http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/733.html
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「羽鳥慎一モーニングショー」は見ないわけではないが、夜更かしだから熱心に見ているわけでもない。
玉川徹さんのコメントについては、ときとして冴えてなかなか鋭いと思うこともあるし、ときとしては思い込みで主張を振りかざしているなと思うときもある。
ちらちらネットを巡っていると、
「コロナ報道におけるテレビ朝日・玉川徹コメンテーターへの疑問
生命に関わる問題があぶり出したよろずコメンテーターの限界」
というタイトルの記事が目に付いた。
テレビ朝日と朝日新聞という近い資本系列のメディアに属する人たちがどういう内容で対立?しているのだろうと思い読んでみた。
しかし、朝日新聞の川本記者の批判ロジックがあまりにひどく、唖然とさせられるだけのがっかりする記事だった。
川本記者の玉ちゃんに対する批判の内容を簡単に説明すると、
4月7日の緊急事態宣言を受けて、「玉川氏は「旧日本軍がやって大失敗した戦力の逐次投入をやろうとしている。投入できるものは一気に投入する。閉めてくださいという要請には一気にお願いする。基本は『家にいる』です」という趣旨の発言をした」
と、紹介した川本氏は、続いて、
「数日前、玉川氏は違う理屈を展開していた。コロナ問題で減収に見舞われた人たちの救済策として、玉川氏は「スピードを優先させまず現金を配る。足りなければまた配ればいい。それを繰り返せばいい」といった主張をした。現金給付については、逐次投入の姿勢を示していた。論理の一貫性の欠如を露呈させていた。発言の信頼性に関わるような変わり身だった。」
と、活動規制問題とは直接つながらない違う話(現金給付という社会政策)を持ち出し、
玉川氏は「論理の一貫性の欠如を露呈させていた」「発言の信頼性に関わるような変わり身だった」と批判している。
休業要請やイベント停止そして休校措置などがいつまで続くかわからない(川本氏はわかっているの?)のだから、所得が減少したひとたちの生活を維持するための現金給付は、現在の経済活動状況が続く限り、“逐次投入”になるのは至極当然である。
事態が終息するまで定期的に給付することを“逐次投入”と揶揄する川本氏は、300万円とかの大きな金額をドカーンと一発で給付すればいいとでも主張したいのだろうか?
それはともかく、感染拡大抑制のために様子をみながら活動自粛のお願いを徐々に強化していく手法は愚策だという論と、生き続けることに切羽詰まっている人たちに状況が改善されるまで繰り返し支援を続けていくべきという論を、同じ人が唱えているからといって、「論理の一貫性の欠如」と言うことができないくらいは、たぶん中学生でも多くがわかると思う。
そのような根拠に欠ける言いがかりでしかない論理で、玉川氏のことを、「発言の信頼性に関わるような変わり身だった」と難詰している。
川本氏は、何をトチ狂ったのか、「これでは安倍政権を批判するためならどんな理屈をつけても構わない、と受け止められても仕方がない。しかも、無意識なのか、場数を踏んできたたまものなのか、玉川氏は顔色を変えることもなく、強い調子で持論を展開し続ける」とあらぬ話まで持ち出している。
会ったことも見たこともない川本氏だが、この文章を書いているなかで、知性はともかく人格も破綻しているのではないかと疑念が湧き、“もしもし大丈夫ですか?”と訊ねたくなった。
川本氏は、玉川氏について、「感染症については取材した経験がないのだろう。そのためか、新型コロナの検査のあり方や外出自粛などの対処については、連日出演している岡田晴恵・白鷗大教授(感染症学)の主張と同じ立場についているように映る」とも書いている。
文章の流れから言えば、玉川氏は、「感染症については取材した経験がない」から感染症に関する知識も判断力もないので、岡田晴恵さんの主張に従っているだけだと言いたいように思える。
玉川氏は、自分が身に付けた知識と判断力を駆使した結果として、“自然”に岡田さんと似た主張をしているだけかもしれないのに。
朝日新聞の川本記者は、結局のところ、テーマについて自分はこうしたほうがいいと思っていると書くこともなく(他の記事では書いているのかも知れないが...)、玉川氏の主張の何がどう間違っている(もしくは、自分にとって気に入らない内容)なのかということさえ何ら述べない稿を閉じている。
