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枝野氏「合流で決まりと」 野党結集、拒んだ男の心中は
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2020年1月24日 19時30分 フロントライン 朝日新聞
破談 フロントライン
通常国会が始まった1月20日昼、国会内。立憲民主党の枝野幸男代表は、コンビニで買ったラーメンをすすりながら周りにつぶやいた。「決められないまま、ずるずるやるのは最悪だ」。国会召集前の合流実現を訴えてきた枝野氏は、協議に延長戦はないとの考えを明確にした。
翌21日午後、立憲の福山哲郎、国民民主党の平野博文の両幹事長が国会内で会談した。党内論議がまとまらない国民の平野氏は継続協議を求めたが、福山氏はこれを拒否。会談後、福山氏は記者団に「とても残念だ」と言葉を詰まらせた。
枝野氏が国民などに政党合流を呼びかけたのは、臨時国会最終盤の昨年12月6日。国民の玉木雄一郎代表や社民党の又市征治党首らと会談し、「より強力に安倍政権と対峙(たいじ)し、まっとうな政治を取り戻す。ともに戦っていただきたい」と求めた。
党勢に陰りが見えた昨夏の参院選を経て、立憲は秋からの臨時国会で国民などと統一会派を結成。安倍晋三首相主催の「桜を見る会」の疑惑追及などで行政監視の成果をみせた。その実績を合流につなげ、次の衆院選で政権選択の構図に持ち込む。野党結集の呼びかけには、そんな狙いがあった。
枝野氏は「みんな合流で決まりだと思っていた。一人を除いて」と後に振り返りました。両党合流「破談」の裏舞台は。 |
立憲、国民の協議は幹事長間で進み、12月27日には年明けの党首会談で最終協議に入ることで合意した。「立憲民主党」の党名を残し存続政党とする。その方向性が内々で確認され、枝野氏のもとには両党の合流推進派から安堵(あんど)の声が寄せられた。
「幹事長合意で、関係者はみんな合流で決まりだと思っていた。一人を除いて」。その時の状況を枝野氏は後にそう振り返った。
「新党をつくる」唐突に明かした玉木氏
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例外は、枝野氏の呼びかけに当初「方向性は同じ」と応じた玉木氏だった。
出雲大社に参拝し、女性と握手する立憲民主党の枝野幸男代表=2020年1月5日午前11時16分、島根県出雲市、井上昇撮影
玉木氏は伊勢神宮を参拝した後の1月4日の記者会見で「新党をつくる。党首会談は1回では終わらない」との考えを唐突に明かした。これに対し枝野氏は、出雲大社を5日に参拝した後、記者団に「新党を作るつもりは100%ない。党首会談も2回以上やるつもりはない」と述べ、正面から反論した。
合流協議は、にわかに党首間対立の様相を帯び始めた。
国民民主党の支持率は1%程度で推移する。知名度アップに向け、党のキャラクター「こくみんうさぎ」をお披露目する玉木雄一郎代表=2019年5月30日午後、国会内
元々国民内には、昨夏の参院選で立憲と候補者が競合した参院を中心に合流に根強い反対論があった。玉木氏のもとには、党の地方組織や労働組合からも「立憲の地方議員との対立が根深い」「組合員の理解が得られない」といった懸念も寄せられた。「このまま合流を進めれば、党が割れかねない」。玉木氏は徐々に危機感を強めていった。
7日夜、東京都内の高級ホテルにある和食店で開かれた年明け最初の党首会談は、幹事長が陪席して重苦しい雰囲気で始まった。
「腹を割って話しましょう」。平野氏が音頭をとり、松阪牛を食べながらの会談は約3時間半に及んだ。だが、踏み込んだ議論には至らず、玉木氏は会談後、「マイナス1合目だ」と述べた。
枝野、玉木両氏はそれから連日、公式、非公式に対話を重ねた。8日夜は衆院赤坂議員宿舎の応接室で、缶チューハイを1本ずつ空けて約1時間半、秘密裏に意見を交わした。9日夜には都内のホテルで中華料理を食べながら会談に臨んだ。枝野氏はその場で、幹事長間合意に自ら修正を入れた合意案の協議を求めた。国民側が提示した「参院会長選挙の実施」「代表選規定を策定」などに加え、綱領に「保守、リベラルという既存の枠を超え、多くの国民を包摂する」との内容を盛り込む譲歩案だった。
だが、玉木氏は「『改革中道』を綱領に入れられないか」とさらなる譲歩を求めた。枝野氏は強い拒否感を示した。「社民党まで含めた合流を呼びかけている中で、『改革中道』を盛り込めば誰かを排除することになりかねない」とみたからだ。
玉木氏は、立憲の党名や原発政策が合流のネックになっているとも主張。枝野氏は「立憲の党名を変えたら、野党全体が沈んでしまう」と述べた。会談は3時間以上続いたが、大きな進展はなかった。
会談に臨む立憲民主党の枝野幸男代表(右から2人目)と国民民主党の玉木雄一郎代表(左から2人目)=2020年1月10日午前10時59分、国会内、岩下毅撮影
「自民党は破談を喜んでいる」
最後の党首会談は10日午後、国会内で開かれた。3時間弱の会談後、枝野氏は玉木氏と並んで会見し、「党内議論に付すことで一致した」と短く説明。「合意したのか」との記者団の質問を振り切って、その場を後にした。国会開会前の合流は、極めて困難な状況に陥っていた。
