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2020年 05月 07日
先週、『安倍は厚労省のせいに、厚労省は地方のせいに?検査増えない理由は説明できず+抗体率も6%か』という記事にも書いたのだが。
日本では、新型コロナウィルス(以下、コロナV)の感染を調べるためのPCR検査の人数が、なかなか増えず。人口1000人当たりの検査人数1.8人は、OECD42カ国の中で、下から2番目。(OECDの平均が23.1人)韓国の約8分の1にどどまっている。
しかし、安倍首相は、国会などでその理由が説明できず。果ては「厚労省に問いただしている」と答弁する始末。^^;
4日の会見では、この件に関する質問に対して、「やる気がなかったというわけではない」「能力を上げても、目詰まりがある」と言い返した。(・o・)
『日本は検査数が少ないとの指摘が出ていることを踏まえ「本気で増やそうとしなかったのか」との問いに、「やる気がなかったわけでは全くない」と述べた。
PCR検査は1日1万5千件が実施可能だが、4月中旬時点で9千件程度にとどまっている。首相は「私は何回も、とにかく能力を上げていく(と言ってきた)。実際、能力は上がっている」と説明した。(共同5.4)》
『安倍首相は冒頭の発言に続けて「国としてできることは予算をつけて能力を上げる。1万5000(件に)能力を上げたら、1万5000人分いくかといったら、残念ながらそうはなっていない」と釈明。
医師会の協力の下、東京など大都市を中心に全国で20か所のPCR検査センターを設置する取り組みを挙げた上で、「そういう体制をつくっても、それをやる人的な目詰まりもあった」などと説明し、全力を上げて対応していくとした。(THE PAGE5,4)』
* * * * *
この後、専門家会議がPCR検査数が増えなかった要因分析や必要な対策などを示した提言を発表した。(要因6つは*1に)
『新型コロナウイルス感染症対策の政府専門家会議が四日にまとめた提言は、感染の有無を調べるPCR検査数が他国と比べて圧倒的に少ない実態に触れ、「三月下旬ごろからの感染者の急増に十分に対応できなかった」と政府を批判した。
提言は国内の人口十万人当たりのPCR検査数が米国ニューヨーク州の二十三分の一、ドイツの十六分の一にとどまると指摘。検査の相談を受け付ける保健所の業務過多や検体の採取者が着けるマスク、防護服の不足などを理由に挙げた。
今後は保健所の体制強化や検体を採取する専門外来の増設、PCR以外に迅速に診断するキット開発などを進めるべきだと訴えた。
専門家会議はPCRについて、二月の提言で「重症化する恐れがある人に集中させるべきだ」としたものの、三月以降は拡充を求めてきたと強調した。(東京新聞20年5月5日)』
日本は感染症の検査などの対応を保健所が担うシステムになっているのだが。2月には既に、コロナVの感染者が増えて、保健所だけでは対応できなくなることが予想されていたし。早く医療機関や民間機関なども利用して、簡単に多くの検査をできる体制を整える必要があるともわかっていたはずだ。(・・)
そして、私たち一般国民の多くも、韓国のドライブスルー方式なども含め、他国でどんどん検査が行われている様子をニュースで見て、それなりに医学や科学が進歩しているはずのわが日本でも、すぐに希望者は検査ができるようになるだろうと思っていたたところがあったのだけど。
アタマの固い日本政府は、なかなか臨機応変にシステムを再編することができずにいたのだ。(ーー)
そういう時こそ、TOPが増えない要因をきちんと把握した上で、自らの責任において、これまでの体制を変えてでも有効な対策を行うように指示しなければならないのだが。安倍首相は、厚労省に「何で増えないんだ」「何で目詰まりがあるんだ」と問うだけで、2ヶ月もの間、実際に事態を打開するような対策を打とうとせず。
それが、ここまでの状況悪化を招くことにつながったことは言うまでもない。
これは、保健所のせいではない。日本のシステムのせいだけでもない。他国も参考にして、臨機応変に対応できなかった政府の責任なのである。(**)
<安倍首相はよく「結果責任」という言葉をクチにするんだけど。これも例外ではないんでしょうね。(`´)>
* * * * *
坂上忍氏やヒロミ氏が5月5日のバイキングで、安倍首相の発言について、こう言っていたのだが。mewも同感だ。(・・)
『これを受け、坂上は「緊急事態宣言を発令してから1カ月が経ち、PCR検査数が少ないっていうのはもっと前から言われていたこと。これを今さら言われても納得ができない」とコメント。安倍首相の発言を「『やってるんですよ僕たちだって』みたいな、そうじゃなくて、PCR検査数が上がってないのは何故だったのかをちゃんと検証しないと納得できませんよ」と指摘し、「せめて、2万件と言っておいて1万7、8000件までいってれば、まあまあ頑張ってるのかなってなるけど、1万いってないのって…」と苦言を呈していた。(スポニチ20年5月5日)』
『ヒロミは「会社でもなんでも『努力はしました。でも、結果は出ませんでした』ってなったら怒られる。俺たちが求めているのは結果なんだから」とコメント。「“2万件できます”って総理が言って、そうなるんだと思ったら、『できません』『人が足りません』って…。4日間も検査できなくて重症化した人もいるわけだし、本当に国民のことを考えてたら、『(PCRセンターを)12カ所増やしました』とか、そんなことは前にやっていてほしい」と口調を強めた。(同上)』
* * * * *
安倍首相や政府無能、無策ぶりに対する批判も相次いでいる。(@@)
『青木理氏、PCR検査の拡充が進まず「明らかに政府が無能だからだと思いますよ」
5日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・前8時)で・・・(中略)
