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「三ミス」が安倍内閣コロナ対応失敗の主因
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2020年5月 5日 植草一秀の『知られざる真実』
安倍内閣のコロナ対策が失敗している理由は「三ミス」にある。 「三ミス」とは 1.感染者数隠蔽=五輪ファースト 2.ドケチ財政 3.利権ファースト だ。 安倍内閣のコロナ対策失敗を主導したのは 安倍−加藤−尾身のインパールトリオ。 悪名高きインパール作戦の東条−河辺−牟田口に類似する。 安倍晋三首相、小池百合子東京都知事は3月24日に東京五輪の延期が決定されるまで、五輪の7月開催強行を基軸に行動した。 日本でコロナウイルス感染者が確認されたのは1月16日のこと。 中国の武漢での感染拡大が重大ニュースになっていた。 本ブログでは1月25日付記事 「常に後手に回る政策対応が日本崩壊の主因」 https://bit.ly/3adaWlX に「安倍内閣は利権まみれの東京汚リンピックを推進しているが、新型肺炎の感染拡大によって東京汚リンピックが開催中止に追い込まれる可能性も否定し切れない。 危機意識の乏しいトップの対応が、多くの問題を引き起こす。 日本国内で感染が拡大するリスクを否定できない。 内外の経済活動にも重大な影響が広がるだろう。」 と記述した。 ところが、安倍首相は1月24日、在中国日本大使館公式HPに 「安倍晋三内閣総理大臣春節(旧正月)祝辞」 を公表し、このなかで 「春節に際して、そしてまた、オリンピック・パラリンピック等の機会を通じて、更に多くの中国の皆様が訪日されることを楽しみにしています。」 と記述した。 中国でコロナウイルス感染拡大が猛威を奮うなかで、安倍首相は中国の国民に対して訪日を期待するメッセージを送ったのだ。 その後、ダイヤモンドプリンセスの悲劇が発生した。 主因は安倍内閣が乗員、乗客3711人に対してPCR検査を273人にしか実施せず、全員を狭い船内に監禁したこと。 これ以来、安倍内閣はPCR検査妨害を続けている。 世界各国がPCR検査を徹底的に拡大するなかで、安倍内閣はPCR検査妨害を続けてきた。 最大の理由は感染者数の隠蔽にあったと考えられる。 ダイヤモンドプリンセスの悲劇が拡大して安倍内閣はコロナ対策を示さざるを得なくなったが、3月19日の専門家会議提言を受けて対応緩和を示した。 全国小中高の再開を宣言したのだ。 3月20日から22日の3連休の人出が拡大したのはこの政府方針変化を背景とするものだった。 東京都に至っては3月1日に7万人の濃厚接触を生み出す東京マラソンを強行した。 PCR検査妨害を主導してきたのは加藤勝信厚労相。 加藤厚労相の行動は万死に値する。 5月4日の会見ではPCR検査を徹底して抑止してきたことについて、言い訳にもならない説明が示されたが、政府に意思があればPCR検査を拡大することは十分に可能である。 PCR検査を拡大させる意思がなかったことが問題なのだ。 加藤勝信厚労相はPCR検査を妨害する意思を持ち続けてきた。 PCR検査を妨害してきた理由が、感染者数隠蔽、ドケチ財政、利権ファーストだ。 PCR検査には1件当たり1万8000円程度の費用がかかるとされる。 100万件の検査を実施すれば180億円の費用が発生する。 安倍内閣のドケチ財政方針が検査抑制をもたらした。 さらに、PCR検査妨害は「愚策と利権の専門家」会議にとっても良策だった。 感染研・地方衛生研の検査能力が小さく、検査件数をこの範囲内に収めようとした。 理由は検査利権と検体データ収集を感染研・衛生研が独占するためである。 今後の治療薬およびワクチン開発が巨大利権になる。 感染者数隠蔽・ドケチ財政・利権ファーストの「三ミス」が安倍内閣コロナ対策失敗の主因であることを確認しておく必要がある。 |
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