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2020年 05月 23日
今日、黒川弘務氏(東京高検検事長)の辞職が、閣議決定で認められたという。
<尚、森まさこ法務大臣は、進退伺いを出したのに強く慰留されたので「辛い道であるが」続けるとのこと。(辛いならやめていいよ。君には検察の立て直しはできないし。)安倍首相は昨日も相変わらず「責任はある」と言っていたけど、今回も責任を「とる」気はないらしい。>
思えば、この騒動は、1月31日に安倍内閣が、黒川検事長の定年を、検察庁法の規定をねじ曲げて解釈する形で、強引に閣議決定で決めたことにあったのだけど・・・。
自民党の石破茂氏が、こんなことを言っていた。
『石破氏、安倍内閣は「閣議決定で何でも決まる」
自民党・石破茂元幹事長(発言録)(政府が1月に東京高検の黒川弘務検事長の定年延長を閣議決定したことをめぐり)安倍内閣の一つのキーワードが「閣議決定で何でも決まります」というところ。閣議決定で変えていいものと、変えられないものがある。検察庁法をよく読むと、施行は日本国憲法施行の日と同日にするとわざわざ条文に書いてある。憲法体系の一翼をなすものが検察庁法。そして1981年、国家公務員法は検察官には適用されないという明確な答弁がある。国会で行政の責任者が答弁し、それを前提に法律ができているにもかかわらず、それをひっくり返すことが閣議決定でできるのかと思っている。
閣議決定はオールマイティーではないので、なんでもできるという話ではない。普通の条文の解釈を変えるのはできるかも知れないが、憲法秩序そのものに触れることは、閣議決定といえども変えることができないのではないかという思いがある。(22日、インターネット番組「Choose Life Project」で)(朝日新聞20年5月22日)』
ホントにね〜。安倍内閣って、本来なら国民の声をもっときいたり、党内や国会できちんと議論しなければならない重要なことを、何でも「閣議決定」で決めちゃうのである。(-"-)
それこそ「集団的自衛権の行使は9条で禁止されている」としていた政府の憲法解釈まで、首相とお仲間閣僚だけで開く閣議決定で変更してしまい、実質的な解釈改憲を行なってしまったほどで。 だから、元検事総長らに「ルイ14世の『朕は国家なり』の言葉を彷彿させると言われてしまうのだ。(・・)
<ちなみに今日の国会で共産党の議員にそのことを指摘されると、安倍首相は「ルイ16世とは違う」(14世だって!)「私は民主的な選挙を経て選ばれた国会議員によって選出された」主張と。そして、お得意の左派へのイヤミを混ぜながら「共産党はどのように党首を決められるか承知をしていないが、我が党で選挙によって総裁を選んでいる」とやり返していた。^^;
どうも自分は民主的に選ばれた存在だから、何をやってもいいと思い込んでいるらしい。前も書いたけど、統治機構の仕組みがきちんとわかっていないから、自分は選挙で選ばれた大統領みたいな力があると思い込んでいるとこがあるのよね。(~_~;)>
閣議決定がらみで言えば、先日、中谷元防衛相もこんな話をしていたのだけど。
『自民党の中谷元・元防衛相(発言録) 全く事前に自民党や与党にも相談なく、突然、閣議決定で(黒川弘務・東京高検検事長の定年延長が)決まったことに、びっくりした。検察庁は起訴、逮捕できる準司法官で、社会正義の官庁。官邸の一存で定年延長が決まると、検察に対する信頼を失ってしまうのではないか、本当に大丈夫なのかと。非常に強い問題意識を持っていた。
国会の審議を見ていても、決定の基準はこれから検討しますということで、非常に許されない答弁が続いている。これでは国民の理解は到底得られない。与野党でまだ協議が続いているから、しっかりと国民の皆さんがそうだと納得できるように、議論を煮詰めていただきたい。(18日、インターネット番組で)(朝日新聞20年5月19日)』
1月の閣議決定の時からおかしいと思ってたのなら、もっと早く自民党内で問題にして撤回させるべきでしょ〜。あとからエラそ〜に、こんなこと言われてもね〜。(-_-;)
結局、自民党の中には、安倍内閣がやっていることに問題があるとわかっていても、それを是正できる人がいないのである。(-"-)
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その安倍首相が21日、「桜を見る会」の前夜祭に関して、全国の弁護士や学者ら約660人から東京地検に告発されることになった。(**)
