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3月 01, 2020 日々雑感(My impressions daily)
<日中両政府が、4月上旬で調整してきた中国の習近平国家主席の国賓としての来日を延期する検討を進めていることが29日、分かった。複数の日中外交筋が明らかにした。中国湖北省武漢市で発生した肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大が、両国の国民生活に大きな影響を及ぼしていることを考慮し、来日の環境は整っていないと判断した。習氏の来日時期は事態の推移を見つつ改めて調整するが、東京五輪・パラリンピック後の秋以降が有力とみられる。
習氏の国賓来日は昨年6月、安倍晋三首相が大阪市内で開いた日中首脳会談で「来年の桜の咲く頃、習氏を国賓として日本にお迎えし、日中関係を次の高みに引き上げたい」と直接呼びかけた。習氏もその場で「いいアイデアだ」と応じ、日中両政府は今年4月上旬の訪日実現に向けた準備を進めてきた。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で、中国は2月24日、3月5日に開幕予定だった重要政治日程である全国人民代表大会(全人代=国会)の延期を決定している。終息時期が見通せない中で外遊に出かければ、国内で批判を受ける可能性があるため、習氏が来日を先送りするとの観測が強まっていた。また、感染の広がりに伴い習氏の来日準備作業に大きな遅れが生じていたほか、日本側では与党からも国賓としての来日に反対意見が出ていた。
首相は2月28日、首相官邸で中国の外交担当トップである楊(よう)潔(けつ)●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(ち)共産党政治局員と面会した際、「習主席の国賓訪問は日中両国関係にとり極めて重要だ」と述べた上で、「十分な成果をあげるために入念な準備を行わなければならない」と指摘した。来日時期よりも成果を重視する考えを強調することで、延期の方向を示唆したものとみられる>(以上「産経新聞」より引用)
習近平氏を国賓として招く日程を「春の桜の咲く頃」から延期するようだという。新型コロナウィルス感染対策に忙しい両国の環境では「延期」も無を得ない、と判断したそうだ。
習近平氏を国賓として招くという馬鹿げた行為は延期ではなく、中止すべきではないか。中共政府当局の反日政策の何が変化したというのか。尖閣諸島の接続水域にはいまだに中国船が頻繁に出入りして、侵略の機会を窺っているではないか。領空侵犯する中国機に対する自衛隊機のスクランブル発進がなくなったとでもいうのだろうか。
隣国・中国と友好関係を築くのに反対するのではない。反日政策を続ける中共政府と何良くしても逆宣伝に使われるだけだというのだ。おそらく経済界の強い要請で対中接近策を安倍自公政権は行っているのだろうが、金儲けのためなら魂でも売り渡す連中の進言などに耳を傾けてはならない。
実際に日本国民の雇用を蹴飛ばしてでも、利益のためにサプライチェーンを中国へ移転させた企業が中国の新型コロナウィルス感染拡大に困惑しているのは、まさしく中国リスクの一つだ。これから中共政府が経済崩壊により政権基盤が脆弱化すれば「反日・愛国」情報操作をして、邦人企業を焼き討ちする事態が頻発するかもしれない。そうしたことも想定しておくべきだ。
さして国際社会で中共政府の人権弾圧が批判されている最中に、習近平氏を国賓として招く日本の国柄が疑われかねない。日本もまた中共政府と同様の人権弾圧国家なのかと思われても仕方ないだろう。
習近平氏が反日政策を廃して、チベットやウィグルや香港に対する人権弾圧を止めたなら、正常なお付き合いを始めるのもやぶさかではない。しかし今はその時ではない。国賓待遇の招待など言語道断だ。
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