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安倍首相が「前夜祭」問題で「私と同じ方式なら問題ない」と脱法行為にお墨付き! 収支報告書不記載も公選法違反もやり放題に
https://lite-ra.com/2020/02/post-5239.html
2020.02.04 安倍が前夜祭問題で「私と同じ方式なら問題ない」と脱法行為にお墨付き リテラ
首相官邸HPより
公選法や政治資金規正法、贈収賄という疑惑がかけられている「桜を見る会」の安倍晋三後援会主催「前夜祭」問題だが、昨日3日おこなわれた衆院予算委員会において、安倍首相の口から信じられない発言が飛び出した。なんと「脱法」行為に総理自らお墨付きを与えたのだ。
そもそも、安倍首相は先週1月31日の予算委員会でも唖然呆然となるような驚きの答弁を繰り出した。たとえば、これまで安倍首相は「前夜祭」の会場入口の受付で安倍事務所のスタッフが参加者から5000円を集金、受付終了後に集金した現金をそっくりそのままホテル側に渡したと説明し、「安倍晋三後援会としての収入・支出は一切ないから収支報告書への記載は必要ない」と主張してきた。だが、同日の予算委で総務省選挙部長は「記載すべき収支の判断基準は当該団体の収支かどうかということ」「収支の結果ゼロになるかどうかは関係ない」と答弁。ようするに、現金をそっくりそのまま渡してプラスマイナスゼロになったかどうかは関係ない、という見解を示したのだ。
すると安倍首相は、今度は「主催は安倍後援会だが、契約の主体はそれぞれ個人が支払いをおこなっている」「ホテルとの契約主体は参加者個人になる」と言い出したのである。
そんなバカな話があるか。最終的に何人が来るかもわからないパーティを事前の入金もなくホテルが準備するわけがない。しかも、安倍首相は“領収書はホテルニューオータニが宛名は空欄、金額と摘要を手書きしたものをだいたい800人分、事前に発行した”とも主張したが、宛名が空欄なのに参加者をホテルとの契約者とすること自体、無茶苦茶だろう。
この安倍首相の主張がまかり通れば、公選法で禁じられている地元有権者への接待による買収を政治資金収支報告書に記載せず「会場側と参加者の契約だ」と言い張れば、法をすり抜けられてしまうことになる。まさに無法国家ではないか。
実際、昨日の衆院予算委員会では、立憲民主党の辻元清美衆院議員がこの点を指摘。安倍首相にこう迫った。
「この総理の理屈が通用するのなら、日本中すべての自治体議員、国会議員がおこなう後援会の親睦会などはたとえ何千人であっても、総理と同じやり方“安倍方式”で、ホテルの領収書をひとりひとりに渡してやれば収支報告書に不記載でも違法ではない、ということですね? 総理、ここでですね、日本中の自治体議員も国会議員もやってもOKですよと太鼓判を押してください」
だが、安倍首相は従来どおりの答弁を繰り返し、「有権解釈は総務省なので総務大臣からお答えさせたい」と言って高市早苗総務相を答弁に立たせ、高市総務相は「政治団体の収入・支出でない場合は記載の義務はない」と述べた。
そんなわけがないだろう。普通、ホテルでパーティを開こうと思えば、主催者がホテル側と予算を話し合い、見積もりを確認し、場合によっては事前にある程度の入金をおこない、パーティ当日は参加費の集金をおこない、明細書が発行されて過不足分の清算をおこなうものだ。それを安倍首相は後援会が主催だと認めながら「明細書はもらっていない」「参加者がホテルとの契約主体だ」という常識的にあり得ないことを喚いている。つまり、収入・支出があるはずなのに報告書に記載していないという政治資金規正法違反の疑いが濃厚なのに、所管の高市総務相は見て見ぬ振りをするのだ。
「問題ない」という姿勢を押し通す安倍首相と高市総務相。これには辻元議員が「ようするにそれは脱法行為と言うんですよ」と指摘したのだが、対する安倍首相はこう断言したのである。
「まさに領収書をお渡ししているわけでございまして、そういう意味におきましては、(自分と)同じ形式であれば問題ないということであると私は考えております」
自分と同じで問題ない──。つまり、安倍首相は「安倍方式」の「脱法」行為に、堂々とお墨付きを与えてしまったのだ。
■政治パーティの収支報告書不記載を正当化するため「食堂の割り勘」を持ち出した安倍首相
