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真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 12 月 19 日 19:01:47: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 最高の音を一番安く手に入れる方法 投稿者 中川隆 日時 2020 年 12 月 19 日 16:27:31)

真空管アンプの世界

マイナー真空管を使った真空管アンプは、その真空管が手に入らなくなったら不燃ゴミになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/961.html

1W(ワット)アンプで 38pウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html


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アンティーク真空管アンプ

昔、真空管のガラスは音響用に作られていた。その技術は途絶えてしまい今では絶対にあの頃のガラスは作れない、真空管内部の金属板もしかり、だと聞いた。
自転車のタイヤにしても、昔のゴムのほうが数段良いのだそうだ。Thorensのアイドラゴムにしても、どんなに頑張っても現行品はオリジナルの音質にはかなわない。
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52305494.html

アンティーク真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/541.html

ウェスタン・エレクトリックの真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/479.html

WE350B _ ウエスタン・エレクトリックの真空管の中でも特に濃厚な音がするビーム管の最高傑作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/132.html

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

究極の出力管 _ 伝説の DA100
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/441.html

DA30 はあらゆる点で PX25 や WE300B より優れているんだけど…
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/446.html

今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html

EL34 を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/137.html

ドイツの真空管 1 _ RV258
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/463.html

ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html

マッキントッシュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/627.html

オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

オールド QUAD の安物アンプは名機なのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/840.html

ESL57 が似合う店 喫茶店 荻窪邪宗門 _ ESL57 と QUADU の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/214.html

カウンターポイント SA-5000 + SA4
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1033.html


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真空管アンプ現行品

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/480.html

OCTAVE の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/481.html

チューブ オーディオ ラボ の格安真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/487.html

ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

プリアンプの評価が高いサウンドパーツ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/859.html

是枝アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1123.html

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

超お買い得 Audio Nirvana トランス結合 300B シングルアンプ (アメリカ)
欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

日本の真空管アンプメーカー
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/117.html

買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/491.html


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真空管アンプの修理

岡山県 玉野市 Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/458.html

新潟県 南魚沼市 チューブ・オーディオ・ラボ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/459.html

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アンプの音はトランスで殆ど決まってしまう
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/760.html

管球アンプのブーンと云うノイズについて
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/770.html

真空管アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では まともな音にならない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1006.html

真空管アンプについての よく有る誤解
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/923.html

真空管の測定やバイアス調整のやり方の基礎知識など。 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12588588035.html

真空管の知識 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12071585746.html?frm=theme

真空管のテスト 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12042714321.html?frm=theme

真空管選び 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12022235511.html?frm=theme

お薦めの真空管ショップ 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12150537673.html?frm=theme

お薦めの真空管ショップ 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12020314452.html?frm=theme

真空管アンプの魅力 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12037846586.html?frm=theme

真空管と半導体の違い 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12173431011.html?frm=theme

「 管 球 王 国 宣 言 」 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12526744525.html?frm=theme

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真空管のメーカー選び
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1050.html

前段管は何が良いか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1053.html

整流管は何が良いか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1059.html  

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コメント
1. 中川隆[-9219] koaQ7Jey 2020年12月19日 19:02:32 : ksTNfNveS6 : Mzd3dWN0ZXU0dHM=[7] 報告
真空管アンプはこれからの方には勧めない 2017年06月09日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/11de85ed9012b5a9eb2fa2ec304179df

自宅システムを再び使い始めている。毎日1時間から2時間聴く様にした。鳴らす度に「自分の好み」に一番合っている気がする。D130を使ったシステムなので、パワーアンプにパワーは要らない。それよりも「上質な質感」を求めてWE101Dppパワーアンプにした。球のアンプも色々使って見たり、外で聴かせていただいたが、WEの球やSTCの球の時代のモノが図抜けて音質(質感)や寿命が長い。

真空管は「三極管」の時代のモノが、手作りで音質が良く寿命が長いと思う。その中でもWEとSTCのモノは特に良いと感じる。現在でもWE300Bは管球アンプの憧れの的。現在の中国製の300Bとは形は似ていても「似て非なるもの」である。WE101Dの球も出力はプッシュプルで1W前後しかないが、当時のSPユニットは100dbを超える超高能率タイプのSPユニットが多かったので、普段使いの音量ならば不足感はない。

現在では程度の良い真空管は在庫が無いし、作られる事もないから、現在ストックしている球は非常に貴重だ。自分のアンプで使う球は20〜30年分はストックしている。その投資金額は軽く50万円は超えている。それも10年以上眠ったままだ。今からアンプを買おうと思っている方には管球アンプは勧めない。真空管には「寿命」がある。いずれ交換しなければならない。その時に交換球が無ければそこで終わりになる。

オリンパスシステムで使っているSTC4033Lの球は、毎日5時間以上使って10年以上使えている。初段管や次段管もまだ交換していない。唯一、整流管のみ2回ほど交換した。中古品を使っていたので仕方のないことかも知れない。現在は新品に交換後交換の気配はない。自宅のWE101Dの球はヒーター電圧が4.5V(一般品は6.3V)と特殊なので、電源トランスが特注になる。その分、ヒーター電圧が低いので、温度が「人肌」ぐらいにしか上がらない。この辺でも「長寿命」(多分5万時間を超える)を予感する。5万時間はLEDの寿命の目安でも有る。

WE101Dppパワーアンプにも泣き所は有る。整流管や初段管はヒーター電圧6.3V仕様なので、寿命は101Dの球並みとはいかない。ストックを十分に持つ必要が有る。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/11de85ed9012b5a9eb2fa2ec304179df

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最近のSPには管球アンプは勧めない 2017年02月18日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/37cb77933bb6b3980bbb211bdb87fe3d

1970年以降のSPをお使いの方には管球アンプは余りお勧めはしない。何故なら「低域の駆動力不足」を感じます。50Wや80Wクラスの管球パワーアンプであっても、SPの能率が96db以下だと「立ち上がり・立下り」の瞬発力にかける。

SPから出る音の70%以上は「低域」(ウーハー)から出ている。この帯域の「立ち上がり・立下り」が緩いと「キレ」を感じない。

管球アンプの良さは、SPの能率が100dbクラスのユニットに「分厚い音数」で出てくる事。1970年以降のSP達は「低域の再生帯域」を下の方に伸ばしてあるので、「重低音」が出易い様に作成してある。世の中のニーズに応える様に作ってあります。

40年以上前にJBL:L-100(センチュリー)をサンスイAU-9500でドライブしていました。その後ケンソニックC200+LUXMAN MB88(80W/ch)のパワーアンプの組合せでドライブして使っていました。その時に感じたのが「立ち上がり・立下り」のスピードが全く異なる事と「音の厚み」が異なる事。その後色々なパワーアンプを使って感じたのは、「Tr型アンプ」(石)は「キレが良い」・・・トランジスターの動作の仕方がそのまま音に出ている。一方管球アンプも球の動作の仕方がそのまま音に出ている様です。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/37cb77933bb6b3980bbb211bdb87fe3d

2. 中川隆[-9214] koaQ7Jey 2020年12月19日 19:13:17 : ksTNfNveS6 : Mzd3dWN0ZXU0dHM=[12] 報告
禁断のKRELL

E.A.Rの記事(3件)
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864431.html

EAR534 画像集
https://ameblo.jp/507576/entry-12151837879.html?frm=theme

EAR890画像集
https://ameblo.jp/507576/entry-12069299612.html?frm=theme

EAR890を譲渡します。
https://ameblo.jp/507576/entry-12063597931.html?frm=theme

FM255mkUR vs EAR912
https://ameblo.jp/507576/entry-12457456083.html?frm=theme

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OCTAVEの記事(10件)
https://ameblo.jp/507576/theme-10103088288.html

OCTAVE The Jubilee Mono
https://ameblo.jp/507576/entry-12253164908.html?frm=theme

ダイナミックオーディオ訪問記
https://ameblo.jp/507576/entry-12316786979.html?frm=theme

▲△▽▼

Counter pointの記事(6件)
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864426.html

SA-5000の球遊び
https://ameblo.jp/507576/entry-12034897476.html?frm=theme

COUNTER POINT SA-5000 画像
https://ameblo.jp/507576/entry-12033505402.html?frm=theme

UNISON RESEARCH Sinfonia
https://ameblo.jp/507576/entry-12451548313.html?frm=theme


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Western electricの記事(8件)
https://ameblo.jp/507576/theme-10107229909.html

ALTEC 1520T 真空管モノーラルパワーアンプ
https://ameblo.jp/507576/entry-12631592624.html?frm=theme

MARANTZ Model8B
https://ameblo.jp/507576/entry-12452874251.html?frm=theme

Mcintoshの記事(3件)
https://ameblo.jp/507576/theme-10107417827.html

LUXMAN MQ36 OTL 真空管パワーアンプ
https://ameblo.jp/507576/entry-12383801167.html?frm=theme

LUXMAN MB-300
https://ameblo.jp/507576/entry-12530168658.html?frm=theme

金田式OTL ステレオパワーアンプ
https://ameblo.jp/507576/entry-12522750502.html?frm=theme

3. 中川隆[-9208] koaQ7Jey 2020年12月19日 22:48:24 : ksTNfNveS6 : Mzd3dWN0ZXU0dHM=[20] 報告
禁断のKRELL アンティーク・アンプの記事


真空管アンプと喜多さんの音響道中膝栗毛 伊藤喜多男 Western electric
https://ameblo.jp/507576/entry-12562178616.html?frm=theme

Western electric124 モノーラルパワーアンプ
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WESTREX T454C モノーラルパワーアンプ
https://ameblo.jp/507576/entry-12518604054.html?frm=theme

Western electric 143B モノーラルパワーアンプ
https://ameblo.jp/507576/entry-12509144080.html?frm=theme

ALTEC 1520T 真空管モノーラルパワーアンプ
https://ameblo.jp/507576/entry-12631592624.html?frm=theme

パワーアンプの今昔
https://ameblo.jp/507576/entry-12036149141.html?frm=theme

ビンテージオーディオの扱い方 (アンプ編)
https://ameblo.jp/507576/entry-11891064437.html?frm=theme

「 管 球 王 国 宣 言 」
https://ameblo.jp/507576/entry-12526744525.html?frm=theme

真空管アンプの魅力
https://ameblo.jp/507576/entry-12037846586.html?frm=theme

真空管の知識
https://ameblo.jp/507576/entry-12071585746.html?frm=theme

真空管選び
https://ameblo.jp/507576/entry-12022235511.html?frm=theme

真空管のテスト
https://ameblo.jp/507576/entry-12042714321.html?frm=theme

ECC82/12AU7 聴き比べ
https://ameblo.jp/507576/entry-12573754218.html?frm=theme

E88CC ECC88 6DJ8 6922 聴き比べ
https://ameblo.jp/507576/entry-12042150955.html?frm=theme

Mullard 12AX7/ECC83
https://ameblo.jp/507576/entry-12042101708.html?frm=theme

SA-5000の球遊び
https://ameblo.jp/507576/entry-12034897476.html?frm=theme

お薦めの真空管ショップ
https://ameblo.jp/507576/entry-12020314452.html?frm=theme
https://ameblo.jp/507576/entry-12150537673.html?frm=theme

4. 中川隆[-9143] koaQ7Jey 2020年12月21日 17:37:57 : 3zP1R1s2bc : MG41NHJjem1sTW8=[43] 報告
真空管アンプとトランジスターアンプ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1299186282/l50

真空管アンプ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1130944226/l50

真空管アンプ 2
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1234599810/l50

真空管アンプ3
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1412812634/l50

キット屋真空管アンプの選び方
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1206011337/l50

お手頃菅球アンプについて、ご意見をお聞かせ下さい
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1288869118/l50

2A3という桃源郷を語る
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1116631594/l50

ご贔屓の球ブランドは?
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1281432712/l50

ハンダの音?
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1181906477/l50


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マッキントッシュの歴史と魅力
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1252830668/l50
マッキンを語ろう ※カーステはダメよ!!
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1259238940/l50

マッキンC-28と2300パワーを使用している方
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1171707096/l50

▲△▽▼

Marantzを語ろう
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1260433216/l50

5. 中川隆[-8964] koaQ7Jey 2020年12月25日 11:25:25 : FSuacswpLw : YmxBMnM2QW1TUC4=[10] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋
高級外車と真空管アンプ 2020年12月20日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c989170124b5efa55bec1eb4177ac1ed


「久しぶりに真空管アンプのヒアリングテストを行いますのでお見えになりませんか?」とのお誘いに乗って駆けつけてくれた近くにお住いのYさん。

相変わらず我が家のオーディオ実験の実例になるが、なぜこういう話を公開するかというとオーディオはまだ未解明な部分が多いことに尽きる。

結局、個々のオーディオ環境にとってあまりにも「変数」が多すぎるので理論もさることながら、やむなく実験に頼らざるを得ないのが実情です。

つまり、実際にやってみなくちゃ分からん(笑)。

そこで、我が家の実例を通じて「場数=疑似体験」を踏んでいただき、少しでもご参考にしていただければという願いと観点から記録をしたためています。ただし、真に受けられても困りますので適当に取捨選択してくださいね。

それでは、前提としてテストの概要を述べておこう。

まず、スピーカーの構成だがこのブログの恒常的な読者なら先刻ご承知のはずなので「今さらくどい」とお叱りを受けそうだが、初見の方がいらっしゃる可能性もあるので念のため。

フルレンジ → 「スーパー10」(ワーフェデール:口径25センチ・赤帯マグネット)

ツィーター → 「075」ツィーター(JBL:シンバル再生用としてマイカコンデンサーでローカット)

サブウーファー → 「スーパー12」(ワーフェデール:口径30センチ・赤帯マグネット)イン・ウェストミンスター

ムンドルフ(ドイツ)の「ゼロ抵抗コイル」(6.8+8.2=15mh)を用いて150ヘルツ(−6db/oct)でハイカット

このスピーカーのうち「150ヘルツ以下」を「EL34プッシュプル」(借用中)で駆動し、フルレンジ部分に限って3台の真空管アンプでヒアリングテストしようという魂胆である。

最初に登場するのは「6AR6=6098」シングルアンプの登場。

2年ほど前に手に入れたアンプで出力管は「6AR6=6098」(この球は初期版に限る)である。GT管とはいえ、素性を辿るとアメリカ軍のレーダー用に使用されていた由緒ある「WE350B」に行き着くのだから出自がたいへんよろしい。

