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ゴーンが逃亡直前「極秘インタビュー」10時間で語ったこと 郷原信郎弁護士(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/133.html
投稿者 赤かぶ 日時 2020 年 1 月 21 日 08:50:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

 


ゴーンが逃亡直前「極秘インタビュー」10時間で語ったこと
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/267816
2020/01/20 日刊ゲンダイ


ベイルートに逃亡したカルロス・ゴーン被告(左)と郷原信郎弁護士(C)

 保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告。保釈中、日本国内で密かに「極秘インタビュー」に応じていたことが分かった。元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士に計5回、10時間にわたって語っていた。郷原弁護士を直撃した。

  ◇  ◇  ◇

 ――ゴーン被告に「極秘インタビュー」をしたと聞きました。

「ゴーン氏には発言の機会が与えられず、完全に封じられているような状況が続いていました。そこで、ゴーン氏の話をしっかりと聞き、あらためてこの事件を考えたいと思いました。裁判をできる限り公正に進めていくため、世の中に事件を正しく理解してもらうために必要だろうと考えたからです」

 ――いつから、どこで、どのくらいの時間をかけてインタビューしたのですか。

「昨年11月の下旬から5回ほどです。場所は都内にあるゴーン氏の知人宅で、最後は(ゴーン氏逃亡直前の)12月27日の午後でした。計10時間以上、インタビューしました」

 ――どんな話を聞いたのですか。

「事件のことはもちろん、日産の西川広人前社長のことや、国際的な企業家として、最近の北米事業の不振をどう捉えているのか、についても尋ねました」

 ――しかし、ゴーン被告は突然、レバノンに逃亡してしまった。

「最初に報道を聞いた時、何が起きたのか分かりませんでした。つい4日前まで話を聞いていたのに、そんなバカなことないだろうと。愕然としましたね」

 ――最後のインタビューをした際、ゴーン被告の様子に変化はありましたか。

「それまでのインタビューの時と表情は変わらず、(逃亡のそぶりなどには)気付きませんでしたね。ただ、今、あらためて振り返ると、言葉が少なかった」

 ――インタビューの内容を出版する予定だったと聞きました。予定通り出版するのですか。

「こういう事態になり、取りやめになりました。今のところは白紙状態です。あらためて13日にテレビ電話でゴーン氏と話をしたところ、インタビュー内容は自由に使ってもらって構わないということでした」

 ――13日のテレビ電話では、逃亡理由を聞いたのですか。

「当然、聞きました。すると、ゴーン氏は2つの理由を挙げていました。1つ目は、裁判官は2020年9月に2つ目の裁判(特別背任)を始めると約束していたが、突然、検察の意向で変えたと。それによって、公判が始まる時期が延びた。迅速な公判を受けるという刑事司法の基本的な原則が全く守られていないと大きな失望を感じたと。もう1つは、裁判が始まるまで家族と面会できない。それで私は出国を決意したと語っていました」

(取材=本紙・遠山嘉之/日刊ゲンダイ)


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コメント
1. 赤かぶ[52848] kNSCqYLU 2020年1月21日 08:51:27 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4130] 報告


2. 赤かぶ[52849] kNSCqYLU 2020年1月21日 08:54:08 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4131] 報告


3. 赤かぶ[52850] kNSCqYLU 2020年1月21日 08:54:39 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4132] 報告


4. 赤かぶ[52851] kNSCqYLU 2020年1月21日 08:58:56 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4133] 報告


5. 赤かぶ[52852] kNSCqYLU 2020年1月21日 09:15:12 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4134] 報告

ゴーンが国内最後のインタビューで語ったこと 逮捕容疑、業績悪化の責任にどう答えたか

https://toyokeizai.net/articles/-/325265
2020/01/20 13:00 東洋経済オンライン


1月8日にレバノンのベイルートで記者会見したゴーン氏(写真:AP/アフロ)

