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森友問題は今につながっている。真実を求める遺族の思いに応えたい。私は赤木俊夫さんの悲劇を決して忘れない。
— 毎日新聞 (@mainichi) March 25, 2020
与良正男・専門編集委員のコラムです。https://t.co/MvOhd5mLx6
熱血!与良政談
赤木さんを忘れない=与良正男
毎日新聞 2020年3月25日 東京夕刊
「そこまで断言して大丈夫なのか」と驚いたのを今も思い出す。
2017年2月、「森友学園」に国有地が大幅に値引きされて売却された問題で、安倍晋三首相が「私や妻が払い下げに関与していれば首相も国会議員も辞める」と国会で答弁した時のことだ。
財務省の決裁文書改ざんはこの答弁後に始まり、首相の妻昭恵氏らが出てくる記述が消された。そして翌年、改ざんを上司から強要され、苦しみ続けた近畿財務局職員、赤木俊夫さんは自殺した。
あの時、国会で首相が「妻も私も軽率だった」と一言謝っていたら、全く別の展開になったのではないか。私はその後もずっとそんな思いを抱いてきた。
先週公表された赤木さんの遺書や手記を読んで、私も涙した一人だ。改ざんは当時、同省理財局長だった佐川宣寿氏の指示だったと明記しているだけではない。生々しい経緯が、違法行為に手を染める葛藤とともに記されている。
ところが麻生太郎副総理兼財務相は早々に「新事実はない」と再調査を拒んだ。首相も「財務省で事実を徹底的に明らかにした」と決着済みとの姿勢を変えない。週明けの国会では「改ざんは私の答弁がきっかけとは手記に書いてない」と相変わらずムキになって反論したが、疑問に答えていない。
そもそもなぜ値引きされたのか。改ざんを指示した佐川氏の動機は何だったのか。核心部分は財務省の報告書では明確になっていないのだ。
手記を公表した赤木さんの妻は麻生氏と首相の発言について「この2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場にないと思います」とコメントを寄せている。その通りだと思う。
振り返れば、この問題に関し、自らの責任を取らずに済んだことで首相はますます増長したと思う。首相は権力を私物化する。人事を握られた官僚は首相を守るために、うそやごまかしを重ね、平気で公文書を捨てる。「桜を見る会」の疑惑も同じ構図だ。
森友をめぐる文書改ざんは結局、立件されなかった。官邸に都合のいい人物を検察上層部に据えれば事件になることもない。そんなおごりが今の検察人事問題につながっているようにも思える。
森友問題は今につながっている。真実を求める遺族の思いに応えたい。私は赤木さんの悲劇を決して忘れない。(専門編集委員)
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