http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/640.html
Tweet |
記事のタイトルを読みお昼に投稿したものと趣旨が似ていたので、山中伸弥教授がどのような説明をされるのか期待して読んだががっかりした。
山中さんの「日本の感染拡大が欧米に比べて緩やかなのは、絶対に何か理由があるはずだということです。何が理由なのかはわからないのですけれど、僕は仮に『ファクターX』と呼んでいます」という視点は重要なもので強く賛同する。
(“欧米に較べて”という視点はちょっと悲しいが...)
抜粋なので本誌(文藝春秋)を読まないと意図は理解できないのかも知れないが、「「ファクターX」の解明のため、山中氏が重視しているのは、ウイルスに対する抗体(ウイルスに反応して毒素を中和する物質)を持っているかを調べる「抗体検査」だ。」と、話が一気に飛んでしまったのにはあきれた。
素人がノーベル賞医学者に説法するのは気が引けるが、抗体があるからといって、(ウイルスに反応して毒素を中和する)かどうかはわからない。
中和抗体が必ずできるわけではなく、抗体があるがゆえに感染(発症)が増強される「抗体依存性感染増強」という事象さえ起きる。
「抗体依存性感染増強」は、コロナ系ウイルスで他よりよく見られるものである。
また、「新型コロナ」から回復したヒトの20%弱は、“獲得免疫”の一部とされる抗体ができないまま、すなわち、“自然免疫”レベルで未知のウイルス(感染細胞を含む)を除去して回復しているというデータがある。
このようなヒトは、「抗体検査」を行っても、「新型コロナ」に感染したことがあるかどうかさえわからないのである。
(そうは言っても、抗体検査には疫学的な意味があると思っている)
抗体は、獲得免疫システムの一部を構成するものではあるが、免疫システムそのものではない。何かの意味があるのだろうが、前述のように、抗体が免疫を阻害することさえある。
ヒトの免疫システムは、素晴らしくよくできている一方で、とてつもない複雑系と言える代物なのである。
最後に、山中さんに早く気づいて欲しいのは、日本の「新型コロナ」死亡者数を、めちゃくちゃな対応で国民の多くを見殺しにした国々と比較して、その多寡を語っても無意味だということです。
死亡者のデータを比較するのなら、韓国・中国・台湾・ベトナム・フィリピン・マレーシアなどアジア諸国にすべきです。
そうすれば、日本の死亡数が少ないとは言い切れないことがわかり、『ファクターX』も見えてくるかもしれませんね。
[関連参照投稿]
「[PCR検査問題 1]拡大必要期にブレーキ、需要減衰期にアクセルという支離滅裂:日本の死者数が比較的少ないのは事実か?」
http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/627.html
※「文藝春秋」を読んで補足が必要と思ったら対応します。
==================================================================================================
「なぜ日本の新型コロナ死者数は少ないのか?」山中伸弥が橋下徹に語った“ファクターXの存在”
5/20(水) 6:00配信
「ファクターX」とは耳慣れない言葉だが、ノーベル賞受賞者の山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所所長)は、ファクターXこそ、今後の日本人と新型コロナウイルスとの闘いの行方を左右する重要な要素だという。
「僕が今とても気になっているのは、日本の感染拡大が欧米に比べて緩やかなのは、絶対に何か理由があるはずだということです。何が理由なのかはわからないのですけれど、僕は仮に『ファクターX』と呼んでいます」(山中氏)
「ファクターX」をいかに解明するか?
日本は海外主要国と比較してPCR検査数が少ないため、感染者数を正確に比較するのは難しいが、死者数に関していえば、5月半ばの時点で700人超。アメリカの8万人超、英国の3万人超と比べると文字通りケタ違いに少ない。
「ファクターX」の解明のため、山中氏が重視しているのは、ウイルスに対する抗体(ウイルスに反応して毒素を中和する物質)を持っているかを調べる「抗体検査」だ。
厚労省は6月から、東京・大阪・宮城の3カ所で1万人規模の大規模な検査を開始すると発表したばかりだが、山中氏と元大阪府知事の橋下徹氏が、科学者と政治家それぞれの観点から、新型コロナウイルスとの闘い方について語りあった対談(「文藝春秋」6月号)でも、この抗体検査のことが話題になった。
抗体検査で「大事なのは国産でやること」
山中 僕は、PCR検査に加えて、抗体検査が重要だと考えています。実際にどの層の人が、どれくらいの割合で抗体を持っているのかがわかれば、ファクターXが見えてくる可能性もありますから。
橋下 抗体検査にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
山中 抗体検査は、ワクチンや治療薬の開発よりはるかに早くできます。コストも安い。大事なのは国産でやることで、これを外国産に頼ってしまうと、後手後手で質の悪いものを使わされてしまう恐れがあります。国産で品質管理をしっかりして検査キットを作らないといけません。これはPCR検査キットも同じで、変異した後のウイルスまでちゃんと検出しているかわからないという話も出ています。
院内感染対策にも使える
橋下 感染が広まっていない状況で抗体検査をやっても意味がないけれど、現在の東京や大阪であれば、社会がウイルスに対してどれだけ強くなっているかを見る指標の一つにもなるということですよね。
山中 そうです。抗体検査の意義をもう一つ挙げるなら、院内感染対策にも活用できます。今の日本は市中の感染爆発よりも、院内感染による医療崩壊のほうが心配な状況で、ベッドや医療機器が足りていても、医療関係者の数が足りなくなってしまう恐れが出てきました。(中略)
そういう大変な現場で頑張っている医師や看護師の抗体の有無がわかれば、抗体を持っている人だけに現場に入ってもらうこともできる。現段階でも、医療従事者はかなりの方が感染している可能性があると考えています。
◆◆◆
6月から始まる抗体検査によって、日本人の闘い方は変わるのだろうか。また、ファクターXが解明される日は来るのだろうか――。
山中氏と橋下氏が、コロナ禍における科学と政治の役割について、熱く語りあった「 ウイルスVS.日本人 」は「文藝春秋」6月号および「文藝春秋digital」に掲載されている。
※「文藝春秋」編集部は、ツイッターで記事の配信・情報発信を行っています。 @gekkan_bunshun のフォローをお願いします。 ※音声メディア・Voicyで「 文藝春秋channel 」も放送中! 作家や編集者が「書けなかった話」などを語っています。こちらもフォローをお願いします。
「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2020年6月号
最終更新:5/20(水) 7:51
文春オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/399dba3893623292d3aaac0ba7f790060d3a392c
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK272掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK272掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。