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「女帝 小池百合子」がつたえる都知事の虚飾の実像 経済ニュース深読み
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/274273
2020/06/09 日刊ゲンダイ
コロナ禍で復活した(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ
1期4年務めた小池百合子都知事の最後となる都議会本会議が、6月3日、開かれ、一冊の本が何度も取り上げられた。5月29日に上梓された「女帝」(文芸春秋)――。作者は、新潮ドキュメント賞作家の石井妙子氏である。
「書かれているカイロ大卒業の学歴詐称疑惑について、卒業証明書の公開など説明責任を果たす考えはないか」
こう問い詰める上田令子都議に対し、小池氏は「これまでも公にしてきた」と拒否した。石井氏の「女帝」は、執筆に3年半をかけた労作だが、カイロで同居していた女性の証言に基づく四十数年前の疑惑は、「小池百合子」という虚飾の政治家の実像を遺憾なく伝える。学歴詐称そのものは、「卒業した」というカイロ大の「公式見解」があるだけに、疑惑にとどまるのだろうが、「女帝」で語られるエピソードの数々は、ごまかしと裏切りの連続であり、学歴詐称はその原点といっていい。
4年前、無所属で都知事選に出馬して大勝。以降、「築地移転」を見直し、「五輪利権」を追及することで「小池劇場」の幕を開け、マスメディアを味方につけ、私兵集団の都民ファーストの会を都議選で第1党にし、その勢いで希望の党を立ち上げた時には、日本初の女性首相が目前かと思われた。ところが、民進党に対する「排除発言」で冷酷さが浮き彫りにされて人気は急落。希望の党は敗退し、やがて解党。小池氏は沈んだ。
だが、コロナ禍で復活する。「女帝」は、小池氏の手法をこう伝える。
<彼女は「敵」を作り出して攻撃をし、「敵」への憎悪を人々の中にも植え付け、その憎悪のパワーを利用して自分への支持へとつなげていく>
新型コロナでの敵は安倍官邸だった。3月23日の記者会見で欧米諸国のようなロックダウン(都市封鎖)に言及、政府に「早く緊急事態宣言を」と、促した。4月7日にようやく発令すると、業界に配慮して休業要請の範囲を狭めたい西村康稔経済再生相と対立、戦う都知事の株は上がった。連日、メディアに登場、宿敵の自民党都連も戦意喪失で、7月5日の都知事選も圧勝だろう。
いつ蝋の翼は溶けるか
「女帝」は、経済番組のキャスターから政治家に転身。日本新党→新進党→自由党→保守党→自民党と、「渡り鳥」と評せられる政治家人生を送りながら環境相、防衛相など要職を務めた履歴を丹念に追う。天性の情報発信力で危機を乗り切る小池氏は、中止か否かで揺れる来夏の五輪騒動を足場に「ポスト安倍」に名乗りをあげるだろう。
石井氏は、蝋で固めた翼を持つギリシャ神話のイカロスに例えて、<彼女の翼はまだ溶けない。それは太陽の光が弱いからなのか>と書く。小池氏の翼はどうなるのか。行方を見定めるには欠かせない書だ。
伊藤博敏 ジャーナリスト
1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1984年よりフリーに。経済事件などの圧倒的な取材力では定評がある。数多くの週刊誌、月刊誌のほか、現代ビジネスなどウェブニュースサイトにも寄稿。主な著書に「許永中『追跡15年』全データ」(小学館文庫)、「『カネ儲け』至上主義が陥った『罠』」(講談社+α文庫)、「金融偽装─米国発金融テクニックの崩壊」(講談社)、「黒幕」(小学館)などがある。
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— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) June 8, 2020
「女帝」がつたえる小池知事の虚飾の実像
— KK (@Trapelus) June 8, 2020
いつ蝋の翼は溶けるか
「女帝」で語られるエピソードの数々は、ごまかしと裏切りの連続であり、学歴詐称はその原点といっていい
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