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2020年 04月 12日
<この記事は、通常の長さ。3パート。>
9日の『安倍のコロナ対策に海外から疑問、批判+安倍は休業補償も拒否。東京の休業要請も阻止か』で扱った東京の休業要請に関する話の続報を・・・。
東京都は4月3日、政府が新型コロナウィルス(以下、コロナV)に関して緊急事態宣言を出した場合、都がどのような対策をとるか、その中でどのような業種に休業要請を行なうか(要請は3段階)、その具体案を発表。(休業者には協力金の支給を検討。)そして連日、首相が宣言を出すことを強く要望していた。
安倍首相は7日になってようやく、東京のほか6府県を対象に緊急事態宣言を出したのであるが。突然、東京都が決めていた休業要請案に「待った」をかけたため、8〜9日の2日間、、国と東京の攻防が繰り広げられることになったのだ。(@@)
『都は「緊急事態宣言」を見据え、休業対象施設などについて事前に検討を進めてきたが、「途中から国との協議が入ってきた」。小池知事は「権限は社長かと思ったら、天の声がいろいろ聞こえて中間管理職になった感じ」と恨み節も口にし、「感染爆発の重大局面にある東京にとって、『ここから(外出自粛で)2週間状況を見て』はあまりにも酷である。地域に合った形にしてもらえないかということで、お認めいただいた」と休業要請までの経緯を語った。(THE PAGE20年4月9日)』
結論から言えば、東京も少し譲歩はしたのだけど、小池都知事が(西村担当大臣を言い負かして?)基本方針をしっかり通せることに成功したのだが。<官邸幹部が「小池知事に押し切られた。向こうが上手だった」と言っていたらしい。>
野党だけでなく与党の議員、心あるメディア関係者&国民世論の後押しがあったのも、大きかった!(^^)
また、この攻防がTVなどで大きく報じられたことで、安倍内閣のコロナVに関する認識の甘さや、対策の遅さ、稚拙さが浮き彫りになったのではないかと考える。(・・)
* * * * *
東京の小池都知事は、首都・東京で感染拡大が進んでいることから、都民の安全や医療体制、ひいては日本の安全や経済がアブナくなることを懸念。少しでもロックダウン(都市封鎖)に近い形で、広く休業要請を行なうなどして、危険を防止する施策をとろうとしたのだが・・・。
安倍首相&周辺は、緊急事態宣言を出すことによって、何より東京、ひいては全国の経済活動が縮小して経済力がダウンすることを懸念。また、休業補償を要求されて、予算がかさむことを警戒した。
そのため、7日になって、政府の「基本的対処方針」を施設の休業要請などについて「特定都道府県は国に協議の上、必要に応じ専門家の意見も聞きつつ、外出の自粛等の協力の要請の効果を見極めた上で行うものとする」と改定。
都市封鎖のような形はとらず、2週間は外出自粛要請だけで状況を見たいと主張。仮に休業要請する場合も、範囲を小さくすべきだと。また休業補償は出すべきではないなどと主張したため、激しい対立が生じたのである。(**)
何か政府側は「東京は休業補償を出せても、他の府県が(政府も)出せないので不公平だ」だとか。「東京が夜に飲食店を休業すると、他府県に流れる」とか言ってのたけど、「じゃあ、東京は感染拡大しても仕方ないの?」ってきいてみたくなったりして。(-"-)
また、政府は「理美容室や百貨店のように、生活に必要で、まだ感染やクラスターが出ていない場所は休業要請すべきではない」と強調。ここは東京が譲ったのだが、実は10日に福岡の美容院で、美容師と客5人以上が感染したことが判明し、クラスターが起きた可能性が大きいという。^^;
他の報道などにも記されたのだが、政府側は東京都に、アレコレと言って脅したり、圧力をかけたりして来たようなのだが、東京もなかなか後には引かなかった様子。
ついには、9日夜に、小池都知事と西村大臣が会って、小池知事が、かなり押し勝つ形になった。(^^)
<会談を終えた後の西村大臣は、顔色冴えず。小池知事は意気揚々とカメラの前を歩いていた。この人は注目されると、よくも悪くも、妙に張り切っちゃうのよね。ましてや都知事選の前だしね。(~_~;)>
『都幹部は「国側から『規定と違うことをやれば法令違反になる』と牽制(けんせい)された」と振り返る。理髪店やゴルフ練習場などを除外する修正案をまとめたが、9日朝の段階で国との溝は埋まらなかった。
関係者によると、国は経済的に余裕がない人の生活の場ともなるネットカフェを休業対象にすることや、居酒屋などの飲食店に短縮営業を求めることに難色を示したとされる。経済的なダメージへの懸念などから、外出自粛の効果を2週間、見極めるとした。
「命に関わる問題でそこまで待てない」(小池氏)。都庁内では「国と物別れの状態でも特措法に基づき休業要請する」ことも選択肢として浮上した。(略)
交渉は9日夜まで断続的に行われ、都は夜の繁華街での感染拡大を止めるためとして居酒屋を含む飲食店の短縮営業の必要性を主張。ネットカフェの休業で寝泊まり場所を失う人を宿泊施設で受け入れる都の取り組みも説明した。
事務方の調整では決着をみず、小池氏と西村氏が会談。都幹部は「こちらも譲歩したが、国も静観した場合の事態悪化のリスクを考えて軟化した。ぎりぎりのタイミングで歩み寄れた」と話す。
(産経新聞20年4月10日)』
