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「やっているふり」の安倍政権 横田滋さんは失意の憤死
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/274267
2020/06/08 日刊ゲンダイ
独自のルートも戦略もなく、進展のないままきた「拉致の安倍」/(私邸前で取材に応じた安倍首相=代表撮影)
「断腸の思い」なんて、どの口が言うのか。やる気がないのか無能なだけか。いずれにしろ、もう結果責任を取るべき段階だ。北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父で、拉致被害者家族会(家族会)の初代代表だった横田滋さんが5日、87歳で亡くなった。愛娘との再会を果たせぬままで、どんなに無念だったか。悲報に接した多くの国民がやり切れない思いを抱えている。
安倍首相も同日夜、私邸前で取材に応じ、こう語った。
「その手でめぐみさんを抱きしめることができる日が来るように全力を尽くしてきましたが、そのことを首相としてもいまだに実現できなかったこと、断腸の思いであるし、本当に申し訳ない思いでいっぱいであります」
「拉致被害者のふるさとへの帰還、帰国を実現するために、あらゆるチャンスを逃すことなく果断に行動していかなければならないという思いを新たにしているところであります。改めて、滋さんのご冥福を心からお祈り申し上げます」
神妙な顔つきで「断腸の思い」と言うわりには、よくもまぁペラペラしゃべれるものだ。だいたい、意味が分かって使っているのか。
「断腸」の言葉は、中国の故事に由来する。晋の武将が船で戦場に向かう際、従者が峡谷で子猿を捕まえて船に乗せた。それを見ていた母猿は悲痛な声を上げながら船を追い、百里ほど行ったところでようやく船に飛び乗るのだが、心労のためか、泣きわめいて苦しみ、すぐに死んでしまった。その後、母猿の腹を割いてみると、腸が無残に断ち切れていたというのだ。
子を思う気持ち、耐え難い苦しみ。横田滋さん夫妻の心境も同じだろう。「断腸の思い」は拉致被害者の家族が声を振り絞って発する言葉だ。毎度、「思いを新たに」するばかりで、拉致解決に向けて何もしてこなかった安倍が、軽々に口にすべきではない。
お涙頂戴で終わらせてはいけない
拉致被害者家族会の事務局長だった蓮池透氏が憤りを隠さずに言う。
「今年2月に拉致被害者の有本恵子さんの母・嘉代子さんが亡くなった時も、安倍首相は『元気なうちに恵子さんを取り返すことができなかったことは痛恨の極み』と言っていた。断腸の思い、痛恨の極みなどの過剰な表現や、『その手で抱きしめるまで』と情緒に訴えるだけで、実際は何もしていないじゃないですか。いつも口先だけなのです。選挙になると拉致を持ち出して、人気取りに利用する。北朝鮮ヘイトをあおって選挙に利用したこともありました。しかし、解決に向けては何もしないどころか、『対話のための対話はしない』と制裁強化で北との関係を悪化させ、解決の糸口さえ失ってしまった。本気で拉致被害者の帰国に取り組む気があれば、北の脅威をあおるような政治利用はしないでしょう。横田滋さんの無念の訃報に安倍首相の口先の弔意を重ねて、“お涙頂戴”の美談仕立てにする大マスコミも罪深いと思う。拉致を政治利用するだけで何の進展も得られない首相の責任を今こそ追及すべきです」
拉致問題解決は、第2次安倍政権の「最重要課題」だったはずだ。当初は、自分の任期中に解決すると豪語していた。それが本来の任期を過ぎ、党則破りで総裁任期を延長しても、いまだ手付かずなのだから何をかいわんやである。
やりきれない…(横田滋さん&早紀江さん夫妻)/(C)日刊ゲンダイ
拉致問題が解決しない方が都合がいいから放置してきた |
安倍のやる気のなさは、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)や家族会、拉致議連が毎年開催する「国民大集会」への姿勢を見ても明らかだ。2018年も19年も、出席して挨拶するシーンをメディアに撮らせると、公務や政務を理由に中座。ところが実際はそのまま私邸に帰宅していた。結局、“やってる感”の演出だけなのだ。
「拉致議連の会合にも来たことはありませんよ。たまたま小泉訪朝に同行して拉致問題に取り組むイメージがついたから、それを利用しているだけで、実際は関心が低いのだと思う。本気で解決する気があれば、アントニオ猪木氏とか山崎拓元副総裁とか、北とのパイプがある人間を使えばいいのに、やらない。“拉致の安倍”なんてまったくの虚構で、まるで自分の政権で解決できるかのような期待を持たせてきた責任は重大です」(自民党ベテラン議員)