これは5極管だが「3極管接続」にすると、あの英国の銘管「PX4=PP3/250」そっくりの周波数曲線になるというのが魅力。

初段管は「CV569=ECC35=6SL7」(STC)を使用。ボリューム部分は「クラロスタット型」に変更している。

そして、Yさんのご感想は次のとおり。

「とてもスッキリとしていて抜けがいい音ですね。昔あった”スカッと爽やかコカ・コーラ”という言葉を思い出しました。ただ、クラシックの場合はもっと響きが欲しい気がしますね。

TRアンプの再生音がこういった感じです。アッ、そうそう低音域は別にして我が家の「マーク・レヴィンソン」の音とそっくりですよ。お値段からしたら大したものですね」

「このアンプは響きが少ない分、解像力の良さが売り物です。ピアノでいえばヤマハとスタンウェイの差ですかね。しかし、AXIOM80を鳴らすと不思議なことに細身同士での相乗効果といいますか、そこはかとない色気が出てくるので重宝してます。この大型システムには相性がイマイチみたいですかね〜」

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c989170124b5efa55bec1eb4177ac1ed

切磋琢磨する真空管アンプたち
2020年12月24日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/fea2d309babb9061769e8eb836163801


お待たせしました〜。前々回のオーディオ仲間との「真空管アンプ試聴会」の続きです。

「6AR6=6098シングルアンプ」の次は「PX25シングル」アンプの登場。

このアンプを購入してからもう25年ぐらいになるだろうか。どこかかしこに不満が出てくるし、己の使いこなしの未熟さも手伝うしで、専門家に改造をお願いすること延べ4回くらいにはなる。

今のところ落ち着いているが、基本的には「インターステージトランス」(UTCのA19)の性能に不足はないものの、もっと容量が増えたら「ベター」といったところかな。

球の構成のうち大切な整流管は「WE422A」(1958年製)を奮発し、出力管は英国製の「PX25」(ナス管)だが、音のいい3極管型の出力管として10年ほど前はアメリカの「WE300B」と並び称されていたほどだが、近年ではお値段的に「WE300B」の後塵を拝するようになった。

どうして人気が凋落したのかはよく分からないが、音質的に引けは取らないと思うものの「丈夫さ」の点では明らかに「WE300B」の方に軍配が上がるのでそのせいかな。

いずれにしても比較的リーズナブルなお値段で手に入れやすくなったのは喜ぶべきこと。

ちなみに、このPX25の上級管として「PP5/400」(英国マツダ:初期版)も持っているが、現在のインターステージトランスでは役不足「?」と大切に待機保存中である。

このアンプも前段管(ドライバー管)次第でくるくる音が変わる。これまで常用していたのはやや低音域に比重を置いた「GSXー112」(アメリカ:トリタンフィラメント)だったが、今回のテストでは中高音域にメリハリのある「3A/109B」(STC:画像左)に代えてみた。

すると、これが大当たり!

オーディオ仲間のYさんが「これならいつも聴かせてもらっているWE300Bアンプとそれほど遜色がありませんよ!とても瑞々しい音です。」

「STC」の優秀さはもちろんだが、おそらくプリアンプ(マランツ7型:3本の球はいずれもBRIMARの12AX7)との相性やRCAケーブルとSPケーブル(いずれもLAN素材)との相乗効果ということになるのだろう。

関係の方々に感謝です!

そして最後に登場したのは、真打の「WE300Bシングル」アンプ。

球の構成は整流管に「4274A」(STC)、前段管は71A(レイセオン)、出力管は「WE300B」(1988年製)のラインアップ。

そして各真空管の「ヒーター回路」は別々になっているのがミソ。

トランス類は入力トランスが「HAー100X」(UTC)、インターステージトランスは「HA-106」(UTC)、出力トランスは個人の手巻きによるもの。

そして、シャーシは「漏れ磁界」に強い厚さ2mmの銅板を使っている。

「300Bアンプはインターステージトランスに何を使うかで勝負が決まります」とは「北国の真空管博士」の弁だが、その点、我が家の「HA-106」は理想的な逸品だそうだ。ただし、オークションにもめったに出ないしもう入手するのは無理とのこと。

したがって、万一「インター・・」が断線したらこのアンプは価値が半減するので毎日がヒヤヒヤの連続である(笑)。

今回の試聴会も相変わらず信頼に応えてくれた。

「とても端正な音の一言に尽きますね。PX25アンプよりも音像が一段とシャープになって焦点(フォーカス)がピタリと決まる感じです。音の粒立ちも素晴らしいし、これはもう完璧な音ですよ!」と仲間。

何だか自慢話みたいになってしまったが、「ありのまま」を記載しているのでどうかお許しを(笑)。

さて、この原稿を書いている時点でこの試聴会から1週間以上経っているのだが、毎日出番となっているのは「PX25」アンプの方である。

さすがに「WE300Bアンプ」は何だか勿体なくてなかなか使う気になれない。

つくづく「貧乏性」だねえ(笑)。

そして、最後になるが現在仲間からお借りしている「EL34プッシュプル」アンプ。

低音域(150ヘルツ以下)再生の専用アンプとしてもう2週間ほど使っているが、お値段も大したことがないし使用されている真空管も近代管だし、そのうち何らかの破綻を見せることだろうと悠長に構えていたらどうして、どうして・・。

ちょっと欲が出てきて、ありふれた電源ケーブルを手持ちの「キンバー」ケーブルに交換したらすぐに耳ざとい仲間が気が付いた。

「アレッ、音に締まりが出てきました。何か代えませんでしたか?」

ギャフン!

それにしても、低音域専用だけなら近代管でも十分いけそう。言い換えると、古典管の持ち味というのは中高音域にあるようですよ。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/fea2d309babb9061769e8eb836163801

6. 中川隆[-8820] koaQ7Jey 2020年12月29日 17:58:07 : ALfcx8Vlfc : QWF2QW1ZSHBaRkE=[30] 報告
柔らかい、温かみがあるってホント?〜真空管の音の秘密 | 創造の館 音楽苦楽部
公開:2020/09/06  更新:-------
https://souzouno-yakata.com/audio/2020/09/06/43252/


真空管アンプの歪を分析、15倍のそっくり歪を作って真空管の音をご試聴いただきます。響きが豊かになる、エコーで音が艶やかになる噂も実験検証をして実態を明らかに。最後に真空管アンプの価値・存在意義を考えます。


 このコンテンツは動画でご覧いただけます。

真空管アンプで「いい音」は聴けるのか




この音の違いがわかるか〜ブラインドテストで真空管の音を聞き分ける





<関連記事>
アンプの音などというものは存在しない〜オーディオアンプの選び方
https://souzouno-yakata.com/audio/2007/05/02/2315/

<参考購入先>
動画で使ったFX-AUDIOの真空管アンプです
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E7%AE%A1%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97&rh=n%3A3210981%2Cp_89%3AFX-AUDIO-&dc&language=ja_JP&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&linkCode=sl2&linkId=8f12d200c50434e5b430af37b8a350dc&qid=1599347394&rnid=2321255051&tag=asyuracom-22&ref=sr_nr_p_89_9


https://souzouno-yakata.com/audio/2020/09/06/43252/

7. 中川隆[-8813] koaQ7Jey 2020年12月29日 20:43:04 : ALfcx8Vlfc : QWF2QW1ZSHBaRkE=[37] 報告
アンプの音などというものは存在しない〜オーディオアンプの選び方 | 創造の館 音楽苦楽部
公開:2007/05/02  更新:2020/09/24
https://souzouno-yakata.com/audio/2007/05/02/2315/

 JBLの大型スピーカーにマッキントッシュやマークレビンソンなどの弩級アンプを組み合わせて小音量で鳴らす。これは最も音を悪くする方法だ。なぜこの組み合わせがダメなのか。何に注意して選べばよいのか。そもそもアンプに固有の音色というものは存在するのだろうか。


出力はどの程度あればよいのか

 これを判断するには、何らかの基準がいる。その一つに、106dBがある[1]。大編成オーケストラの一部は106dBを超えるものがあるので109dBみておけば十分といえる。オーケストラでは低音のエネルギーが最も大きく、下の図では100〜200Hz付近にピークがある。それ以外の帯域は103dB程度となっている。

オーケストラのピーク音圧レベルを周波数分析した結果
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/IMG-1-scaled.jpg

代表的なオーケストラ曲の音圧レベル周波数特性 出典:「ハイファイスピーカ」中島平太郎 日本放送出版協会 p11

 ピークで109dB出せるスピーカーとアンプの出力を選ぶためには、1m点の音圧を知る必要がある。距離 L(m)における出力音圧レベル(dB)の一般式は次だが、これは音が三次元的に広がる場合の話であり室内には当てはまらない。

出力音圧レベル=能率(dB)+10log10(W)ー20log10(L)

注:能率は〇〇dB/W/mと、〇〇dB/2.83V/m がある。スピーカーのインピーダンスが8Ωでない場合、Wもこれに合わせてみる必要がある。

 残響のある室内の距離減衰は定在波が邪魔をして実測が難しい。そこで、次のグラフから読み取る。

https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/de7136eed3d6998c1957d9f7a8b1fbb3.jpg
残響のある室内の音の距離減衰 出典:リスニングルームの設計と製作例 加銅鉄平 P36

Rは部屋の室定数=Aα/(1-α)、A=部屋の表面積、α=平均吸音率(通常0.2〜0.5)、rは音源からの距離、方向係数Qはスピーカーの場合2である。αがやや大きめの0.5、広めの16畳を仮定した場合、距離1m→3mまで距離減衰がおおよそ3dBだから、このくらいみておけば大抵のケースに当てはまる。

 従い、1m点の必要音圧は、109+3=112dBとなる。ステレオ2ch同時出力で112dB達成できればいいので、片chの場合は3dBマイナスして109dBが目標になる。1m片ch109dBの音圧が得られるアンプの出力Wを計算したグラフを次に示す。

109dBの音圧を出せる能率とアンプ出力のグラフ
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/0b2e90e16be352892c708e496943b39a.png


この線上ならどれも同じ音質、とはならない。能率が高いスピーカーは、大音量の音を高品質で出せるが、能率が低いスピーカーでは、たとえそのパワーがスピーカーに入っても歪が増えて良質の再生音は望めない。

 できるだけ能率の高いスピーカーを使い、アンプの出力を小さくするのが、低歪で良質な大音量を再生するポイントになる。


アンプの出力は大きいほど音が悪い

アンプの歪率特性の例(LM3886)
https://souzouno-yakata.com/car/wp-content/uploads/sites/9/2004/11/18012601.png

歪率(THD+N)特性の例:LM3886データシート

 半導体アンプの歪率は、グラフのように「レ」の字を左右反転したような形になるのが普通だ。つまり出力を小さくして使うほど歪+ノイズが大きい。

 このカーブはアンプの出力が大きいと上にシフトすることがある。この場合、同じ1Wを出すための歪は、出力の大きいアンプほど多い。

 カタログスペックの歪率は、通常グラフの一番低いポイント付近の値なので参考にならない。


 この特性はABクラスの半導体アンプで共通する。アンプの出力は大きいほど良いというわけではなく、スピーカの能率に合ったものを選ぶ必要がある。

 それでも「アンプは余裕があったほうが良い」などと考え、必要以上に大出力のアンプを選ぶと、ボリウムを絞って歪の大きい、つまり音の悪い部分をメインに使うことになってしまう。



(2007/5/14追補)
 出力段にICモジュールを使ったアンプは小出力でも音が悪い。ミニコンやラジカセが小出力でありながら音が悪かったのは、ローコストなICモジュールが使われていた為。

アンプは出力が大きいほど音に余裕がある?

 オーディオ雑誌でよく見るこの論評は本当だろうか。トランジスタアンプで音の歪みが聞き取れるほど大音量を出すことは滅多にない。それに、大音量時はスピーカの歪みの方がずっと大きいのが普通だ。

 「音の余裕」は大出力アンプの貫禄ある見た目と、数字上のスペックからくる主観にすぎず、理論的な根拠はない。

 余裕が必要なのはスピーカーの耐入力であって、アンプではない。過剰な出力はコストや小音量再生の面で不利になるだけ。音質面で得することは無いと考えておきたい。

NEC A-10 TypeIVのカタログ
https://souzouno-yakata.com/car/wp-content/uploads/sites/9/2004/11/P2262053-1.jpg

 NEC A-10 TypeIV(写真は1987年当時のカタログ)。強力な電源部を備え2オームの低負荷駆動に対応。2オームまで駆動できるといっても、2オームの負荷を繋がなければ関係ない性能。

 しかし評論家がオームの法則どおり電流を流せる点を「アンプの理想」などと褒め称えるものだから良く売れた。




 私はこのTypeIVを所有していたが、肝心の音がソニー製の小形軽量アンプ(当時ヒートパイプ放熱だった)と聞き比べて差がなかった点と、ボリウムのギャングエラーが大きい点が気になって手放した。

電源が重要なのは当たり前

 アンプで一番重要なのは電源であると昔から言われている。そこで「ウン万μFのコンデンサを搭載して負荷変動に強くしました」とうセールストークが聞かれる。

 電源の容量は、周波数特性、出力といったスペックに対し十分なものを備えるのが普通であり、設計事項にすぎない。国産有名メーカーの商品を使う限り、私たちが気にするようなことはほとんどない。

 クリーン電源(リジェネレーター)は無駄の代表[8]。これで本当に音が変わったとしたら、アンプの電源の作りがお粗末な証拠である。

アンプの音は何で決まるのか(’20/3/14改定)

 アンプの出力音圧特性は、どの商品も可聴域(20Hz-20kHz)で真っ直ぐ(フラット)が普通。そこに音のキャラクターや音色といったものはない。つまりアンプに固有の音は存在しない。

 ところが実際は、アンプを変えるとスピーカーから出てくる音が変わることがある。それは、アンプの音が違うからではなくて、スピーカーの音が、繋ぐアンプで変わるから。これを理解するには、DF(ダンピングファクター)というものを知る必要がある。

 DFをごく簡単に言うと、スピーカーの抵抗とアンプ(ケーブル含む)の出力抵抗の比。これが大きいほど、スピーカーはアンプの言う通りに動く。DFが小さいと、スピーカーを制動できなくなって言う通りに動かない。これがスピーカーの出力音圧特性に現われる。

スピーカー周波数特性のダンピングファクターによる変化を示したグラフ
ダンピングファクターと周波数特性の変化
https://souzouno-yakata.com/car/wp-content/uploads/sites/9/2014/01/dfctorgh.jpg

