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新型コロナ対策よりも五輪開催を重視した日本政府と東京都 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271322
2020/04/03 日刊ゲンダイ
五輪延期後、ガラリと流れが変わった(会見する小池都知事)/(C)日刊ゲンダイ
新型コロナウイルス感染対策は今、世界の最重要課題になった。対処方針は「早期検査」「早期隔離(自主隔離を含む)」である。
この世界共通の方針を採用しなかった先進国が日本である。3月26日付の米NYタイムズ紙は<限られた検査は、いまだ多くが発見されずにいるとの懸念を呼び起こしている><日本の半分の人口の韓国が36万5000人の検査をしているのに、日本の実施した検査はわずか2万5000人>と報じた。
ドイツ誌ウィルトシャフツウォッヘも<日本のコロナの謎>という記事を掲載したが、どの記事も、日本ではなぜ検査の数が極端に少ないのかに疑念を抱いている。
彼らには巷間ささやかれているような「日本政府は人命よりもオリンピックを開催することを重視している。そのため、感染者の数字を低く見せたい。だから検査を差し控えた」という考えが浮かばない。そのため、検査が少ない理由がわからないのだ。当然だ。世界のどこに、人命よりもオリンピック開催が重要だと考える国があるだろうか。
しかし、オリンピック延期が決定された3月24日以降、その流れがガラリと変わった。菅官房長官も25日、検査について「1日7000件以上は確保」と説明している。
検査が増えれば、感染者の確認件数も増える。東京都の感染者数は25日以降、連続40人以上の感染者が確認されているが、感染経路が分からない患者も少なくない。
こうした状況に対し、オリンピック開催を最重視してきた政府や東京都は対応しきれていない。新型コロナウイルスとどう向き合えばいいのか手探り状態である。
小池知事は3月28、29の両日の外出自粛を要請したが、どれだけ効果があったのかは分からない。今、国民が感染を防ぐためにできることは、他の人となるべく距離を置いて生活していくことである。しかし、ほとんどの都民は毎日、満員電車で通勤している。
<そんなこと(外出自粛)を要請する前に、満員の通勤・通学電車を何とかしろよ。最も感染しやすい場所だろ。どうして対策を講じない? 行政として、何一つ感染防止の対策を取らないくせに、民にのみ自己責任という形で要請だけすることに、何の意味があるのか?>
これはあるツイッターに投稿されたつぶやきだが、小池知事はこの発言にどう答えるのだろうか。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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