◇
衆院本会議の開会前、言葉を交わす立憲民主党の枝野幸男代表(右)と国民民主党の玉木雄一郎代表=2020年1月22日午後0時58分、岩下毅撮影
これ以降、両党首は協議の幕引きに入った。13日夜、玉木氏は国民議員との夕食の席で「枝野さんは結局、1ミリも譲歩しなかった」と強調。15日の党総務会では「対等な合流を求めてきたが、ゼロ回答だった」と報告した。合流を強く求めてきた国民の小沢一郎衆院議員は「もう一度、枝野氏との会談をセットしたい」と玉木氏に面会を求めたが、玉木氏は小沢氏と会おうとしなかった。
20日夜、国民の両院議員総会では一部の議員が早期合流を求める決議案を採決するよう迫り、反対多数で退けられた。玉木氏は採決を求めた議員に「作戦下手だね」とささやき、記者団に「現時点で合流を決定することが党の意思として否定された」と宣言した。その深夜、玉木氏はラーメンを食べて帰宅。周りに「党を分断しないことが何より大事。僕は一切ぶれなかった」と胸を張った。
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「玉木さんが合流反対派を説得する様子は見られなかった。選挙が遠のいたとみたからではないか」。国民の合流推進派は、この間の経緯をそう振り返った。
国民民主党の設立大会で気勢を上げる国会議員や地方議員ら=2018年5月7日午後2時1分、東京都千代田区、飯塚晋一撮影
政権の不祥事が続いたことで、当面の衆院解散の可能性は低くなったとの観測が与野党内で広がる。立憲が描いたシナリオで合流すれば、ポストや選挙の候補者調整も立憲ペースで進む。そう懸念する国民議員には「様子見が得策」との声も上がっていた。
玉木氏自身も最近「政党合流は国民に残された唯一のカード。切るときは、大きなうねりを作らねばならない」と、もとより合流に慎重だったと漏らした。
一方、立憲幹部は「綱領も含め、そもそも国民と大きな違いはない」と語る。旧民主党を源流とする両党ならばきっと分かり合える。そんな一方的な期待が、歩み寄りの幅を狭めた感も否めない。
野党統一会派に参加する無所属のベテラン議員は「政策や立ち位置などがもろもろ異なるのに、簡単に合流はできない」と話す。
2017年の旧民進党の分裂で両党に所属する議員はたもとを分かち、その後、2度の国政選挙を戦った。その立場や主張の違いを十分に認めたうえで、1強政治の弊害をただすためにどんな道を歩むべきか。野党に求められるのは、共通の目的に向けた真摯(しんし)な対話と行動ではないのか――。ベテラン議員は「自民党は破談を喜んでいる。『有権者は、またもめ事を起こした野党にうんざりしているぞ』と」と嘆いた。
22日の衆院本会議で代表質問に立った枝野氏と玉木氏。質問後、合流の失敗について記者団に問われた枝野氏は「私はともに戦う呼びかけをして、ともに戦っている」と淡々と述べた。玉木氏は「国会でともに戦って信頼醸成ができれば、一つになろうという機運が生まれてくる」と語った。
不協和音をさらけ出した破談から、野党はどこに向かうのか。まずは通常国会での出直しが問われる。(及川綾子、小林豪、寺本大蔵)
「『幹事長合意で、関係者はみんな合流で決まりだと思っていた。一人を除いて』。その時の状況を枝野氏は後にそう振り返った。」
— 朝日新聞政党クラブ(与野党・国会・選挙) (@seitou_senkyo_k) January 24, 2020
合流破談の舞台裏です。
枝野氏「合流で決まりと」 野党結集、拒んだ男の心中は:朝日新聞デジタル https://t.co/r71OPidkSS #フロントライン
枝野氏「合流で決まりと」 野党結集、拒んだ男の心中は:朝日新聞デジタル https://t.co/ssJGCNqyY9 #フロントライン 小異を捨てて大同につくのは嫌なようだな。これじゃ自民党はさくら・さくらの3倍位のことをしてもご安泰だな。あきれ果てて馬鹿とも書けないおおまぬけさん。情けない限りだね。
— 三太郎 (@santaroh123) January 24, 2020
通常国会が始まった1月20日昼、国会内。立憲民主党の枝野幸男代表は、コンビニで買ったラーメンをすすりながら周りにつぶやいた。「決められないまま、ずるずるやるのは最悪だ」→枝野氏「合流で決まりと」 野党結集、拒んだ男の心中は:朝日新聞デジタル https://t.co/3C4pGhBLdk #フロントライン
— 内田晃 Akira Uchida (@uchidakira) January 24, 2020
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— [14]町田浩 좋아요한국 (@number8hiroshi) January 24, 2020
旧民主党の轍は踏まないと決心しているであろう枝野に、旧民主党の体質をそのまま体現したような玉木はじめ国民民主がいくら迫ったところで合流なんてできるわけがなかろう。
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