http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/875.html
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いよいよあまり書きたくないテーマになってきた。あっしらの妄想として軽くお読みいただければ幸いである。
昨年9月の米国ABCニュース(NHKBSで放送)は、連日、死者に共通するものを電子タバコにしか見出させない「奇妙な肺疾患」の病因が何かをめぐって大騒動していた。
当時の記憶をたどると、電子タバコのリキッドに添加されているフレーバーに肺疾患を引き起こす成分が含まれているのではないかという方向で落ち着いた。
短期間のうちに多くの死者が出たのだから、リキッドにちょっとした毒物が含まれていたいう程度ではないはずと考えたが、トランプ大統領やいくつかの州が規制(フレーバー添加のものの使用禁止など)に動いたことで報じられる機会はなくなっていた。
COVID19が12月の武漢ではなく、昭和大学医学部二木教授は紹介した事例のように新型コロナウイルスが“初めて”検出された昨年9月にまで遡れるのなら、この「奇妙な肺疾患」(「電子タバコ肺炎」:「EVALI (e-cigarette, or vaping, product use associated lung injury)」)が関係していたとしても不思議ではない。
(「電子タバコ肺炎」とCOVID19の関わりは、既に、どなたかが阿修羅のコメント欄で書かれている)
「電子タバコ肺炎」とCOVID19(新型コロナウイルスSARS2)のつながりは、一つの問題を除くと親和性が高いと思える。
電子タバコは、リキッドを加熱してエアロゾルになったものを吸引して楽しむものである。
もしも、そのリキッドに新型コロナウイルスが添加されていたのなら、エアロゾルで肺の細胞に直接的に感染し、しばしの感染細胞増殖期間を経て、深刻な肺炎と急速な重篤化をもたらすことができる。
エアロゾル吸引でも、肺(下気道)までストレートにいかないで、喉(上気道)に感染することも考えられるので、そのケースが、昨年9月の「季節外れのインフルエンザの流行」として現象していた可能性もある。
一つの問題というのは、電子タバコ用リキッドポッドに大量に培養したSARS2を添加することは可能だとしても、その液体中でSARS2ウイルスの感染力を保持し続けることはできるかということである。
購入してすぐに使う人もいるだろうが、確実に“効果”を発揮させるためには、ウイルスの感染力を2、3日は保持したいはずだ。
BD Universal Viral Transportという医療用具は「−ウイルス、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、クラミジア等の検体輸送に−」使われるもので、2~25℃で48時間まで検体保存が可能とうたってある。
各医療機関の依頼に応じて、ウイルス分離および血清中の抗体価の測定を行っているウイルスセンターのサイトでは、 コロナウイルス科も対象で、「輸送培地が間に合わない場合には、滅菌した−PBSや滅菌生理的食塩水を使用してくださっても結構です」とある。
このように、ウイルスを“特定”の液体につけておくと、2日ほど感染力を維持させられるようだ。(医学用の厳密な目的ではなく、“犯罪的”目的だから、半量しか感染力が保持できないとしてもかまわないだろう)
COVID19でも、口から飛び出したウイルスの半量は空気との摩擦などで相手に到達する前に感染力を失うという。
このようなことから、電子タバコのリキッドポッドにウイルスを入れて感染力を保持し加熱した段階で吸引者の細胞(肺や喉)に感染させることはできないわけではないと思える。
リキッドポッドに入れるのなら、そのメーカーが関わっていなければならないように思えるが、米国で75%ものシェアを誇るJUULのリキッドポッドは、サードパーティも様々なフレーバーを添加して供給しているから、JUULの関与がなくてもことは進められる。
麻薬と同じように路上販売に特化したポッドもあるというから、そのルートでウイルス添加のポッドを販売することもできる。(タダで配ってもいいけどね)
仕掛けについてはあまり深く立ち入らないで、政府機関とりわけCDCの「電子タバコ肺炎」への不思議な対応を紹介したい。
添付のニューヨークタイムズ記事から引用する。
「医師や病院関係者は、疾患の原因に当惑している。州の調査当局者たちは、緊急搬送されたこの種の患者に、ベイピング以外に共通性を見いだせなかったのだ。」
「しかし、この疾患を引き起こしたのがマリフアナ・タイプの製品なのか、あるいは電子たばこ(e―cigarette、訳注=ニコチンを含む、あるいは含まない液体を加熱してエーロゾル(大気浮遊粒子)を発生させて吸引する)なのか、それとも路上で密売されている化学混合物なのか、あるいは混入物か、吸入具の欠陥に問題があるのか――調査当局も分かっていない。」
「イリノイ州の患者の死は、米疾病対策センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)、同州の当局者が開いた記者会見の中で明らかにされた。
