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2020-01-21 04:57
20日、今年度の通常国会が開会され、安倍首相が施政方針演説を行なった。(・・)
今回の施政方針演説は、まさに通りいっぺんに方針を述べたもので、不都合な「桜を見る会」やIRの問題などには全く触れず。<なかったことに、しちゃうのね。^^;>「国のかたちに関わる大改革を進めていく。今こそ実行の時だ」と政権総仕上げへ決意を表明した。
特に全世代型社会保障制度の実現に意欲を示しており、「現役世代の負担上昇に歯止めをかけることは待ったなしの課題だ」して、一定の所得がある75歳以上の高齢者の医療費負担増などを実現したいと訴えていた。<結局、国民の負担が増えるということね。(ノ_-。)>
演説は、案の定、東京五輪のことから始まり、「本年のオリンピック・パラリンピックもまた、日本全体が力を合わせて、世界中に感動を与える最高の大会とする。そして、そこから、国民一丸となって、新しい時代へと、皆さん、共に、踏み出していこうではありませんか」と国民に呼びかける形をとっていたのだが。
何だか、今年の夏までは、東京五輪の方に国民の注目を集めて、政治や安倍自民党がらみの諸問題を忘れてもらい、政権運営を乗り越えようとするような意図を感じてしまった。(~_~;)
<相変わらず、とってつけたように「復興五輪」という話をしていたのだが。結局、東日本大震災は、重要な競技や行事にはあまり関与していないし。アンダーコントロールされているはずの汚染水対策は、345億円も投じた凍土壁が十分には機能していない上、先日は冷却材の一部が漏れる事故が起きるなど、コントロールに不安が。汚染水を放出するか否かも大きな問題になっている。>
* * * * *
悲願の憲法改正については、公明党などから言われたせいか、今回はやや控えめで。「新たな時代を迎えた今こそ、未来を見つめ、歴史的な使命を果たすため、憲法審査会の場で共に責任を果たしていこう」と。そして、「改憲案を示すのは国会議員の責任ではないか」と与野党に呼び掛けていたのだが。
前から何度も書いているように、国会議員には、自ら改憲案や国会発議を行なう「義務」や「責任」ではないし。改憲は、あくまでも国民を主体に行なうべきで、首相はもちろん、国会議員が主導すべきものでもない。(ーー゛)
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ちなみに安倍首相(のスピーチライター)は、政策論を行なう時には、やたらに特定の人物を名(無名の国民)を出して、「どこどこの何々さんは、こんなことを実現しました」という実例を挙げながら、演説を行なうことが多いのだが・・・。
<今回の演説も、「五輪史上初の衛星生中継。世界が見守る中、聖火を手に、国立競技場に入ってきたのは、最終ランナーの坂井義則さんでした」と始まった。>
地方創生のところでは、東京から島根に移住して、パクチー栽培に取り組む、Hさんの話が出て来た。
「『地域みんなで、手伝ってくれました』地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が、Hさんの移住の決め手となりました。」
しかし、Hさんは今、島根にはいないという。(・o・)
『安倍晋三首相の20日の施政方針演説で地方創生の好事例として若者の起業支援による移住対策を紹介する中で取り上げられた島根県江津市の男性は、昨年末に県外へ転居していた。市は、国から事前にデータ照会を受けたが、男性のことが演説に盛り込まれているとは知らなかったという。(中国新聞20年1月20日)』(全文は*1に)
mewは、首相のスピーチライター、官邸スタッフは、演説に個人の名や具体例を出す際には、きちんと調べて、本人にも確認、同意をとっていると思っていたのだけど。(個人情報だからね〜。)本人に失礼だし、生活に影響を及ぼす可能性もあるかも知れないし。かなり問題のある失敗だと思う。(`´)
当然にして、野党各党からは批判が続出。与党幹部のヨイショが、ちょっと滑稽にさえ思えるほどだった。
『野党、「不誠実」と一斉批判 与党は「堂々たる演説」と評価 施政方針
安倍晋三首相の20日の施政方針演説について、立憲民主党など主要野党は、首相主催「桜を見る会」やカジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐる汚職事件に触れなかったことを「不誠実」などと一斉に批判した。
立憲の福山哲郎幹事長は、桜を見る会などを引き合いに「何ら謝罪も言及もないのはあまりにも不誠実で国民をばかにしている」と非難した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「永遠の道半ばに磨きがかかった演説。そろそろ成果が出てもいいが達成したという話はなかった」と皮肉った。
共産党の志位和夫委員長は「桜の『さ』の字も、カジノ汚職の『か』の字もない。首相自身の責任が直接問われているにもかかわらず自覚が全くない」と訴えた。れいわ新選組の山本太郎代表は首相が憲法改正に言及した点に触れ「失策に目が向かないような選挙の争点づくりを今からやっている」と述べた。
日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「自民党が一日も早く憲法改正原案を提案していただくことを期待したい」と語った。
自民党の二階俊博幹事長は「堂々たる発言だった。われわれも懸命に頑張りたい」と強調した。公明党の山口那津男代表は「国会議員に積極的に働き掛ける演説ぶりが印象に残った」と指摘。その上で、2019年度補正予算案などの成立に全力を挙げる考えを示した。(時事通信20年1月20日)』
* * * * *