安倍には、政府が認定する拉致被害者の生存情報を握りつぶした疑いもある。14年、北朝鮮が拉致被害者の田中実さんら2人の生存情報を非公式に日本政府に伝えたが、非公表にすることを決めたとされる。この件について国会で質問された安倍は、「今後の対応に支障を来す恐れがあり、コメントを差し控える」とスットボケていた。
「田中実さんは日本に身寄りがほとんどなく、家族会にも関係者がいないから、“やってる感”の演出に利用できないと考えて無視したのでしょう。横田滋さんは生前、『認定拉致被害者の優先帰国にこだわらず、帰国できる人から帰国させるべきだ』と話していました。しかし、安倍政権と救う会は『拉致被害者全員の即時一括帰国』をスローガンにしている。あまりに非現実的で、絶対に不可能な要求を北朝鮮に突きつけて拉致問題を解決させないようにしているとしか思えません。解決しない方が、安倍首相にとって都合がいいからです。横田滋さんは公の場では決して批判しなかったけれど、政府のやり方に対して言いたいことは山ほどあったと思います。ここ数年は飲酒の量が増えていました。相当なストレスがあったのでしょう。拉致をさんざん政治利用するだけで解決に動かなかった安倍首相には、『冥福を祈る』なんて言って欲しくない。嘘つきで薄っぺらで冷酷な首相に横田滋さんは見殺しにされたようなものです」(蓮池透氏=前出)
クマの足の裏のように厚いツラの皮
北の脅威をあおり、制裁強化を諸外国に説いて回って、「国難選挙」まで断行したのに、米朝首脳会談の開催が決まったら、手のひら返しで無条件の日朝会談を言い出す無定見。
米国のポチぶりをいかんなく発揮し、トランプ大統領に拉致問題の解決をお任せするありさまだった。
そういう対米追従の足元を見透かされ、北から「クマの足の裏のようにツラの皮が厚い」とコキおろされて、相手にもされなくなってしまったのが現実だ。
北の核問題を解決するための6カ国協議の枠組みで、金正恩と会えていないのは日本の安倍だけなのである。
「拉致問題の当事国なのに、独自のルートも戦略もないまま、イメージだけで拉致問題を振りかざし、いつの間にか蚊帳の外になってしまった。安倍政権がやってきたのは拉致問題を利用して北の脅威をあおり、偏狭なナショナリズムに国民を追い込んで、軍拡と改憲につなげることでした。そのシンボルに横田夫妻が使われた。慰安婦や徴用工の問題を糊塗するためにも、被害者の立場を強調できる拉致問題が存在することは都合がいいのです。だから、あえて解決しようとしなかったようにも見える。安倍首相にとっての拉致は、人権問題でも被害者救済でもなく、ひたすら政権浮揚に使ってきただけなのに、今さら拉致被害者家族に寄り添うポーズを見せるのは、しらじらしいにもほどがあります。涙の演技にだまされてはいけない。政権延命に拉致を利用しているだけなのです。安倍首相が政権にとどまる限り、拉致問題の解決はあり得ません」(政治評論家・本澤二郎氏)
安倍が辞めることが、拉致問題解決への第一歩ということだ。解決を願う気持ちが少しでもあるのなら、志や能力のある政治家にバトンタッチする。横田滋さんに報いるために安倍ができることは、それしかない。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) June 8, 2020
【仰天 トンネル法人デタラメ決算書】『電通 自民 巨額献金』
【横田滋さんを憤死させたのは誰なのか】
『口先の弔意、怪しい涙』
「この政権が続く限り、拉致問題は解決しない。それはこれまでの無定見な経緯を見れば明らかだ」
“独自のルートもないまま、ひたすら政治利用…” pic.twitter.com/Vy2j1ey7Tt
「やっているふり」の安倍政権 横田滋さんは失意の憤死 https://t.co/MOWhVQ1wNM #日刊ゲンダイDIGITAL
— 宮台真司 (@miyadai) June 8, 2020
【口先だけの弔意、怪しい涙】横田滋さんを憤死させたのは誰なのか 独自ルートも戦略もないまま、ただひたすら拉致と北朝鮮を政治利用し、揚げ句が対米追随の足元を見透かされ、それでも堂々と「拉致の安倍」と言い切る厚顔政治家を被害者の家族たちはどう見ているのか(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/aGgYd2IbCJ
— KK (@Trapelus) June 8, 2020
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