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— 乃南アサ (@asanonami) January 23, 2020
「桜を見る会」参加者急増の背景の一つに、安倍首相の地元下関における安倍派と林芳正元農相の林派の対立があり、専横を極める安倍派が支持者対策として「桜」を利用していた。
— 花瑛塾広報局 (@kaeizyuku_PR) January 23, 2020
「安倍か林か選べ」 下関で苛烈な自民の政争 「桜」前夜祭の参加者倍増を招いた市長選 毎日新聞 https://t.co/RCRizrFZAW
首相の地元を歩く
「安倍か林か選べ」 下関で苛烈な自民の政争 「桜」前夜祭の参加者倍増を招いた市長選/前編
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200122/k00/00m/010/274000c
毎日新聞 2020年1月23日 07時00分(最終更新 1月23日 21時30分)
地元後援会の新春の集いで支援者らと乾杯する安倍晋三首相。右は妻昭恵氏=山口県下関市で2018年1月8日午前11時54分、竹内望撮影
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」と、その前日に開かれた安倍首相後援会主催の「前夜祭」には安倍首相の後援者らが多数参加していた。山口県下関市にある首相の地元事務所は、この二つをセットにしたツアーを組んで参加者を募っており、前夜祭の参加者は2019年までの5年間で約400人から約800人に倍増したことが、これまでの取材で分かっている。首相はなぜ、公職選挙法違反の疑いすら指摘されるような後援者の「接待」を拡大させてきたのか。地元を歩くと、自民党内の激しい政争が浮かび上がってきた。2回に分けて報告する。【大場伸也/統合デジタル取材センター、佐藤緑平/下関支局】
安倍首相のライバルである林芳正・元農相(自民党参院議員)が「新春の集い」を開くのに合わせて、私たちは1月11〜13日の3日間、下関市内で集中的に取材をした。
安倍首相は衆院山口4区(下関市、長門市)の選出である。林氏は県全域が選挙区の山口選挙区の選出だが、やはり下関市を地盤としており、地元政界を巻き込んだ勢力争いが長い間続いてきた。その構図や林氏の「集い」については後編で詳しく書きたい。
橋とトンネルで結ばれている関門海峡。公園には平知盛の像が立つ=山口県下関市で2016年4月14日、田鍋公也撮影
誰もが「匿名ぞ、匿名ぞ」
印象に残ったのは、関係者の口が一様に重かったことだ。事前にアポイントを取った人、「アポなし」で直接会いに行った人、合わせて十数人に話を聞くことができたが、ほとんどの人に実名での証言を断られた。
しかも、桜を見る会の詳細について尋ねると、「かん口令が出ている」「言わないことになっている」と言葉を濁す人が多かった。あえて人目につかない郊外の喫茶店を面会場所に指定してくる議員、「(自分の発言は)匿名ぞ、匿名ぞ」と何度も確認する社長……。何度電話をかけても出てもらえず、自宅を訪ねてようやく玄関先で短く話を聞けた人もいた。
しかし、匿名の証言をつなぎ合わせると、「前夜祭」について、安倍首相のこれまでの説明とは違う実態が浮かび上がってきた。
ホテルニューオータニ東京=東京都千代田区紀尾井町で2018年2月28日午後1時6分、岩嶋悟撮影
“会費制”前夜祭「払ってない」
まず、前夜祭の何が問題になっているのかを振り返っておきたい。
19年の前夜祭は桜を見る会の前日の4月12日、ホテルニューオータニ東京(東京都千代田区)の「鶴の間」で開かれた。参加者によると、立食形式のパーティーでアルコールは飲み放題。銀色のプレートにはオードブルや炒め物、パスタなどが並び、シャンソン歌手の歌の披露もあった。
安倍首相は5000円の会費制だったと説明しているが、安すぎるとして野党は「安倍事務所が差額を補塡(ほてん)したのではないか」と追及してきた。補塡していれば、公職選挙法が禁じる有権者への寄付にあたる可能性がある。首相の関連政治団体の政治資金収支報告書にこの前夜祭の記載がないことが、疑惑をさらに深めている。
