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コロナ禍でクビ切り本格化 失業率25%超が現実味おびる
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/271127
2020/03/30 日刊ゲンダイ
週末に閑散とする東京・渋谷(C)日刊ゲンダイ
厚労省は29日、新型コロナウイルスによる業績悪化などで解雇されたり雇い止めされたりする見込みの人が27日時点で994人に上ると明らかにした。コロナ禍のクビ切りがいよいよ本格化してきた形だが、これは序の口だ。最悪のケースでは失業率が25%超という高さになる恐れもある。
米国では驚愕の事態が起きている。今月21日までの1週間の新規失業保険申請件数が330万件に達したのだ。2月まで米国の失業率は歴史的な低水準の3.5%前後で推移し、失業保険の申請は3週間前まで20万件程度だったから、状況はガラリ一変である。
ムニューシン財務長官は、「政府の対応がなければ米国の失業率が20%に達する」との危機感を示して、議会に2兆2000億ドル(約237兆円)の大型経済対策を説得。セントルイス連銀のブラード総裁は今年4〜6月期に米国の失業率が30%まで急激に悪化する可能性があるとの見通しを、米ブルームバーグのインタビューに示した。
真っ先に切られるのはパートやアルバイト
この事態、日米は雇用形態が異なるから、海の向こうの話だと思っていたら大間違いだ。正社員の解雇はまだ先でも、パートやアルバイトなどの非正規雇用者は失業懸念が高まっている。特に、外出自粛の影響をもろに受けている外食や小売り、ホテルなどのサービス業は、非正規雇用が多い。さらなる業績悪化が雇用を直撃しかねないのだ。
「日本で非正規雇用が増えたのは、いざという時の雇用調整を簡単に行えるようにするためです。今のような事態を想定した制度ですから、真っ先に切られる可能性があります」(経済評論家・斎藤満氏)
総務省の労働力調査によれば、直近(今年1月)の日本の失業率は2.4%。完全失業者は159万人だ。
「同じ労働力調査で、非正規雇用者は2000万人強います。このうち、派遣や契約などを除くパート・アルバイトは約1500万人。彼らが潜在的な失業者で、彼らが失業すれば、日本の失業率も25%を超えます」(斎藤満氏)
失業率と自殺率はシンクロするとされる。失業率悪化に早急に手を打たなければマズい。
最悪のケースでは失業率が25%超という高さになる恐れも…。コロナ禍のクビ切りがいよいよ本格化してきた形ですが、これは序の口。真っ先に切られるのは雇用調整弁のパートやアルバイトです。 https://t.co/M1W4ONrunP #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) March 30, 2020
コロナ恐慌【失業率25%超】最悪事態に現実味 雇用調整弁のパート・アルバイト1500万人が真っ先に切られる 失業率と自殺率はシンクロするとされる。失業率悪化に早急に手を打たなければマズい(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/cfOpbaodqa
— KK (@Trapelus) March 30, 2020
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