会見した衛生担当官たちは、死亡した患者の詳細は明らかにせず、本人は成人で、最近ベイピングした後、深刻な呼吸器系の病気で死亡した、とだけ述べた。
この患者が使っていたのが電子たばこだったのか、それとも他のベイピング器具だったのか。担当官たちはそれも明言せず、蒸気で吸入した成分についても特定しなかった。
「何がこうした病気を引き起こすのか。それを知るにはもっと情報が必要だ」。CDCのイリアナ・アリアスは、8月23日の会見でそう語った。」
おいおい、ここまで不可思議な疾患で死人が出ているのなら、解剖してでも病因を探るだろうが!ということで終わり、真偽や全体の構図は、読まれた方の想像力にお任せしたい。
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[引用記事]
ニューヨークタイムズ 世界の話題 2019.09.30
米イリノイ州でベイピング(訳注=vaping、次世代タイプの加熱式たばこ、あるいは電子たばこで、製品を加熱して蒸気を吸うこと)に関連して起きた奇妙な肺疾患で、初めての死者が出た。2019年8月23日、米公衆衛生当局者が発表した。
この夏はベイピングに関連した呼吸器系の疾患が全国的に増えている――医師や病院が全米各地でそんな報告をしていたさなかに出た初の死亡例だった。報告によると、この奇妙な肺疾患は22州で193例、うちイリノイ州は22例だった。
医師や病院関係者は、疾患の原因に当惑している。州の調査当局者たちは、緊急搬送されたこの種の患者に、ベイピング以外に共通性を見いだせなかったのだ。
連邦及び州の保健当局が出した声明によると、イリノイ州の何人かの患者を含め、患者の多くはマリフアナに含まれる向精神薬テトラヒドロカンナビノール(THC)を蒸気吸入したことを認めている。
しかし、この疾患を引き起こしたのがマリフアナ・タイプの製品なのか、あるいは電子たばこ(e―cigarette、訳注=ニコチンを含む、あるいは含まない液体を加熱してエーロゾル(大気浮遊粒子)を発生させて吸引する)なのか、それとも路上で密売されている化学混合物なのか、あるいは混入物か、吸入具の欠陥に問題があるのか――調査当局も分かっていない。
イリノイ州の患者の死は、米疾病対策センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)、同州の当局者が開いた記者会見の中で明らかにされた。
会見した衛生担当官たちは、死亡した患者の詳細は明らかにせず、本人は成人で、最近ベイピングした後、深刻な呼吸器系の病気で死亡した、とだけ述べた。
この患者が使っていたのが電子たばこだったのか、それとも他のベイピング器具だったのか。担当官たちはそれも明言せず、蒸気で吸入した成分についても特定しなかった。
情報不足の中で、捜査員は呼吸器系の疾患に共通する関連性を懸命に追及している。衛生担当官は、多くの患者――そのほとんどは未成年者か10代後半の青年たち――が呼吸困難や胸の痛み、嘔吐(おうと)、疲労感を訴えていた、と説明した。症状が最も重い患者は、酸素治療を受け、何日か人工呼吸器をつけなければならないほど肺のダメージが大きく、何人かの患者は生涯後遺症が残るとみられている。
「何がこうした病気を引き起こすのか。それを知るにはもっと情報が必要だ」。CDCのイリアナ・アリアスは、8月23日の会見でそう語った。
イリノイ州保健局の当局者によると、州内の患者の年齢は17歳から38歳までとしている。
同州保健局は現在、呼吸器系疾患に絞って集中的に調査を進めている。
「我々は全貌(ぜんぼう)解明の初期段階にいる」とFDAたばこ製品センター所長のミッチェル・ゼラーは会見で語った。さらに、彼は関係当局が多くの要員をこの問題に投入して究明に当たっている、と説明した。しかし、州の調査が常に完全なわけではなく、全体像を正確に描くのは困難だ。 まだ証明されていないが、ニコチンやその他の成分を蒸気にして吸入する際、製品に含まれている有毒物質が疾患を引き起こす、という見解がある。
CDC喫煙と健康に関する調査室リサーチ・トランスレーション担当副室長のブライアン・キングは、問題の刺激成分には「超微粒粉体や鉛のような重金属」が含まれている可能性があると述べるとともに、「いくつかの香味料も心配している」と語った。
しかし、彼は「そうした含有物のどれが特定の疾患に結びつくのか、我々はまだ断定していない」とも付言した。
ピッツバーグ大学医療センターの毒物センター医療部長マイケル・リンチによると、毒物センターの医師たちは、こうした肺疾患は化学薬品を吸い込んで起きる症状と同じだ、と見ている。
だが、テキサス州サンアントニオの呼吸器科医ジョン・ホルコムは、FDAはベイピングに使用される製品の原料を管理していない、と指摘した。
彼は「問題は、ベイピング器具といっても500も600も異なった種類があるわけで、そこからどんな物質を吸い込んでいるのか、我々も分かっていないことだ」と言った。だから「我々はそれらの物質のいくつかは危険であるかもしれない、あるいはいくつかは危なくないかもしれないと臆測するしかないのだ」と。
