http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/295.html
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現在進行中の「新型コロナウイルス感染症騒動」で、もっとも恐ろしく醜悪で許しがたいと思っているのは、意図的と言っていい「介護施設にいる高齢者の見殺し」である。
日本でも老人介護施設や福祉施設そして病院で「コロナ」に感染して、亡くなるヒトも多い。(千葉県の死亡者26人のうち17人(65%)は老人介護施設で感染したヒト)
それでも、日本の場合は、病院に搬送され治療の甲斐なく亡くなったという経緯である。
しかし、表題で記した米国・英国・フランスは、日本とは違い、施設内での感染者を施設にとどめ置いて死に至る事態を放置したのである。
表題にイタリアやスペインを記さなかったのは、米英仏と同じように多くの高齢者が施設や自宅でなくっているが、それが「意図的な見殺し」か「医療崩壊の犠牲者」のいずれによるものか見極められないからである。
(ほんとうに医療態勢が壊れている状況で、誰を優先的に治療するかという問題に直面したとき、基礎疾患(持病)や年齢が選別の基準になるのはやむを得ないと考えている)
「日本と同じ価値観を有する“同盟国”」と言う人たちもいる西側先進主要国で、「コロナ騒動」を利用した“要介護老人殺し”が行われていると考えるようになった最初の契機はフランスでの出来事である。
フランスで入院する者や死亡する者がそれほど多くなかった3月20日頃、F2ニュースで、パリ北東にある老人介護施設から21人の遺体が運び出される映像を見た。
老人介護施設に居住する老人が20名以上亡くなったという最初の集団感染死亡者の話は、F2ニュースで既知だったが、“当然”、病院に搬送されその後亡くなったものだと思っていた。
しかし、その施設から遺体を運び出される映像を見て、一瞬凍り付く思いだった。
当時は、感染者や死亡者がそれほど多くなく、病院にもゆとりがあたった時期である。
フランスは、3月下旬以降、TVE(高速列車:仏版新幹線)を使ってまで、病床のアンバランス(目いっぱいの地域と空いている地域)を解消する努力をした。
しかし、最初の集団感染と言える当該老人介護施設の“死亡事件”は、それ以前の出来事である。
簡潔に言えば、その老人介護施設でほぼ全員が「コロナ」に感染したとわかっていながら、病院に搬送することなく、死に至るまで放置していたのである。
(加えて言えば、老人施設で亡くなったヒトたちの遺体運び出しも、死後1週間近く経ってからである)
英国についても、10日ほど前の「BBCニュース」で報じられた内容に驚愕した。
老人介護施設で10数名の死者が発生したのだが、驚くことに、そのなかの一人は、いったん病院に搬送されていながら、すぐに施設に戻され4日後に亡くなったという。
(その次の日の「BBCニュース」では、90歳を過ぎた女性が「コロナ」から回復し退院する映像が流れた。さらに、“高級”そうな老人介護施設での「コロナ対策」の様子も流れた。金持ちの要介護老人と貧乏な要介護老人ではNHSを含む統治機関の対応が異なるようだ)
念のため、英国は、「コロナ騒動」でイタリアやスペインのような“医療崩壊”に陥っていない。(ハンコック保健相がそれを豪語しているくらいだ)
米国でも、死者が6万5千人を超えた段階でAP通信の調べとして、病院ではなく老人介護施設で死亡したために公表の死者数に含まれていないヒトが1万2千人いると「PBSニュース」で報じられた。
そして、いくつかの米国メディアが、公表死者数の30%を超える2万人ほどのヒトが介護施設や自宅で亡くなっているのではないかと推測している。
日本で「コロナ不安症」が蔓延したのは、小池都知事や対策班や専門家会議メンバーによる危機の煽りだけでなく、ニューヨークで膨大な数の感染者が出て、病院に運び込まれてもそれこそバタバタと死んでいく報道に接したことも大きな要因だと思っている。
これまで何度も書いてきたが、「コロナ」は、感染し発症したからと言ってばたばた死ぬような疾病ではない。
TVニュースでもよく扱われるニューヨーク市マウントシナイ(サイナイ)病院での治療状況をそこで勤務している日本人医師が過酷の医療状況をレポートしているが、それは、「新型コロナ感染症」の怖さではなく、「米国社会における医療アクセス格差」の怖さを表すものなのである。
死ぬ直前まで自宅で我慢し、もうどうしょうもないという段階で緊急搬送されて医療的措置を受ければ、ほとんどが数時間ないし数日のうちに死んでしまうのも“自然”だろう。
そして、このような状況は、緊急搬送も間に合わなくて自宅で死んでしまうヒトも数多くいた(いる)ことを示唆するものだ。
クオモニューヨーク州知事はひところ「人工呼吸器が足りない!連邦政府はすぐに寄越せ!」と叫んでいた(このような言動で、小池都知事と同じようにある層からの評判を高めている)
ニューヨーク州には4万台を超える人工呼吸器がある。(新型インフルエンザ流行以後毎年800台の人工呼吸器備蓄を行ってきた)
そして、日本の場合は数週間も装着が続くケースも少なくないが、ニューヨークでは“あっという間に決着”だから、人工呼吸器は余裕で足りていた。
むろん、どうなるかわからない感染症流行の話だから準備に精を出すのは当然である。
(感染症流行以前の平時の医療アクセス条件の改善こそ米国の課題)
死刑が確定した「やまゆり学園」植松死刑囚は、意思疎通ができない重度障害者を抹殺することが社会的“倫理”に適っているという思想のもと、訴えながら聞き入れなかったその思想を自らが実践し「やまゆり学園」で大量殺人に及んだが、米英仏の統治機関は、「コロナ騒動」を利用して、植松死刑囚より醜悪で許しがたい“生産性のない要介護老人”を殺した(聞こえ良く言えば見殺しにした)のである。
