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4月 07, 2020 日々雑感(My impressions daily)
評論家の中には政府・厚労省の「検査遅延措置」を支持する者がいる。それも御用評論家とばかりに切り捨てられない、感染症の専門家までいるタチが悪い。
私は当初から「早期検査、早期隔離」を首尾一貫して主張してきた。希望するすべての国民を検査すべきという意見は今も変わらない。
検査しても特効薬がないから、隔離しても意味がない、という意見からして大反対だ。なぜなら特効薬がないからこそ武漢肺炎ウィルスに感染した患者を早期に隔離する必要がある。
断じて自宅待機ではなく、軽症であろうと借り上げホテルなどの隔離病棟に隔離して医療の専門家の管理の下で対症治療を実施すべきだ。なぜなら武漢肺炎は突如として劇症化する特徴があるからだ。そして重傷者は当然ながら病院で加療すべきだ。
特効薬がないからこそ、武漢肺炎の感染患者を健康な人たちから隔離する必要がある。人類が歴史の中で各種病原ウィルスの蔓延と抗体の獲得という、従来のウィルスとの共生関係に武漢肺炎ウィルスともなるべきだ、という意見があるのも承知している。
しかし、それは特効薬があってこそ言える意見ではないだろうか。漫然と「季節流行りのインフルエンザ」と同等に扱えば良い、という意見は非常に危険だと思わざるを得ない。なぜならインフルエンザにはタミフルなどの特効薬があるから、適切な診断と治療を受ければ、命にかかわることは非常に少ない。一方、今のところ武漢肺炎の感染患者に対する加療はあくまでも対症療法に過ぎない。
だからこそ、政府・厚労省の「検査」を遅らせるだけとしか思えない「指針」を批判する。テレビに登場したスシローなる評論家は「政府は検査を行うように各機関に通達している」と安倍ヨイショに余念がなかったが、現実は武漢肺炎に感染したにお笑い女性芸人がなかなか検査してもらえなかった、と証言しているではないか。
安倍ヨイショするだけの評論家など不要だ。なぜそうした不要の害をもたらすだけの評論家が各局のテレビに登場し続けるのか不思議でならない。いや、それこそが日本のマスメディアが腐り切っている証左なのかも知れない。
多くの国民が検査を受けて、「陽性」患者が病院に詰めかければ「医療崩壊」する、と論評する医師もいるが、「医療崩壊」とは何かを考えれば、そうした貧弱な受け入れ態勢のまま二ヶ月も徒に過ごした政府・厚労省の責任こそ問われるべきだ。決して「陽性」患者が病院に押し寄せるのを「医療崩壊」を防ぐして、排除してはならない。
検査の結果「陽性」患者が押し寄せれば、それを迅速に捌く態勢づくりが必要なだけではないか。たとえば病院の受付を病院ロビーから屋外へ出して、院内の混乱を防ぐなど、手立ては幾らでも出来る。軽症者は病院内へ立ち入ることなく、隔離するホテルや施設へ搬送すれば良い。そうした体制作りもしないで「緊急事態宣言」だけ行えば武漢肺炎ウィルスが勝手に退散するとでも考えているのだろうか。
安倍政府と厚労省の無能。無策には慨嘆するしかない。日本の厄災は武漢肺炎ウィルスと同時に、当事者能力を著しく欠く安倍自公政権だ。
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