出典: 「強くなる!スピーカ&エンクロージャー百科」誠文堂(1980) P38

 グラフはDFによって出力音圧特性が変わる様子を示した図。

 当館では、DFの基準値を20〜40とした[4]。

 DFが1桁台になると過渡応答が劣化して低音が良く響く「真空管アンプの音」に近づき、10を超えると過渡応答が改善すると同時に低音の締まりが良くなる。

 またこのDFは、スピーカーケーブルの抵抗や端子の接触抵抗の影響を大きく受ける[4]。 


 この原理を知らないと、アンプやケーブルに音の違いがあると思い込み、結果がイメージできない組み合わせ問題に見えてしまう。結局アンプによる音の変化をイメージするには、アンプとケーブルの組み合わせで結果的にDFがとうなったか知ることが重要になる※。

 DFで音が変わる!こういうことを考え出すとアンプ選びが困難になるが、上のグラフではDFが10と∞でほとんど変わらない。つまりDFが10以上の時、アンプ選びで音の違いを考えなくて良くなる。半導体アンプでは、ほとんどの商品でこの条件を満たすので、アンプ選びのポイントはデザインや品質などに重点を置くことになる。

※:DFは周波数特性を持っている。これがアンプによる音の影響を、最も正確に知るための情報の一つと考えられる。

ダンピングファクター(DF)は大きいほど良いのか

 ダンピングファクターとは負荷のインピーダンスとアンプの出力インピーダンスの比。この値が大きいほど、スピーカーが信号に対し忠実に動くが、上のグラフから解る通り10を超えるとあまり変わらなくなる。

 半導体アンプのDFは一般に40以上、中には300を超える商品もある。高いDFのメリットは、ケーブルを長く伸ばせること。10m程度の屋内配線では、アンプのDFは40もあれば十分である[4]。

アンプの試聴は無意味

 DFの話がわかると、お店でアンプをとっかえひっかえ試聴することが、ほとんど意味ないことがわかる。これは単に、お店のシステムでDFの変化を聞いているだけ。

 店頭では後述するようにオーディオチェックCDとテスターが役に立つ。


アンプの価値とは

 アンプは正確な増幅器であるべきだ。ステレオパワーアンプでは、左右の増幅率(ゲイン)が揃っている点も重要になる。すると、

 「左右のゲインがボリウムの位置によらず正確に揃い、その正確さがいつまでも変わらない」

ことが価値になる。

 市販のアンプに見られるいくつかの課題について以下にご説明する。

1.ゲインの経時変化

 当初はこれが目立たないくらいに小さいが、年月が経つと次第にズレてきてボーカルのセンター定位がおかしいことで気づく。私の経験では、原因がCDプレーヤーのアナログ出力だったこともある。

 いつまでも調子よく使うためには定期的な校正が欠かせないが、ほとんどの商品が売りっぱなしで、そのような手段もメンテの仕組みも用意されていない。左右で5%もズレていると、どんなに高額な機器もゴミに見えてくる。

 一応アンプにはバランスコントロールがあるが、変化が大きすぎて使い物にならないし、そもそもゲイン誤差は普段触れてしまうツマミで調整するものではない。

2.ボリウムの品質

 プリアンプの価値はこの部分で決まるといってもいい。よく問題になる品質に、左右のゲインがボリウムの位置によって違うギャングエラーがある。

アキュフェーズのプリアンプ C-275 ボリウムは、絞りきった状態から中音量までの回転域において、音量の変化がなめらかで、左右の抵抗値(音量)が同一になっている(ギャングエラーが小さい)ことが大切。

 実測してみると、アキュフェーズのアンプ(C-275)はこの点比較的優秀だった[5]。

https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/2014/01/audioset2.jpg

 単なる抵抗体のボリウムは信号伝送の品質を落とす要因として知られている。この改善に取り組んだ事例がある。私の記憶ではビクターのGmボリューム(1983)が最初。2000年代になってアキュフェーズがAAVA方式を生み出している。ソニーはTA-A1ESにオプティマム・ゲイン・コントロールを搭載しこの問題に対処している。

  デジタルアンプでは数値演算の桁落ちによって情報量が落ちる。これに対しては演算をやめて出力の波高値を変えたり、小音量用の電源を別に用意し切り替えるなどで対処している[6]。

3.スピーカーターミナルの品質

 ナット式のねじ込みターミナルが一般的。これに線を剥いたケーブルを挿すのは、最も良くない接続法。次第に接触抵抗が増大しDFが低下する。ここはきちんと端末処理し適切な締め付けトルクで固定したい[7]。

アンプの価値を維持しやすいデジタルアンプ

 デジタルアンプには一切のアナログ処理を介さない「フルデジタル」と、パワー部だけD級アンプにした「デジタル」の2種類がある。

 フルデジタルはボリウムコントロールがきわめて正確で、原理的に特性の経時変化が無い。定期的に校正に出さなくてもアンプの価値を維持しやすいメリットがある。

 フルデジタルは少ないが、現在DENONのPMAシリーズがある。

次のようなアンプは買ってはいけない

1.トランスからうなりが聞こえるもの
 アンプは騒音、震動源。うなり音や振動問題はローコスト製品に多い。トランスの音や振動をゼロにする事はできないが、リスニングポジションまで離れても聞こえるものは問題。

 アンプが発する騒音振動が小さいことは重要なスペックだが、これを測ったり比較した記事をあまり見ない。

2.無意味に重いもの
 電源部で最も重い部品に「トランス」がある。なので「重量が重い=電源部がしっかり作られている」という関係がある程度成り立っていた。

 しかし1970年頃からとある評論家がアンプを重さを測って雑誌に公表し出してから、メーカーが重量の「水増し」をやりだした。ボリウムノブやシャーシなどが意味もなく重くなり、単純に重さで電源部の作りを判断できなくなった。

 重い製品は、自分でメンテするにも修理や調整でメーカーに送るにも苦労する。

3.音に関係ない「素材」にコストをかけているもの
 アルミ削り出し、鏡面仕上げ、鋳鉄製インシュレーター・・これら筐体の作りや素材は音に無関係。海外製の高級コンポのフタを開けてみたらスカスカだった・・そんな外観と中身のバランスがとれていない商品もある。

 趣味の商品に一定の外観は重要だが、見えない部分にお金がかかっていたり、外観だけやたら豪華な作りの商品に注意したい。

 プロ用アンプではこのような無駄を徹底排除している。プロ用アンプに見られない作りは、外観を良くしているだけで音質には寄与しないものと考えていい。

4.修理・校正サービスがない商品
 アンプは設置してオシマイではない。アナログアンプのゲインは次第にずれていくもの。アンプの価値を維持するために、定期的な調整や、劣化した部品の交換が必要になる。

 アキュフェーズはこのサポートがしっかりしていて初期性能を回復してくれるが、それ以外のメーカーはサービスの内容をよく確認した方が良い。

 海外の輸入品はほとんどが「売りっぱなし」。サービスがあるように見えても代理店が変わったり、代理店が取扱いをやめてしまえばそこで終わり。そんなリスクから、海外製は避けた方が無難。

振動はアンプの音に関係しない

 微妙な音の違いを問題にするスタジオモニターにパワーアンプが内臓されるのは、スピーカーの振動がアンプに影響しないから。音の変動要因になるスピーカーケーブルを無くせるというメリットもある。

 パワーアンプの中には「電源トランス」という振動源がある。アンプの振動対策では、「外からの影響を防ぐ」でなく「自分の振動を外へ出さない」方が重要になる。

マルチチャンネルの落とし穴

 チャンネルデバイダーと複数のアンプを使ってユニットを個別に駆動する「マルチアンプ方式」がある。

 ネットワークのインピーダンスが無くなり特性上は確かに有利だが、測定環境も技術も伴わない素人が音をまとめるのは不可能に近い。マルチアンプは泥濘の始まりだから手を出さないのが正解だ。


まとめ〜アンプはこのようにして選ぶ
 結局、次の手順で選べばよい。

1.必要なアンプの出力を求める
 使うスピーカーの能率を調べて次のグラフから必要なアンプの出力を求める。実用最大出力がこの線を上回っていればよいが、1桁超えないよう注意。出来るだけ能率の高いスピーカーに小出力のアンプを組み合わせることが、良質な再生音を生み出すポイントになる。

2.デザインと質感で候補を絞る(’20/3/14追加)
 オーディオ製品は趣味性の高い商品なので、デザインや質感が無視できない。

 デザインは、スピーカーや室内インテリアとマッチしたものを選ぶ。これに違和感のあるものを選んでしまうと、出てくる音にも主観的な影響を及ぼして買い替えたくなることがある。

 実際モノに触ってみて、電源ONのリレー音と、スイッチやボリウムなどの感触をチェックしたい。通販で現物を見ずに買うと、安っぽくてガッカリといった失敗をすることがある。

3.ボリウムのギャングエラーを調べる
 オーディオチェックCDとテスターを用意し、SP端子を次のように配線する。

ボリウムのギャングエラーを測るための測定回路図
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/2007/05/01301801.png

 マイナス同士をショートしてプラス端子の電圧を測る。浮いた電圧を測るので、テスターは必ず電池駆動のものを使う。


 オーディオチェックCDはデジタル信号がそのまま記録されたもの、例えばDENON オーディオ・チェックHQCD を用意するか、WaveGene(フリーソフト)で1kHz -3dB L+Rのサイン波をWAVファイルに落としてUSBメモリなどに入れたものを使う。



 テスターをAC測定モードにして、ボリウムを絞り切ったところから少しずつ上げていき、テスターの数字を読む。数字がゼロに近いほどギャングエラーが少ない。具体的なエラーの比率は、そのときのSP端子電圧で割って求める。

 ギャングエラーの上限は2%を目安としたい。4%を超えるものは候補から除外する。これでクズアンプを掴まずに済む。あとは、デザインや価格をみて決めればよい。

ヤマハ RX-S600のギャングエラーを測定している様子
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/2007/05/180130_194737.png


 ヤマハ RX-S600のギャングエラーを測定している様子。結果は1.6%(ボリウム位置に関係なくほぼ一定)だった。

 ちなみにボリウムが可変抵抗のアキュフェーズC-275は1.7%(MAX位置を除く)。ミニコンポで4%前後[5]。


4.動作音をチェックする
 電源を投入したら動作音を確認する。

 トランスのうなり、ミューティングリレーのON/OFF動作音、その他異音がしないか。デジタルアンプでは、まれに電源OFFでコイル鳴きが出ることがある。

 うなりは小さい音なので、周りが静かでないと聞こえない。触ってみるのも有効。

設置の際の注意事項 

 スピーカーケーブルは必ず端末処理して使う。端末処理は、圧着端子(Y形)か、バナナプラグが使いやすい[4]。続際には、締め付けトルクに注意する[7]。

AVアンプ裏面の使わない端子を養生処理している様子 
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/2014/08/DSC00175.jpg

端子類は新品のうちにコンタクトオイルを塗り、テープや防塵キャップなどで養生しておくと新品のコンディションをずっと維持できる。


買って終わりではない〜メンテナンスと校正

 年に一度、上記の要領で左右のギャングエラー(レベル差)をチェックして、4%を超えるようならメーカーに校正に出す。これはアンプの価値を維持するうえで必要な作業だ。


<関連商品>
小出力のデジタルアンプ
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97&language=ja_JP&_encoding=UTF8&linkCode=sl2&linkId=c2248b2ee2bf3f9eff611d314742ffd7&tag=asyuracom-22&ref=as_li_ss_tl

<参考文献>
1.オーケストラの出力音圧レベル 「ハイファイスピーカ」中島平太郎 日本放送出版協会 p9
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%80%8C%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%80%8D%E4%B8%AD%E5%B3%B6%E5%B9%B3%E5%A4%AA%E9%83%8E+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BE%E9%80%81%E5%87%BA%E7%89%88%E5%8D%94%E4%BC%9A&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&linkCode=sl2&linkId=15e407db5ec9b058c05f5b10022b2a30&tag=asyuracom-22&ref=as_li_ss_tl


https://souzouno-yakata.com/audio/2007/05/02/2315/

8. 中川隆[-8338] koaQ7Jey 2021年1月12日 14:15:43 : ihoF0lzm7w : QkNjZzd4eGdjNUU=[24] 報告
生より悪かったら、なんでオーディオやるの? _ 佐久間 駿 _ 失われた音を求めて
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/210.html
9. 中川隆[-6433] koaQ7Jey 2021年3月23日 08:33:08 : t9J5UnSZJw : Z3pWc3NXMkZ0NDY=[10] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
管球アンプの球の交換時期で悩む 2021年03月23日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/7626164813c1da72f82fd0cb1049129b


15年も使っている管球アンプの球の交換時期でいつも悩む。特に「音は出ている」ので動作に問題はないが、「音質劣化」がどの辺にあるのか?交換時期はいつか?

