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人口減少で景気は良くなる
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/821.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 4 月 21 日 17:06:31: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

人口減少で景気は良くなる


2020年04月21日
人口減少で景気が良くなった例 ルネッサンスや明治維新


幕末の日本は相次ぐ飢饉・人口減少・黒船・経済破綻に悩んでいた

引用:http://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/units/3329/1-20101126155318.jpg


人口が減少すれば国は衰退するのが常識になっているが、世界的にも日本でもそうは決まっていない。

むしろ人口減少を契機にして社会の変化が起き、国が発展した例も多い。


人口減少で景気は良くなる

日本では人口が減少していて、「人口減少は悪い事だ。人口減少で日本は衰退する。」と連呼する人がテレビで大人気になっている。

「人口減少」と「国の衰退」を直結する考えは世論に受けるが必ずしも決まっていない。


日本の人口減少では老人は長生きをしてむしろ毎年増えて行き、子供と若者だけが減少します。

続いて長期間かけて老人の人口も減少しますが、若者が早く減り、老人はゆっくり減っていきます。

この結果、労働者が足りなくなり、引く手あまたの好景気が訪れます。


嘘だろうと思うでしょうが、人口が同じで労働者だけ減ったら、賃金は急上昇するのと同じです。

だが増加した老人を少数の労働者が養うという問題が生まれ、労働者3人で老人1人を支える事になります。


しかしこの問題は生産性の向上で解決し、今までの日本の労働者の生産性を1としたら、1.2とか1.5にすれば解決します。

不可能に見えますが、世界でも日本でも同じ事が歴史上何度も起きていました。

ロボットやコンピュータの進歩は凄まじい速度で進んでいて、計算上は数年後に人間が不要になるとの事です。


人間の数百倍の速度でコンピュータがコンピュータを開発し、労働は機械やロボットが行うような大変化が予想されています。

現実に昭和の時代には存在した多くの職業が、過去数年で消滅し新たな職業が生まれています。

こうした社会ではむしろ、労働者は少ないほうが機械の邪魔にならず、失業者にもならないので良いかも知れない。


人口減少でなぜ好景気になるかは、これから説明します。

人口半減で発展した欧州

人口減少で困るのは若者が減少することだと説明されている。

人口ピラミッドが正三角形ではない頭でっかちになり、その結果人口は回復できなくなって日本人は絶滅するそうである。

この手の説を真面目に語っている学者を見ると、そのような学者を生み出す日本の教育が、深刻な問題じゃないかと思えてきます。


仮に日本の人口が減少してイギリスやドイツやフランス並みになったら、誰か困るのでしょうか?