メディアを中心に「中国嫌い」(中共嫌い)のヒトが多いためか、中国のことになると、あれこれほじくり出して、ウソやデタラメそして隠蔽といって非難する報道が目立つ。
その一方で、“精神的宗主”である欧米主要国のやっている“悪”には気がつかない。(たぶん、知っていて触れないというヒトは少数で、“そんなことをやるわけがない”という潜在意識が“悪”を見えなくしているのだと思う)
転載する記事も、そこに潜む大問題に気づかず、高齢者が死にやすい病気、医療崩壊は恐いという認識レベルで書かれたように察する。
中国が米英仏のように要介護老人見殺し政策をとっていれば、死者数が10万人をはるかに超えていた可能性がある。
米国で顕著だと思っている「低所得者マイノリティに対する“未必の故意”の殺人」については、「コロナ騒動」がもっと落ち着いてから書きたい。
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英国、死者2万9千人超 米国に次ぐ多さ
5/6(水) 6:56配信
Nippon News Network(NNN)
新型コロナウイルスによる深刻な状況が続いているイギリスでは5日、死者の数が2万9000人を超え、世界で2番目に多い国となりました。
イギリス政府によりますと、5日現在の新型ウイルスによる死者は前日から693人増え、2万9427人に達したということです。死者の数では、アメリカに次いで世界で2番目となりました。
この数字は、病院や介護施設からの報告を集計したものですが、イギリス国家統計局などは、実態をより正確に把握するため死亡届に新型ウイルスと記載された人の数を調べました。
その結果、先月26日の時点で少なくとも3万2313人が新型ウイルスで死亡したとしています。
実際の死者は政府の公式発表よりもはるかに多いとみられ、感染対策の初動の遅れを批判する声が強まっています。
最終更新:5/6(水) 7:43
日本テレビ系(NNN)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20200506-00000123-nnn-int
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英の新型コロナ死者数 病院以外での死亡も公表 伊に次ぐ人数に [NHK]
2020年4月30日 7時20分新型コロナウイルス
イギリス政府は新型コロナウイルスに感染して死亡した人の数について、29日からこれまで統計に含めていなかった介護施設など病院以外で亡くなったケースも合わせて公表することにしました。その結果、死者数は前の日よりも4400人以上増え、およそ2万6000人となり、ヨーロッパではイタリアに次いで多くなっています。
イギリス政府は介護施設など病院以外で死亡した人について、これまで集計が困難であることなどを理由に公表していませんでした。
しかし、実態を反映していないという批判が高まり、29日から病院以外での死者数を含めた統計の公表を始めました。
それによりますと、これまでに亡くなった人は2万6097人と、前の日に比べ4400人以上増加し、ヨーロッパで最も多いイタリアに次ぐ死者数となっています。
介護施設ではマスクや防護服などが不足していて、高齢者だけでなく介護にあたるスタッフが感染して死亡するケースも報告されています。
イギリス政府は今後、介護施設などで徹底した検査を行う方針ですが、多くの施設が民間によって運営されていることから、実態把握が難しいという指摘も挙がっていて難しい対応を迫られています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200430/k10012411251000.html
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フランス 新型コロナ 死者の4割が高齢者施設で死亡に課題も [NHK]
2020年4月27日 19時20分新型コロナウイルス
フランスでは新型コロナウイルスに感染して2万2000人を超える人が死亡し、このうち4割が高齢者施設で亡くなっています。集団感染も相次ぎ、感染防止と介護を両立させる難しさが浮き彫りになっています。
フランスでは全国に7000ある高齢者施設の半分近くで感染が確認され、これまでに8654人が亡くなりました。
これはフランス全体の死者の4割近くに上り、中には1つの施設で数十人が亡くなるケースも相次ぎました。
感染拡大の一因として指摘されているのはマスクなどの不足です。
全国の高齢者施設の労働組合などによりますと、先月の段階ではスタッフがマスクをつけることはなく、在庫もほとんどなかったということで、感染がスタッフを介して広がったケースも少なくないとみられています。
また、政府は感染予防策として先月28日から施設に対し、入所者を個室に隔離するよう求めましたが、専門家からは「人の接触が少なくなると、認知症の人は症状が進行するおそれがある」とか「運動機能が著しく低下する」などと、多くの懸念が示されました。
これを受けて政府は、今月20日から条件付きで家族の訪問を認め、各地の施設でガラス越しに入所者と面会できるようにするなど対応が進められています。
フランスでは、高齢者を感染から守りながら必要なケアをどう続けていくのか、対策の難しさが浮き彫りになっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200427/k10012407871000.html
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