『告発状では安倍総理と後援会の代表、会計責任者の3人に公職選挙法違反と政治資金規正法違反の疑いがあるとしています。具体的には2018年の桜を見る会の夕食会を巡って「一人あたり1万1000円の飲食代を5000円ずつしか徴収せず差額を提供した」「徴収した分とホテルに支払った費用を収支報告書に記載しなかった」などと指摘しています。(ANN20年5月21日)』
『地検は受理するかどうか検討する。弁護士らは「首相が説明責任を果たさず、数の力で真相究明と責任追及が阻まれるという憂うべき状況を打開するため、徹底的な捜査が必要だ」との声明を出した。(共同通信20年5月21日)』
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弁護士ドットコムに詳しい記事が載っていた。
『「民主政治を踏みにじる犯罪だ」 有志の弁護士ら662人、安倍首相を刑事告発 「桜を見る会」めぐり
安倍晋三首相の後援会が主催する「桜を見る会」前夜に開かれた夕食会をめぐり、全国の弁護士や法学者662人が5月21日、公職選挙法と政治資金規正法に違反した疑いで、安倍首相と後援会幹部の計3人に対する告発状を東京地方検察庁に提出した。
告発状の提出後に開かれた会見で、元最高裁判所判事の濱田邦夫弁護士らは東京地検に対し、「政権に忖度することなく、徹底した捜査、真相の究明と刑事責任の追及を迅速におこなうことを強く求める」とした。
●公職選挙法、政治資金規正法違反の疑い
告発状によると、夕食会は2018年4月、ホテルニューオータニ東京で開かれた。参加費は1人5000円、安倍首相の支援者である後援会員約800人が参加していた。
しかし、1人あたりの飲食代は少なくとも1万1000円程度はするにも関わらず、5000円のみを徴収していることから、1人あたり6000円相当を無償で寄付したとされ、公職選挙法(寄付行為)違反の疑いがあるとしている。
また、後援会の2018年分の収支報告書(2019年5月27日に提出)に夕食会に関する収入および支出を記載しなかったとして、政治資金規正法違反の疑いがあるとしている。
弁護士有志は今年2月に「『桜を見る会』を追及する法律家の会」を結成。告発の賛同者を募っていた。
●「公正で厳正な徹底した捜査を」
事務局長をつとめる小野寺義象弁護士は「安倍首相は説明責任を果たしていない」と批判。「法律家として究明・責任追及したい」とした。
小野寺弁護士は「桜を見る会」についても、「一生懸命子どもを育てているシングルマザーや病気や怪我で収入がない人など、さまざまな状況の人がいます。税金で飲み食いをさせるということがあってよいのか。それが国民の声だと思います」と指摘した。
また、米倉洋子弁護士は「国の最高権力者である内閣総理大臣による民主政治を踏みにじる犯罪は許されない。捜査当局による公正で厳正な徹底した捜査に期待したい」とした。
告発人には、元最高裁判所判事の濱田邦夫弁護士も名を連ねた。
濱田弁護士は「わが国の国民が生き延びるためには、政権を保持する政治家たちにその使命を再認識してもらう必要がある。政治のあるべき姿というものは、国民の一部の者の富を増大させるというものではなく、国民全体の公平性と生命・生活の安全性と安定性を増大させることにある」とコメントした。
小野寺弁護士によると、賛同者は今後も増える見込みだという。(弁護士ドットコムニュース編集部 20年5月21日)』
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黒川検事長は、当初から大臣官房として安倍内閣に関わっており、安倍内閣の閣僚が次々と不起訴になったことから「官邸の守護神」と呼ばれるようになっていたのだけど。
その黒川検事長が、違法の疑いが強い閣議決定による定年延長で問題になった上に、まさに違法な賭けマージャンで辞めてしまった今。検察幹部も、また検察の信頼が失墜したことにショックを受けているというが・・・。
もし検察が国民の信頼を取り戻したいのであれば、まずは河井元法相夫妻の件を含め、安倍官邸に関わる人たちの事案をしっかり捜査して、安易に不起訴にはしないこと。
そして、この安倍首相に対する告発もきちんと受理して、こちらもしっかりと捜査して欲しいと思うmewなのである。(@_@。
THANKS
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