「12月31日にゴーン氏がレバノンにいる、というニュースを聞いた時、正直裏切られた気がした。私の苦労は何だったのか、と」

そう振り返るのは郷原信郎弁護士だ。

検事出身の郷原弁護士は長年、日本の刑事司法制度のあり方、とりわけ特捜検察の手法を批判してきた。日産自動車元会長のカルロス・ゴーン氏が逮捕された事件についても検察側に批判的な意見を数多く発表している。

ゴーン事件を書籍としてまとめることを念頭に、郷原弁護士はゴーン氏へ2019年11月末から12月27日まで計5回、10時間以上のインタビューを行った。

だが、その後ゴーン氏はレバノンへ逃亡。1月8日には現地で記者会見を開き、その後もメディアへの発信を続けている。

ゴーン氏は何を主張したかったのか。郷原弁護士に聞いた。

■本を出すことで誤った論調や認識をただす

――どういう目的でゴーン氏にインタビューしたのですか。

私は、日本の検察と刑事司法制度のあり方を批判的に論じてきた。ゴーン事件に関しても検察の捜査や対応を批判してきたが、それはあくまでもマスコミ報道で事件を把握したものだった。

そのマスコミ報道は基本的に検察リーク、日産自動車のリークが元になっていた。ゴーン氏側の言い分や反論を本人から実際に聞いたうえで、客観的に評価・論評した本を書こうと考えた。

ちょうど、2019年春から議員会館で「人質司法」の勉強会を開催した知人が在日フランス人の公的代表の立場にある関係で、ゴーン氏の紹介を受けることができ、インタビューに応じてくれた。

――日本にいる間、ゴーン氏はほとんど公の場で発言してきませんでした。インタビューを受けたのは、検察批判をしている郷原弁護士なら自分の味方をしてくれると考えたからではありませんか。

ゴーン氏がマスコミの取材を受けなかったのは、2019年3月6日の最初の保釈の後、4月11日に記者会見をしようとして、直前の4月4日に再逮捕されたことが最大の理由だ。

彼は、2020年4月下旬に予定されている公判まで、記者会見やマスコミ対応をしない方針だったようだ。インタビューに応じたのは、私が日本の中で数少ない、ゴーン氏の事件の検察捜査に対する批判者で、自分の言い分をわかってくれると思ったからだろう。

私が本を出すことで、日本社会のゴーン氏事件への誤った論調や認識をただすことにつながり、裁判にも影響すると期待してくれていると思っていた。

――ゴーン氏のレバノンへの出国をどう思いましたか。

「私は、レバノンにいる」というニュースを最初に聞いた時には、何が起こっているのかわからなかった。その4日前までゴーン氏のインタビューをしていたので。ゴーン氏も、私の本が出ることで日本での状況が少しでも良くなると期待して、インタビューに応じてくれているものと思っていた。


郷原信郎(ごうはら・のぶお)●1955年生まれ。東京地検検事、長崎地検次席検事などを経て現職(撮影:今井康一)

したがって、国外に逃亡して日本での裁判から逃げたと聞いたときには、正直裏切られた思いだった。しかし、これまで、ゴーン氏の事件に関して一貫して検察を批判する論陣を張ってきた私としては、それまで述べてきたことへの責任があると思った。ゴーン氏が逃亡したとしても、私は逃げることはできない。自分の意見は言い続けようと思った。

なぜ日本での裁判を免れ、逃亡したのか、自分なりに考えて意見を述べていくしかない。その後、ゴーン氏の弁護人の高野隆弁護士が、ブログで「彼を一方的に責めることはできない。裏切ったのはゴーン氏ではない」と書いているのを見て、私もその通りだと思った。

■出国直前、変わった様子に気づかなかった

――これまでインタビューを明らかにしなかったのはなぜですか。

インタビューも出版計画も秘密にして進めていた。本が形になってから公表する予定だったので、ゴーン氏の出国後、インタビューをしていたことと、その内容をどう取り扱うのか、ゴーン氏に意向確認をする必要があった。

幸い、知人を通じてレバノンのゴーン氏に連絡がつき、1月13日にテレビ電話で話をすることができた。インタビューの内容は自由に使っていいと言ってくれたので、内容を明らかにしていくことにした。