PCR検査の拡充が進まない事に、コメンテーターでジャーナリストの青木理氏(54)は「あえて言いますけど、たかが検査なんですよね。初の感染確認から4か月。WHOの事務局長が検査、検査だと言ってから2か月近く。首相が検査2万件にするんだと言ってから、もう1か月くらいたって」と切り捨てた。
(略)「今になって秋冬に、秋冬にって言ってますけど、検査がこれだけ増えないというのは、目詰まりと安倍さんおっしゃってましたけど。ごめんなさい、僕は明らかに政府が無能だからだと思いますよ」と憤っていた。(スポーツ報知20年5月5日)』
『橋下徹氏 PCR検査増えない理由は安倍政権の失敗「色んな課題あったのに一切放置」
元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(50)が5日、フジテレビ系の生番組「直撃LIVEグッディ!」に出演・・・(略)
橋下氏は「安倍さんの失敗はね、2万件まで増やすための特別チームを作って、全国各地のPCR検査がなぜ増えないのかという課題を把握して、それに対処するということをやらなかったんですね」と指摘。
「(安倍首相が)PCR検査2万件やろうって言ったって、現場の方では、そんなこと言ったって、防護服もないのに、それから検査だってあんな昔ながらのやり方なのにとかね。それから検査して陽性だったらみんな入院の方にしなきゃいけないから病院が満杯になってしまうのに。色んな課題があったのに、そういうことを一切放置して、2万件やれ2万件やれって旗振ったってね、そりゃ現場はついてきませんよ」と、2万件を実現するための具体的な方策が政府になかったことを批判した。(デイリースポーツ20年5月5日)』
* * * * *
5日のNEWS23では、星浩氏がこんなことを言っていたが、「確かに」と思う。
『番組では、韓国は2月末にPCR検査を1日1万件以上、実施していたが、日本は1日千件前後にとどまっており、今では感染者数が日本の1万5024人に対し韓国は1万804人、死者は日本の579人に対し韓国は255人となっていることを伝え、韓国はPCR検査のドライブスルー検査を世界に先がけて行ってきた同国の検査態勢などについて報じた。』
『アンカーでジャーナリストの星浩氏は「PCR問題、深刻だと思ってまして。第二次安倍政権、7年半になるんですけどスキャンダルはあったんですけど、政策が行き詰まったのは実はこのPCR問題初めてだと思う。これをどう乗り切っていくかが政権について非常に
さらにPCR検査を「安倍総理、目詰まりがあるって言っているんですが、総理自身がどこにどういう目詰まりがあるか解明して、PCR検査をどう増やしていくか実際に自分の力で指示していかないと、もしこの問題がなかなか進展しない成果が上がらないことになると、政権への打撃は非常に深刻になるとみている」とコメントしていた。』(以上、スポーツ報知20年5月5日)』
まあ、mewは安倍首相の政策で問題のあるもの、行き詰っているものは多々あると思っているのだけど。ただ、国民の多くは、小難しい政策の話にはあまり関心がないのが実情だ。
でも、このPCR検査に関しては、それなりに身近でわかりやすい問題だし。他国でもっと簡単に検査が行われているのに、日本国内でなかなか検査が受けられないのは「おかしい」「何故、日本はできないの?」「政府はチャントやっているのか」と感じている人が多いと思われ・・・。
何となく安心できそうなのでお任せしていた安倍政権への信用、安心感が大きく低下する要因になるのではないかと思うmewなのだった。(@_@。
THANKS
PCR検査、日本が少ない6つの理由は? 専門家会議が会見で説明
「発熱後4日」とする受診のガイドラインについても「すぐ受信できるよう」見直しを表明しました
中村 かさね (Kasane Nakamura)
PCR検査、日本が少ない6つの理由は? 専門家会議が会見で説明
新型コロナウイルスの対策を検討する政府専門家会議は5月4日に行なった記者会見で、「発熱後4日」とされている受診の目安について「4日待たなくてもすぐに受診できるようにして早々に発表する」とガイドラインの見直しを表明した。
尾身茂副座長はPCR検査の体制について「今のままでは不十分だと、専門家はみんな思っている」として、「最低でも1日2万件までいく必要がある」と指摘。
日本でPCR検査が拡充されなかった理由について以下の6つを挙げた。
(1)帰国者・接触者相談センター機能を担っていた保健所の業務過多
(2)入院先を確保するための仕組みが十分機能していない地域もあった
(3)地方衛生研究所は限られたリソースの中で通常の検査業務も並行して実施する必要がある
(4)検体採取者および検査実施者のマスクや防護服などの感染防護具などの圧倒的な不足
(5)保険適用後、一般の医療機関は都道府県との契約がなければ検査を行うことができなかった
(6)民間検査会社などに検体を運ぶための特殊な輸送機材が必要だった
会見で、尾身氏は「話はそれるが」と前置きし、受診のガイドラインについて「厚生労働省と我々で4日待たずにすぐに行けるように直して早々発表する」と語った。
また、一般患者の受診目安が『(発熱後)4日』と定められた理由についても、「(医療現場の)キャパシティーが低くて足りなかったという実態があった」と明かした。3月中旬には政府に対して検査体制の強化や検体数と陽性率の把握を強く求めた一方、「現実を無視した提案はできなかった」という。
今後について「医師が必要と考える軽症者を含む疑い患者に対して迅速かつ確実に検査を実施できる体制に移行すべき」だと強調。都道府県の知事がリーダーとなり、PCR検査体制にどのような問題があるのかを把握し、検査数や陽性率を公表するよう求めた。
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