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関西電力に今の政治の縮図を見る。空恐ろしいぐらい汚く醜い。
https://31634308.at.webry.info/202003/article_14.html?1584448745
関西電力の金品授受はまるで、底なし沼のように深く、深く、そら恐ろしい程、汚くて醜い。一般の企業なら、業者からお金をもらって便宜を計り発覚したらクビである。厳しい会社は、業者から昼食の接待も禁止しているところもある。
福井高浜町の助役からの金品授受が話題になっているが、どうもこれは助役のせいだけでなく、関西電力の企業体質にある。なぜなら、今日のニュースで、原発で給与をカットされた役員に退職後、そのカット補填のため月数十万円を支払っていたというのだ。退職金をがっぽりもらっておきながら、原発で少なくなった給与の補填を退職後にもらっているというのだ。こちらの方は、助役からの賄賂を貰ったより酷い。少なくと、関西電力が正式な経理を行いながらお金を支払っているからだ。その間、電力料金もあったはずである。
電力は、総括原価計算で決まる。一般企業は利潤が減っても、原価割れしても物をうらなければならない。しかし、電力会社はそんな心配はない。ひたすら掛かった費用を積み上げて料金を決めるだけである。絶対に損はしない。電力の値上げも一律に上げる。どこの電力会社も同じなら救いがない。
今や非正規社員が50%に近づいているのに、世の中狂っている。政治も狂っている。なぜ、弱者が声を上げないのか不思議で仕方がない。関西電力に今の政治の縮図を見るようだ。
関電の金品受領 原発の闇はまだ深い
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020031702000149.html
2020年3月17日
「関西電力はモンスターと言われるような人物を生み出した」−。関電の金品受領問題を調査した第三者委員会は、そう結論づけた。「怪物」の温床になった原発の深い闇。これで解消できるのか。
極めて異様な事件である。
関西電力高浜原発が立地する福井県高浜町で、関電のトップや原発立地関係者らが、町の実力者であった元助役(故人)側から長年にわたり、金の小判や現金入りの菓子袋など、多額の金品を受け取っていた。
元助役と関連の深い地元建設会社には、関電から原発関連工事が次々発注されており、建設会社からは、元助役に多額の資金が渡っていた。つまり、関電から出た「原発マネー」が、関電トップに還流していた疑いが強い。原資は、利用者が支払う電気料金だ。
関電はおととしすでに、金沢国税局の指摘を受けて社内調査を実施、金品問題を把握していたが、取締役会に諮らず、公表もしなかった。
第三者委員会による今回の調査では、元助役側からの受領者は、七十五人、総額三億六千万円と社内調査の結果より多くなり、それらの金品が原発関連工事発注の「見返り」であると明確に結論づけた。
調査報告書によると、関電と元助役とのいびつな関係は、高浜原発3、4号機の誘致に当たり、推進役として元助役の力を借りたことから始まった。3・11後、原発の安全対策工事の増加が見込まれる中で、受領者数や金額が大きく膨らんでいったという。
第三者委の但木敬一委員長は「地元対策に透明性がないことが、今回の原因だ」と指摘した。
立地にしろ、増設にしろ、不透明な原発マネーの力を背景に地元の同意を取り付けてきたと思われる関電のやり方に、根本的な疑問を投げたということだ。
3・11後の対策工事に不正が絡むとすれば、原発の安全性への不安は増す。
不透明な金の流れは、原発立地や3・11後の対策工事にどのような影響を与えたか。本当に安全なのか。そもそも金でしか解決しようのないものを、地方に無理やり押しつけようとしたことが、闇を生んだのではないか−。
「立地の闇」にさらなる光を当てない限り、闇に巣くう「怪物」たちは、よみがえる。
そして何より、無理強いは、もうやめにすることだ。そうすれば新たな闇は生まれない。
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