予備球は十分なストックを持っているのでいつでも交換可能だが、使える球を交換するのは「もったいない」気がする。ただ、パワー管を新品球に交換して見たら、音数や音の鮮度感が更に上がる。前段管や次段管も一緒に交換したら更に良くなるだろう・・・と云うか、初期性能にする事が出来る。

ストックしている球は6セット分ある。15年持つ球なので、私の一生分は優に超えている。気が向いたらすべて交換して見ようと思う。球の交換頻度が高いのは「整流管」。整流管も10セット以上ストックが有る。今迄に交換したのは整流管のみ。それも1回だけ。真空管は丈夫で長持ちしますね。特に古典管と呼ばれる「手作り品」の寿命は長い。1960代以降の大量生産されたビーム管とは寿命に大きな差が有る。

10. 2021年4月05日 09:00:22 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[6] 報告

EMT フォノイコライザー139st
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html
11. 2021年4月05日 11:46:16 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[20] 報告
EMT フォノイコライザー JPA66
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1150.html
12. 中川隆[-5979] koaQ7Jey 2021年4月05日 12:48:20 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[38] 報告

EMT927st の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html
13. 2021年4月08日 11:24:20 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[32] 報告
KT88 を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/147.html
14. 2021年4月08日 22:57:28 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[9] 報告
audio identity (designing) 宮ア勝己  現代真空管アンプ考
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1159.html
15. 2021年4月13日 14:05:38 : 34i32T20cM : VjNnTnE1eGhXTzY=[27] 報告
オーディオ・ノートの旗艦パワーアンプ「Kagura 2」15,620,000円/ペア/税込
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1161.html
16. 中川隆[-5747] koaQ7Jey 2021年4月14日 08:42:37 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[1] 報告
audio identity (designing) 宮ア勝己  現代真空管アンプ考
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1159.html

audio identity (designing) 宮ア勝己 Western Electric 300-B
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1165.html

audio identity (designing) 宮ア勝己 真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1164.html

audio identity (designing) 宮ア勝己 真空管アンプの存在(ふたつのEL34プッシュプル)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1163.html

audio identity (designing) 宮ア勝己 ワグナーとオーディオ(マランツかマッキントッシュか)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1162.html

17. 中川隆[-5727] koaQ7Jey 2021年4月14日 15:39:56 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[27] 報告

オーディオ・ノートの旗艦パワーアンプ「Kagura 2」15,620,000円/ペア/税込
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1161.html

オーディオ・ノート 300B プッシュプル パワーアンプ 8,250,000円
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/148.html

18. 2021年4月18日 16:39:02 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[46] 報告
高名なオーディオ評論家は信用してはいけない 2 _ 長島達夫
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1053.html
19. 中川隆[-5135] koaQ7Jey 2021年7月04日 12:09:29 : oK8CEMlMsc : dnU4eC52a0R2cC4=[19] 報告
北国の真空管博士のブログ

球球コレクション 仄かな灯に魅せられて
https://d404f203.blog.fc2.com/

20. 中川隆[-17588] koaQ7Jey 2021年8月01日 17:17:35 : bpJXXhrmJA : UTkxbGw4d0VLOW8=[43] 報告
激安だけど音がぼけるだけの無意味なプリアンプ _ 真空管プリアンプ FX-AUDIO- TUBE-01J 5,420円
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/153.html
21. 中川隆[-17180] koaQ7Jey 2021年8月17日 17:58:36 : sazZhf9RME : bHZwdXZPbWZIMWs=[32] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
管球アンプの内部配線について
2021年08月17日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/718b960d639bd679055b706d9a0f9f1b
上の写真は、「一般の方が配線されたKT88シングルアンプ」の内部配線の状態です。自作の場合、「音が出た」と云う事で「完成」と思っておられる方が多いと思います。配線の色も太さも、材質もメーカーもテンデンバラバラな配線をなされているのが現状です。信号ラインに同軸ケーブルを使い、電源ライン周り、その他信号ラインと配線の種類を変えて、自慢されている記事も拝見した事が有ります。

そもそも、「どんなケーブルが良いのか?」があまり吟味されていない様に思います。ケーブル1本(メーカーの型番)毎に「情報量の差」や「伝送スピード」、「音のバランス」が異なります。全てに良いケーブルで統一して配線した方が「良い音質」が得られることを確認しています。

個人的に、このケーブル材について、20年間も追及して来ました。アンプ内の場合、「太さ」や「硬さ」の制約が出て来るので、「すべての配線」を一つの配線でやり終えるには大変な苦労が有ります。強度の弱い端子や極度に狭い処など難しい問題が有りますが、「最高に良い配線」ですべての配線をやり替えたら、同じアンプが別物、それも、数百万円のアンプを凌駕する様なサウンドが出てきます。管球式だからTr型アンプのSN比に及ばない・・・等と云う事は有りません。良い配線で内部配線をすれば、完全な「ノイズレス」でTr型アンプを上回るSN比を実現できます。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/718b960d639bd679055b706d9a0f9f1b

22. 中川隆[-16817] koaQ7Jey 2021年8月27日 08:37:43 : uPBhgG61YE : Q29mZlM4WkdxRE0=[16] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋
TR式「プリアンプ」の試聴テスト 2021年08月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1a762008e70ac34c3878db8c9eff8391


「GUSTARDのDAC「A22」が想像以上に良かったものですから、おなじGUSTARDのプリアンプを購入しました。おたくのシステムでテストしたいんですけどいかがでしょうか」と、近隣にお住いのオーディオ仲間「Y」さんからご連絡があった。

オーディオの最大の楽しみは新機種や改造機種のテストにあると言っても過言ではない。

「ハイ、いいですよ〜。楽しみです」

はたしてどんな音が出てくるか、ハラハラ、ドキドキ、ワクワク・・、いくら高齢になってもこれほど心をときめかせるものはないし、それも少ない経費で特上の音が出れば幸せ感は半端ない(笑)。

それにしても「Y」さんは真空管アンプ・オンリーの我が家の音にいつも賛同的なコメントを洩らされるのだが、実際に購入されるとなると、TR式なのだから「いったいどうなってんの?」と言いたくなる。

「真空管ばかり使わずもっと視野を広げた方がいいんじゃない」という親心があるのかもしれない(笑)。

気に入った音が出さえすれば「真空管であろうとTRであろうといっさい拘りはない」つもりだが、真空管さえ使っていれば「大外れはない」という気持ちはたしかにある。

実はこのTR式プリアンプから気に入った音が出てくれれば、まったく手が出ない価格帯ではないので購入しても良いとさえ思っていた。

DAC「A22」の性能から考えて、GUSTARDへの信頼性はそれほどまでに高かった。

これが「GUSTARD」の「TR式プリアンプ」である。

テストしたシステムは次のとおり。

CDトランスポート(CEC:176.4KHz)→ DAC「A22」(GUSTARD) → プリアンプ「E180CC×3本」(マランツ7型)→ パワーアンプ2台 → スピーカー「AXIOM80+D123」

今回のGUSTARDのプリアンプ(以下「Gプリ」)の競争相手となる真空管式プリは「12AX7」(BRIMAR)に代えて「E180CC」を使った。

通常のミニチュア管に比べて「プレート」がやや大きいせいか音の重心が下がるし、それかといって中高音域の輝きが失われないので外せなくなった。情報量が明らかに増えるのだから実に楽しくなる。

テスト盤はクラシックよりもジャズボーカルの方が分かりやすいということでこの2枚を選択

「ダイアナ・クラール」盤は「指でパチッ・パチッ」と弾く音が収録されているトラックがあって、音響空間の中でその響きがどのように広がるかなどが聴きどころ。

両方のプリアンプを2時間にわたって聴き比べた結果、軍配は「真空管式プリアンプ」に上がった。

TR式はどうも中高音域がやや硬質気味で余韻に乏しい感じを受けた。この感想は自分ばかりではなくYさんもご賛同された。

もちろん、Yさんが賛同されないとこういうコメントは書けない(笑)。

以前から持っている印象だが「TR式は低音域は悪くないが中高音域の瑞々しさにやや乏しい」傾向は変わっていなかった。

パワーアンプに比べてプリアンプとなるとより一層この傾向が強くなるようだ。

まあ、スピーカーとの相性があるのでこれは「古典系スピーカー」を使っている我が家だけの現象かもしれず「鬼の首を取ったように、やっぱり真空管式の方がいい」と声高に叫ぶつもりは毛頭ないです、はい(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1a762008e70ac34c3878db8c9eff8391

23. 中川隆[-16675] koaQ7Jey 2021年9月01日 06:09:51 : H3n211rTP6 : U2ZZaGQvZXF4UWM=[4] 報告
✰ 真空管アンプのソケットの掃除

真空管アンプを使っていると真空管のピンとソケットの穴の接触部分が次第に黒くなってくるので、音質に悪影響が出てくる(気がする)。

どちらかといえば「ずぼら」な性格だがそれでも思いついた都度、そう1年に1回くらいかな〜、のペースで掃除してきた。

道具といえば、ソケットの穴に合わせて3種類の綿棒とスプレー式の「PANDO」(パンドー)だ。

綿棒にクリーニング液を浸してソケットの穴の中に差し込んでごしごしと擦ってやるとすぐに黒くなる。

そして、綿棒も挿しこめないような小さな穴の場合はどうするかというと、「歯間ブラシ」(画像下の部分)の出番だ。これはとある真空管アンプビルダーさんから教えてもらったが、成る程と感心した。

ほかにも、SPターミナル、RCAコードの受け穴部分などオーディオは金属と金属の電気接点が多いので掃除するのがたいへん。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8afeecb846ece91fd0e990dd22616250

24. 2021年9月18日 18:38:08 : vi9djNQA5Q : UlUvY3JyYkpuUW8=[21] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
管球アンプは今後難しくなると予測
2021年09月18日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/53e4431890cd7e781539d90e36a418aa


管球アンプをまだ6台所有している。出力管もWE101D・STC4033L・GE6550の3種類に絞って来た。当然予備球もストックしている。

整流管もアンプ毎に異なっており、CV378や5U4G・5AR4等形や大きさが、アンプの形態に合わせて組み合わされている。

前段管も珍しい球から、12AU7や12AX7・12BH7等色々ある。当然これらの球も予備球をそれぞれストックしている。

問題は、ストックしている間にも「真空管の劣化」が進んでいる事だ。真空管アンプに凝りだして、一時は10数台所有していた時期が有るが、良い音質の球が1940〜1950年代の球である事。既に50年以上前の球で、新品を入手するすべはない。かといってロシア球や中国球を使う気にはならない。

日本でも松下・日立・東芝と云った大きな電気機器の会社が作っていた時期が有る。それでも英国やオランダ・ドイツの球と比較すると、「音質」は5段落ち位している。

「真空管の劣化」で一番気になる処が、ガラス部とソケット部の「接合」の部分。当時の接着剤で50年も持つのか不安である。現代の接着剤でも20年経てば信頼度は1/10以下くらいになる。ストックしながら良い真空管が壊れていくのは堪らなく嫌な気分になる。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/53e4431890cd7e781539d90e36a418aa

25. 中川隆[-16213] koaQ7Jey 2021年9月24日 08:16:37 : 1H0S8K0ZRI : ODR2ai5DRXRaUGM=[11] 報告
真空管アンプ - したらば掲示板
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1193.html
26. 中川隆[-15813] koaQ7Jey 2021年10月26日 11:49:05 : Axx9xfYkCA : aUhHZUxLMDhkcGM=[14] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
1W/chアンプの世界
2021年10月26日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8717faff28a1d0f108549761424bf041


正直、今時1W/chのアンプが使えるか?・・・SPユニットの能率が100dbを越えないと使えません。SPの能率が90db程度では、全く駆動力が不足するでしょう。

現在はTr型アンプの時代。安物のエントリークラスでも100W/ch位の出力が有ります。低能率(90db以下)のSPでも楽々と駆動出来ますが、「安物の音」では音楽表現が不足します。SPユニットの能率を考えて1W/chの管球アンプを組み合わせると、思いがけない「音色」の付いたサウンドが得られます。

だからと云って、「管球アンプ」を今の方にお勧めはしません。「良い球」はもう殆ど「死蔵」されているか?・・・稀にしか出てきません。出て来ても価格が高くて手が出ない水準になってくるでしょう。自分もWE300Bのアンプが欲しくて、20年程前に数セットの300Bアンプを持っていましたが、肝心のWE300Bが手に入らなくて諦めました。10年程復刻版を待ちましたが出てきませんでした。300Bも国産や中国製のモノは手に入りますが、音質が伴いません。2〜3流の球を使うぐらいなら、止めた方が良いと判断しました。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8717faff28a1d0f108549761424bf041

27. 中川隆[-15114] koaQ7Jey 2021年11月26日 09:07:49 : rIa0k1hVh2 : NHpRSDVuNTFnL1k=[18] 報告
超お買い得 Audio Nirvana EL34 シングルアンプ (アメリカ) 157,300円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1199.html

超お買い得 Audio Nirvana トランス結合 300B シングルアンプ (アメリカ)
欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

115V用オーディオ機器を100V電源に接続してはいけない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/982.html  

28. 中川隆[-15058] koaQ7Jey 2021年11月28日 14:51:45 : buDTBzriJk : RjBUa0dYTlkueS4=[21] 報告
EL34 シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/149.html

EL34 を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/137.html

EL34 アンプの音はトランスですべて決まる
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/151.html

EL34-B (中華)=EL34 (欧州大陸)=6CA7 (米国)=KT-77 (英国)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/150.html

29. 中川隆[-14866] koaQ7Jey 2021年12月04日 12:57:38 : GsebW1pNtY : OWJKeFZIcTZMVFE=[26] 報告
45 シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/153.html

My Audio Life (趣味のオーディオ) 45 シングルアンプの製作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/154.html

30. 中川隆[-14380] koaQ7Jey 2021年12月30日 14:31:07 : Px2cu61Sds : ektmNVFpdEpWdDI=[10] 報告
真空管アンプ基礎講座:「300B」「845」など代表的な出力管を知ろう
飯田有抄(真空管解説:岡田 章)
2021年12月30日
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462.html


真空管アンプの魅力といえば、球に灯がともる美しさ。そして、その球によって音が決まる要素が大きいという神秘であろう。ここでは、音の決め手として大きな要素となる真空管アンプの「出力管」に焦点を当てて、主要な球とその先祖のお話と歴史、またそれらの球から真空管アンプを選ぶ指標までを探ってみたい。“球博士”こと岡田 章さんを講師としてお迎えし、“真空管女子”の道まっしぐらのクラシック音楽ファシリテーター/音楽ライター・飯田有抄さんにレポートしていただこう。


■真空管を使えばシンプルなアンプができる

真空管のほのかな光や、薄いガラスの美しさ、どこか温かみのある響き。そうした魅力に、昨今また注目が寄せられている。筆者もその幻想的な佇まいに惹かれ、1年ほど前から真空管アンプを使用している。

真空管愛好家の岡田 章さんによれば、「管球式のアンプは、最小で2本の真空管とトランスを通って音を出せるので、ある種ダイレクトで歪みの少ない響きを楽しめます。そのシンプルで素直な音質が、音楽の心や温かさを伝えてくれると感じる人が多いようですね」とのこと。

今回は入門レベルの筆者でもよく分かるように、代表的な出力管とそれらのご先祖にあたる貴重なヴィンテージ管の歴史、そしてアンプの選び方まで、岡田さんにたっぷりと語ってもらった。その全貌をまとめてみよう。

■直熱型三極管:代表選手は「300B」

真空管にはさまざまな種類があることは、皆さんもよくご存知だろう。球の大きさも形もさまざまだ。まずは大きく2種類に分かれる。三極管と多極(四極・五極)管だ。

三極管はもっとも歴史が古く、「フィラメント」「プレート」「グリッド」という3つの電極から成る。フィラメントから出てプレートへ流れる電子の量を、グリッドが調整するという仕組み。現在も出力管として使用される代表的なものとして、岡田さんが教えてくれたのは「300B」「845」「211」「2A3」と呼ばれる4つの球だ。

三極管の基本構造

「300B」は、真空管アンプといえばだいたいこの形がイメージされるほど、広く知られる“憧れ”の球。比較的柔らかな響きが特徴的で、音楽ジャンルを問わず、真空管の良さを端的に味わうことができる。日頃からクラシック音楽を聴く筆者も、実は300Bの出力管アンプを使用しているが、ピアノソロからフルオーケストラまで、響きをつぶさに再現してくれて満足度が高い。癖がなく、どんな音源も安心して再生できる。

