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田崎史郎、マスク2枚配布を擁護し「政府報道官?」と批判続出…「4枚6枚と増やしていける」
https://biz-journal.jp/2020/04/post_150050.html
2020.04.03 11:32 文=編集部 Business Journal
安倍晋三首相と麻生太郎財務大臣(写真:ロイター/アフロ)
新型コロナウイルスの感染拡大によるマスクの品薄状態が続くなか、安倍晋三首相は1日、政府の対策本部で全世帯(約5000世帯)に2枚ずつ布マスクを配布する方針を表明した。
安倍首相は「布マスクは洗剤で洗うことで、再利用が可能なことから、急激に拡大しているマスク需要に対応するうえで、極めて有効だ」と説明したが、費用が「1枚200円程度」(菅義偉官房長官)、全世帯に配布すると単純計算で200億円以上かかることから、疑問の声もあがっている。
そんななか、安倍首相と太いパイプを持つ政治ジャーナリストの田崎史郎氏が3日放送のテレビ番組『とくダネ!』(フジテレビ系)に出演し、今回の政策について説明した。
まず田崎氏は、「安倍総理の周辺で考えて、政府にマスク班ってありましてね。40人ぐらいの官僚の方々が集まっているチームがあるんです。経済産業省とか厚労省とか総務省で。そこで考え出したアイデアなんです」と背景を説明。さらに以下のように政策の意義を強調した。
「1、2カ月すれば4枚、6枚と増やしていけるんです。だから1、2カ月先の4枚か、今の2枚かという判断がひとつある。そもそも布製マスクは介護施設や障害者施設に配布しまして、来週は小中学校に配るんです。そこから一般の方に配っていくってことなんです」
「布製マスク、嫌だっていう方、いらっしゃるかもしれないのですけど、サージカルマスクはまず医療機関に渡さないといけない。医療機関で足りない状況を解消しないといけない。今マスク需要が非常に多くて、1人1カ月に30枚使うとすると1億2000万人いますから36億枚必要なんですね。そういう需要が生じているんです。需要を減らす効果を狙っているんです」
田崎氏の説明を受け、全国紙記者は語る。
「確かに政府は医療機関に加えて、全国の小中学校、高齢者施設、障害者施設などにマスクを配布する方向で動いていますが、それは政府の感染症対策としては“初歩の初歩”であり、あまりにも動きが遅すぎます。医療機関への支援についても、欧米では大胆な人員投入策や多額の資金投入を打っていますが、日本では目立った支援策が聞こえてきません。しびれを切らした日本医師会から、勝手に『医療危機的状況宣言』を発表されてプレッシャーを受けるという始末です。
そもそも医療機関などへのマスク配布と全世帯への配布は、まったく別の話で、たった2枚だけを200億円以上の税金を投入して配布することに意味があるのかということで、世論から批判を浴びているわけです。感染症対策の第一人者である(神戸大学病院感染症内科教授の)岩田健太郎医師をはじめ、多くの専門家が今回の政策に疑問を投げかけているとおり、場当たり的な印象が否めません」
また、厚労省関係者も「今回の首相の措置はどちらかというと、感染症拡大に不安を抱いている国民の皆さんに安心してもらいたいとの考えだったのではないかと思います。マスクをすることで感染拡大を防ぐ意識をもってもらいたいという意味もあると思います」(2日付当サイト記事より)と、国民の精神面を意識した施策との認識を示している。
■「政府広報官じゃないよね」
田崎氏といえば、安倍首相とは頻繁に会食などを共にする関係で、メディアでも安倍政権を擁護する場面が多い論客としも知られているが、『とくダネ!』の発言に対して、インターネット上では次のような声が上がっている。
「政府広報官じゃないよね」
「出演を見た時から、きっと、アベノマスク支援するのだろうと思ったら、案の定、この200億円も掛かる、自己満足の政策を擁護」
「スシロー、政権擁護もいい加減にせい」
「もう、この人痛々しいよ…」
「この人もどうなのかな? 1〜2ヶ月でまた2枚配布? マスクより先にしなくてはいけないこと たくさんあるし、そんな悠長なこと言っている問題なのか?」
「さすがに庇いきれんだろうが……コメントに無理があるぞ」
田崎氏については、3月26日付当サイト記事で、同氏が勤務していた時事通信社社員の証言として、以下内容を紹介していた。
「田崎さんがかつて名乗られていた『時事通信社特別解説委員』という役職は、氏が安倍晋三首相と特別なパイプを持っていることから、新設された役職といわれています。なにしろ現役記者時代から暇があれば首相と会食しているくらい、良い意味でも悪い意味でも『政権に食い込んでいる』人でした。
特別解説委員は社長と同じ68歳定年で、年齢も他の役員より上です。この役職に田崎氏を就けるにあたって会社は給与や報酬を支給しないものの、国会記者会館のスペース使用や記者証などの便宜供与を行ってきました。この役職をめぐっては社内でも賛否をめぐり激しい議論になりましたが、2018年に定年退職されてからはその議論も下火になりました。しかし、今もなお田崎氏は社内に相当な影響力を持っています。基本的に政治部は花形の部署であり、田崎さんに気に入られるか否かで、将来のポストも変わってきます。
少なくとも、社内には明確に田崎さんを支持するグループがあります。今でも政治部には田崎さんにメモを送稿している記者もいます。田崎氏は今もハイヤーで国会記者会館や政治家の私邸に乗り付けている姿を見かけます。『社長より偉い』と思っている若手も多いくらいですよ」
いずれにしても、政府が実効性のある対策を打つことを願いたい。
(文=編集部)
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