川本氏は。ただ、「新型コロナ騒動」に関するテーマという共通性だけで、判断につながりがまったくない二つの主張を持ち出して、「論理の一貫性の欠如」と罵っているだけなのだ。
このような方が朝日新聞の記事を書いていると思うと悲しくなる。
※参照投稿
「新型コロナウイルス騒乱1:「タチの悪い風邪」流行にうろたえパニック症状を起こした世界」
http://www.asyura2.com/16/iryo5/msg/851.html
「新型コロナウイルス騒乱2:日本は「コロナ騒動」の“おかげ”で感染症「死亡総数」が“減少”」
http://www.asyura2.com/16/iryo5/msg/852.html
「新型コロナウイルス騒乱3:感染確認者や感染経路不明者の増加はPCR検査の急増が要因」
http://www.asyura2.com/16/iryo5/msg/863.html
「新型コロナウイルス騒乱4:過剰に危機を煽る小池都知事などの“罪”:「市中感染」のリスクはあるのか」
http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/510.html
「新型コロナウイルス騒乱:発生源をめぐる米中の言い争いは手打ちで終わった模様」
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/560.html
「10万円給付歓迎「電子マネーでの給付が望ましい」経済同友会:財界の連中や安倍らの頭の中は腐敗している」
http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/601.html
「古賀茂明「安倍首相よ、まずは国民に謝れ」:人格知性胆力の全てで難アリの安倍首相だが古賀氏のコロナ対応批判の核心は的外れ」
http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/605.html
「一律給付10万円は“迷惑料”と説明した「アベは辞めろ!」:非正規労働者やフリーランスの生活困窮状況は放置」
http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/630.html
「一律10万円給付(迷惑料)策に、財務省幹部は「本当に困っている人への支援を手厚くするという当初の趣旨は完全に覆った」!」
http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/646.html
「ドライブスルー検査始動 厚労省、遅すぎた追認:危険!感染拡大のホットスポットになる可能性」
http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/648.html
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コロナ報道におけるテレビ朝日・玉川徹コメンテーターへの疑問
生命に関わる問題があぶり出したよろずコメンテーターの限界
川本裕司 朝日新聞社会部記者
2020年04月20日
在宅勤務の日に朝の情報番組を視聴する機会が多くなり、新型コロナウイルス報道により接するようになった。そこで、午前8〜9時台で最も視聴率が高いといわれるテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹コメンテーターの発言ぶりに違和感をもった。その要因をたどると、出演者個人の問題ではなく、多くの人々の生命に関わる感染症について専門外のコメンテーターが論じること自体の限界があぶり出されたのだと思い至った。
今回の論考は視聴者の立場から感じたことを綴った。玉川氏が他番組のコメンテーターよりも問題があると判断したわけではなく、代表的な情報番組の出演者という立場から取り上げたことを断っておきたい。
論理の一貫性の欠如を露呈させたコメント