――国内での最後のインタビューは12月27日でした。ゴーン氏の様子に異変はありませんでしたか。

その時は、特に変わった様子には気づかなかった。しかし、インタビューの後半は、それまでより口数が少なかった。質問事項が違うからかと思っていたが、今になって思うと、「心ここにあらず」だったのかもしれない。

――日本では、ゴーン氏が逃げたのは「後ろ暗い点があるからだ」との受け止めが多いと思います。

保釈条件に反して国外逃亡したことは法に反する行為だ。それ自体が非難されるのは致し方ないと思う。

とはいえ、彼がリスクを冒してまで国外に逃亡しようとしたのはなぜなのか。検察が無理筋の事件で逮捕・起訴したこと、日本の刑事司法手続に重大な問題があったことも事実だ。少なくとも、金融商品取引法違反(有価証券報告書虚偽記載罪)で、検察が非開示を問題としているのは未払い報酬で、退任後に日産から支払われる予定があったにすぎない。それを確定した報酬として既払い報酬と合算して有価証券報告書に記載すべしという検察の主張は明らかに無理筋だ。「投資判断に重要な事項の虚偽記載」とは到底言えない。

――役員報酬の開示が義務付けられた時から報酬を減額した理由について、ゴーン氏はどのように説明していましたか。

「報酬額については、私が自主的に制限した。減らすことに合意したのは、私の報酬の妥当性についての説明にいちいち時間を費やしたくなかったからだ。『本当はもっと欲しかったんだろう』という検察の言い分には反論しない。私はもっと価値のある人間だと思う。しかし、完全に合法になるように指示をしていた。会社にはたくさんの弁護士がいてチェックしている」と言っていた。

ゴーン氏がサインをしたのは秘書室長が作成したメモで、それは、あくまで参考値だと言っていた。その金額と既払い報酬の差額を退任後に支払うことでゴーン氏を日産に引き留めようと、西川(廣人・日産元社長)氏と(日産元代表取締役のグレッグ・)ケリー氏が契約書を作成して署名していたが、それも、2011年と2013年の2年間だけしかなく、退任後の支払いは確定したものではないという主張だった。

私は、最初にゴーン氏が逮捕された直後に、「ゴーン氏が高額報酬の開示を気にしたのではなく、日産の日本人幹部が気にしたのではないか」という趣旨の記事を書いたので、ゴーン氏のこの説明には若干疑問もあった。いずれにしても、「未払い報酬は役員報酬として確定したものではない」とのゴーン氏の主張が正しいことは疑いの余地がないと思う。

■住宅購入は特別背任には当たらない

――特別背任についてはどうでしょう。

サウジアラビアやオマーンの代理店を通じた特別背任については年明けにインタビューする予定で、その点はほとんど聞けなかった。しかし、検察捜査の経過からして、これらの起訴事実も証拠不十分なまま無理やり立件して逮捕・起訴したことは明らか。特別背任の公判が遅延するのもそれが原因だと思う。

――刑事裁判で違法性を問えるかは別にして、公私混同に近い資金流用の疑いがあります。

日産が指摘している問題に、ZiA社という投資会社を通じた住宅購入やゴーン氏の姉に対する顧問料の支払いなどがある。住宅購入については、「海外での住宅購入は事実だが、それは秘密でもなんでもなく、ケリーも、(法務部門トップだった)ハリ・ナダも、西川も含めた大勢が知っていたことだ。日産ブラジルの名前ではセキュリティ上よくないから、ZiA社名義で購入することになった。そのアイデアはハリ・ナダが提案したものだ。ハリ・ナダは弁護士なのでルール通りやるはずだ。住宅があれば、ホテルに泊まり、会議室を借りる必要はない」と説明していた。

実質日産名義で購入したのであれば、日産の財産なので、それによって日産に財産上の損害が発生したとは言えず、特別背任には当たらないということを当初から私は指摘していた。会社に対する不正と言えるかどうかは、使用目的が日産の事業のためであったか、会社が負担するホテルの宿泊代を節減できていたかによる。

