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4月 21, 2020 日々雑感(My impressions daily)
<ドイツのメルケル首相は20日、新型コロナウイルスについて「最初の話から中国がもう少し透明性を持ってくれていたら、この問題を学ぶ上で全世界の人々にとって、もう少し良い結果になっていたと思う」と述べた。ベルリンで記者会見して語った>(以上「時事通信」より引用)
中共政府の「隠蔽体質」が武漢肺炎の世界的な感染拡大を招いた、とするのは米国のトランプ氏だけではない。英国もだがドイツのメルケル氏も中共政府の初期対応について苦言を呈した。
日本の安倍首相はどうだろうか。これまで一度として武漢肺炎の日本国内での感染拡大に関して、中共政府の情報隠ぺいに原因があった、とする見解を発表しただろうか。
それのみならず、安倍氏は武漢肺炎が中国内での感染拡大が報じられた1月20日以後も、中国からの観光客を殆ど無防備のまま大量に受け容れた。結果として日本全国各地同時発生的に武漢肺炎の感染患者が報告される事態に陥っている。
安倍氏は事態把握の認識能力が極端に劣っているのか、それとも中共政府に何か弱味でも握られているのか。そのいずれかしか安倍氏が中共政府に抗議しない理由が見当たらない。これまで日本が一貫して中国の経済成長を支援して来た実績がこうした形で「恩返し」されるとは遺憾というより、強い怒りを覚える。
ドイツは中国とドイツ銀行の投資で深くコミットしている。中国が金融崩壊して元が紙屑になるとドイツ銀行は間違いなく破綻して、ドイツは大きな痛手を被ることになる。いわば中国とドイツは運命共同体の関係にある、といっても過言ではない。
そのドイツですら上記記事にある通り、メルケル氏は「最初の話から中国がもう少し透明性を持ってくれていたら、この問題(武漢肺炎)を学ぶ上で全世界の人々にとって、もう少し良い結果になっていたと思う」と述べた。是は是とし、非は非とするのが見識ある人物のあり方だ。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、というのが常人だが、一国のリーダーはそうであってはならない。中国で一儲けしたい経済界から強い要請があるから習近平氏を「国賓」として招待していたいし、その関係から中共政府を刺激するような対中空路と海路の閉鎖はできなかったのか。
お粗末な防疫を実施した結果として、武漢肺炎が春節で大挙して訪れる中国人観光客とともに日本国内に持ち込まれ、日本国内で蔓延して国民が多少は犠牲になるかも知れないが構わない、という認識で安倍氏が一月末の春節までに中国人の入国規制を徹底しなかったとしたら、安倍氏は一国のリーダーたる資格は全くないどころか、国民を武漢肺炎に感染させた「未必の故意」を問われても仕方ないだろう。
国民が多少は犠牲になろうと中国との交誼の方を優先したという事実はない、単に安倍政府と厚労省の武漢肺炎に対する認識が甘かっただけだ、というのなら無能な政権を有難がって支持し、七年有余も政権の座に居座り続けさせた有権者にも責任がある。
お粗末な政治家に政権を委ねていたら、お粗末な結果を国民は受け容れるしかない。民主主義の仕組みの根本原理の選挙で、国民・有権者は「人気投票」か「歌舞伎の襲名披露」程度にしか思わないで投票していたのではないか。
選挙の時にだけ帰郷して、東京生まれ東京育ちの候補者を目にして「襲名披露興行」の歌舞伎役者に喝采を浴びせる格好で一票を投じたのではないか。その結果が惨憺たる有様だ。
武漢肺炎を世界に蔓延させた中共政府をチクリとも批判しない安倍自公政権は本当に日本国民が選んだ政治家が決めた政権なのだろうか。
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