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(回答先: こんな温泉に泊まってみたい 投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 13 日 22:17:18)
湯河原温泉 上野屋
■ 「GoToトラベル」で湯河原に行って来ました ■
https://green.ap.teacup.com/pekepon/2617.html
東京近郊の温泉街と言えば、箱根や熱海が先ず頭に浮かびます。しかし、どちらも観光地化し過ぎていて「寂れた」とか「温泉情緒」とはは少し違う。その点、湯河原ならば「温泉情緒」を感じさせる風景や建物が残っています。
そこで、一度行ってみたかった湯河原の温泉旅館をポチっとなしてしまいました。創業300年、昭和初期の木造4階建てが今も残る老舗旅館の「上野屋」です。普段はちょっと高いかなと思う値段ですが35%オフならば値頃感が有ります。
浦安からは新幹線に乗る必要も有りません。東京から東海道線でノンビリと向かいます。早川から先は、風景が一気に変わります。車窓からは曇天と水平線が溶けあった伊豆の海が見えて来ます。
お昼頃に湯河原の駅に着きましたが、駅前の人通りは疎ら。みやげ物屋もシャッターを閉じている店も多い。近年は外国人旅行者で溢れ返る東京近郊の温泉街ですが、コロナの影響で外国人の姿は一切見かけません。・・・それどころか、日本人旅行者も殆ど見かけません。
チェックインは3時なので、のんびり千歳川沿いを歩きながら温泉街を目指します。駅からは3Km程の道のりですが、川辺の景色を楽しみながら歩けば遠く感じる事はありません。
東海道線の鉄橋を越えると「湯河原温泉」の看板が現れます。
湯河原の温泉街の街並みは古い建物が残っていて昭和の味わいがあります。「すずらん」と呼ばれる街燈が残っている所も少なくなりました。
温泉と言えば「射的場」。2軒程が営業していまいた。
明治5年創業の「冨士屋旅館」
藤木川沿いは温泉街としての風情が有ります
湯河原の老舗旅館「源泉・上野屋」
宿泊したのは江戸時代にこの場所で湯屋を営んでいたという、湯河原温泉最古の宿の「源泉・上野屋」。大正12年築の別館、昭和5年築の木造4階建ての本館、昭和11年築の玄関棟があり、どれも良く手入れされています。24日は16室前室満室でした。
明治時代の鳥観図に描かれる「上野屋」
建物は3棟ともに文化庁の有形文化財に指定されています
敷地内に源泉を2本も持っており、お風呂は源泉かけ流し、82度の源泉と冷却した源泉をブレンドして42℃にしてあります。加水していないのかな。もちろんかけ流し。(六瓢の湯)
PH8.8の弱アルカリ泉ですが、ミネラルを豊富に含むその泉質は、温泉通を唸らせるものとか。火傷などの外傷に良く効くそうで、昔は背中一面火傷を負った人が湯治に訪れ、その傷が見る見る癒えたと言います。
貸し切り風呂を含めて浴室が4つあるので、それぞれを30分の貸し切りにして、別の客と混浴にならない様に配慮されています。コロナ対策ですね。温泉は・・・もう最高の一言でした。若干塩味を感じる透明な湯は、過度に肌が滑る事も無く、「しっとり」という言葉がこれ程当てはまるお湯も珍しい。何回も入ってしまいました。
半露店風呂の「洗心の湯」。普段は貸し切り風呂となっています。
屋上の足湯も拘りの湯。無加水ですが、源泉が82℃と暑いので、
お湯の滴下量を気温によって調節して適温にしています。
敷地内にある源泉の一本。(二本有ります。片方は休めていますが)
「時間の止まった様な」という表現がぴったりですが、
柱時計の時間は「ピッタリ」現在を指しています。
玄関脇の談話室は洋室です。和洋折衷というのも時代を感じます。
カラー写真だと「ただの古い木造建築」に見えてしまいますが、セピアにすると・・・昭和5年建築の木造4階建て、急な階段、磨き込まれた床や手摺。トイレや浴室はリフォームされて清潔感が有ります。
夕食は和食。出汁がしっかり効いて普通に美味しい。2万円ちょっとの宿泊費としては妥当な内容でした。(今はGoTo価格表示なので1万7千円程度)。
むしろ朝食のアジの干物が脂の乗りと塩かげんが最高でした。近海もののアジは初夏が旬ですよね。一方、夕食に付けたキンメダイの旬は冬。今は脂が乗っていないので淡泊でした。これは是非冬に頂きたい。(煮つけの味付けも上品で、付け合わせの野菜が美味しかった)
所謂、女将さんが着物を着て出迎えてくれる旅館と違い、玄関で遊ぶお孫さんと話ししたり、女将さんやご主人が気軽に話してくれたりと、私としては非常に居心地の良い宿でした。「ザ・温泉旅館」として宿泊費の8割を温泉に「極振り」した様な旅館です。それも「泉質維持」に特化しています。「GoToトラベル」で無くとも又、是非訪れたいと思う旅館でした。
普通の旅行者にも心温まる良い旅館ですが・・・温泉好き、古い木造建築好きには「絶品」の太鼓判を押させて頂きます。
■ 古さと新しさが同居する湯河原 ■
翌日は、少し早めにチェックアウトして、バスで奥湯河原温泉郷まで登って行きます。藤木川の渓谷沿いに旅館やホテルが並んでいます。小雨ですが、むしろこの時期としては涼しくて快適です。
標高も高くなり、山の空気が心地よい
落ち着いた雰囲気が漂います
カワトンボです
藤木川の河原には多くの源泉が有、湯煙が漂い幻想的な雰囲気
古い小さな旅館の後ろにリゾートマンションが覆いかぶさる様に建っています
大手リゾートの会員制ホテル
この景色がいつまで有るのだろうか・・・コロナの影響は小さくありません。
ここの「かるかん」と「きび餅」は絶品です
27日からは大手旅行会社のネットの金額表示は35%値引き後の金額に改定されています。これで「GoToトラベル」も本格的に利用者あ増える事でしょう。
長年、必死の思いで守られて来た観光の火を絶やさない為にも、コロナエチケットを守って楽しい旅行を皆様もお楽しみ下さい。
外国人観光客と高齢者の居ない観光地・・・今しか味わえません!!
https://green.ap.teacup.com/pekepon/2617.html
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