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6月 18, 2020 日々雑感(My impressions daily)
<自民党の二階俊博幹事長は17日、地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」計画の停止を巡り「何の相談もなく一方的に発表されたことは表現のしようがない」と不快感を示した。「シビリアンコントロール(文民統制)はどこにいったのかとの指摘も受ける」とも語った。
河野太郎防衛相は同会合で「党への報告が遅くなったことは大変申し訳ない」と陳謝した。「党ともよく相談しながら方向性を議論したい」とも述べた>(以上「日経新聞」より引用)
地球の半径は約6,371qで平壌-山口間は約700qだ。イージス・アショア建設予定地だった自衛隊むつみ演習場の標高が300メートル程度だとして、直進するレーダー波が北朝鮮が発射するミサイルを捕捉するには何キロの高度まで上昇する必要があるか、という問いは簡単な三角関数で近似値を得ることが出来る。
そうするとミサイルが約30ないし35qばかり上昇しなければ捕捉できないことになる。山口県よりも北朝鮮から離れている秋田県ではもっとミサイルが上昇しなければ秋田県のイージス・アショアでは捕捉できない。
つまり日本海上でレーダー探知をしているイージス艦を上回る北朝鮮のミサイル攻撃をイージス・アショアで察知することは出来ない。日本の防衛にとってイージス・アショアは無用の長物でしかない、ことは高校数学程度の知識があれば誰だって理解できるはずだ。
それにも拘らずイージス・アショア建設を強行しようとした政府・防衛省は高校生以下の知能しか持ち合わせていない連中だということになる。もしくは日本防衛のためではなく、米国のグアムとハワイ基地防衛のために設置する、という目的を隠したまま強行しようとしていたことになる。しかも日本国民の巨額な税金を使用して。
突然イージス・アショアの中止を防衛省が発表したことは、米国がグアムやハワイのミサイル防衛で日本のイージス・アショアが不要になったからだろう。それ相当のミサイル防衛網を米国が構築したとか、ロフテッド軌道でマッハ7程度で突入する攻撃ミサイルを迎撃する新規高速ミサイルを開発したとかいうニュースはない。
とだとすれば光速のレーザー砲が完成したと見るしかない。しかしグアムやハワイに大型の発電所を基地周辺に建設したとのニュースもない。そうすると、レーザー砲ではなく、レーザー密度を高める技術が完成して、「砲」ではなくレーザーの「刀」を振り回すカタチのものを配備したのか。
少なくとも米軍は革新的なミサイル防衛機器を開発したのは間違いないだろう。だからこそ、破れかぶれの習近平氏が米国本土攻撃の核ミサイルボタンを押しかねないほど中共政府に対して挑戦的な態度を見せているのではないか。
台湾防衛に米軍が積極的に出て来たのも、中国の核ミサイル攻撃を受けたとしても米国本土防衛に自信があるからではないか。いずれにせよ、唐突なイージス・アショアが不要になったには、それ相当の理由があるはずだ。チンケなミサイル・ブースターが民間地に落下する可能性があるからだ、という屁理屈を信じてはならない。
米国の防衛のために、米国のポチ政府が日本国民の安全などを本気で考えていると思ったら大間違いだ。防衛省はミサイル・ブースターが民間地に落ちることは百も承知の上でイージス・アショア計画を進めていたのだ。
しかし突如として、その方針が変わった。米国のミサイル防衛に関して大きな技術革新があったと見るべきではないか。
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