イギリスやドイツは人口が少ないから滅亡する訳でもありません。

欧州では過去に、人類史上最大規模の人口減少に見舞われた時期がありました。

13世紀に蒙古の侵略と支配を受け、ペストも持ち込まれて人口が半分に減少しました。


この影響は長く続き、完全に回復したのは400年後ぐらいでした。

それで欧州は衰退したり滅んだかと言えば正反対で、ルネッサンスのような文化が起こり、ガリレオのような天才が現れて、大繁栄期に入っていきます。

その後も欧州には次々と天才科学者や芸術家、建築家が生まれ、あらゆる分野で急速な進歩が起きました。


とどめになったのがイギリスの産業革命で、実際には欧州全域で長期間かけて技術が進歩し、最後にイギリスで発展しました。

この結果インド、中国、日本といった、それまで進んでいた地域は送れた国になり、西洋列強の攻勢にさらされました。

伝染病で人口が半分に減ったのに、逆に文明が発展して国が強くなるとは矛盾しているように感じますが、実は当たり前の事なのです。

歴史が証明

日本で過去に起こった人口減少の例として戦時中、幕末、鎌倉時代、縄文末期、石器時代末期で大きな減少が確認されています。

他の時代は物証が少なかったり、減少規模が小さいので定説になってはいません。

それぞれの時代の直後には必ず大変化が起きて、生産性の高い別な社会に移行しています。


幕末・明治維新は、人口の減少を生産効率化で補おうとしたと言い換えられる。

戦時中・戦後の変化も、生産者の減少を効率化で補おうとした、と言い換えることが出来ます。

鎌倉時代の前後で朝廷や貴族による非生産的な律令国家から、武士による農業国家に代わりました。


何らかの事情で人口が減少する時は、生産者減少で生産能力が大きく低下します。

戦時中若者の殆どが戦地に出兵してしまい、工場や農地は女性と老人だけで作業をしていました。

不幸な事に戦争が終わってからも若者の多くは帰還せず、戦時中から戦後の物不足を招きました。


その直後に機械の導入による生産性向上が行われ、高度経済成長が起こっています。

人口が減少した後に必ずこうした変化が起こり、生産者の減少を機械の進歩や、社会の変化で解決しようとするのです。

別な例では中国は1980年代から急速な経済成長を続けましたが、実は1950年代から70年代まで、大躍進政策や文化大革命失敗によって人口減少が起こっていました。


人口減少を解決するために、今度は急激な人口増加政策を採り、経済成長路線に転換したのです。

これも人口減少による生産人口減少を、社会の変化で解決した例です。

欧州で人口減少した結果、欧州が発展したのは当然の事でした。

移民はデフレを招く

日本の人口減少は、その時は大騒ぎされるでしょうが、長期的にはどうという事もなかったという結果になると考えられます。

放っておけば良いとは言いませんが、社会の変化や技術の向上で問題は解決され、その後人口減少は止まります。

むしろ一番問題なのは政治家や権力者が大騒ぎをして、不必要な対策を取る事です。


不要な対策の筆頭は「移民1000万人を導入して労働者不足を解決する」というもので、誰が言い出したのか一時期自民党の政策でした。

先ほど書いたように、労働者不足など自然に調整されるのに、大量の移民を入れたら労働者があふれて打撃を受けます。

人口減少では消費者はあまり減らないのに労働者が大きく減少します。


その結果好景気になるのですが、移民を入れたら労働者が余ってしまい、不況・デフレに逆戻りします。

政治家は余計な事をせず、公共事業で選挙区にお金をばらまいて日本を好景気にすれば良いのです。

出生率の問題は戦後続けてきた人口抑制策が原因で、人口抑制から増加政策に転換すれば自然に解消します。

http://www.thutmosev.com/archives/35023573.html  

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コメント
1. 2020年5月01日 17:25:16 : R4Ckk7qGd2 : TU4ySUFhTTh5RUk=[12] 報告
2020年05月01日
高齢者の爆買いが消費の半分占める


金融資産の大半を高齢者が独占

引用:http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-07-6c/hyper_kurakura/folder/452295/29/13102329/img_0?1378618539

資産も消費も終身雇用世代が独占

金融資産の大半を高齢者が独占し、高齢者の消費が消費全体の半分を占めている。

人口比では少ないグループが最大の資産を持っているという、歪んだ構造が明らかになっています。

内閣府によると60歳以上の高齢者支出が消費の半分を占めている。(報告書「日本経済2015―2016」)


