の研鑽や地域医師会の活動を後押しするとともに、日本医師会が国民の声 を丁寧にうかがいます。 ◆地域医療を守るため、医療機関の経営体力を高めます 今、医療崩壊が現実のものとなっています。新型コロナウイルス感染症患 者さんへの対応、空床確保、受診控え、・・・。医療機関経営の安定化な くして、地域医療を持続的に守ることはできません。緊急的な資金注入の 要請はもちろん、「新しい生活様式」が求められ、国民の受診行動が変化 ーーー2ーーー しつつある中、基本診療料のあり方をはじめとする診療報酬の構造的改革 に立ち上がります。 ◆医師のための最善を追求します 医療の効率化を追求します。医療費削減のことではありません。医師の働 き方を良くするための生産性の向上です。医師は医療の本質に集中できる ようにします。医師の業務を軽減するため、そして医師の技術を補完し高 揚させるため、財源的裏付けをもってテクノロジーの導入を支援します。 国民の安全を守るため、市場拡大ありきで医療を侵食する営利サービスの 参入は認めません。 ◆さらに有事に強い医師会になります 今回の新型コロナウイルス感染症、東日本大震災をはじめとするこれまで の新興感染症、災害の教訓を忘れることなく、災害医療や緊急的な医療の 機動力を高めるため、医師会員間で情報と技術の共有を徹底します。臨戦 態勢をとりましょう! 医師、医療従事者がいかに献身的な働きをしているか、日本医師会が国民 に理解を求めます。有事に備え、平時に余力があり包容力のある医療提供 体制の構築を求めます。 ◆政府と緊密な関係の下、あるべき医療政策を実現します 国政選挙において、日本医師会は政権与党である自民党を支持します。日 頃から政治家の意見、助言を傾聴し、意見交換を行います。 国の医療政策立案過程においては、その初期段階から、日本医師会の対案 を提言し、厚生労働省はじめ関係省庁と真摯な議論を行います。 日本医師会ならではの現場のエビデンスを示し、医療、介護に必要な財源 の確保を求めます。 ーーー3ーーーー ◆持続するやさしさ、変革する力、未来への飛躍◆ 〜中川俊男の考えるスピード感あふれる新しい日本医師会へ〜 ◆開かれた日本医師会へ
政策提言の内容のみならず、背景、理由、プロセスを公開します。 都道府県会長会(新規)からの政策提言を求めます。 若手医師の議論の場を拡大し、政策プレゼンテーションの機会を設けます。 委員会の議論をリアルタイムに紹介します。 会員の議論を深めるためのエビデンスや素材を提供します。 日本医師会の活動や医療政策を国民に継続的にお知らせします。国民の声 を傾聴する場を設けます。 ◆安全と安心の公的医療保険の持続と強化 公的医療保険の財政調整機能を高め、持続可能性を追求します。 公的医療・介護保険本体を守ることを前提に、公的保険外サービスの機能 をあらためて整理します。 あるべき財源配分(医科技術、調剤等)について徹底的に議論します。 行き過ぎた医薬分業を見直し、処方料と処方箋料の格差解消、院内処方へ の一定の回帰を目指します。 ◆平時の医療の強化、有事の医療への備え 新型コロナウイルス感染症対策専門組織を強化します。これまでの対応を 検証しつつ次に備えるとともに、日本版 CDC の創設に向けて働きかけを 行います。 都道府県医療計画に新興・再興感染症対策を追加し 5 疾病 6 事業としま す。 災害医療対応組織を強化します。JMAT がこれまで以上に機動的に活動 できるよう環境整備を進めます。 地域医療構想を見直します。地域の実情にそって有事にむけた包容力(病 床)を確保します。 ーーー4ーーー 医療安全、死因究明の取り組みを進めます。医療事故調査制度の社会的 信頼性を高め、医療事故の原因究明と再発防止目的での運用を徹底します。 ◆地域医療を支える医業経営基盤の安定化 基本診療料をはじめ診療報酬の構造的な問題を見直し、あるべき診療報酬 体系を提言します。 日本医師会に医療機関経営を支援する組織を創設します。 控除対象外消費税問題について、医療機関ごとの補填のバラツキを解消す るため抜本的解決に取り組みます。 かかりつけ医機能がこれまで以上に発揮されるよう、あらゆる支援を行い ます。 ◆未来を支える医師へ AI や IT など、医師の働き方改革を促進する技術、診療を補完する技術を 医師が躊躇なく活用できるよう、国に財源を求めるとともに技術的支援を 行います。 専門医制度に関する検討状況を公開し、会員の意見を日本専門医機構につ なぎます。 医師会にアクセスしやすく、入りやすい仕組みにします。 日本医師会に関心がある医師に対し、チューター制度を設け、先輩医師が 個人的な相談にのります(地域医師会と連携して実施します)。 ◆政府与党との連携強化 日頃から国会議員と緊密な意見交換を実施します。 組織代表候補との連携を強化し、会員との公開勉強会を開催します。
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