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頑なにPCR検査をしない理由とは…
https://www.chosyu-journal.jp/column/16932
2020年4月30日 コラム狙撃兵 長周新聞
OECD(経済協力開発機構)が新型コロナウイルスとかかわって、加盟36カ国の人口1000人当りのPCR検査数を公表し、その平均が22・9人であるのに対して、日本は1・8人と異常に少ないことが浮き彫りになっている。まず検査しなければ感染の実態がつかめず、陽性率や致死率なども分母(限りなく実態に近い数字を捉えなければならない)がいい加減な状況では次の科学的手段や措置を繰り出すこともできないだろうに、一向にPCR検査が徹底される気配がない。まるであきらめて投げ出しているかのようにも見える。
医療関係者や科学者たちが口を揃えて「PCR検査を拡大せよ」と求め、各国にできることが、なぜ日本にはできないのだろうか。やる気がないのか、はたまた新型コロナウイルスの封じ込めよりも緊急事態宣言の社会実験的な側面だけに興味関心が向いているというのだろうか。検査数が増えない状況で「今日は○人感染者が出ました(検査数が少ない分、実態は反映されない)」を延々とやり、「ひょっとすると既に感染した人はもっといて、抗体ができていたのかも!」みたいなことをいっているのである。コロナは土日だけ休んでくれるわけでもないのに、週末になると検査数が減って週明けは感染者が減るというのも日本特有だ。恐らく世界的にそんな国など存在しないというのは、今回のOECDが発表した数値が如実に物語っている。「たいへんだ〜!」「たいへんだ〜!」と緊急サイレンだけかき鳴らして、医学的に無防備というのではあまりにもあんまりである。
全国に検査技師は6万人余りおり、そのうち専門性のあるPCR検査に従事できるのは1割にあたる6000人余りといわれている。とりわけ感染者が増大している都市部の保健所や専門機関で、そうした従事者が肉体や精神をすり減らしながら検査にあたっている。しかし、余りにも追いついていないのが現実だ。各国が平均して人口1000人当り22〜23人を検査できるのに、その7・8%ほどの能力・体制しか持ち得ていないというのである。したがって、目前の課題としては検査ができない状況を打開する次の一手を講じることが急がれている。韓国や中国に頭を下げて簡易検査キットを回してもらうなり、それこそ最近の各国の研究では唾液でも陽性・陰性のふるい分けが可能であることもわかってきており、そうした簡易検査を用いるとか、できることを先回りして手を打っていくのが政府の責務なはずだ。検査によって新型コロナウイルスの真の姿、感染者の規模や症状を的確に捉えなければ科学的アプローチなどできないのだ。
かたくなにPCR検査を拒否しているのはなぜなのか? できるように動かないのはなぜなのか? その理由が理解できない。そうしてコロナ騒ぎだけが無為無策によって長引き、国民みなが振り回されている状況なのだ。防護服もN95マスクも足りないもとで医療従事者たちにまで犠牲は拡大し、なるべくして医療崩壊が起こっている。医療現場からの悲鳴にも似た叫びは、まさにカオスである。
アビガンの使用しかり、守れる生命を守るために、PCR検査の保険適用であれなんであれ、早急に手を回して対応しないのはなぜなのか? 霞ヶ関にあれだけの頭脳集団が揃っていながら危機対応がまるで機能していないのはなぜなのか? それほどまでに落ちぶれているのか? むしろ感染拡大するにまかせて医療費削減(老人たちが新型コロナウイルスによって淘汰される)や米製薬会社のドル箱にするためのショックドクトリンでも敢行しているのか? だからわざとモタモタしているのか? 等々、まともでない対応の裏側に何があるのかを考えてしまうのである。
武蔵坊五郎
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