これに対し、首相は国会や記者団に「受付で安倍事務所の職員が1人5000円を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交し、集金したすべての現金をその場でホテルに渡した。受け付けの際には、ホテル側職員も立ち会っていた」と説明してきた。
安倍事務所の職員は集金を代行しただけで、後援会にお金の出入りはないので政治資金収支報告書への記載は不要だという主張だ。
実際はどうだったのだろうか。19年の前夜祭に参加したという複数の人物から、次のような証言が得られた。
「妻の分を払わず会場に入ってしまった」
「受付にいたのは5人前後。あれで何百人もの参加者をさばけるとは思えない。私は領収書をもらったが、会費を払ってない人は多いのでは」
領収書の名義はホテルニューオータニの運営会社「株式会社ニュー・オータニ」となっていたという。
前夜祭は過去、ANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)で開かれたこともある。第2次安倍政権で何度か前夜祭に参加したという男性は、どちらのホテルでも「これまで領収書をもらった記憶はない」と断言した。「受付に立っていたのは安倍事務所の人など知っている人ばかり。10人もいなかった。名簿のチェックもなかった。ホテルの人はいなかったですね」
こうした話からは、本当に参加者全員から会費が集められていたのかという疑問が浮かび上がる。
3350票差の「代理戦争」
そして多くの人が語ったのは、前夜祭の「変質」だ。
何度か前夜祭に参加したことがあるという男性は「参加が増えたのは、この2、3年」と話した。「昔は地区の世話人など知っている人ばかりで静かな雰囲気だったのに、最近は家族連れとか一族で来る人とか、とにかく騒々しくなった」
この2、3年で何があったのか。
「17年の下関市長選がきっかけだと思います」と話すのは、田辺よし子・下関市議(無所属)だ。田辺氏は桜を見る会や前夜祭の参加者への聞き取り調査を続けている。「市長選に協力してくれた『ご褒美』と、次の市長選、市議選に向けた安倍派の票固めのために桜を見る会が利用されたんじゃないでしょうか」
17年3月12日の市長選では、安倍首相の元秘書で下関市議だった新人、前田晋太郎氏が3選を目指した現職の中尾友昭氏を破って初当選した。大学卒業後、安倍首相の秘書を7年半務めた前田氏は当然「安倍派」である。これに対し、ふぐの卸売りで知られる「下関唐戸魚市場」元専務の中尾氏は林元農相の系列だ。
田辺氏の見立てを裏付けるように自民党関係者の一人はこう語った。
「前田市長を推したメンバーが19年の桜を見る会と前夜祭に大量に招かれた。お気に入りのホステスを『桜を見る会に連れて行ってやるよ』と口説いていた有力者もいたと聞いている」
内閣府が1月21日に国会に示した桜を見る会への招待者数の内訳によると、首相の推薦枠が含まれる「各界功績者(総理大臣等)」は、17年は7595人だったが、18年は9494人に増えた。それまでも増加傾向だったが、1899人も増えたのは初めてで、19年も8894人とほぼ同じ規模だ。
17年の市長選はわずか3350票差の激しい戦いだった。地元では「安倍・林の代理戦争」と呼ばれ、地元の自民党支持者の間に深い亀裂を生むことになった。「それまで下関で『安倍か林か選べ』みたいなことはなかった。あの市長選で初めて踏み絵を踏まされることになった」と複数の市議は振り返る。
安倍氏は衆院、林氏は参院というすみ分けができていたため、下関市の自民党支持者には両方の後援会に入っている人も多いという。そのため、自民党下関支部は、安倍首相に近いとされる候補を中尾氏が降したそれまで2回の市長選では、どの候補にも推薦を出さなかった。
2017年の下関市長選で演説する前田晋太郎市長=2017年3月5日午前9時45分
だが、様相が変わったのは16年12月のことだ。安倍派の友田有(たもつ)県議が支部長を務めていた自民党下関支部は突如、新人の前田氏の推薦を決めた。現職だった中尾氏は下関支部に出していた推薦願を取り下げ、林派の安岡克昌市議が団長を務めていた自民党下関市議団は自主投票となった。
