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新旧環境大臣の学歴比較「詐称」と「コネ」どちらも虚飾だ ファクトチェック・ニッポン!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/274671
2020/06/17 日刊ゲンダイ
小池百合子都知事と小泉進次郎環境相(C)日刊ゲンダイ
学歴詐称疑惑が指摘される小池百合子都知事。その小池氏が環境大臣だった2005年、カナダで開かれた国際会議を取材したことがある。各国の環境大臣が集う中、国際派と中東人脈を売りにした小池氏は颯爽としていた。ただ、意外に思ったことがある。それは中東諸国の代表に日本の立場を説明した会合でのことだ。
「サラマレコン」
冒頭でこそ、アラビア語の挨拶を口にした小池大臣だったが、その後は英語だった。協議自体はそれぞれ母国語で通訳を介して行うのだが、冒頭の挨拶くらいはアラビア語で行うものと思っていた。その疑問を当時の側近に話すと、「大臣は、カイロのアメリカン大学に行かれていたので英語の方が得意なようです」との答えだった。調べるとカイロ・アメリカン大学は授業が英語で行われるということで、妙に納得した記憶がある。
その後、小池氏をフォローすることもなかったが、今回の疑惑報道に接して再び意外に思ったのは、エジプト政府が「(小池氏が)カイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」との声明を出したと報じられたからだ。政府がそうした声明を出すこともそうだが、卒業大学がカイロ大学だったことにも驚いた。
それもあって石井妙子氏の「女帝 小池百合子」を読んだが、アメリカン大学からカイロ大学に編入したということだった。確かに、カイロ大学となると、「英語の方が得意」という程度のアラビア語では卒業は難しい気もする。
ただ、政治家の学歴については、詐称とは別の問題もある。例えば、現在の環境大臣である小泉進次郎氏。小泉氏は関東学院でいわゆるエスカレーターで大学まで進み、そのままアメリカの名門コロンビア大学の大学院に進んでいる。関東学院ではひたすら野球にその情熱を傾けていたとは、小泉氏の学生時代を振り返っての言葉だ。
コロンビア大学は全米トップクラスの大学だ。外国人の入学にはTOEFLで9割の回答率が要求されるが、それは並大抵のことではない。野球に専念して大学まで進んだ若者が、卒業後間を置かずにコロンビア大学に進むことが可能なのだろうか? 何度もコロンビア大学に確認したところ、「何度もかけないで。彼は卒業しているわよ」と事務の女性にどなられて電話を切られた。
アメリカのジャーナリストにそれを話すと、「アメリカのエリート大学は有力者の子弟を入れる枠を持っている」と話した。卒業するには本人の努力は必要だが、有力者の息子である小泉進次郎氏が学歴を得ることは困難ではないという。そうした現実を目の前にして、はたして学歴にどれだけ意味があるのかとも思う。
もちろん、公選法上の問題からも小池氏には説明が求められる。一方で、小泉氏の学歴は親のコネの可能性が否定できない。嘘とコネ。どちらも「虚飾」という意味では同じ気もする。しかも法的に問題がない分、コネの方が厄介とも言える。小泉元総理は小池氏にとって師とも言える政治家だ。小池氏は、その息子と自身との差をどう思うのだろうか。
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tateiwa@infact.press
立岩陽一郎
ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「INFACT」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。
安倍首相はかつては公式ホームページに米・南カリフォルニア大学に2年間留学したとしていたが、実際には1年間だけ在籍して政治学系の科目すら1科目も履修していなかった。というのを思い出した。
— Halna (@kadonchi_67) June 17, 2020
「詐称」と「コネ」どちらも虚飾という意味では同じだが・・・ 新旧環境大臣の学歴比較 公選法上の問題からも小池氏には説明が求められる。一方で、小泉氏の学歴は親のコネの可能性が否定できない
— KK (@Trapelus) June 16, 2020
「ファクトチェック・ニッポン!」立岩陽一郎(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/I1oIHfSyay
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