ゴーン氏が言うように、CEOの西川氏も知っていてハリ・ナダ氏が提案したものならば、手続的には正当な支出だったということになるが、彼らは、絶大な権限を持つゴーン氏の意向を忖度したと弁解するだろう。不正に当たるかどうかは、事実関係の詳細を確認しないとわからないが、いずれにしてもゴーン氏自身や家族の利便を図ったと疑われるという点で、コンプライアンス上、経営者としての倫理上問題があったことは否定できない。しかし、それが会社に損害を与えたと言えるかどうかは別の問題だ。

――姉に対する顧問料の支払いは、経営者としてやってはいけないことだったのではないですか。

ゴーン氏は、「姉は、ブラジルのフランス商工会の会長だった。リオデジャネイロの政府とつながっていて、われわれのプロジェクトの支援もしていた。だから実在しない仕事に対して報酬を支払ったということはない」と説明した。ゴーン氏の姉が、そのような立場で日産に貢献していたとすれば不正には当たらないが、親族への顧問料支払いということでコンプライアンスや利益相反の問題はある。その支払いについて日産社内でどのような手続がとられていたかが問題となる。

――今回の事件の背景に、日産とルノーの統合問題があるとゴーン氏は主張しています。

2017年にルノーのCEOとしてゴーン氏が再任されるかどうかという問題が起こった時点でのフランス側の意向については、「私が退職するとアライアンスが壊れることを非常に心配していた。フランス政府は私のことを好んではいないが、アライアンスの温存には不可欠という立場だった。ルノー側からは、今回は(CEOの)契約を更改するが、三菱自動車も含めたアライアンスを、私がいなくなってもうまく存続するシステムを作ってくれと言われていた」と説明した。

■ゴーン氏が発案した持ち株会社構想

統合問題をめぐって、フランス政府とゴーン氏、日産の日本人経営者の間に考え方の違いがあったことは認めていた。フランス政府が日産とルノーとを統合させようとしていたのに対して、日本側は強く反発していた。ゴーン氏も、統合には一貫して反対したそうだ。

そこで、ゴーン氏が考えたアイデアが持ち株会社(HD)の設立だった。「HDが3社の株式を保有し、HDの株式をパリと東京の証券取引所で同じ銘柄として上場させる。HDの株式はルノーと日産の既存株主が50%ずつ保有する。取締役は10人、日産の取締役会から3人、ルノーの取締役会から3人ずつ推薦し、残る4人は独立した立場にする。各社は事業運営上の自主性を持ち、独立した運営を行う。ただし、あくまで業績次第で、業績がよければ各社はそのままの経営を続ける、業績に問題あれば経営陣が責任を取る」というのがゴーン氏の案で、フランス政府と交渉していたそうだ。

フランス政府も、このHDの提案を検討する方向だったようだが、日産の日本人経営者側は、HDの案では株式の銘柄がルノーと共通になり、(上場会社としての)日産がなくなってしまうことを気にしていた。彼らは、HDではなく、財団のようなものを提案してきた。

財団案は「ルノーが保有する43%の日産株、日産が持つ15%のルノー株、日産が持つ35%の三菱自動車株、これらをすべて財団に入れる。そうすると財団は日産株、ルノー株、三菱自動車株を保有し、その3社に対して大きな影響力を持つが、各社はそれぞれ上場銘柄として残る」というものだった。

しかし、フランス政府は「財団の経営陣が強大な力を持ち、しかも責任を取らされることがない」と強く反対。フランス政府の統合案と日本側の財団案の中間をとって、ゴーン氏がHD案を出したということのようだ。

ゴーン氏は「不可逆的なアライアンス」という表現を使っていて、統合やHDなどさまざまな方法があったのに、日産の古参幹部たちは「統合を狙っている」と捉えたようだ。日産のモチベーションや士気を低下させることになる統合に自分はずっと反対してきたのに、統合問題が(クーデターを起こすための)悪材料として用いられたというのがゴーン氏の主張だ。

――統合問題に対する日本側の危機感がゴーン追放の一因として働いたとしても、ゴーン氏が重大な犯罪を行っていたのだとすれば、追放は仕方ないのでは?

