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次の総理にしていけない政治家 西村康稔、河野太郎、菅義偉
https://www.news-postseven.com/archives/20200619_1571331.html?DETAIL
2020.06.19 16:00 NEWSポストセブン 週刊ポスト2020年7月3日号 ※タイトルは紙面による
「一強総理」の重石が取れると、自民党では安倍首相のイエスマン、面従腹背でチャンスを狙っていた者、何度挑んでも勝てなかった政治家たちが“待ってました”と次の首相レースに名乗りを上げ始めた。
だが、果たして彼らはポストコロナの時代に必要なリーダーの資質を備えているのか。政治の裏表を知り尽くした政治通が実名で「この政治家だけは次の総理にしてはいけない」と突きつける
“発言がコロコロ変わる”西村康稔大臣
コロナで知名度は上がったが…(時事通信フォト)
感染拡大中はコロナ担当相としてテレビ出演が増えた西村氏は、知名度アップで“総理・総裁候補”の一角に浮上。2009年総裁選に出馬経験がある。
「コロナ対応では単なるスポークスマン。自分で主導権をもって差配するのではなく、周りに振り回されて発言がコロコロ変わった。統治能力が見えない人に総理は任せられない。昔から銀座通いしていて、両脇にホステスを侍らせて飲んでいる姿を目撃したことがあるが、衆人環視の中でそんな振る舞いをしてしまう脇の甘さ、デリカシーのない政治家を信用するのは難しい」(政治ジャーナリスト・藤本順一氏)
「今回のコロナ感染は100年に1度の大災害、地球規模で経験した人がいない。だからこそ、将来またパンデミックが起きたときの専門家会議の議事録など対応の記録を克明に残しておくのが政治の責任です。そこから教訓が導ける。それを西村は議事概要でいいという。こんな政治家に国の将来は任せられない」(筆坂秀世・元参院議員)
“権力を持って変わった”河野太郎氏
ブルーインパルスで株を上げた(時事通信フォト)
空自のブルーインパルスによる医療関係者への“感謝飛行”で株をあげた河野氏も有力候補の1人。
「河野さんはもっと正論を言う人だと期待していたが、権力を持つと180度変わった。やると言っていた大臣会見のオープン化さえ、まだ実現できない。発信力があるから総理になる前はいろんな政策を打ち出すでしょうが、いざ総理になれば官僚組織に絡め取られて何もしないタイプ。ポストコロナ社会のリーダーには実行力が求められる。間違ってこの人を総理にしたら失望するだけでしょう」(ジャーナリスト・安積明子氏)
河野氏が5月時点では陸上イージス配備中止の報道を「フェイク」と批判しながら、6月に自ら中止を表明したのもその現われだろう。
“調整能力しかない”菅官房長官
調整能力だけでは…(時事通信フォト)
安倍長期政権を支えた立役者。「危機管理の菅」と呼ばれてきたが、コロナ危機でその評価はどうだったか。
「そもそも大きな方針を出して国を引っ張るというより、決められた方針が機能不全を起こした場合に、調整して元に戻すのがこの人物の適所といえる。そういう能力を培ってきたから、総理として指揮をとれというのは難しいのではないか」(政治評論家・有馬晴海氏)
「毎日の会見をそつなくこなしていると言われるが、菅さんの発言で国民の記憶に残っている言葉があるでしょうか。ポストコロナでは新たな生活、ニューノーマルが求められ、総理は国民に今後の社会の姿を提示しなければならない。菅さんの発信力ではそれは覚束ない」(木下厚・元衆院議員)
次の総理にしてはいけない議員 岸田文雄、石破茂、小泉進次郎
https://www.news-postseven.com/archives/20200623_1571734.html?DETAIL
2020.06.23 07:00 NEWSポストセブン 週刊ポスト2020年7月3日号 よる
「一強総理」の重石が取れると、自民党では安倍首相のイエスマン、面従腹背でチャンスを狙っていた者、何度挑んでも勝てなかった政治家たちが“待ってました”と次の首相レースに名乗りを上げ始めた。