安倍首相自身も翌年1月9日、挑発的な行動に出る。市内の国際会議場「海峡メッセ下関」で開かれた自身の「新春の集い」で前田氏を突然、自民党推薦の市長候補予定者として登壇させ、固い握手を交わしたのである。それも、来賓としてあいさつを終えた中尾氏の目の前で。集いに参加していた市議の一人は振り返る。「みんなどよめきましたよ。その時、前田さんは市長でも何でもないわけですから」。それを見た中尾氏は途中で退席したという。
福岡ナンバーの黒塗りの車
2017年の下関市長選で敗れた中尾友昭・前市長
林氏の元秘書で林派の筆頭格の安岡市議は市長選後、17年6月の市議会代表質問でこんな発言をしている。
「九州の建設業者が100人態勢で前田候補の名刺を持ってローラー作戦をした」
「福岡市長や(首相の)昭恵夫人も再三来られ、総理本人も要所要所に直接電話をされた。すさまじい選挙だった」
そして「勝つためには何をしてもいいのか。中尾候補を応援した市民にどう説明をしていくのか」などと前田市長を批判した。
「総理の盟友、麻生(太郎財務相)さん、麻生さんに近い高島(宗一郎・福岡市長)さんを応援してきた人たちが前田陣営を手伝っていた」と、ある自民党関係者は明かす。複数の関係者から「前田事務所に福岡、北九州ナンバーの黒塗りの車が10台くらい並んでいた」「投票の数日前に昭恵夫人が後援会員を集めて『このままじゃ負ける』と涙ながらに訴えた」などの証言も得られた。
市内で地区の世話役を務める男性は「みんなが電話してきて『どっちに入れたらいいんですか』と聞かれた。私も決め切らんので、ストレスで病気になった」と話す。
林派への「制裁人事」
市議会で安倍派を批判した安岡市議は、17年12月に自民党下関支部から役職停止処分を受けた。市長選と同時にあった市議補選(改選数1)で自民公認候補ではない保守系候補を応援したことが理由だった。安岡氏は言う。
「保守系が2人出た時は両方とも公認しないという慣例があったので『こんなのあり得ん』と言ったのに、前田市長に近い候補だけ公認された」
役職停止が原因で、安岡氏は19年2月の市議選では現職の保守系市議の中で唯一、党の公認を得られなかった。ただ、逆にこの「仕打ち」に後援会が発奮し、トップ当選を果たしている。
市議を骨折させた安倍派県議
林派の安岡克昌市議
こうした状況の中で、両派の議員が当事者となった傷害事件も起きている。
自民党下関支部は役員会で安岡氏の処分を決めた17年12月1日の夜、市内の料亭旅館「みもすそ川別館」で忘年会を開いた。この時、市長選後に支部長になっていた安倍派の平岡望県議が林派の小熊坂孝司市議に暴力を振るい、左足首骨折の重傷を負わせたのだ。
かつて安倍首相の地元秘書だった平岡氏はこの時44歳だった。一方の小熊坂氏は69歳。小熊坂氏や他の忘年会出席者によると、小熊坂氏が平岡氏に「おい、お前」と声をかけたところ、平岡氏は「支部長に向かって、その言い方は何か」と小熊坂氏を押し倒したという。
小熊坂氏は警察に相談。下関署は18年1月に平岡氏を傷害容疑で書類送検した。平岡氏は2月の下関支部執行役員会で一連の騒動について、小熊坂市議と役員に謝罪し、支部長を辞職した。山口地検下関支部は3月に平岡氏を不起訴処分(起訴猶予)としたが、地検は理由を明らかにしていない。
一連の経緯や事実関係について平岡氏は取材に対し「当時、検事に調書まで取られているので答える必要はない。(傷害事件と)市長選とはまったく関係ない」と述べた。
小熊坂孝司市議が骨折させられた料亭旅館「みもすそ川別館」=山口県下関市で2020年1月12日午前10時28分、佐藤緑平撮影
「安倍派に逆らうと生きていけない」
林派の小熊坂孝司市議
小熊坂氏は今回の取材に「わだかまりは別に今、ないけどね」と話した。また、前出の安岡氏も「もう過ぎたことだし、しこりはない」と話す。だが、中間派の自民党関係者は声をひそめてこう言った。「下関で安倍派に逆らうと生きていけない。制裁がすさまじい。ファシズムですよ。露骨になったのはあの市長選からですね」
首相の地元を歩く
大場伸也
1973年生まれ、2000年入社。船橋、千葉支局、政治部、経済部、長崎支局、小倉報道部を経て現職。政治の記事を中心に執筆しています。野球好き。学生時代にバイトしていた新宿ゴールデン街に出没します。
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