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熱血!与良政談:会見を打ち切らせるな=与良正男 - 毎日新聞 https://t.co/9ZZgb0oEVO
— 毎日新聞夕刊特集ワイド (@t_yukan) March 5, 2020
熱血!与良政談
会見を打ち切らせるな=与良正男
https://mainichi.jp/articles/20200304/dde/012/070/028000c
毎日新聞 2020年3月4日 東京夕刊
20年も前の話だ。森喜朗氏が首相になった2000年春から1年間、私は官邸取材の責任者(キャップ)を務めた。
森氏は就任早々「日本は天皇を中心とした神の国」と発言して批判を呼んだ。当時、毎日新聞は内閣記者会の幹事社で、私は森氏の記者会見を求めて首相側との調整に追われる日々を過ごした。
「会見は短時間で打ち切った方がいい」と森氏に「指南書」を渡した記者(NHKだったというのが定説だ)がいることも発覚した。だが、私は首相側に「打ち切ったら、私たちは『総理、逃げるのか』と声を浴びせますよ」と再三伝えたものだ。
当時も幹事社質問は何点か事前通告したが、会見では「総理の資質が問われているのですよ」といった厳しい声も出た。森氏も冒頭長々と発言せず、約束通り質問は打ち切らなかった。
この話は一昨年も「首相に利用されるな!」の見出しで本欄で書いた。再度持ち出したのは、説明するまでもないだろう。
新型肺炎に関し、安倍晋三首相が先週末行った記者会見は三十数分間。司会役が「予定時間を過ぎた」と終了してしまった。フリージャーナリストの江川紹子さんが記者席から「まだ質問があります」と繰り返し声を上げてくれたのが私には救いだったほどだ。
元々、異例の土曜日会見は、首相側からの要請で、しかも当初は20分間の予定だったという。
会見を主催するのは記者側だという点は今も官邸は認めているはずだ。せめて記者クラブ側は時間の延長を事前に求めるべきだった。会見後の公務は見当たらず、首相は自宅に直帰したのだから。
全国の小中高校などへの臨時休校要請について「なぜ説明が遅れたのか」等々、記者側もそれなりに質問はしていたと思う。ただし、きちんと首相が答えないのなら、重ねて聞かないといけない。
「神の国」会見の経験が後輩に引き継がれていないのは私にも責任がある。最近は「親首相」と「反首相」というように、マスコミも分断された結果、記者クラブ全体で要求を取りまとめられなくなっている事情も大きいと思う。
しかし一体、記者会見は何のためにあるのか、その根本が問われる事態だ。現場の記者だけでなく、各社の政治部長間で、いや日本新聞協会全体で議論すべきだと提起したい。(専門編集委員)
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