市販されているニコチンポッド(容器)を空にしてTHCオイルやその他の化学薬品を詰め替えて吸っているからだ、と示唆する医師たちもいた。
もしこうした呼吸器系疾患がTHC入りの蒸気に起因することがはっきりすれば、若者たちのベイピングを止める戦いに第2の戦線が出現したという合図になるだろう。若者たちの間では、規制されていないリキッド(溶液)や密造品、闇取引されている大麻のリキッドの使用が増えているのだ。
「彼らは空のカートリッジをどこからか手に入れて、自分たちで作った製品をそこに詰め込んでいる」。同様の患者を数多く抱えているカリフォルニア州キングス郡公衆衛生局副局長のNancy Gerkingは、そう思っていると言った。「彼らが何を添加しているのか、それともまったく別の何かを使っているのか。私たちにも分からない」とも話した。
蒸気式の電子たばこを吸わないよう若者たちに働きかけてきた多くの医師や公衆衛生当局は、最近までこれらの事例に気づかなかった。しかし、マリフアナのリキッドやオイルはネットや店舗で広く入手が可能になった。成分未公表の場合もあるため、疑うことを知らない消費者は有害な化学物質にさらされる恐れがある。
電子たばこ市場は、偽造業者まで参入し、マリフアナなど異なる材料を詰め込める多種多様な器具が売られている。さまざまな香料や混ぜ物も、いいかげんに調合されているとみられる。
しかし、こうした疑わしい製品は大手企業が生産しているのか、それとも偽造業者が製造しているのか。また、リキッドに含まれる問題の吸入因子は多くのベイピング製品に含まれているのか、それとも吸う人が自分で添加するのか。この点についても、公衆衛生当局者は明言を避けた。
今回明らかにされたベイピング関連の事態は、成長している電子たばこ市場の汚れたイメージをさらに悪化させることになりそうだ。ここ数年「JUUL(ジュール、訳注=米国で人気の高い電子たばこ)」といった大手の電子たばこへの監視も強化されている。10代の若者たちの間で急速に流行しているからだ。こうした若者たちが新たなニコチン中毒世代になり、ゆくゆくは喫煙者になってしまいかねない。(抄訳)
(Matt Richtel and Sheila Kaplan)©2019 The New York Times
https://globe.asahi.com/article/12747026
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全米2051件の肺疾患が電子タバコのせいと認定。39人死亡、アラスカ除く全州に症例
一方、JUULはミント味の販売を終了
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年11月8日, 午後06:30 in Medicine
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が、電子タバコの使用に関連知る肺疾患「EVALI (e-cigarette, or vaping, product use associated lung injury)」の症例が最大で2051件だと声明を発表しました。この数字は以前伝えられていた人数からから大きく増加、アラスカを覗く全米すべての州で症例が報告されており、すでに39人が死亡しています。
CDCとアメリカ食品医薬品局(FDA)はともにEVALIの原因を探しつつけています。一方で、政府機関は大麻由来の化合物であるTHCを含む電子タバコ用製品を調査していますがいずれもまだ原因は特定されていません。
電子タバコによる健康被害を懸念して、マサチューセッツ州は電子タバコ製品をすべて使用禁止とし、さらにニューヨーク州とミシガン州は若年層の使用をやめさせる意図のためフレーバー付き電子タバコの販売を禁止しています。またもうすこし小さな自治体レベルではサンフランシスコ市が電子タバコ製品の販売を禁止する措置を講じています。なおトランプ政権は、フレーバー付き電子タバコの販売を全米で禁止させようと取り組んでおり、CNBCは来週にもCDCとFDAのトップが電子タバコに関する報告を行うと伝えています。
なお、電子タバコによる健康被害の症状としては、咳や息切れ、胸の痛み、吐き気、腹痛、発熱などが報告されています。さらに、低品質または違法な成分を含むポッドが売られている可能性があるため、CDCは路上販売の電子タバコ製品を購入しないよう呼びかけています。
ちなみに、この記事作成時の最新の情報では電子タバコを製造半場しているJUULは10月にフルーツ風味のポッドの販売を終了したのに続き、ミント風味のポッドの販売も取りやめたとのこと。これにより、JUULが販売するポッドで中高生に人気のフレーバーはメンソールだけが販売を継続している状態になりました。JUULはなぜメンソール風味のポッドの販売を取りやめないのかについては明らかにしていません。
https://japanese.engadget.com/2019/11/08/2051-39/
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