mew同様、「五輪開催を高らかにうたうことで疑惑を隠してはならない」という考えの人もいるようだ。
『五輪強調は「疑惑隠し」 首相演説、識者が批判
2020年の通常国会が20日、開会した。安倍晋三首相は施政方針演説で冒頭から東京五輪・パラリンピックを取り上げ「夢」や「希望」を強調したが、首相主催の桜を見る会を巡る問題やカジノを含む統合型リゾート(IR)事業に絡む事件など、数々の疑惑には触れなかった。識者からは「五輪を疑惑隠しに使ってはいけない」「長期政権の弊害だ」と厳しい声が上がる。
「五輪開催を高らかにうたうことで疑惑を隠してはならない」と強調するのはジャーナリストの大谷昭宏氏。「まずは身を正すべきだ」と話す。法政大大学院の白鳥浩教授は「政権が長いほど、すり寄ってくる勢力が出てくる」と指摘した。(共同通信20年1月20日)』
ところで、今日20日には、昨年秋に公選法違反の疑惑を報じられて経産大臣を辞任した菅原一秀衆院議員が、3ヶ月ぶりに姿をあらわし、ぶら下がり会見を行なった。(@@)
菅原氏も、河井夫妻同様、3ヶ月の間、国会もずっと欠席して、雲隠れしていたのだけど。こちらは「睡眠障害」であったと説明した。
<河井案里氏と丸山穂高氏は「適応障害」だったけど。そう言えば、やはりお金の問題で16年に経済財政大臣を辞任した安倍側近の甘利明氏が、「睡眠障害」を理由に国会を丸ごとお休みしてたっけね。(~_~;)
本当にそうであるなら止むを得ないけど。安易にこのような病名を口実に使われると、本当に障害で苦しんでいる人が「仮病や口実ではないか」と疑われるなど迷惑を与えることになるので、やめて欲しい。(-"-)>
* * * * *
しかも、菅原氏も河井夫妻と同じパターンで、告発状が出ていると報道があったので、捜査に支障を来たすため、今は説明できないと、説明はスル〜。でも、「国会議員は辞職しない」とのこと。(・o・)
『菅原前経産相、国会内で謝罪 公選法違反疑惑 離党や議員辞職は否定
公設秘書が選挙区内の有権者に香典を渡したことが公職選挙法違反と指摘された問題などで辞任した菅原一秀前経済産業相(58)=衆院東京9区=が20日、国会内で記者団の取材に応じた。菅原氏は「心からおわびする」と謝罪しつつ、自身の政治とカネを巡る問題についての詳細な説明は避け、自民党離党や議員辞職はしない考えも示した。
菅原氏は「告発状が出されたと報道で聞いている。当局から要請があれば真摯(しんし)に対応したい。その上で適切な時期を見て再度説明したい」と話し、具体的な説明を避けた。離党や辞職は「考えていない。残された任期、職責を全うしたい」と述べた。
菅原氏を巡っては、メロンやカニなどの贈答品を選挙区内の有権者に配ったり、秘書が選挙区内の支援者の通夜で香典を出したりしたとされる疑惑が報じられ、昨年10月25日に閣僚を辞任。当時、記者団に「自分が通夜に出るつもりだったが、台風19号の対応で行けなかった。結果として秘書が香典を出し、私も翌日に持って行った」と説明していた。【立野将弘、南茂芽育】(毎日新聞20年1月20日)』
* * * * *
また、河井案里氏について、こんな記事が出ていた。
『2019年参院選を巡り、公職選挙法違反容疑で地元事務所が家宅捜索を受けた自民党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=が20日の参院本会議を前に登院し、国会内で参院自民幹部と面会して国会活動を再開するとあいさつ。「国会に大変迷惑をかけた」などと伝えて陳謝した。
疑惑を巡っては、案里氏の男性公設秘書が広島地検の任意の聴取に、車上運動員への報酬に関して違法性を認識していたと説明していることが判明している。男性秘書はかつて、案里氏の夫で自民党の河井克行前法相(56)=衆院広島3区=の公設秘書も務めていた。案里氏は記者団に「秘書がいつどのように聴取されているかは一切知らされていない。弁護士の助言もあり、秘書との接触は一切行っていない」と述べた。(同上)』
疑惑のあった議員、特に元閣僚は、国会復帰に関しては、安倍官邸や自民党幹部にお伺いを立てたと思うのだが。国会が始まる時点で、逮捕されていないし。年を越して、かなりほとぼりも冷めて来たのではないかということで、OKが出たのかも知れない。^^;
しかし、野党やメディア、何より国民は「政治とカネ」で疑惑を呈されながら説明をしない議員、(閣僚は任命責任もね)を、決して許容してはいけないと思うし。「桜を見る会」やIR問題(心の中ではモリカケ問題も)に関しても、「ほとぼりが冷めたと思うなよ!」と言いたいmewなのだった。(@_@。
THANKS
安倍首相の施政方針演説の起業支援で紹介の男性、既に島根県江津市から転居していた
1/20(月) 21:28配信中国新聞デジタル
安倍晋三首相の20日の施政方針演説で地方創生の好事例として若者の起業支援による移住対策を紹介する中で取り上げられた島根県江津市の男性は、昨年末に県外へ転居していた。市は、国から事前にデータ照会を受けたが、男性のことが演説に盛り込まれているとは知らなかったという。
施政方針演説では、同市が取り組んできた若者の起業支援に触れ、1例として2016年に東京からIターンし、農業の会社を別の男性と共同で起こした男性の実名を挙げて紹介。首相は「地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が(男性の)移住の決め手となりました」と述べた。
一方で関係者によると、男性は昨年末にこの会社を辞め、既に江津を離れていた。個人的な事情という。
市によると、首相が演説で示した市の人口増減のデータなどに関する国からの問い合わせには昨年末に回答していた。
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