『政府は、東京都など7都府県に緊急事態宣言を7日に出すにあたり、基本的対処方針を改定。店舗などの施設の使用制限の要請・指示は、住民の外出自粛の効果を見極めた上で、国と協議してからと都道府県側に示していた。政府の想定よりも幅広い業種を対象にし、すみやかに要請しようとした都に対し、「混乱を招きかねない」などとして不快感を示してきた。
菅義偉官房長官は10日午前の閣議後会見で、宣言前に双方の考えを調整できていなかった点を問われたが、「基本的対処方針に沿った対応が図られるよう国と関係都府県で調整をすみやかに進めてきた」と述べるにとどめた。
官邸幹部は10日午前、「小池知事に押し切られた。向こうが上手だった」と話す。政権幹部は「政府も必要なことはしている。(休業要請は)都が責任を持ってやるのだろう」と述べ、都とは距離を置いた。(朝日新聞20年4月10日)』
* * * * *
東京都は、政府の意向に沿って、理美容院や百貨店の休業は要請しないことに。ただ居酒屋を含む飲食店の短縮営業や他に予定した場所の休養要請の計画は、国に認めさせた。(^^)v
小池氏は『「様子を見ながら(対象を)広げていくのではなく、最初は大きく構えて(だんだん対象を)狭めていく。それが普通の危機管理ではないのか」と、語気を強めながら話し「私は、その立場で準備を進めてきた」と、強調』していたのだが。(日刊スポーツ4.10)
客観的に考えてみても、このような感染症拡大防止策の場合(他国を見ていても)、まずは大きく構えて、爆発的な拡大を抑え込むのが大事だと思われ・・・。
今回に限らず、安倍首相のように、「遅ればせながらチョットずつ」って感じで抑制して行くような対策をしても、感染が拡大して行くばかりではないかと思う。(・・)
残念ながら、先週の後半も東京は日々、感染者数の最多記録を更新。東京周辺の県や大阪、福岡も感染者が増えている。<北海道も第2ピークが訪れる可能性があるとか。>
緊急事態宣言の対象となっている6つ府県は、当初は国の方針を尊重。また、東京のように自腹で、休業要請の協力金(50〜100万円)を出すことは困難なことから、休業要求はしない(できない)意向を示していたのだが・・・。
7日以降もどんどんと感染者数が増えている上、東京が国を押し切ったのを見て(&世論も東京の主張についているのを見て?)神奈川県の黒岩知事を筆頭に、それぞれの形で休業要請を行なう意向を表明し始めた。(++)
しかも何と政府側も、休業要請や実質的な休業補償の助成に理解を示し始めたという。(・o・)
『「国の交付金を休業要請の協力金に使えないか検討」西村担当相
西村経済再生担当大臣は11日夜、国の交付金について、事業者への補償には使えないが、休業要請に応じた事業者への「協力金」などには使えないか検討を進める考えを明らかにした。
休業要請などに応じた事業者への協力金については、東京都が創設を表明しているが、他の府や県は財政的に難しいとして、国からの臨時交付金でまかないたい考えを示している。知事らとテレビ会議を行った西村大臣は、今年度の補正予算案に盛り込まれた1兆円の臨時交付金について、「補償や補填には使えない」と強調した一方、中小企業などの支援に使うことは可能だとして、協力金にも使えるか検討する考えを示した。(ANN20年4月11日)』
* * * * *
また、安倍首相が7日に行なったゆる〜い会見を見て、「何のための緊急事態宣言なのか」「それで他人との接触を7〜8割に抑えられると思っているのか」などの批判、疑問が出ていたのだが。
ロックダウン(都市封鎖)もせず、会社も含めた休業要請もほとんどせずに、、平日昼間に出勤や飲食、買い物などをする人や、夜間に外で飲食する人の数を減らすのは極めて困難なわけで。
昨日になって、安倍首相もこんなことを言い出した。(>_<)
「通勤者の減少が十分でないことから、オフィスでの仕事は原則として自宅で行えるようにする。どうしても出勤が必要な場合は、出勤者を最低7割減らす。関係省庁は来週に向けて強い危機感を持って、中小規模を含むすべての事業者の皆様にこの要請を徹底してください」(ANN4.11)
「(密閉、密集、密接の)3つの“密”が、より濃厚な形で重なるバー、ナイトクラブ、カラオケ、ライブハウスはもとより、繁華街の接客を伴う飲食店等については、緊急事態宣言が出ているか否かを問わず、全国全ての都道府県において、その出入りを控えていただくよう」(JNN4.11)
やっぱ、みんな、自分の仕事や生活が大事だしね。会社やお店がやっていれば、そこに行っちゃう(行かざるを得ない)従業員や客が減らないのは、致し方ない面もあるだろう。<そもそも、みんながテレワークを使える業種でもないし、テレワークの環境が整っていない会社や従業員も多いからね〜。(-_-;)>
mewは、小池知事を支持しているわけではないが(案の定、安倍自民党とくっつくことになったので、尚更に)。ただ、小池知事が(たとえ選挙前であったとしても)、現状をきちんと把握し、少しでも早く都民を守る対策を講じようと動いたこと、国と戦っても実行に移そうとしたことは評価したいし。その点では、都民の多くも評価するのではないかと察する。(・・)
他方、世の現状を理解せず、「こうなればいいのにな〜」という願望だけで、後手後手の不十分な対策をとられても役に立たず。それどころか感染者、死亡者を増やすことにつながるおそれがあるわけで・・・。国民は、安倍首相が信頼、支持できるリーダーなのか、よ〜く見ておいて欲しいと切n思うmewなのである。(@_@。
THANKS
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