この中で高齢者の中で働いている世帯は、無職世帯より支出が毎月7万円多かったと指摘しました。

現在65歳以上が人口に占める割合は25%で、報告書では60歳以上を高齢者としているので、30%程度と考えられます。

人口比率で30%の人達が消費の50%を占めている訳で「高齢者はお金を使わない」という定説は間違っていたのが分かる。


もっとも日本の1600兆円の個人資産のうち、65歳以上が6割を占めていて、資産の割合ほど消費していません。

これも「個人資産の6割を65歳以上が占めている」という事なので、60歳以上に直すと、65%程度と考えられます。

日本の大きな問題点は、高度成長と年功序列、終身雇用だった世代が冨の殆どを独占している事です。


個人資産の年齢別分布は70歳以上が18%だが、一人当たりの資産は全世代で最も多くなっています。

次いで60代が約25%、50代が約22%、40代が約18%、30代13%、20代は僅か2%となっています。

30代以下は資産より借入金が多いので、正味の資産は「ゼロ」で40代も借金を引くと僅かしかありません。


つまり借金を引いた日本の資産の大半は50歳以上、中でも60歳以上に集中している。

資産と借金がトントンだったり、借金が多かったら、見た目にお金持ちでも贅沢はできません。

今の日本で贅沢な暮らしができるのは、高齢者世代だけです。


物よりサービスが多いので、一見支出しているように見えない

引用:http://www.nissui.co.jp/academy/data/05/images/chart_02.gif

働かないアリも貢献している

高齢者に資産が偏在しているのは困った事ですが、ある意味では経済にプラスに作用します。

例えば酷い言い方ですが、どうせ高齢者は早くなくなるので、資産は次の世代に引き継ぐか税金で消えます。

次の世代に受け継がれた資産は恐らく社会に循環し、消費されるでしょう。


日本でも欧米でも平均すると、親が残した金を子供が半分にし、孫の世代で使い果たすそうです。

世代交代すると税金をかなり取られるので、どうせそうなるなら、生きているうちに使ってもらいたいものです。

もう一つの良い点は、高齢者の多くはお金を使うだけで(あまり)労働をしないという所です。


一般的に日本では、働かずに遊んでいる奴は、人間のくずだなどと言われますが、経済的には神様です。

経済が良い悪いと言いますが、経済が「悪い」とは労働者が多く消費が足りない事を指しています。

逆に好景気とは労働者が不足し、消費が非常に多いのを示しています。


世の中がニートや引き篭もり、高齢者だらけになったら、¥有識者は頭を抱えるでしょうが、空前の好景気になります。

労働に参加せず消費だけしている人は、日本の景気を良くするので「神様」なのです。

逆に高齢者とか主婦を含めた国民全員が働くようになったら、消費は同じなのに労働者だけ増えてしまいます。


仕事をしたい人が1億人居るのに、仕事は6000万人分しかないという状況になります。

昔の日本は主に男性しか働いていなかったので、労働者は人口の5割以下しか居らず、だから失業者が少なかった。

日本という国には元々、国民全員が働くほどの仕事は無いので、働かない人が一定数居ないと困るのです。


「働かないアリも群れに貢献している」という趣旨の本がありましたが、人間社会も同じです。

日本政府は「高齢者も働け」と言っていますが、お金の有る高齢者が働いたら、その分不景気になるだけです。

http://www.thutmosev.com/archives/51458794.html

2. 中川隆[-12641] koaQ7Jey 2020年5月20日 18:40:02 : shpkqj4psg : cTNDYkJuYkp2dUk=[8] 報告
2020年05月20日
人口は減っても良い 人口減少社会でも成長