だが、果たして彼らはポストコロナの時代に必要なリーダーの資質を備えているのか。 かつて自民党実力者の金丸信・副総裁は、「平時の羽田孜、乱世の小沢一郎、大乱世の梶山静六」と人材の豊富さを誇る言い方をした。
しかし、いまや自民党には「乱世」や「大乱世」を乗り切ることができそうな人材が払底している
政治の裏表を知り尽くしたOB議員、政治学者、ベテラン記者が実名で「この政治家だけは次の総理にしてはいけない」と突きつける。
“ほっこりしか言わない”岸田文雄・政調会長
「アベノマスクマン」と呼ばれる(時事通信フォト)
政府配布の布マスクを毎日律儀に装着し、議員会館で「アベノマスクマン」と呼ばれている岸田氏は、安倍晋三首相や麻生太郎副総理の“意中の後継者”と見られている。
「岸田さんとテレビでご一緒させていただいたとき、どういう政策をしたいのか、憲法9条や外交についての考えをきっちり聞こうとしたが、最後まで言わなかった。口にしたのは、『ほっこりとした政治』をしたいという言葉だけでした。
これからの時代、リーダーが自分の意見を発信できないと国民はついていかない。いくら人柄が良くても、存在感を示せなければ一国のリーダーとは認められないし、長期政権など無理。総理を任せられません」(政治学者の岩井奉信・日本大学法学部教授)
「コロナ対策では収入が激減している世帯に30万円給付方針をまとめたが、与党内の反対で一律10万円給付にひっくり返された。あの判断を見ても国民の声を汲み取れていない。岸田氏が総理だったら何も決断できなかったのではないか。アベノマスクをして安倍首相に政権禅譲してもらおうなど全然ダメ」(筆坂秀世・元参院議員)
“党内が支えない”石破茂・元幹事長
敵は”身内”か(時事通信フォト)
ポスト安倍の「本命」とみられている。前回総裁選では安倍首相に党員票で善戦し、世論調査でも支持が高い。
「経験、勉強、準備もできているが、政治は1人では結果が出せない。安倍内閣の長期政権は党幹部、議員、官僚の忖度で成り立っていた。石破氏は安倍首相とは違うタイプのリーダーだが、どんな形であれ協力体制の構築は欠かせない。その協力を得られるかが大きな懸念材料です」(政治評論家・有馬晴海氏)
「保守としては論外。そもそも愛国心がなく、尊皇の意識が弱い。以前、屋形船の会合で一緒になった。そのとき、最後に全員で『海行かば』を歌おうということになったが、彼は『歌わない』と言い、歌わなかった」(西村眞悟・元衆院議員)
“経験不足で半分青い”小泉進次郎・環境相
期待のプリンスも色々とアラが見えてきた(時事通信フォト)
小泉氏も新聞の世論調査では「次の総理にふさわしい政治家」の上位にランクインしている。
「総理にしたくないというか、器ではない。いろんな面で認識不足、政治家としてのベースができていない。もう当選4回、国会議員12年目ですよ。党の農林部会長、厚労部会長の時はバックに官僚の指導役がいたが、何も身についていない。今の彼に外交や安全保障、経済、福祉のどれも担う力はない。次期総理なんてとんでもない」(ジャーナリスト・安積明子氏)
「言語明瞭だが、経験不足で政治家としては“半分青い”。国会答弁、街頭演説を聞いていると、話すスタイルが父・純一郎元首相にそっくり。父離れできていない」(政治評論家・伊藤達美氏)
“嘘を嘘と思っていない”稲田朋美・元防衛相
女性宰相待望論は多いが…(時事通信フォト)
再起を図る稲田氏が「女性初の総理」を目指して総裁選に意欲を見せている。
「今の日本は経済はガタガタ、格差は拡大し、構造的な問題が積み重なっているところにコロナが拡大し、政府の対応に国民の不信感が高まっている。そうした状況では、嘘をついた政治家、信じられない政治家は絶対に総理にしてはいけない。稲田さんは防衛大臣のときに森友問題や自衛隊の日報問題で、平気で嘘をついた。安倍総理と似ていて嘘を嘘と思っていないフシがある。総理にしてはダメです」(元経産官僚の古賀茂明氏)
※小池百合子氏、吉村洋文氏は紙面でご覧ください
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