音の良い直熱三極管の代表。特にシングル動作では出力は8W程度とやや小さいが独特の真空管らしい柔らかく繊細で素直な音色が発揮される

「音楽をしっかり鑑賞したい人にとって、間違いのない球。音質の理想的な基盤として知るにはとてもいいですね。でも逆を言えば、真空管の世界を段階的に追求してみたいという人にとっては、いきなりアガリに到達してしまうので、“これ以上”を求めようとすると難しい。コストが100倍くらいかかってしまいます(笑)」と岡田さん。

なるほど、考え方によってはいきなりゴールに到達してしまうので、管球ワールドそのものをじわじわと探訪したい人には、先々のお楽しみ・目標地点としても良いかもしれない。音楽ソースの情報を間違いのない安心クオリティで楽しむことを狙いとするなら、お薦めできる出力管だ。

ウェスタン・エレクトリックが1930年代初頭からWE211Dに替わる自社のトーキー劇場用アンプ(WE86A)の出力管として開発したWE300Aの改良管。内輪な動作の方が音は澄んで良い(編集部注:2018年よりカンザスシティに新工場が設立され、再生産もスタートしている)

■軍事用から劇場用へ。安定した300Bの安定した品質が評価される

なぜ300Bはそこまで安定感があるのだろう。実はこの球のご先祖は、ウェスタン・エレクトリック社が1917年に製造した「VT-2」という球だ。これは軍事用に力を入れて開発されたもので、飛行機からの無線通信や音声増幅のために用いられたものである。軍用だからコストに糸目はつけられなかった。プラチナを使用した大変高価なものだった。岡田さん所有の実物を見せてもらったが、現在の300Bよりも丸くて小さく、可愛らしい形をしている。

1917年、第一次世界大戦末期の米軍用として開発された元祖出力管。WE-300A/Bの先祖。航空機の無線通信機の発振(5W)・変調に使った

第一次大戦後、1920年代にはラジオ放送が開始し、1930年代には劇場でトーキー映画が流行した。また時を同じくしてSPレコードの電気吹き込みも可能になった。ウェスタン・エレトリックはVT-2を土台とし、オーディオ専用の球を総力をあげて開発。それがWE-300A/300Bという球となった。ウェスタン・エレクトリック社の英国系の会社STCは、「4300B」という300Bと見た目もそっくりな球を作った。またRCAでは1920年代末にナス型の「UX-250」を製造し、電蓄や業務用に使用されるようになった。

1930年代半ばにトーキー映画の劇場用として開発されたWE-300Aを改良したWE-300Bの英国STC版。WE-300Bと同様、1970年代まで一般には市販されなかった
1929年、低周波(オーディオ)専用として米国Westinhouse社で理論的に設計された最初の出力管(シングル4.6W、プッシュプル12W)。フィラメント電圧(7.5V)はVT-2の名残

このように、まずは軍備品として誕生し、そして映画・ラジオ・レコードといったエンターテインメント産業の隆盛とともにあった300B系の真空管は、安定した高いクオリティで作り続けられたのだった。

■パワフルな送信管系三極管、「845」と「211」

さて、300Bとともに出力管として活躍している三極管に「845」と「211」がある。姿形は300Bよりも大きく、フィラメントの材質が異なるため、かなり明るく光を放ち、音質もパワフルだ。845も211も見た目はそっくりだが、どちらかといえば211は無線用として米軍で大量に使用されていた。

211をオーディオ用に改良したのが845である。845は1000V近い電圧が必要になるため、扱いは易しくないが、三極管でそれだけのパワーを持つ球は他にない。もともとは放送局で使用されていたが、現代はオーディオ用として普及している。岡田さんによれば、211の方が歪みの少ない素直な音として感じられる場合があるそうだ。

煌々と輝くトリエーテッドタングステンフィラメントが特徴。使用には高度の技術が必要だが、直線性が素晴らしくシングルで最大30Wも得られる

この2本の真空管のご先祖にあたるのが1918年頃に作られた「CW-1818」という球で、元祖中型出力管として地上無線局で使用されていた。

1918年、ウェスタン・エレクトリック直熱型三極管VT-4、WE-211A。元祖中型出力管(750V、50W級)、地上無線局の出力・変調用。後のVT-4C/211(GE)、UV-845(RCA)の直系の先祖(フィラメント電圧10V、ベースが同じ)

三極管ではもうひとつ、「2A3」という球もよく知られている。こちらも300Bと同時期に誕生したが、比較的安価で、電蓄やラジオに使用されてきた。RCAが最後に手がけた三極管である。300Bに比べれば、多少高音域が出しにくいとのこと。

RCA系の音の良い直熱型三極管の代表。シングルで3.5W、プッシュプルで15Wが得られ、フィラメント電圧は2.5Vと低く、交流点火でもハムが出にくい
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462.html

■多極管:より高能率なビーム管、五極管
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462_2.html

さて、シンプルな構造の三極管に次いで後から登場してきたのが四極管や五極管といった多極管である。現代のアンプで活躍している代表的なものにはビーム管「KT88」と五極管「EL34」がある。

英国系キンクレス四極管(KT)シリーズのビーム管。米国系ビーム管に比較し、豪快さに加え、伝統の渋みが特徴。現行管のペア精度は高い

ビーム管は、四極管にビーム形成電極を加えて、電子の流れをビーム状に集め効率をあげた球。イギリス生まれのKT88はその代表的なもので、見た目は太くて音質も元気。マッキントッシュなどアメリカのゴージャスなアンプで使用し、それをJBLのスピーカーと組み合わせるのはまさに王道。出力を強めたKT90、KT120、KT150などがあり、現在はロシア等で製造されている。出力がKT88の半分程度の「6L6-GC」も有名。

2010年頃にロシアのTUNG-SOLブランドが発表したプレート損失60Wに耐えるように設計されたKT88系の増強版。音色は英国KT88を踏襲
2013年末に発表されたKT88系のプレート損失70Wの高出力管。斬新な縦長の卵型バルブと電極構造で、ビーム管特有の低出力時の歪みも改善

KT88のご先祖にあたるのは、なんと黒い金属製真空容器に収まった元祖6L6。岡田さんに見せてもらったが、ひんやり冷たくずっしり重い。劇場での連続使用に開発されたのが1622。これらは1930年代半ばに誕生している。この系統は当初からパワフルで高能率、大出力なのだ。

RCAが開発したオリジナルビーム管の直系で、豊かでパワフルな音色で、プッシュプルで最大55Wだが、ウルトラリニア接続など30W以下を推奨
1930年代半ばに開発されたビーム管(四極管)の元祖6L6の劇場用連続使用管。高効率、大出力、金属製真空容器が特徴。のちに同一電気特性でパワーアップした5881や6L6-GC、2倍容量の6550及びその英国版KT88も製造された

五極管は、三極管よりも2枚多くのグリッドを持ち、安定した電流特性を得られる球である。その最終型と言えるのがEL34だ。こちらも劇場用やモニター用に改良が重ねられ、その後オーディオメーカーが製造を続けてきた。やはりこちらもパワフルで高性能。ご先祖にあたるのは、オランダのPhilipsやドイツで1940年代末に開発されたEL60である。9本のピンを持った脚が特徴的。

欧州系5極出力管の最終形となった高性能管。プッシュプルでは歪みが少なく正確でクリアな音色が特徴。優れた構造設計によりばらつきが少ない
1926年にドイツPhilipsが発明した五極管の直系となる五極出力管で、1940年代末に電子の流れをもとに設計された高性能管。五極出力管の最終形となるEL34の先祖。9ピンロクタル管で、多用途に使用するためG3が別に引き出されていた。それをEL 34も踏襲している

多極真空管には他にもラジオ等でも使用される「6BQ5」や、テレビ用あるいは自作派の入門用として安価に売られた「6BM8」などが誕生するが、真空管の開発は1960年初頭には一旦終わりを迎えた。60年代には33回転のLPレコード、ステレオ録音が登場し、時代はトランジスタへと移行して、さらにハイファイを目指すようになっていったのだ。

EL34と同じ頃に同一思想でEL34のほぼ2分の1の出力管として設計され、音質傾向も似ていることが特徴。6BQ5は米国名。欧州、米国、日本で大量に製造された改良品も多い
ヨーロッパ設計のTV用で、1960年頃に開発・市販され、米国、日本でも多用された電圧増幅用三極管と小出力五極を一緒にした複合MT管。その後オーディオ用の小出力用としての適性が認められ、1970年頃には、日本の自作派の入門用として知られるようになった

■球とアンプ選びのポイント

さて、代表的な球と歴史が分かったところで、実際に球やアンプを選ぶ際のポイントについてもまとめてみよう。

Point1.生産国による球の特徴

例えば同じ300Bの球でも、メーカーによって音の特徴が異なる。岡田さんによると、生産国別にも特徴があり、ロシアはバランスがよく忠実な音質、比較的安価。チェコは豊かな響きを実現する。中国は高音域が得意で綺麗に鳴らす。アメリカは迫力のあるサウンドが得意とのことだ。

Point2.シングルアンプかプッシュプルアンプか

アンプにはシングル/プッシュプルの形式がある。シングルアンプは、出力管が2本ついており、ステレオのLとRに1本ずつ。出力は小さいが、小さな音から大きな音まで、素直で繊細な響きを生むことがメリット。出力は小さいため、高能率型スピーカーの方が好相性と言われるが、リスニング環境が甚大でなければ十分。

真空管とアンプの回路方式の組み合わせ。それぞれの球の特質を生かし、三極管はシングルアンプに、多極管はプッシュプルアンプに採用する傾向がある。しかし近年は、三極管を使った先進設計の大出力アンプも見られる

一方、プッシュプルアンプはLとRでそれぞれ2本ずつ使用。2つの増幅回路を逆方向につないで歪みを打ち消す仕組みを持っている。ただしバランスが崩れると逆に歪みの原因となるため、設計力が問われる。出力が大きくとれるため、現代の低能率型スピーカーも鳴らしやすい。多極管を使う場合は、プッシュプルによってその性能がより良く引き出される。

Point3.出力トランスとの相性

アンプには出力トランスと電源トランスという大きく重い箱がついているが、出力トランスと球の相性はもっとも大切で、音質の大きな決め手になるそうだ。鉄製のコアに、コイルが巻きつけられている仕組みだが、コアの素材や、コイルの巻き方によって音質が異なる。アンプビルダーによって球に合わせた設計がなされている。現代のアンプは、2Hz〜20kHzの幅位広い帯域に対応できる設計だ。

球の差し替えやヴィンテージ管は要注意

トランスとの組み合わせは非常に重要なので、球を差し替えたい場合は念のためメーカーに確認するのが安心だ。基本的に同じ名前の真空管であれば差し替えは可能だが、同じ300Bでも出力に改良が加えられたものもあるという。場合によっては真空管の寿命が縮まったり、トランスが焼けてしまうこともあるので要注意。

その意味で、ヴィンテージ管には簡単には手を出さない方が賢明だ。この取材で貴重なヴィンテージ管を見せてくれた岡田さんだが、それぞれ寿命が不明であること、プッシュプルアンプではバランスがとりにくいことなどから、現行品を使うことが最善だと教えてくれた。

最終的には、自分がどんな目的で、どんな好みで使用したいのか、自分の耳で判断することが一番大切だと岡田さんは言う。
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462_2.html


■試聴で音の違いを体験! 三極管の艶やかさと多極管の余裕
https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462_3.html

実際に球とアンプ形式の違いを音で確認してみた。使用したスピーカーは、 低能率型84dB(ソナス・ファベール「Lumina I」)と、高能率型93dB(クリプシュ「R-51M」)の2種類。

低能率タイプのスピーカー
Sonusfaber「Lumina T」能率:84dB(価格:108,900円/ペア税込)
高能率タイプのスピーカー
Klipsch「R-51M」能率:93dB(価格:39,800円/ペア税込)

アンプは出力管に多極管6BQ5のシングルアンプ(トライオード「Ruby」/出力3W)、300B使用のシングルアンプ(トライオード「TRV-A300XR」/出力8W)、そして多極管KT88のプッシュプルアンプ(トライオード「TRV-88SER」/出力35W)の3種類である。試聴した音源はコダーイ作曲の「ハーリ・ヤーノシュ」組曲第4曲「合戦とナポレオンの敗北」で、打楽器や金管楽器の活躍する華やかなオーケストラ作品である。


【低能率型スピーカー+6BQ5】(Lumina I+Ruby)
一番軽やかな組み合わせ。晴朗でクリアな響きが思いのほか心地よい。若干低音の弱さと、高音のシャンシャンするような響きは気になった。

【低能率型スピーカー+300B】(Lumina I+TRV-A300XR)
低音がグッと感じられ、全体的に太く滑らかな印象。音場が一気に広がった。

【低能率型スピーカー+KT88】(Lumina I+TRV-88SER)
金管楽器の華やかさなど、全体的に作品の派手なキャラクターが生きる。ひとつひとつの音の輪郭がはっきりするような印象で、定位がクリアになった。300Bアンプと比べると余裕はあるが、音質のテクスチュアはやや大味な印象に。

「三極管アンプ、シングルアンプは出力が小さいといっても、ひ弱に聴こえるわけではありませんね」

【高能率型スピーカー+6BQ5】(R-51M+Ruby)
スピーカーの違いがはっきりと分かった。金管楽器やタンバリンの響きが鮮やかに。やはり低音にやや物足りなさを感じたが、気分転換に音楽を聴くには申し分のない音質。
【高能率型スピーカー+300B】(R-51M+TRV-A300XR)
楽器ごとの音色の違いが鮮やか。特に木管楽器と金管楽器のキャラクターの違いが見事に再現される。エレガントで立体感に溢れ、音楽鑑賞として楽しい時間が過ごせる。
【高能率型スピーカー+KT88】】(R-51M+TRV-88SER)
能率の低いスピーカーよりも余裕が出たため、耳に刺さるような強さではなく、ふくよかで豊かな音になった。太く派手なキャラクターは変わりなく、明るく強めの響きが好きな人にはたまらないだろう。

高能率型スピーカーと組み合わせると、音がラクに鳴る印象

奥深く魅力満載の真空管の世界。まずはご自分の耳と感性で、好みのものを選んでみてはいかがだろうか。

本記事は『季刊・analog vol.73』からの転載です。

https://www.phileweb.com/review/column/202112/30/1462_3.html

31. 中川隆[-13854] koaQ7Jey 2022年2月06日 13:52:01 : K7Ig9SNBnI : aExrL1g5WkdWS0U=[32] 報告
AMPEX 6516 真空管モノーラルパワーアンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1219.html
32. 中川隆[-13848] koaQ7Jey 2022年2月07日 06:15:55 : oCqatUkqPM : VzByNlhuRTcyRkE=[5] 報告
ALTEC 1520T モノーラルパワーアンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1220.html
33. 中川隆[-13789] koaQ7Jey 2022年2月09日 12:48:47 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[11] 報告
和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html
34. 中川隆[-13775] koaQ7Jey 2022年2月09日 21:24:15 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[36] 報告
オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html