4月7日に7都府県に緊急事態宣言が出された直後、番組に出演した政治ジャーナリスト田崎史郎氏が外出自粛を要請し2週間後の感染者数増加を抑える方針について「2週間の様子を見てから」という政府の考えを説明した。これに対し、玉川氏は「旧日本軍がやって大失敗した戦力の逐次投入をやろうとしている。投入できるものは一気に投入する。閉めてくださいという要請には一気にお願いする。基本は『家にいる』です」という趣旨の発言をした。番組の演出なのか、田崎氏対玉川氏という二項対立で激論が続けられていった。
ところが、数日前、玉川氏は違う理屈を展開していた。コロナ問題で減収に見舞われた人たちの救済策として、玉川氏は「スピードを優先させまず現金を配る。足りなければまた配ればいい。それを繰り返せばいい」といった主張をした。現金給付については、逐次投入の姿勢を示していた。論理の一貫性の欠如を露呈させていた。発言の信頼性に関わるような変わり身だった。これでは安倍政権を批判するためならどんな理屈をつけても構わない、と受け止められても仕方がない。しかも、無意識なのか、場数を踏んできたたまものなのか、玉川氏は顔色を変えることもなく、強い調子で持論を展開し続ける。
玉川氏は「この件については以前取材したことがあるのですが」としばしば言う。説得力のありかをにおわせる振る舞いといえる。ただ、コロナ問題についてこの言葉は視聴した限りでは聞いたことがないから、感染症については取材した経験がないのだろう。そのためか、新型コロナの検査のあり方や外出自粛などの対処については、連日出演している岡田晴恵・白鷗大教授(感染症学)の主張と同じ立場についているように映る。
3月5日にコロナ問題の特別措置法改正に政府がこだわる理由の識者のコメントを伝えた「モーニングショー」に対し、内閣官房が公式ツイッターで異例の反論をした。このあと、玉川氏は番組で「圧力がかかったことがわかれば生放送で言いますよ」と発言した。その野党精神はすばらしい。勤務先のテレビ朝日などに対する忖度をせず思ったことを率直に語る歯切れの良さは群を抜いている。
毎回登場するスタッフの充実した取材で情報量あふれるパネルを中心にした番組進行、玉川氏らの行き過ぎた発言をときにセーブしながら機転の利いた司会をする羽鳥慎一氏の存在が、番組の成功を導いてきた。数年前まで特集の企画力で光っていたフジテレビ「とくダネ!」が鋭さを失うなかで、「モーニングショー」が視聴者の支持を集めたのは理由があるといえる。
視聴者が求めているのは知識の基づいた確かな助言
ただ、多くの人々の生命に関わる進行形のコロナ問題を連日取り上げるようになったいま、感染症の専門性に欠けるコメンテーターの一言の影響力に危惧を持たざるを得ない。新型コロナに関する知見を持たないコメンテーターが、自信をもって発言するのはそもそも無理がある。今後、いま以上に緊迫した局面が訪れる機会があるにちがいない。そのとき視聴者が求めているのは、テレビの作法や芸を身につけた反射神経のコメントではなく、知識に基づいた確かな助言のはずだ。
ニュース番組のコメンテーターは、不得意な分野についてはコメントをはさまないことが少なくない。しかし、放送時間が長く出演者のやり取りが多い情報番組では、コメンテーターはどんな話題でも対応せざるを得ない。情報番組のコメンテーターは、よろず屋のような役割を担わされてきた。しかし、「コロナ後」は医学、物理学から音楽、美術まで造詣の深いレオナルド・ダビンチのような人物でなければ、コメンテーターが務まらない時代になったといえる。現実的にはそうした人物はまずいない。
いま、コロナ問題を取り上げるニュース・情報番組のコメンテーターやキャスターは、政府の施策に対して思い思いの意見を述べるか、政府・自治体に成り代わるかのように「家にいましょう」と呼びかけるか、だ。東日本大震災による東京電力福島第1原発事故のあと、東日本各地の視聴者は被曝の恐怖にさらされ、原発の知識がないコメンテーターの言葉に耳を傾ける気持ちにはなれなかった。そして原発報道のあり方は根底から見直しを迫られた。コロナ問題は、終息の見通しが立たない危機に陥った中で生命に関わるテーマについて、これまでとは異なる向き合い方を情報番組のコメンテーターに求めているように思える。
https://webronza.asahi.com/national/articles/2020041800004.html?iref=wrp_rnavi_rank
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