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※画像補足 2020年6月23日 朝日新聞 紙面クリック拡大
世情と関係なく吹く解散風/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202006230000093.html
2020年6月23日8時53分 日刊スポーツ 記者会見する菅官房長官(共同) ★22日の会見で官房長官・菅義偉は政界に解散風が吹いていることに関して記者団から「解散をめぐる雰囲気の変化を感じるか」と問われ、「私はまったく感じていない」と答えた。この風の発端は18日の国会閉会を受けた首相・安倍晋三の会見だ。「頭の片隅にもないが信を問うべき時が来ればちゅうちょなく解散を断行する」としたが、同日、党税調会長・甘利明が「秋以降、経済対策と合わせて(解散)する可能性はゼロではない」と言い出し、20日に自民党国対委員長・森山裕が「今年はひょっとしたら衆院選挙があるかもしれない」と発言。うわさが加速化した。いずれも政権中枢の発言だけに政治部記者は飛びつくが、政権のアドバルーン(観測気球)でもある。 ★冷静に考えれば、コロナの第2波の時期と重なるとか、そもそも景気対策の前に倒産ラッシュでそれどころではないなど、平時の発想では解散など考えられないにもかかわらず、政界は世情とは関係なく解散風を吹かせ政局を作っていく。無論まんまと策に乗ってくれる野党もいる。旧民進系の国会議員などで作る地域政党、三重民主連合会長・岡田克也は20日、「今年9月前半までの可能性はかなりある」と会見で答えている。 ★4月の緊急事態宣言以来、自民党議員たちは地元入りを禁じられていたが、この週末それぞれが地元入りして驚愕(きょうがく)したはずだ。「とにかく自粛で地方が疲弊しているのがわかる。大手は内部留保で守りに入るだろうが、中小零細はひとたまりもない。観光、交通、飲食。自民党の支持層の打撃は計り知れない。第2波の最中に解散などしたら壊滅するし、もう『悪夢の民主党』の連呼では通用しない。解散どころか次の選挙の顔は安倍さんでいいのかというところに来ている」(自民党中堅議員)。選挙に強い幹部の思惑通りにいくのだろうか。(K)※敬称略 |
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