まさにそこが問題だ。日産が社内調査の結果を提供し、検察がゴーン氏の逮捕事実にした事件が、「捜査機関がそれを知れば、刑事事件として立件し、ゴーン氏を逮捕するのが当然」と言えるのか、それとも、ゴーン氏の追放ありきで、無理やり刑事事件に仕立て上げたということなのか。それによってクーデターかどうかが異なってくる。

その点について、私は一貫して、後者だと言ってきた。それは日産社内で解決するべき問題だったと思う。

――日産の業績は急速に悪化しています。大きな原因としてゴーン時代の無理な拡大主義があったと日産は主張しています。その点についてゴーン氏はどのように説明していますか。

経営悪化は自分の責任ではなく、西川氏の経営手腕に問題があったからというのがゴーン氏の主張だ。

ゴーン氏は「経営者は、会社の業績によって評価される」という徹底した成果主義の信奉者だ。その評価指標として、@売上高成長率、A営業利益、B出資先の持ち分を含めた全体の利益、Cキャッシュフロー、D資産の増減率、E市場価値、Fブランド力の7つを挙げていた。

「1999年以前はすべての指標が悪かったが、ゴーン氏がCEOだった1999年から2016年の間で、2008年を除けば、これらの指標はすべて上向きだった。ところが、2017年から2019年にかけて、これらの数字がどんどん悪くなった」ということを強調していた(編集部注:ゴーン氏のCEO在任期間は2001年6月から2017年3月末まで。うち2016年11月から2017年3月末までは共同CEO)。

■値引きで利益が上げられれば正しいのか

――北米事業の不振についてはどう説明していましたか。

「北米事業の不振の原因は過剰値引きだと日産が言っているが、値引きはその時々に行うことで、その結果利益が出たかどうかに尽きる」というのがゴーン氏の考え方だった。

「(ゴーン氏が)CEOだった2016年は大きな値引きがあったとしても十分に利益が取れていた。(2016年11月に)西川氏がCEOになってから値引きをやめる方針を立てて、それを打ち出したとたんに北米事業の利益が悪くなり、利益が崩壊した。2016年の値引きが2019年の利益の減少の原因になるわけではない」「値引きは道具。やる、やらないとか、増額・減額はマーケティングとセールスのツールだ。目標はトータルの利益で、会社全体の利益を確保すること」ということだった。

――西川氏やその他の経営陣にも業績悪化の責任はあるにしても、ゴーン氏に責任がないというのはいかがなものなのでしょうか。

その点には私も疑問があったので、値引きの良し悪しについてかなり突っ込んで聞いた。ゴーン氏の説明は「エルメスはディスカウントしない。彼らは高ければ高いほど利益になる。それは良いことか、それとも悪いことか。それは彼らの利益を見れば一目瞭然で、利益が上がっていれば正しい。値引きの有無ではなくて利益が生まれているかどうか、値引きに会社が耐えられるかが重要だ」ということだった。

彼の言うことは大変ロジカルで合理的だった。ただ、日産の販売戦略において値引きがどのような影響を与えたかという点について、私も若干疑問を持ったことは確かだ。

ゴーン氏は、自動車という商品のブランディングの重要性について、「同じ車でも、ベンツと日産ならベンツのような価格は日産にはとれない。中国メーカーの車も日産と同じ価格はつけられない」と言っていた。しかし、問題は、北米における日産車がベンツのようなブランドに近いか、中国車に近いのかという点だ。

過剰値引きのために、日産車が北米で中国車のようなイメージで見られ、ブランドを損なったとすれば、その影響は長期的に継続した可能性も否定できないように思う。値引きは、手段として利益を上げる結果が出せるかどうかが問題だというゴーン氏の見解は、理屈のうえではその通りだが、自動車販売の現実から考えてすべて正しいと言えるのかは疑問だ。