和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html

35. 中川隆[-13761] koaQ7Jey 2022年2月10日 09:59:38 : ZtijSkYdH2 : THNRZ3A0MEZlTEU=[12] 報告
和山通商 PSVANE300B-SE 職人手作業5球シングル真空管ステレオパワーアンプ 販売価格 79,000円(税込)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/156.html
36. 中川隆[-13711] koaQ7Jey 2022年2月13日 12:06:09 : ymwCbDy2jg : YmhSM3VMenFsOHc=[10] 報告
真空管を交換した時にバイアス調整は必要か?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1224.html
37. 中川隆[-12623] koaQ7Jey 2023年4月27日 17:05:57 : nCGmVMfiwE : M01YcXFCcDdyenM=[4] 報告
山本音響工芸 入力ボリューム付き300B シングルステレオアンプ A-014
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/163.html
38. 中川隆[-12601] koaQ7Jey 2023年5月08日 01:46:08 : URXjCoYl1s : UDIzUDdNSjN6QnM=[6] 報告
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岡山県 オーディオマエストロ 訪問記 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12762771601.html?frm=theme

"Goodmans Axiom80 四発と英国の直熱三極管 PX25シングルアンプ。優婉にして高雅、とっても色艶が濃い音質です「私も1996年当時はクッキリハッキリした音が好みだったんですが、近年はまろやかな音質傾向のアンプを作るようになってきました」
https://twitter.com/irony49371/status/1566405741748989954?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1566405741748989954%7Ctwgr%5E5d17d606dcf0a9c94c869890d627092ef3d9bbcb%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fameblo.jp%2F507576%2Fentry-12762771601.html


続いてクラシックです「古典アンプに負けない音を作るぞ!」というどころか、超えちゃってるように思います。まあ聴いてみてください。本当にすごいですね、この音。
https://twitter.com/irony49371/status/1566411734356701184?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1566411734356701184%7Ctwgr%5E5d17d606dcf0a9c94c869890d627092ef3d9bbcb%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fameblo.jp%2F507576%2Fentry-12762771601.html

オーディオマエストロ 女性ボーカル
https://twitter.com/irony49371/status/1566773889467707393?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1566773889467707393%7Ctwgr%5E5d17d606dcf0a9c94c869890d627092ef3d9bbcb%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fameblo.jp%2F507576%2Fentry-12762771601.html


2022年09月05日(月)
岡山県オーディオマエストロさんを訪問しました。

タクシーで時間より少し遅れてお店の前に到着いたしますと、是枝さん

ご本人がすぐにドアを開けて笑顔で出迎えて下さいました。


オーディオマエストロ、是枝重治さんの工房が入口から入ったところの

ガラス貼りのスペースにあり、奥の扉を開けて細い趣のある廊下を

ずっと進んでいくと突き当りが同店の試聴室となっております。

オーディオマエストロの是枝重治氏は管球王国の創刊時から105号に至る現在まで取り上げられる
有名な設計者ですが、彼が設計したアンプは「真空管では到底聴いた事がないような」
「凄まじい切れのある音」で他では全く聴いた事がないような非常に緻密な音で、
ゾクゾクするような昂奮をもたらす。傑出したアンプビルダーである。

ステレオサウンドオンライン オーディオマエストロ販売ページ
Fascination 105(パワーアンプ・ペア)[完成品]【受注生産品・納期約120日】 ※メーカー直送
www.stereosound-store.jp
750,000円


お聴かせいただいたのは、

Goodmans Axiom80 四発と英国の直熱三極管 PX25シングルアンプ。
戦前の旧管、戦後の新管がありますが、戦後の新管の方です。

PX25(新管ST型)はイギリス系の直熱三極管の代表。

優婉にして高雅、暗めでしっとりした上品な音。色濃く艶やかな音。

ヴォーカルや弦楽はとても情緒的で心に沁みるような

歌い上げで物憂げな哀感が漂う。時代の空気感が見事に再現される。

以下から空気録音で現場の雰囲気をお楽しみ下さい。

是枝PX25シングルアンプとAXIOM80四発の壮絶な美音に悩殺されました・・・・・
完全にノックアウトです。部屋も30畳以上あって天井高も3.3mで、
定在波の介在もなくルームアコースティック、音響的にもパーフェクトですね。
セッティングはセオリー通り部屋を長手方向使い。スピーカーの間隔は非常に広い。

「私も(1996年くらい)当時はクッキリハッキリした音が好みだったんですが、
近年はまろやかな音質傾向のアンプを作るようになってきました」

「球に負担をかけないようにどのアンプも定格の7割ほどまでしか負荷を掛けてないですね」

是枝さんは寡黙な職人気質ではなくてオーディオの話も大変興味深い話ばかりで、
いうなれば金言の宝庫で、多くの知識と経験が得られました。


是枝さん曰く、

「真空管は3倍の数を用意できて初めて安心して使用できる」

『シングルなら6本 プッシュなら12本ですね』

「そうです。米国のeBayとかで私も買ったりするんですが、
使用可能な球を買って、使えるのは5〜6本のうち1〜2本あるかないかです」

『3〜5本は全く使えないのですか?』

是枝さん「そうではありません、アスリートの世界でも
オリンピックに行けるのは特別な肉体を持ったほんの一握りでしょう?」

「使えるか、使えないかでいえば、使えるのだけど、
特性的に私が求める水準に合格する物が少ないのです」


是枝氏のアンプは購入されたファン方のご意見を伺っていくと、
RCA250やRCA50のシングルアンプが一番人気があり、
市場に出回らない(買った人が死なない限り手放さない)
300Bシングルやプッシュはたまに出るんですが、50や250は見たことがない

「50の方は250の音を知ってしまうと?」

「いや、それはなんとも言えない。無帰還だと300Bもフワッとした音がでる。フワッと広がる開放感がある250の方は」

「管球王国13号の250シングルは下取りで戻ってきたことがない。Yahoo!にも出たことがない」

「50の製作記事はラジオ技術に2回、管球王国に1回だったかな」

「私が一番好きな球ですか?それはRCA250でなくイギリス管ですね、PX25とか」

「今お聴かせ頂いたやつですね?」

「これは新管で、一番好きなのは戦前に作られた旧管の方ですね。新型管は戦後に作られたものですね」


『好みにもよりますが、RCAゴジュウは音が優しくて耳当たりが良くて300Bより魅惑的ですよね』

KS氏「そうです。ただし、RCAゴジュウではなくゴーマルです」

「同じようにRCAニヒャクゴジュウではなくてニーゴーマルと読んでください」

「300B、これはそのままサンビャクビーと読んでいいです」

戦前の旧型英国PX25 搭載のPPアンプ。

是枝さん「みんなバルブの形がどう、釣り金具の形がどう、
そういうことばかり気にしておかしな話ですよね、何の意味もない」

「是枝さんのアンプは他の人となにが違うのですか?」

「秘密なんて、なんもない、全くない!」

WE300Bシングルアンプもありました。

「古いトランスはピッチ(石油製品)が古くなって絶縁不良を起こすんです。
昔からのお客さんでRCA 50のプッシュも持ってる人が、TRIAD(HS)の

トランスを持ってきて「これでアンプを作ってくれ」と云われました。
だけど絶縁不良なんですよ!コアのコイルが接触してしまう」

「Westernは違うんですよ松ヤニが充填してある」

「だからWesternは使える、だから高いのですよ。古いトランスは絶縁不良、
Marantz Mcintosh UESUGIみんなコールタールですよ」

『私は音を気にいって、四か月待ちでAIRTIGHT ATM-300Rを買ったんですが、
このアンプは最新鋭ハイエンドスピーカーを鳴らす前提に開発されたので
マッチするものがavant-gardeしかなくて本当に困っています』

是枝さん「うーん、avant-gardeはちょっと・・・・・・・」

「カナダのparadigmというベリリウムを使ったスピーカーに96dBのがありますよ」

California audio labs の真空管式CDプレイヤー 初代テンペストのようです。

是枝さん「普通は真空管CDプレイヤーといってもバッファだけ真空管とかなんですが、
これは全部真空管です」「非常に珍しい物でPHILIPS LHH2000より相場は高いですよ」

『!あまり古さを感じさせない良い音ですね』


是枝さん「Western electric 1086はA,B,Cで音が違う。流石に良い音がします。
Western electric 124は全く傾向が違う音がします。
86はクッキリした澄んだ音で124は濃厚でマイルド。

86は業務用ですからね、家庭用で使うにはどうでしょうね。

NFBでも音が違うし。7号の300Bプッシュは86を借りてきて横に並べて較べながら作った」

「昔雑誌でヴィンテージや現代アンプなど色々なアンプを

一か所にたくさん集めて聴いたが、WE86(A)が一番良かった。

二番がQUAD。ところが、26年経って今年一月に同じ86を聴くとまるで音が違う。
元々それは編集担当のHさんの個人的な持ち物だったんですよ。
1086はA,B,Cとかあるけど86Aが一番音が良い。Aは60Hz専用トランス

86Bは50Hzでも60Hzでも使える。WE86Aを50/60Hz変換器なしで

AC100V 50Hzの関東で使用した為、電源トランスが熱を持って燃えてしまった。

修理に出したんですが、トランス屋さんがコアを残さないで全部やり替えて

しまったので思いっきり音が変わってしまった。」

LINNのクライマックスDS 450万という英国王室御用達の機器もありました。

置き台は膝くらいまでの高さがある大理石(!)で徹底的に不要振動を排除しています。

右手前のシルバーの機器は是枝プリアンプでモノーラルプリアンプです。

是枝さん「B&W Silver Signature (SS25) は創設者バウワース氏の銀婚式のお祝いとして

作られた記念モデルです。内部配線,ターミナル,ボイスコイル,キャパシタ など

パーツは全て純銀製。音質傾向は通常のB&W製品とはまったく違うもので、

バウワース氏は「本当はこんな音が好きだったんだろうな」と思わせます。

ワシントン条約で現在は輸入が規制されていて入手が不可能な

ブラジル産のブビンガのキャビネットと玄武岩の純正スタンドは必須で、

これらが揃わないと音質的にはまったく価値なし。石材を使ったスピーカースタンドは

輸送時に割れる事故も多かった。鳴らすのが非常に難しいスピーカーだが、

上手く鳴らすと「オートグラフのような音」で鳴る 」

これが是枝RCA 50アンプです。お値段はいくらほどだろう?そもそも売っていただけるのか?

岡山のオーディオマエストロ 是枝重治さんのお店は、

めちゃめちゃ音が良くて、もう嬉しくって嬉しくって。感激しましたね。

さすが名人と呼ばれる方ですね。凄い。ほんとうに凄い!

なんかすごく強い刺激を貰って体と脳細胞が賦活化しましたね!

お嬢さんに美味しいコーヒーも煎れていただきました。

是枝様 丁寧なご対応いただきましてまことにありがとうございました

2022/9/4 の訪問
https://ameblo.jp/507576/entry-12762771601.html?frm=theme

39. 中川隆[-12597] koaQ7Jey 2023年5月08日 09:33:26 : lNba8MyyTk : L2NFb3BXaFAxOFk=[4] 報告
<■405行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
原音再生すると音の官能性が消える
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14083149

この世のものとも思えない音を出すにはどういうオーディオ機器が必要か
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030753

クラシックに向くスピーカー、ジャズに向くスピーカー
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14104540

カリスマ音楽評論家 宇野功芳が50年間使っていた装置
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004322


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オーディオで参考になるサイト

プロケーブル社長の言っていた事が本当だった _ オーディオの基本と鬼門・その真実
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004014

Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073779

我が、 蹉跌のオーディオファイル
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073772

オーディオブログ _ 禁断のKRELL
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073792

「音楽&オーディオ」の小部屋
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073760

岡山県玉野市の Vintage Audio 店を訪れました
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073785

「ペンションすももの木の音は素晴らしかった!」
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073803

情熱のオーディオ ウエスタンエレクトリック病棟
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073784

Der Klang vom Theater(ドイツ〜劇場の音と音楽)
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073734

Innocent Key 最新 DAコンバーターのレビュー
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073790

オーディオ懐古録掲示板
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073797


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真空管アンプ


真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/381.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html

タヌキ親父の部屋
https://omsound.exblog.jp/i2/

マイナー真空管を使った真空管アンプは、その真空管が手に入らなくなったら不燃ゴミになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/961.html

1W(ワット)アンプで 38pウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html

真空管の寿命は6000時間
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14062287

激安だけど音がぼけるだけの無意味なプリアンプ _ 真空管プリアンプ FX-AUDIO- TUBE-01J 5,420円
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004392

アンプを真空管の音にしたければ「カトレア」のバッファアンプを通せばよい
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073822

アンティーク真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/541.html

ウェスタン・エレクトリックの真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/479.html

ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004441

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

超お買い得 Audio Nirvana トランス結合 300B シングルアンプ (アメリカ)
欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

WE350B _ ウエスタン・エレクトリックの真空管の中でも特に濃厚な音がするビーム管の最高傑作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/132.html

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html


オールド QUAD の安物アンプは名機なのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/840.html

ESL57 が似合う店 喫茶店 荻窪邪宗門 _ ESL57 と QUADU の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/214.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

欧州最高の出力管 PX4 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14029910

イギリスの大出力三極管 PX25・DA30 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030285

DA30 はあらゆる点で PX25 や WE300B より優れているんだけど…
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/446.html

究極の出力管 _ 伝説の DA100
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/441.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/480.html

ティム・デ・パラヴィチーニがいなくなった EAR に未来は無い
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ドイツの真空管 1 _ RV258
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/463.html

ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html

OCTAVE の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/481.html


マッキントッシュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/627.html

マッキントッシュのアンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004375

オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

マランツ #7 伝説の音の秘密
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EL34 を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/137.html

カウンターポイント SA-5000 + SA4
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1033.html


直熱三極管 45シングル アンプで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音?
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030364

最大出力 0.79W だけど反応が非常に速い直熱三極管 71A シングルアンプ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030394


