政治に関心の薄い層に「安倍はエライんだ」と刷り込むには十分と言えるくらい安倍の露出過多。

　コロナウイルスの新型肺炎絡みの報道にしても、「安倍がどうした、こうした」と、「安倍」が主語になる。「厚生大臣は何をしているんだ？」と思わせるような厚労省軽視のニュースで安倍偏重。

　こんなニュースばかりやられていたら、勘違いする国民も増えるよね。

2000年は短い。　天壌無窮のアマテラスから神武までの歴史は約１億年。

アマテラス　→　アメノオシホミミ　→　ニニギ（天孫降臨）　→　ホオリ（山幸彦）　→　ウガヤフキアエズ
→　神武天皇

神武天皇45歳、天孫降臨ニニギから179万2470余年と云う（日本書紀　神武天皇紀）　

江戸時代の国学者・伴信友は、中国神話や仏陀の歴史との比較という。　（日本の歴史自慢）
ニニギは、31万8542年　ホオリは、63万7892年　ウガヤフキアエズは、83万６042年　（白山明神伝）
アマテラスは、9428万4000年　アメノホシホミミは、88万3929年　（寛正本天神祇王代記）
伴信友は、虚妄説と書いているから、江戸時代でも信じていないようである。　

日本書紀は神武天皇から人代や人皇に分けられる。　神武天皇の前は神代で、神武天皇の出生が
神代下にある。　神武天皇の祖父はホオリで、父はウガヤフキアエズ。　で、祖母や母は「龍」である。
〈山幸彦と海幸彦ウィキに訳文あり〉

神武天皇の后の父は、「ワニ」となって后の母のもとに通ったというのもある。　
異類婚は、神話や物語に出てくる。　万世一系は、「神話として伝えられている」と言うべき。

同性婚に反対するネトウヨ議員は、異類婚と万世一系をどのように解釈しているのだろうか。

江戸時代は天子の悪口にお咎めは無い。　「道鏡に　崩御崩御と　称徳言い」と江戸川柳。
称徳天皇（孝謙天皇　重祚）の宇佐八幡宮神託事件、源頼朝（清和源氏）が武家の守護神とした
八幡神。　八幡神は、応神天皇とされ、神功皇后の子で、胎内天皇と呼ばれる。

皇后が身ごもり、神によって腹の子が天皇になると預言された。　この天皇の出生が！？　

神功皇后は、１４代仲哀天皇（ヤマトタケルの子）の后。
日本書紀　仲哀天皇紀　８年９月５日の段で、神功皇后が身ごもっており、その子が国を治める
（胎内天皇）と神は告げる。　仲哀天皇は、９年２月５日に病気となり翌日崩御。　

日本書紀　神功皇后紀　に変わる。　戦前では有名な三韓征伐の新羅出兵の段、９月１０日。
臨月の神功皇后は出産を遅らせる石〈月延石〉を腰につけ、新羅に出兵帰還し、１２月１４日に
応神天皇出産。　神のお告げで妊娠がわかった9月からでも１５ケ月。　仲哀天皇の死後から

十月十日。　先妻の子は、神功皇后に制圧された。　一人は猪に殺され、一人は行方不明。
応神天皇の子は、「民のかまど」で有名な仁徳天皇。　江戸時代は、仲哀天皇紀よりも神功
皇后紀のほうが、文章が多く、神功皇后を天皇と考えていたといわれる。　〈女系か〉

一つの王朝もどうなんだろう。　天皇と百姓に姓が無い。　姓が無ければ、易姓革命の王朝
交代も分からない。　遣隋史の時代の隋書に、天皇の姓は阿毎、字は多利思北孤と載る。
ウィキにある万世一系は北畠親房の「神皇正統記」と山鹿素行の「中朝事実」で、革命論と

儒教・朱子学思想における中国と日本の比較。　（儒教の本家は日本と自慢）
この「忠孝」の「忠」が、万世一系の思想の拠り所であり、歴史書として裏付けに使ったのが
日本書紀。　江戸時代に生まれた万世一系を明治は国民に強制して教育した。　江戸の

庶民は天皇は知らない。　知らないから『天子様は、天照皇太神宮の御子孫様にて、此世
の始まり日本の主にましまし　・・・』（奥羽人民告諭）と明治の初めに説明が必要であった。

奥羽人民告諭
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/786834/2

御三家水戸の徳川光圀（家康の孫）は３００年も伝わり、水戸黄門として国民的人気番組と
いわれる。　この黄門さまは、明治の立役者で、明治も禁止されない。　黄門さまの始めた
水戸学から、幕末の徳川斉昭（徳川慶喜の実父）の時代に尊皇攘夷論がでた。　また、

光圀は、楠木正成を「嗚呼忠臣楠子之墓」と顕彰し墓碑を建立した。　幕末の尊皇過派は　
正成を信奉し、参拝（神戸市）や楠公祭を執り行った。　戦前は、大楠公（皇居に銅像）と
呼ばれ、「七生報国」は正成からである。　この楠木正成、徳川光圀、徳川斉昭は、天皇に
貢献したことで、正一位を追贈された。　この光圀の尊皇も「忠」が始まりといえる。

吉田松陰や高杉晋作の長州は、忠臣蔵を利用した。　討入の山鹿流儀の陣太鼓の山鹿は
儒者山鹿素行。　討入は、山鹿流兵学、長崎喧嘩を参考という説もある。　この仇討も時代

劇で描く、被害者の家族が加害者を討つ、と違い、加害者の家臣が被害者を討つ、になる。
家臣とするが改易（お家取り潰し）で牢人（浪人）、この浪人が「士」のつく、浪士や義士と
なるのは、「忠」忠臣と幕府が裁定したことによる。　因みに、庶民法では仇討は禁止。

『盗賊悪党人有之候ハハ訴人可仕候　訴出候ハハ　褒美可為取候　其上仇を不成様に
可申付候可事』（五人組仕置）。　歴史では家光までを武断政治、その後を文治政治と
区分。　武士を兵士から文民への転換や下克上を起こさせない上下身分の固定、身分制

として、忠孝を幕府は取り入れた。　武家諸法度の一条『文武忠孝を励し可正礼儀事』
（天和令　１６８３年）　武家法に忠孝を義務化、儒教と朱子学。　朱子学を幕府官学とした。
〈忠孝は「忠」ウィキで〉儒教における孝と忠、朱子学の忠孝。　この忠孝が幕末の水戸、

吉田松陰の『凡そ君と父とは其義一なり』〈孟講余話〉、『君臣一体、忠孝一致、唯だ吾が
国を然りとなす』〈松下村塾士規士則）の思想より主義を唱えた。　明治となり、松下村塾の
長州閥が、軍人勅諭や教育勅語で忠孝一致主義を教育した。　江戸時代は幕藩に藩主、
中央集権の一国の主君は天皇。　忠孝一致とは天皇を父と同じ、国民は子となる思想。

こういう忠孝一致思想の天皇は、上皇も法の下の象徴を模索と話すように否定している。
法の下の天皇は、江戸時代から、少なくても４００年の歴史をもつ。
禁中並公家諸法度の一条『天子諸芸能之事、第一御学問也　・・・』　

＞他の国々と比べて民族、言語、文化が長い間比較的まとまった形で継続してきたという
＞日本の特徴を、麻生大臣なりの言葉で表現したもの

日本礼賛は、歴史に数々。　同じように、比較論。　なんちゅうか、小中華。