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場当たりで邪な「緊急宣言」拡大 国民に広がる怒りと絶望
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/272077
2020/04/18 日刊ゲンダイ
「どこかへ行きたい」(C)日刊ゲンダイ
ドタバタと決まった国民1人当たり10万円の現金給付や、緊急事態宣言の対象を全都道府県に拡大したことを説明するとして、安倍首相が17日、記者会見した。心がこもらない官僚原稿の朗読でテレビジャックする光景も、すっかりおなじみになってきた。
「みなさんに改めてお願いいたします。どうか、外出を控えてください。できる限り人との接触を避けてください。そのことが医療現場を守り、多くの命を守ることになります」
「まもなくゴールデンウイークを迎えますが、感染者が多い都市部から地方へ人の流れが生まれるようなことは絶対に避けなければならない。それは最も恐れるべき事態である『全国的かつ急速な蔓延』を確実に引き起こすことになります」
つとめて神妙な面持ちで、安倍が国民に外出自粛を呼びかけるたび、あの人のノーテンキな顔がチラつく。昭恵夫人だ。
発売中の「週刊文春」によると、新型コロナウイルス対応の改正特措法施行を受けた会見で、安倍が「3密」を避けるなど「身を守る行動を」と呼びかけた翌3月15日の日曜日、昭恵夫人は約50人の団体ツアーとともに「パワースポット」として知られる大分県の宇佐神宮を参拝していたという。“変態ドクター”を自称するツアー主催者に昭恵夫人から連絡があり、「コロナで予定が全部なくなったので、どこかへ行こうと思っていたんです」「私も参拝していいですか」と、参拝に合流したのだという。
団体ツアーに自ら接触し、都市部から地方へ。「絶対に避けなければならない」と安倍が本気で思っているのなら、真っ先に嫁さんをロックダウンすべきだった。
昭恵夫人の大分旅行は「事前に聞いていた」
昭恵夫人は3月下旬にもタレントらと十数人で私的な「桜を見る会」を開催していたとして、批判が殺到している。この問題を国会で追及された安倍は「レストランでの会食であり、都が自粛を求めている公園での花見には当たらない」と正当化していた。「桜は見たが、花見ではない」。桜を見る会の参加者を「広く募っていたが募集はしてない」と強弁したのと同じだ。
夫人の大分旅行も国会で問題視されたが、驚くのは、事前に聞いていたが「問題ない」と、安倍がイケシャーシャーと答弁したことだ。事前に知って、なぜ止めなかったのか。
17日の衆院厚労委でこの件について問われた安倍は、「東京都知事が週末の外出自粛を要請した3月25日より前だ」と言い、「事前に本人より聞いていた。『3密とならないようしっかり気をつけてもらいたい』と申し上げた」と説明。「参拝以外は特に観光などは行っていない。参拝時に限って、あえてマスクを外した」と釈明した。
またしても、「旅行はしたけど観光はしてない」論法だ。
「安倍首相の周辺は神がかり的なことを好むことで知られていますが、神社参拝は観光ではないというのでしょうか。マスクをしていれば遠出して構わないというメッセージにもなりかねません。首相は『不要不急の外出自粛をと申し上げて以降、(昭恵夫人は)東京都から出ていることはないと思う』とも言っていましたが、夫人が都内では相変わらず活発に動き回っているとしたら、この首相に自粛要請で国民の自由を制限する資格があるとは思えません」(政治評論家・本澤二郎氏)
ミュージシャンの星野源の動画に乗っかって好感度アップをもくろむヒマがあったら、まず夫人に「STAY HOME」を教えた方がいい。
連休中の帰省や旅行で新型コロナ感染が全国に拡大することを避けるため、緊急事態宣言を全国に拡大したというが、大分旅行も止められなくて、昭恵夫人が連休中に出歩くことを止められるのか。
相変わらず“やってる感”だけ(C)共同通信社
国民生活より権力維持でバラマキに転じた |
安倍は7日に東京都や大阪府など7都府県を対象にした緊急事態宣言を発令。9日に愛知県、10日に京都府から対象地域への追加要請があったが、政府は「加えるべきだとの評価には至らない」と退けた。
それが急に、全国へと拡大したのは、与党内からの突き上げで一律10万円支給に方針転換し、すでに閣議決定した補正予算を組み替えることにした場当たり対応を糊塗するためだ。出発点からして邪なのである。
「欧米より先に国内で感染者が見つかったのに、対策は後手後手で、2月からずっとトンチンカンなことばかりしてきた。10万円の一律支給も、野党が早くから主張して、新年度予算を組み替えて実行すべきだと訴えていました。安倍政権はそれを全否定し、所得が減少した世帯に30万円を給付する案に固執していたのです。ところが土壇場で10万円給付に変更し、補正の組み替えで結局は給付が遅れることになる。本当に前代未聞の迷走ぶりで、この内閣には危機管理能力も統治能力もないことがハッキリした。もう限界です」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
当初は「スピードを重視して30万円の給付にした」と説明していたのに、今になって「10万円の方がスピーディー」とか言いだしているのもメチャクチャだ。政府の言うことが何ひとつ信じられなくなる。
17日の会見で安倍は、一律10万円支給を「もっと早く判断しておけばよかった」と言い、「混乱を招いてしまったことについては私自身の責任」と認めたが、例によって責任を取るつもりはないようだ。
アベノマスクは容赦なく送りつけるのに…
そのうえ、麻生財務相は17日の会見で「手を挙げた方に1人10万円」とか言っていた。自己申告制の給付にしたいというのだ。手続きができずに受け取れない人が出てくることを承知で、こんな発言をする冷血には、怒りを通り越して呆れるしかない。
17日から配布が始まったアベノマスクは頼まなくても送り付けてくるのに、現金給付はこの期に及んで出し渋るのだ。
「貧乏人に恵んでやるというような態度を見ると、国民の税金を自分たちのカネと勘違いしているとしか思えません。政権ツートップの安倍麻生コンビも首相夫人も、生まれてこの方、カネの苦労をしたことがないから、国民の窮状が想像できないのでしょう。報道によれば、一律10万円給付は公明党の山口代表に『今やらないと私も首相もおしまいですよ』とスゴまれて決めたそうですが、これもひどい話です。急がないと国民生活がオシマイと言うなら分かりますが、『オレたちがオシマイ』とは、権力維持しか考えていない。コロナ対策の無為無策に批判が集まり、支持率が下がったから慌ててバラマキに転じただけで、どうすればコロナ感染拡大を止め、国民生活を守れるかと真剣に考えた結果ではないのです。こんな無能内閣に続けさせたら、冗談ではなく皆殺しにされてしまう。さっさと『オシマイ』にしてくれた方が、国民は救われます」(本澤二郎氏=前出)
いち早く対策を打った台湾は、新規感染者ゼロでコロナ封じ込めに成功。終息は間近だとみられる。欧米も、ピークを脱した国は経済活動再開などの“出口”に向けて動きだしている。ところがこの国は、今ごろになって防護服がないとか、人工呼吸器の増産だとか言いだしている。もはや混乱を招いたどころの話ではなく、一刻も早くまともなリーダーシップを発揮できる内閣に交代することが、コロナ収束への近道ではないのか。
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