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熱血!与良政談:民主主義と想像力=与良正男 - 毎日新聞 https://t.co/pyWhRoPhOF
— 毎日新聞夕刊特集ワイド (@t_yukan) April 16, 2020
熱血!与良政談
民主主義と想像力=与良正男
毎日新聞 2020年4月15日 東京夕刊
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が出る1週間前。出演していた報道番組で東京・新宿の夜の街を歩く若い男性の声が紹介された。「なぜここに?」との問いに彼はテレビカメラの前であっけらかんと言った。
「スポーツ飲料飲んでるから大丈夫っす」
若者だけではない。別の番組では、なぜか予定通り行われ、にぎわっていた寺の縁日に来ていた高齢男性が「私、これまで病気したことないから」と答えていた。
無論多数派ではない。宣言後は相当危機感が広がってきたとも思う。でも仮に自分が感染し、軽い症状で済んだとしても、他人にうつして死に至らしめたら……。そんな想像力を持てない人がいる。
「自分さえよければ」の意識が広がったのは戦後民主主義のせいだと言うのはたやすい。だから私は戦前のように国にただ従うのではなく、一人一人が自発的に他者を大切にする「新しい公共」や、子供の頃から判断力を育てる「主権者教育」の必要性を訴えてきたのだが、なかなか通じない。
むしろ最近は国から命令されて従った方が楽だと考えている人が増えているように思える。この非常時に国を批判するなという声は私もよく受ける。戦後75年。私たちはそんな岐路にある。
日本の対応が欧米に比べて緩やかなのは、安倍晋三首相が国民の自由を縛りたくないと考えているからではない。宣言が遅れた点も含め、感染防止よりもなお経済を優先しているからだろう。
休業を強制しない理由は「補償したくないから」に尽きる。休みたくても休めない。休めば仕事がなくなる。その悲鳴が届かない。 報道によれば、2枚のマスク配布は当初、「これで不安がパッと解消する」と本気で考えていたらしい。首相が自宅でくつろぐ動画も、これを流せば、今まさに困窮している人たちがどう受け止めるか、考えたようには到底思えない。実は想像力が一番欠けているのは安倍官邸かもしれない。
今回うまくいかなければ、政権は補償は二の次で、罰則を設けるなど強制力だけを強めないか。これに便乗して憲法を改正し、私権を束縛する緊急事態条項を入れようとするのではないか。
これも想像力だ。強制されなくてもこの危機を乗り切りたい。ここで踏ん張らないと一層生きづらい国になる。(専門編集委員)
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