日本の真空管アンプメーカー
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/117.html

上杉アンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004389

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004391

買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/491.html

チューブ オーディオ ラボ の格安真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/487.html

ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

プリアンプの評価が高いサウンドパーツ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/859.html

是枝アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1123.html


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アンティーク・オーディオ機器の修理ができる店 _ ヤフオクで買った中古品の9割は不良品
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004547

古いアンプやスピーカーにはリスクが有る
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/832.html

アンティーク・オーディオ取扱い店
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/122.html

真空管アンプの修理

岡山県 玉野市 Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/458.html

新潟県 南魚沼市 チューブ・オーディオ・ラボ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/459.html


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クラング・クンスト KLANGの会
オーディオ仲間の新年会でWE252A〜Edまで真空管聴きくらべ
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210


2010年1月9日に行った、地元長野県を中心とするオーディオ仲間の新年会として行われた「真空管聴きくらべ」のレポートです。


上段左から 210、250、WE300B、WE252A、PX25、DA30

下段左から RE604、LK460、Eb、AD1、Ed新、Ed旧、RV258旧、RV258新、RV239
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写真は当日聴いた真空管のうち、わたしが用意したもので、このほかに、

45、71A、WE252Aプリント、WE275Aナス管、4300B、AD1直管、ValvoのEd

を聴きました。ウエスタン・エレクトリックの各種丸管など、さらに多数の真空管を用意してあったのですが、途中で「このままでは肝心のドイツ球にたどり着けない」ということになってしまい、以上の真空管を聴きました。

アンプはバラック作りのユニバーサル機で、6SN7パラレル1段によるトランス・ドライブ、半固定バイアス、直流安定化電源、そして出力トランスはU808という構成でした。

お世辞にも立派なアンプとはいえませんが、これといった見どころが無い代わりに、最近の高性能トランスを使ったアンプのような個性も無く、球の違いがストレートに聴き取れました。

音源は某メーカーの音質評価用CD、スピーカーは Europa Junior KL43004 でした。

意外かもしれませんが、Europa Junior はとなりにあった フィールドの Eurodyn 以上に明瞭、かつ正確に真空管の音のちがいを表現し、比較には最適なスピーカーでした。


はじめに聴いた45は、まさしく中庸で癖のない音でした。意外にひ弱でなくて45と大差の無かった71Aに対し、210は色彩を控えた古風な音で個性的に聴こえました。250もややモノトーンながら、厚みがあって魅力的でした。なお、45と71Aのみ、別のアンプで聴き、続けて71Aを試聴アンプでも聴きました。

ここでおなじみの WE300B をリファレンスとして聴きました。写真では不鮮明ですが、3桁シリアルの1950年代のオールド球でした。繊細でありながら厚みがあって悪い音ではないのですが、ありふれているためか、みなさんの印象は薄いようでした。続いてWE252Aの刻印にしたところ、250をウェスタン風にカラフルにしたような魅力的な音に、みなさんの表情が変わり、「いいね」といった声が数人から出ました。プリントのWE252Aに換えてみると、刻印よりも少しだけ薄味ながら同様にすばらしい音でした。

このあたりで「このペースでは時間が足りない」ということになって、WE275A のナス管でウエスタンを締めくくることにしました。WE300Bを引き締めたような音で、みなさん好ましく感じていました。

ここからイギリス球で、スタートは4300Bでした。300Bを透明で格調高くした雰囲気の音を聴いたみなさんは、オーナー氏の「WE300Bより良い」という説明に納得していました。続いてはDA30で、1本目がエミッションが出ないというトラブルに見舞われましたが、2本目はこれまでの真空管とは格のちがう、スケールの大きさと繊細さを兼ね備えた音を出してくれました。音の色付けの少なさと低域の明瞭さでも優れていました。続いてはPX25で、予想どおりDA30に近い音色でしたが、若干伸びの無い感じで、全体的な印象は思ったよりも異なりました。

ここで宴席に移動してネパール料理を食べたあと、いよいよドイツ球を聴くことになりました。まずはRE604の真鍮ピンで、初期の球です。RE604にはさらに古いトップシールの球もあるそうですが、現物を見たことはありません。イギリス球はアメリカ球に比べて伸びやかな傾向がありますが、ドイツ球はそれに加えて色彩感と厚みがあるように感じます。45よりも鮮明な音でした。つぎのLK460はRE604を少し地味でソフトにした感じで、悪くありませんでした。

中型管に移って直管の Klangfilm のAD1(製造は Valvo)を聴いたところ、これまでのどの真空管とも明らかに違う音でした。みなさんしきりに「透明で癖が無い」と溜息のような感想を漏らしていましたが、そんなに癖が無いと感じるということは、逆説的に個性が強いということになるのでしょうか?そのつぎはValvoのEbで、これぞドイツという感じの厚みがあって雄大な音は、じつに魅力的でした。

AD1は写真のように即席のRV258型ソケット用アダプターを付けて聴きました。Ebよりも引き締まった、緻密な音でした。続くEdシリーズも同様なアダプターで聴きました。ValvoのEdは、たった1本なので確証はありませんが、内部構造、特性、そして音もEbと同じでした。Siemensの新型Edは、これまで聴いた古い球に比べると少し硬質な音で、「やっぱり新しい球の音だ」と、みなさんの評判は良くありませんでした。それに比べて旧型のEdは、EbとTelefunkenのAD1の中間くらいのバランスの良い音でした。ただ、音自体には高価なこの真空管を買うだけのメリットは感じられませんでした。

最後は大型管シリーズで、はじめの旧型RV258は少し硬い音でしたが、「低域がとても良い」という意見がありました。つぎの新型RV258は旧型とは異なって、色彩が豊かに感じられるのに、落ち着きのある魅力的な音でした。最後はバイアスの深いRV239でしたが、PX25とDA30のような差は感じられず、RV258の新型とよく似ていました。深夜0時までかかってドイツ球を聴き終わり、楽しい新年会は幕となりました。

さて、新年会と同じくこの記事も長くなってしまいましたが、みなさんの評価を大雑把に集計すると、直管のAD1が1番、新型RV258が2番、3番以降は意見がまとまらず、といったところでした。45系といえるRE604やLK460と45自身、(一枚プレートの)2A3系といえる300Bや275AとAD1やEdなど、製造国による傾向のちがいを越えた、共通するニュアンスを聴き取れたのも収穫でした。レンズでいえば45〜RE604系がコントラストが良くて明解なテッサー型なら、300B〜AD1系が繊細で解像度の高いガウス型といったところでしょうか。

もちろん、このような短時間の試聴で各真空管の本質的な音が理解できるはずもありませんし、1本だけのサンプルでは不正確でしょうが、ふだんから「どの球を買うべきか?」「どの球でアンプを作るべきか?」と悩める参加者のみなさんは、とても真剣に聴いておられました。もっとも、真空管による音のちがいなんて、アンプ全体からすれば一つの要素に過ぎないのですが、ついつい夢中になってしまった新年会でした。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210


△▽


【第3話】真空管聴きくらべパートII(RV258, RV239 編) 2010年5月16日
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新年会の真空管聴きくらべで好評だった RV258 系の真空管について、第2ラウンドの試聴会を行いましたのでご報告します。

参加者は会場の都合で突然中止になった、サウンドパーツさんのイベントから流れて来たみなさんです。米国系〜英国系で遍歴を重ね、WE300A や DA30 などの主要球を所有する大ベテランの諸氏ですが、ここに来てドイツ系の球へと切り替えつつあります。


左から古い順に並べた RV258 と P41/800
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10212_801.jpg


RV258 は1928年に登場したとされる TELEFUNKEN 製の球です。

古い設計なので、プレート電圧が 700 〜 800 V と高いものの、フィラメントが 7.2 V 1.1 A で 7.9 W なのに対して出力 10 W と、非常に効率が良い球です。グリッド・バイアスも -70 〜 -80 V とちょうど良いレベルで、価格も Ed や Da などのポスト・チューブや AD1 系の球に比べれば安く、とても実用的です。

R は真空管を、V は増幅器を表しますので、RV は増幅器用の真空管という意味になります。RS237 などの RS が通信用の真空管なのに対し、RV が本来のオーディオ管というのは使っていて気分が良いものです。じっさい、211系などの送信管よりも素性の良さを感じます。

300Bが実際のオーディオ用途でそれほど使われなかったのに対し、プロ用の大出力アンプで大成功を納めた RV258/RV239 は、戦前・戦中のドイツ球にしては数多く現存していますが、さすがに最近は入手が難しくなってきました。


RV258 の音は一言でいうとニュートラルです。初期の直熱3極管全般の明るく澄んだ音色に通じるところがり、特別にドイツの音だ!というほどの個性はありません。パワーに余裕があることもあって、音楽のジャンルを選ばない万能選手といえる球です。

AD1 や Ed のように暗いフィラメントの球とはちがって、明るいトリア・コートのタングステン・フィラメントなのが良いのかもしれません。いっぽう、パワーがあっても大型送信管のような鈍い音ではなく、210/VT25 のように古風な音でもありません。ニュートラルなのですが、RV258 を聴いたあとだと、ほかの球はつまらない音に感じてしまうことが多いから不思議です。


試聴は新年会と同じ 6SN7 パラレル+結合トランスのバラック・アンプに EUROPA JUNIOR で行いました。

初めはシリーズIの球で1930年4月の製造でした。TELEFUNKEN のこの系統の球には、エッチングで製造月年の表示があるので、正確な年月がわかります。最古のシリーズという先入観のためか、みなさんは少し渋めの音に感じたようです。もちろん、同じ RV258 の音のなかでの微妙な差ですし、こちらのほうが柔らかくてシリーズIII以後の球より聴きやすいという感想もありました。

2本目はシリーズIIで、1930年10月の製造でした。シリーズIIはIとほぼ同じ構造で、プレートもこの2本は同じ茶色で、シリーズIII以降の灰色とは異なります。また、電極の支持方法が少しだけ改良されています。このプレートの茶色は、純粋なニッケルを高温炉で酸化させたときの色ですので、コーティングなども無い単純なニッケルのプレートかもしれません。音もシリーズIとほとんど同じでした。

3本目はシリーズIIIで、1931年8月の製造でした。プレートの色が変わったということは、材質か表面仕上げが変わったということです。そのせいか音も変わって、非常に良いバランスです。これといった癖もなく、ニュートラルに感じました。

4本目はシリーズIVで、1932年9月の製造でした。ここまでの製造年月はわずか2年ほどで、ごく短期間に改良が進められたことになります。シリーズIIIとの違いはやはり電極の支持方法で、頂部に大きなマイカが使われるようになりました。正直なところ、わたしにはシリーズIIIとIVの間には、ほとんど音の差が無いように感じられました。


プッシュプル用に4本揃えるのは困難になりつつある RV258IV

5本目もシリーズIVですが、ベースが黒から白に変わっています。1934年7月の製造でした。シリーズIVは長期間製造されていて現存する本数も多いので、これがメジャーなモデルということになります。黒ベースのシリーズIIIとIVの差がほとんど無かったのに反して、同じシリーズIVどうしなのに、黒ベースと白ベースでは明らかな差がありました。1本だけでは個体差かも?ということになりますが、写真の物も含めて黒白ともに4本づつあって、この差は明らかでした。ベースの色のように、少し現代的でワイドレンジに感じました。ベースの材質は黒が真鍮、白がアルミです。

6本目はシリーズVで、1940年5月の製造でした。シリーズVになってようやく、1920年代の名残をとどめるトップシールから普通の形状に変わります。ここから戦中の球になりますが、作りはしっかりしており、けっして粗悪品ではありません。音も白ベースのシリーズIVに少しだけ艶を乗せた印象で魅力的でした。

7本目はシリーズVIで、1943年4月の製造でした。大戦が激化したこのころになると、わずかに品質が落ちているように見えますが、シリーズVの音にしっとりとした落ち着きを加えた聴きやすい音で、けっして悪くありませんでした。人によってはもう少しスッキリしたほうが良いと思うかもしれませんが、個人的には一番好きな音かもしれません。

8本目はシリーズVIIで、1952年9月の製造でした。これだけが戦後の球で、構造もかなり変わっています。とくに、プレートの断面が楕円形から8角形になっていて、かなり異なる印象を受ける外観です。品質は非常に高く見えます。音もガラリとちがう雰囲気で、ちょうど新型 Ed の音が旧型 Ed や AD1 よりも良くいえば明瞭で鮮やか、悪くいえば硬くて上ずり気味なのと同様でした。わたしたちの言葉では「新しい球の音」ということになりますが、もちろん微妙な差ですので、この新型管の個性がちょうど良いスパイスになることも多いでしょう。

最後はタングスラム製の RV258 である Tungsram P41/800でした。概観は金色の真鍮ベースに大きな ST管が乗ったような独特の形です。また、この球は普通の酸化物コート・フィラメントで(トリアも酸化トリウムですが)、プレートの形状も含めてナス管の PX25 に近い構造のせいか、音も普通の真空管に近い印象でした。


点灯中の RV258IV(抵抗はヒーターON時のラッシュ・カレント防止用)

以上の結果から、RV258 はどのシリーズも優れた球であって、300B のように製造年代が古いほうが良いということもなく、どれを購入しても損は無いといえます。

シリーズIとII、およびIIIとIVは見た目も音も差が小さいので、ペアで使っても良いと思います。また、シリーズVとVIのペアも許容範囲だと思いますが、シリーズVIIをVI以前とペアにするのは厳しい気がします。

その後、II、IV、VIと偶数シリーズの RV239 も聴きましたが、同じシリーズの RV258 と共通する特徴が聞き取れました。もっとも、同じシリーズなら構造や材質が同じで、ちがうのはグリッド巻き線のピッチだけですから、当然の結果といえます。

また、RV239 は RV258 よりも内部抵抗が若干低いことが音にも表れますが、PX25 と DA30 のような明らかな優劣はなく、-150 〜 -180 V とバイアスの深い RV239 で増幅段が1段増えるばあいには、かえって RV258 のほうが良い音になってしまうかもしれません。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10212

40. 中川隆[-12592] koaQ7Jey 2023年5月08日 10:26:51 : lNba8MyyTk : L2NFb3BXaFAxOFk=[9] 報告
現在販売中のアンティーク製品については

最高の音を一番安く手に入れる方法
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14003094

41. 中川隆[-12329] koaQ7Jey 2023年8月29日 18:04:49 : qey4fkmd8A : ODNGNGZOLmFCdS4=[4] 報告
<▽47行くらい>
禁断のKRELL
オーディオ機器の故障?その前に。ノイズの原因を探る
2023年08月29日
https://ameblo.jp/507576/entry-12818227528.html

