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非常時だからこそ問われる 政権の正統性と為政者の人間性 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271532
2020/04/08 日刊ゲンダイ
自殺された赤木俊夫さんの手書きの遺書(C)共同通信社
森友学園問題で公文書の改竄に関わり自殺した財務省近畿財務局の赤木俊夫さん(当時54)の遺書や手記が、早くも忘れられてしまいつつある。新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげな政権与党内の心性が、世の中全体に感染してきたように感じているのは、私だけではないはずだ。
ふざけないでもらおう。どんな場合であろうと、人でなしは許されない。と同時に、今、このような状況だからこそ、私たちは政権の正統性と、為政者の人間性を、とことん問い続けなくてはならないのである。
この期に及んで安倍晋三首相が、しかも笑いながら自らの関与と責任を全否定し、再調査の要求も拒否してのけたのが、先月23日の参院予算委員会。愛して信じた職場に追い詰められた故人の無念も、夫を奪われた妻の絶望も、この男にとっては“笑える話”だということになるらしい。
以来、この問題は報道される機会さえ激減した。新しい動きがなければ取り上げにくいのは確かだが、他人とは己の欲望を満足させるための道具でしかないと思い込んでいる手合いに、いったい何ができるというのか。そんなものに国の舵取りを任せることが、どれほど恐ろしい結果を招くことになるのか、マスコミも、そうでない人々も、よくよく考えてみるべき局面ではないのか。
安倍氏とその取り巻きたちの尋常ならざる“人間性”なかりせば、1世帯当たり布製マスク2枚配布、などという与太はあり得ない。東京五輪を強行したい一心で、感染の拡大を小さく見せかけ続けた狂気も、今もなお症状を訴える人々の検査を拒否してはたらい回しにする医療機関が後を絶たない惨状も、何もかもがあり得なかった。
安倍氏自身は、むしろこの新型コロナ危機を奇貨として、緊急事態条項の新設を目玉に日常的な戦時体制を確立する憲法改正の絶好のチャンスとだけ捉えているに違いない。しかし世界の人々は見ている。中国発のウイルス禍にあって、ただでさえ欧米人らのアジア人差別があからさまになってきた折、このままでは日本人は、安倍政権を最も便利な使い走りと弁えた米国以外の国際社会から、半永久的に孤立する。
赤木氏の遺書や手記がおろそかにされる事態など、断じてあってはならない。故人と遺族のためにも、私たち残された人間の未来のためにも。
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。
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— BlueBirdCompany (@bulgrinbul) April 7, 2020
政権の正当性と為政者の人間性が問われている
— KK (@Trapelus) April 7, 2020
安倍氏自身は、むしろこの新型コロナ危機を奇貨として、緊急事態条項の新設を目玉に日常的な戦時体制を確立する憲法改正の絶好のチャンスとだけ捉えているに違いない。しかし世界の人々は見ている
二極化・格差社会の真相 斎藤貴男(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/DustECvlPh
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