――ゴーン氏と言えば、「コミットメント経営」で有名です。例えば、2011年度〜2016年度までの中期経営計画「日産パワー88」で、グローバルシェア8%、営業利益率8%という目標は未達に終わりましたが、責任をとろうとしないゴーン氏自身への批判があります。

この点はストレートに聞いてみた。ゴーン氏の答えは「グローバルの市場シェアが7%に終わった、営業利益率も7%に落ち着いたことを失敗だととらえるのは完全に間違っている。計画はすべての項目が必達のようには作られない。全部計画通りに行ったら、もともとの計画が易しすぎたということ。背伸びをすることは人々をプッシュする。だから、目標をすべて達成できるというのは甘い。難しいものは未達になる。正しい方向に向かって進んでいればよい」というものだった。

目標と結果の関係はそのとおりだと思うが、問題は未達の結果をどう評価するかという点が、すべてゴーン氏の主観で決められていたのではないかという点だ。北米事業の不振の原因としての値引きの影響を短期的にとらえるのか、長期的にとらえるのかによって評価は異なってくる。そのような結果の評価の恣意性が、日産社内でゴーン氏にものが言えない「ゴーン独裁」と言われる企業風土を作っていったのではないか。

■検察がクーデターに加担したことは明らか

――現在の日産の業績悪化の原因についてどう考えていますか。

業績悪化の責任は、第一義的には、悪化した時点のCEOである西川氏にあると言えるだろうが、根本的には、その前任であるゴーン氏がCEOの時代に北米で過剰値引きをしたことが原因となったことは否定できないと思う。ゴーン氏が今も日産に残っていたとしても、日産の業績の悪化は避けられなかっただろう。

ただ、私がインタビューを通じて感じたのは、日産がそういう逆境になった時に、ゴーン氏がいれば、FCAとのアライアンスなどの大胆な戦略で危機を突破できた可能性もあったのではないかということだ。ゴーン氏は、そう思わせる企業人としてのパワーを感じさせる人物だったというのが、インタビューを通じて私が受けた印象だ。

――ゴーン氏の話を聞いたうえで、今回の日産自動車とゴーン氏をめぐる事件について、どのように捉えていますか。

ゴーン氏は羽田空港到着後、弁解も聞かず突然逮捕された。その容疑事実とされた「未払いの役員報酬」の開示に関する金融商品取引法違反が、刑事処罰が当然と言えるような問題ではないことは、私が一貫して言ってきたことだ。それは、インタビューを踏まえてもまったく変わらない。事件の内容から当然だと言えるものではなく、ゴーン会長追放が目的だったからこそ、検察が無理筋の事件で逮捕してクーデターに加担したことは明らかだ。

問題は、日産自動車という日本でも有数の企業にとって、そのクーデターがどういう意味があったのか、どういう結果をもたらすのかだ。直接的な背景はルノーとの統合問題だったようだが、ゴーン氏を追放したところで、今後のルノーとの関係について問題が解決するわけではない。実際、現在も不安定な状況が続いている。

問題はより根深いところにある。徹底した成果主義をとるゴーン氏のコミットメント経営と、日本人幹部の旧来の企業観との間にはかなりのギャップがあったことが、ゴーン氏の言葉の端々からうかがえる。ゴーン氏は、それを日産が1999年以前の悪い状態に戻ろうとしていると見ていて、数年内に日産の経営は破綻すると予測している。

一方、日本社会の見方は「ゴーンは、日産をV字回復させて救ったところまでは良かったが、その後の長期政権で独裁となり、経営を私物化し、その結果、日産自動車が危機的な状況となった」というもの。どちらが正しいのか。日産が今後どうなっていくかを見て判断するしかないだろう。


6. 赤かぶ[52853] kNSCqYLU 2020年1月21日 09:20:05 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4135] 報告


7. 赤かぶ[52854] kNSCqYLU 2020年1月21日 09:21:49 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4136] 報告


8. 赤かぶ[52855] kNSCqYLU 2020年1月21日 09:22:34 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4137] 報告