オーディオ機器で常時ではなくハムノイズが出たり出なかったりする場合のチェックポイント。

まず電源の汚染を疑う。

家庭の電源は単線三相式といって、ブレーカーのところで
大電流が流れている極太の同じ金属プレートから各コンセントに
電力を供給しているだけなので、ブレーカーで分かれていても、
200V電源も含めて、電気的には全部繋がっているので、
ノイズの発生原因としては家中の家電製品や電化製品が怪しい。
古い欧米製の製品がハムノイズが出やすいのだが、最近製造された

国産機器でもハムが出ることがある。エアコンに使われているインバーターが
経年劣化してきてハムの原因になったり、トイレで使われている
ウォシュレットのモーターが原因だったりということもありました。

エアコンや冷蔵庫やパソコンにノイズフィルター付きタップや
クリーン電源を使ったり、電源にノイズを混入させる機器を排除する。

パワーアンプ本体にクリーン電源を使うと電力供給不足になってハムが発生する

ことがあるので、パワーアンプは壁コンセントから直接電源を取るのが基本である。


電源ケーブルにグラウンドリフターを付けてアースを浮かせる。

電源ケーブルの極性を逆にして差してみる。

ハム発生中に近くの家電の電源をOFFにしていく。

それでもダメなら家中のコンセントを抜いていく。

真空管アンプなら球を一つずつ入念に交換していく。

「ブーン、ジジジ...という」ハムが常時出ている場合は
古い製品の場合は電解コンデンサーの寿命で出ている可能性がある。


日本の電源事情はAC100ボルトをオシロスコープで計測して
見ると判ることだが、非常に悪い状態で本来なら綺麗な正弦波になるところが、
信じられない程汚い波系になることがしばしばである。海外製のアンプの故障原因
がこの電源事情にある事が意外に多いそうである。

ハムノイズとは関係ないが、古いオーディオ機器はRCA端子の

劣化により接触不良が起きてノイズの原因になることもある。
Amazon Basic の RCAケーブルは世界一売れているケーブルなので、
どの製品と組み合わせても苦情が出ないように
設計がしっかりしており、センターピンが太くてしっかり接触し、
RCAジャックも価格からは考えられないほど作りが良いので
4.6mを1〜2本用意してノイズの原因を潰していきたい際に使用すると良い。

実は修理工房に修理依頼で送られてくるオーディオ機器の1/3は

こうした原因究明の作業が不足しているだけで、故障していないそうである。

トラブルの原因を究明せずに、面倒だからお金で済ませようとしてさっさと

修理先に送っても、原因が解決していないのでまた戻ってきてノイズが出るだけです。

真空管アンプの修理依頼品の半分は真空管を自分で交換するだけで直る。

修理を依頼する前によくチェックしてみて欲しい。
https://ameblo.jp/507576/entry-12818227528.html

42. 中川隆[-10869] koaQ7Jey 2024年4月17日 12:14:14 : rAI1fJBLCE : UGNhZU82aVVQMzY=[5] 報告
<■66行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
「音楽&オーディオ」の小部屋
真空管の生涯
2024年04月17日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/91e26932923ad249ea73929ab2791510

3年ほど前のこと「高級オーディオ フェア」(福岡)で軽く500万円以上もするTRアンプをいくつも聴かせてもらったことがあるが、倍音が何だか蒸留水みたいに味気なくて貧弱そのもの・・、結局出来のいい真空管アンプには及びもつかないものだった。

爾来、いっさいの迷いなくひたすら「真空管道」へ〜(笑)。

で、真空管を愛すればこその心理だろうが、ときどき真空管と人間の生涯を重ねたくなることがある。両者とも「寿命」という共通の運命に支配されているのでそう無理筋でもないと思うがどうなんだろう。

まず人間の生涯を大まかに分けると「幼年期〜壮年期〜老年期」に分けられるが、寿命を80年としてその内訳を順に「15年〜40年〜25年」としよう。

これを真空管に当てはめてみると、球の種類(電圧増幅管や整流管など)もいろいろあるし、ブランドによっても違うし、アンプごとのプレート電圧のかけ方も様々だろうが、十把一からげに大まかに時間単位でいくと寿命を6000時間として幼年期が1000時間、壮年期が3000時間、老年期が2000時間といったところかな〜。

人間に比べると幼年期が短いのが特徴で人間の幼児教育にはとても手間と時間がかかるのがわかる(笑)。

さらに人間の場合、己がどの年期に属するのか把握するのは簡単そのものだが、真空管ともなるとはたしてどの時期に相当しているかこれを見分けるのが実に難しい。

なにしろ、人の手を転変とするのが宿命なので見分するだけでは判定できない。

壮年期に当たるのならもちろんいいが、もし老年期に入ったとするといったいどのくらいで「姥(うば)捨て山」に行かせるか、その時期を常に意識せざるを得ないのが課題だ。

で、そもそも真空管は初代のものほどツクリが良くて音質もいいとされているのをご存知かな・・、年代でいけば1940年代前後〜。

ちなみに、「WE300A」の初期版なんかはオークションで160万円(ぺア)で取引されている。 

    

およそ80年以上経っても管内の真空度が高いので鮮烈な濃いブルーが色鮮やに浮き出ていますね・・、よほどツクリがいいんでしょう!

ただし、当時は現代では使用禁止となっている「放射性物質」を一部に使用していたという、まことしやかな噂があります・・。

メーカー側にしてみると開発時は音質の良さを広くPRしなければならないので手間はかかるが音が良くてSN比に優れる高級な材質や丁寧なツクリになるが、そのうちひと通り行き渡ると途端にコスト優先で手を抜きたがるのはどこの国でも同じ(笑)。

なにしろ「(コストを度外視して)いい製品を作るメーカーほど早く潰れる」という悲しい伝説が横行しているのが、この業界の特徴である。

したがって音質はそっちのけでコストダウンを図って開発費を回収しようとばかり安価な材質、簡単なツクリへと移行してしまうのが常套手段である。まあ、耐久性への対策も含まれているんだろうが、音質的にけっして良くないのは同じこと。      

ちなみに「有識者」に真空管の寿命のノウハウに関して伝授していただいたので紹介しておこう。

「真空管は頻繁にON−OFFを繰り返しますと著しく寿命を縮めます。真空管の寿命があとどれくらいあるのか推定するのは非常に難しいです。Hickok社のチューブテスタでライフテストを実施するのが最も簡便な方法でしょう。

ライフテストはHickok社の特定のモデルのみで可能ですので機種の選定は重要です。ライフテストが可能な最も安価なモデルは533型と思います。現在私は533型を使用しています。

539Cが最も有名な高級機種なのですが、完動品はメチャ高いです。WEタイプは更に高価で故障時のメンテナンス費用も相当にかかります。

最も有名なチューブテスタTV−7はHickok社の設計ですが、ライフテストができないのが難点です。」

というわけ〜。

我が家では真空管アンプのスイッチのオン・オフは慎重にしており、半日以上連続運転というのは日常茶飯事である。

で、2時間以上家を空けるときはオフ、それ以外のときはオンの状態にしている。スピーカーだって鳴らせば鳴らすほど箱の木の細胞が一定方向にこなれてくるはず・・。

これって迷信かな〜(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/91e26932923ad249ea73929ab2791510

43. 中川隆[-9640] koaQ7Jey 2024年8月04日 23:25:07 : FcV5QF62F6 : cnZNZ2pZbmxrSEE=[4] 報告
<△26行くらい>
Mr.トレイルのオーディオ回り道
管球アンプを人には勧めない
2024年08月04日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/b1ad7af089ced43ffde1d382b5b12166


1970年代からトランジスター型アンプが当たり前になって来た。その中で、私自身は「管球式アンプ」を使って来た。その理由は、「音の厚みが厚い」、「音の線が太い」、「しなやかな表現が出来る」等、管球アンプならではのメリットが有るからだ。しかし、使うにはそれなりのスキルと知識が必要だ。

管球式アンプで不得意な部分も有る。能率の悪いコーン型ウーハーを鳴らすと「ドライブし切れない」、「シャープな切れ味が無い」等、サウンド的にも難しい問題が有る。使う場所を選ぶ事も考えなければならない。

人に勧めない第一の理由は、「もう良い球が手に入らない」からが一番大きい。どんなに良いサウンドを出していても、球には寿命が有る。当然「予備球」が必要だ。その「予備球」が手に入らない。同じ球でも製造したメーカーや年代が違えばサウンドはまるっきり違う。ロシア産や中国産は元より、日本の国産球も私の耳には「使えない球」である。本家本元の英国ムラードの球やオスラム等、1940〜1950年代の「手作り球」には、「品質」や「寿命」の面で数段の違いが有る。

現在使っている「管球アンプ」には必ず「予備球」をストックしている。台数や種類が多いと「予備球」のストック費用も大変、又、ストック中に接着剤が剥がれてお釈迦になる事も有る。だから人には勧められない。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/b1ad7af089ced43ffde1d382b5b12166

44. 中川隆[-9423] koaQ7Jey 2024年8月16日 09:55:20 : m53qzpfqFs : MExIN3ZqMWtvSms=[15] 報告
<■87行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
「音楽&オーディオ」の小部屋
真空管の寿命を考える
2024年08月16日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8e8a55d8a799634b7917e4a974aeffbc

新刊「新失敗学」(畑村洋太郎)の中に次のような記述があった。(99頁)

「ゆでガエルという言葉があります。カエルはいきなり熱湯に入れると熱くてすぐに飛び出すものの、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失ってそのまま死んでしまうという寓話(ぐうわ)です」

つまり、「ぬるま湯に浸っていると危機が迫っているのに油断して変化に対応できない」というわけ。

これは真空管愛好家として身につまされる話ではなかろうか。

というのも毎日使っている真空管アンプの出力管や整流管の寿命が尽きかけて次第に音が劣化しているのに気付かないまま代えるタイミングを失っている状況を想像してほしい。

真空管は所詮は消耗品であり、どんなに気に入った真空管であろうと寿命がくるので、日頃からスぺアをコツコツと準備してきた。

我が家で保管している真空管(出力管、整流管など)の一部だが、ご覧のとおり内部構造に変化をきたさないようにすべて「縦置き」にしている。

もちろん、配送するときなども縦置きである。たとえば、オークションで真空管を購入して横向きの状態で配送してきたときは、その人は「素人」さんだと思って間違いはない。

で、STC、ムラード、GECなどイギリス系が圧倒的に多いが、かなりの希少管も混じっているので全部使い切ってから「息」を引き取りたいものだが、それほどタイミングよくいくはずもなく、たぶん無理だろうなあ・・(笑)。

それはさておき、そもそも真空管の寿命ってどのくらいなんだろうか?

それこそ専門家が山ほどいらっしゃる中で「盲目蛇に怖じず」で、あえて言わせてもらうと球の種類やブランドでも違うが、十把一からげに大まかに時間単位でいくと寿命を6000時間として幼年期が1000時間、壮年期が4000時間、老年期が1000時間といったところではないかな。

毎日5時間使ったとして1200日、およそ4年ぐらいの寿命になるわけだが意外に短い。

我が家では9台のアンプを日替わりメニューのように駆使しているが、当然、球の寿命を延長する効果も脳裡の片隅にある。

さて、人間の場合は自分がどの年期に属するかは簡単そのものだが、真空管ともなるとはたしてどの時期に相当しているか、それを見分けるのが実に難しい。

新品を購入して使うのが理想だが評判のいい古典管ともなるとまず無理なのでやむなく中古市場で手に入れたものを使わざるを得ないが、そうすると履歴がわからないので見当がつかない。

これには実は苦い思い出があって5年ほど前のこと「STC」ブランドは長寿命だしと、中古品「4274A」(整流管)をたしか8万円ぐらいでオークションで手に入れたものの使い初めて2年もしないうちにフィラメント切れでお釈迦に〜。なけなしのお金をはたいたのにもうガックリ(笑)。

それはさておき、真空管が壮年期に当たるのならもちろんいいが、もし老年期に入ったとするといったいどのくらいで「姥捨て山」に行かせるか、その時期を常に意識せざるを得ないのが宿命だ。      

いつぞやのこと古典管の「泰山北斗」氏に真空管の寿命のノウハウに関して伝授していただいたので紹介しておこう。

「まず真空管は頻繁にON−OFFを繰り返しますと著しく寿命を縮めます。真空管の寿命があとどれくらいあるのか推定するのは非常に難しいです。Hickok社のチューブテスタでライフテストを実施するのが最も簡便な方法でしょう。

ライフテストはHickok社の特定のモデルのみで可能ですので機種の選定は重要です。ライフテストが可能な最も安価なモデルは533型と思います。現在私は533型を使用しています。

539Cが最も有名な高級機種なのですが、完動品は〇〇万円以上します。WEタイプは更に高価で故障時のメンテナンス費用も相当にかかります。533型ですと本体〇万円に送料+メンテナンス費用くらいでしょうか。

最も有名なチューブテスタTV−7はHickok社の設計ですが、ライフテストができないのが難点です。私はチューブテスタのコレクターでもあり、修理待ちのテスタが15台以上あります。

チューブテスタの修理作業は非常に時間と費用がかかりますので1年に1台程度のペースで修理しています。部品が手に入らず10年以上手付かずのチューブテスタもあります。」

ご教示ありがとうございました。

とはいえ、現実にはチューブテスタを持っていない人がほとんどだろうから、気になる方は真空管をまとめて専門家に郵送して測定してもらうのも一つの方法ですね。

ちなみに我が家では真空管アンプのスイッチのオン・オフは慎重にしており、1時間以上家を空けそうなときはオフ、それ以外のときはオンの状態にしている。

したがって、家の近くをウォーキングするときはスイッチを入れっぱなしだが、これって夏の時期のエアコンと一緒ですね(笑)。

最後に・・、このほど新規参入をはたしたプリアンプだが常用しており、非の打ち所がない仕上がりでべテランのアンプビルダー「N」さん畢生(ひっせい)の傑作だと思うが、惜しいことにスイッチ・オンするたびに「ノイズ」が出てきて10分ほどするとピタリと収まる。

原因は「電源トランス」と「シャーシ」の取り付け位置に起因するそうで、修繕は無理〜。

そこで、対策として毎朝起き抜けにスイッチ・オンし、16時間点けっぱなしで就寝時にスイッチ・オフしている。

真空管の寿命にとって有害な「長時間の連続使用」と「頻繁なスイッチのオン・オフ」との相反する実験ともいえるわけで、はたしてどういう結果になるか興味津々である。

な〜に、使っているミニチュア管「12AU7」は有名どころを山ほど持っているので大船に乗ったつもりだけどね・・(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8e8a55d8a799634b7917e4a974aeffbc

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