前述したように、こんなことを政治家が真似するようになれば、有権者買収がおこなわれても政治資金収支報告書に記載がなくブラックボックスになり、国民の監視から逃れることが可能になる。不正な政治・選挙活動が横行する、とんでもない社会になってしまうだろう。そんなことを総理大臣が「問題ない」と認めてしまったのである。
もはや愕然とするほかないが、自分の“罪”を正当化するために、安倍首相はいくつも詭弁を弄したのだ。
「たとえば、私は地元においてですね、『新春の会』というのをやって会費をとっています。これは後援会にこの会費を入れて、後援会として領収書を出しておりますから、当然、収支報告書に載せております。これ、収支はイコールでありますが載せております」
じつは、安倍首相が言及した地元での『新春の集い』についても、本サイトでも既報のとおり「参加費が安すぎるのではないか」という指摘が出ているのだが(詳しくは既報参照→https://lite-ra.com/2020/01/post-5227.html)、なぜ安倍首相は「新春の集い」は収支報告書に記載して「前夜祭」は覆い隠したのか。それは地元有権者を公的イベントである「桜を見る会」に招待して接待を繰り広げることが買収罪に当たる可能性があると安倍事務所が認識していたからではないのか。そして、だからこそ「前夜祭」は「契約主体は参加者」などというバカげた主張を押し通すしかなくなっているのだ。
しかも、安倍首相は自己正当化のために、こんなことまで述べた。
「これ、たいへんわかりやすいと思いますが、たとえば後援会の人たちが集まって、どこかの食堂なりレストランなり行ってですね、そこで会費を集めて、割り勘でですね、会費を払っていただいたものは、当然これは後援会の収支報告書には載せないわけでございまして、これで完結しているわけでございます。すべての政治的な会合において経費が発生したものを載せるものではありません」
都内でも指折りの高級ホテルの宴会場に約800人を招いたパーティと、後援会メンバーが町の食堂やファミレスに数十人で集まって「割り勘」にすることが同じなわけがない。だいたい、参加人数が最後までわからない1000人近いパーティを「割り勘」にするためには、誰かが立て替えて会終了後に清算するしかないはずだ。
■辻元清美から「領収書を出せ」と追及を受けた安倍首相の驚愕の答弁とは?
そもそも、この「前夜祭」問題は、安倍首相が明細書を出せばすべてが済む話であるにもかかわらず、安倍首相は拒否。それは領収書についても同じだ。安倍首相は参加者全員に領収書を渡したというが、提示を求められると「インターネット等にそれを表示している方がいる」などと言い出す始末(1月31日衆院予算委員会)。昨日、辻元議員も「事務所をあげて領収書をかき集めて、ここにドーンと出せばいいじゃないですか。なぜやらないんですか?」と質したが、安倍首相の返答はこういうものだった。
「領収書については、これは間違いなくニューオータニ側から出している」
「私があえてですね、まったく違法性がないものですから、あえて後援者から集める必要はない」
「違法性はない。だから証拠は出さない」って……。このように、ため息が出るような主張を繰り返した安倍首相だったが、しかし、呆れたのは、安倍首相の取り巻きたちの姿勢だ。
たとえば、辻元議員はわざわざ「これは高市大臣ではないですよ」「これは総理(にしか答えられない)」と前置きした質問に対し、衆院予算委員会の棚橋泰文委員長は高市総務相を答弁に立たせ、委員会室は大荒れになった。棚橋委員長をめぐっては、これまでも与党寄りの議事進行で批判を浴び、「安倍首相に尻尾を振るポチ」などと呼ばれているが、こんな中立性も公平性も捨てた委員長のもとでまともな審議ができるはずがない。
さらに、辻元議員が政治資金規正法の趣旨を説明していると、閣僚席から茂木敏充外相が「違いますよ」とヤジ。これには「閣僚席からの発言はお慎みください」と委員長から注意を受けていたが、茂木外相はこれ以外にもヤジを飛ばし、麻生太郎財務相も聞き取れなかったが辻元議員にヤジを飛ばしていた。
自浄作用などまるでなし。むしろ安倍首相の無茶苦茶な主張を、不当な議事進行や閣僚のヤジで「何が悪い!」と言わんばかりに後押ししているのである。
脱法行為を合法だと総理大臣が太鼓判を押し、閣僚が顔をしかめることもなく追随する内閣……。安倍自民党の議員をめぐってはカジノ汚職や公選法違反捜査が進行中だが、安倍首相が旗振り役の「脱法政権」と呼ぶほかないだろう。
(編集部)
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