9. 2020年1月21日 09:57:28 : dDWsT7sKi2 : dXEvMkZ0L1NHdWs=[1] 報告
いたにのりお
@je3gnu

>犯罪を犯した者は一定の行動の自由は制限されて当たり前、
>ゴーンは金があるからこんな逃亡をしでかしたが、
>お前は間違っているのをまず解れ

アホか
裁判が確定していいないのに犯罪者扱い
自分の発言は、逆にゴーンのとった行動が正しいことを裏付けていること
まず解れ

10. 2020年1月21日 10:15:17 : rfP2EQPSps : S0UzSkpERmtGRUU=[22] 報告
ゴ−ンさんレバノン居心地いいですか。

もう二度と日本にくるな、IGPOに手配書回ってます、銭形警部が待ってるよ。

https://www.youtube.com/watch?v=nKFBsJY2ChE


ゴ−ンが入ってないか?

11. 2020年1月21日 10:42:41 : TzYQ30GlSQ : WlpHdnpCRUN4WEU=[1] 報告
ゴーンの逃亡先のレバノンは反政府デモと治安部隊の衝突から
ゴーンのお友達の首相が退陣し現在は無政府状態。
日本のテレビは全く取り上げない。
日本のメディアだけ見聞きしていると世界の動きが全く見えてこない。
12. 2020年1月21日 10:56:16 : NoYaqvHSb6 : WGhYTG04R2x6YkU=[335] 報告
6000億円の利益/年 ゴーンさん時代
今350億円/年
役員全体で数十〜100億報酬 普通より一寸高いか
西川社長でも2億円だったらしい

スズキが1000億利益で
1億円報酬 役員全体位か 0.1%
新米役員1000万円スタート ヨレヨレ吊るし背広
役員出張は、在来線のみ 飛行機は社長1人でインドまでエコノミーのみ
社員600万強
これはもっと払うべきかも

13. 赤かぶ[52870] kNSCqYLU 2020年1月21日 10:56:29 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4153] 報告


14. 2020年1月21日 11:15:30 : TQ74vHIlHQ : MHZGVWJvRTdOeEE=[4] 報告
>>5. 赤かぶ[52852] kNSCqYLU 2020年1月21日 09:15:12 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4134] 報告
> 日産ブラジルの名前ではセキュリティ上よくないから、ZiA社名義で購入することになった。そのアイデアはハリ・ナダが提案したものだ。ハリ・ナダは弁護士なのでルール通りやるはずだ。

弁護士は検事が有罪と主張するのを無罪だと主張するのが仕事である。
「弁護士なのでルール通りやるはずだ」は小学生でも分かる詭弁である。
裁判が弁護士の主張通りに進めば、有罪になる者は一人も居ない。
「郷原信郎弁護士」の主張は全く信用がおけない。

15. 2020年1月21日 11:25:30 : NoYaqvHSb6 : WGhYTG04R2x6YkU=[336] 報告
ゴーン追放で、V字回復したらしい
西川さんは中東日産で、大量受注
他の役員も、手分けして
欧米 南米 アフリカ アジアで大量受注
地方のタクシー、教習所 トヨタから、ひっくり返す

ゴーンさん1人で最も車売ったCEOだと思う
銀座と横浜に銅像が建つらしい

16. 2020年1月21日 12:15:45 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[4198] 報告
日産カルロス・ゴーン事件の真相を元検察官の人間をゲストに招いて語る 2020/01/20 Part1
.
JRPtelevision
2020/01/20 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=Esb6LL2woio

日産カルロス・ゴーン事件の真相を元検察官の人間をゲストに招いて語る 2020/01/20 Part2
.
JRPtelevision
2020/01/20 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=MAoefpVitfc

17. 2020年1月21日 14:52:48 : NoYaqvHSb6 : WGhYTG04R2x6YkU=[338] 報告
逮捕拘留起訴が無効であると申し立てるかも
記載の問題 注意で済む筈
18. 2020年1月21日 21:06:26 : zXUBL2sxng : OEpiZS9pNmM2REE=[17] 報告
タチ悪い ヘラヘラしてる 検察は

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