人口減少を補うためルネッサンスが起こり、産業革命に至った。

引用:https://greatacre.files.wordpress.com/2013/10/p1080799.jpg

労働者不足は絶対に起きない

人口が減るから日本は衰退するという、石器時代の理論を振りかざす人たちがいる。

人間は猿より高等な生き物であり、人口減少を補う為に「機械」や「文明」を生み出してきました。

日本では年間20万人のペースで人口が減少し、将来は年間50万人ペースになる可能性があります。

人口が減少するから大変だと騒いでいるが、何がどう大変なのか、きちんと説明する人は居ない。

人口が減少するから経済が衰退するとか、労働者が不足し市場が縮小するとか言われています、

だが良く考えてみると、これら評論家の指摘は、おかしな事ばかりです。


何故なら人口が半分になっても、人口当たりの経済規模や、必要な労働者は変わらないからです。

仮に日本の人口が半分になって、必要な労働者が変わらないなら、労働者が半分しか足りない事になる。

だが人口が減少したら、同じ割合で必要な労働者の数も減少するので、労働者不足など起きないのです。


人口が減少したのに外国人労働者を大量に受け入れたりしたら、その方が失業率上昇など問題を起こすでしょう。

市場が縮小するとか経済規模が縮小するという指摘も同じで、一人当たりの取り分は計算上変わりません。

イギリスやドイツやフランスはどれも人口8000万人以下ですが、評論家が言うような崩壊した社会にはなっていません。


日本の経済が停滞しているのは消費増税と緊縮財政が原因で、人口減少とは無関係です。

人口減少のペースは年間0.2%程度なので、経済に与えるマイナス効果もそのくらい、しかも一人当たりの取り分は同じです。

人口減少は自然に出生率を向上させれば充分であり、移民で労働者だけ増やすのは悪影響しかもたらしません。

人口が減るから社会が効率化する

政治家や評論家は「人類史上始まって以来の人口減少」と言うのが好きですが、実際には人口減少は頻繁に起こっています。

しかも人口減少はその文明の崩壊というよりは、古い時代から新しい時代への、変化の時代に起きています。

日本では石器時代末期、縄文から弥生の転換期、鎌倉時代、幕末、戦時中に人口が大きく減少しました。


戦国時代は意外な事に、人口が増えていたというのが定説になっています。

それぞれの時代の直後には必ず大変化が起きて、生産性の高い別な社会に移行しています。

人口が減少したことで機械化したり、農業生産を効率化したり、民主政治に転換したり、狩猟生活から農耕生活に移行しました。


人口が増えている間は結局、大勢でやれば解決できるので、社会の効率はゆっくりとしか進みません。

西洋でも同じで13世紀に蒙古襲来を受けて、ペストも持ち込まれて人口が半分に減少しました。

この影響は長く続き、完全にダメージが回復したのは何と400年後ぐらいでした。


少ない人数で何とかしようという必要性から「ルネッサンス」という文化革命が起こり、ガリレオのような天才が現れました。

欧州には次々と天才科学者や芸術家、建築家が生まれて、大繁栄期に入っていきます。

イギリスで産業革命が起こったのも、実際には蒙古襲来から数百年かけて「機械化」がある限界を超えたからでした。

短期的には確かに混乱したり衰退した時期もあったのですが、人口が減少したからこそ、欧州も日本も発展できたのです。

人口減少は良い事ばかり

これから日本ではある年まで、老人がどんどん増えて行き、若者はどんどん減少して行きます。

結果若者は労働者として引く手あまたになり、労働者にとっては好景気が訪れます。

なぜなら老人が多く働く人が少ないので、労働市場は完全な売り手市場になるからです。


企業や社会は労働者の割合が少なくなるので、同じ労働者で多くの成果が出るように仕事のやり方を変えます。

分かり易い例はロボットで、既に変なロボットが銀行やショップの店員として働いています。

コンピュータの進歩も凄まじく数年後には計算上、頭脳労働者の多くが不要になると言われています。


人口が減少することで「同じ人数でより多くの仕事をこなせる」社会に変化する訳です。

これが人口がどんどん増えている国だったら、高い金を払ってロボット店員を購入したりはしません。

極論を言えば日本の人口減少は放置する事が最善であり、移民や外国人労働者で改善するのが最悪の方法です。


放置すれば社会がより良くなるものを、外国人を雇って、わざわざ悪くする理由がありません。

http://www.thutmosev.com/archives/58362650.html

3. 中川隆[-12584] koaQ7Jey 2020年5月27日 08:20:31 : YqmpzsoafI : VFRRMlhTUnBLZ3M=[5] 報告
14世紀のイギリスではペストによって人口の半分ほどの人が亡くなったため、1370年までに人材の不足が起こりました。このため農家の賃金が上がり、人々は高い生活水準を保てるようになったとのこと。


人類は過去何度も感染症の流行に襲われ、多くの人が亡くなってきていますが、現代まで受け継がれる文化の中には、感染症の流行によって形作られたものもあります。イギリスの文化の1つである「パブ」もまた、ペストの流行をきっかけに作られていきました。

イギリスで感染症の大流行が起こったのは、COVID-19が初めてではありません。感染者の皮膚が内出血で黒変することから、「黒死病」と呼ばれるペストが14世紀ヨーロッパを襲った際は、世界人口の20%以上が死亡したといわれています。

ペストは1348年にイギリスの南海岸で感染者が確認され、1349年には多くに人が感染症の流行で亡くなりました。中世の歴史について研究しているNorman Cantor氏によると、ペストの流行に対して人々はなすすべがなく、貴族や富裕層も多くが死亡しました。当時、イギリスとフランスは100年戦争のさなかでしたが、ペストの流行は戦争を一時的に停止させるほどの威力でした。ペストは繰り返しヨーロッパを襲い、少なくとも1世紀中に3回の波があったといわれています。


イギリスに大打撃を与えたペストですが、歴史家のRobert Tombs氏によると、ペストの存在が、イギリス文化の1つである「パブ」を台頭させた側面を持つとのこと。
ペストが流行した1348年当時、イギリスでは既に「ビールを飲む」という行為が根付いていました。しかし、ペスト流行前のイギリスにおいて、ビールは家庭で醸造されたものが主流で、結婚式や教会の集まりなどで、各々が作ったビールの一種エールが振る舞われ、みんなで騒ぐといった飲み方が一般的でした。このため、特にエールの標準などはなかったそうです。


しかし、ペストによって人口の半分ほどの人が亡くなったため、1370年までに人材の不足が起こりました。このため農家の賃金が上がり、人々は高い生活水準を保てるようになったとのこと。この結果、それまで残り物のエールを売っていた一般家庭が商業化され、ビールや食べ物を販売する恒久施設に変化しました。

ペスト流行を生き抜いた人々は食べ物・着る物・燃料・家庭用品に対する支出を重視するようになり、より質のよいエールや食事にお金を費やし、肉や乳製品を消費するようになりました。また可処分所得が増加したことで余暇に使うお金も増えたとのこと。このような要因により、パブの文化が創り出されていったわけです。

もちろん、全てのパブが現代のパブのような形だったわけではなく、多くは「ビールを醸造する民家の一部」に近い形でした。しかし、時間とお金に余裕ができた農民がよりよい食事やビールを楽しみ、醸造が商業化されていったことで、この時代にビールとゲームを楽しむための「タヴァン」や「エールハウス」、そして宿泊場所とビールを提供する「イン」という「英国パブの精神」が作られたそうです。
イン・タヴァン・エールハウスの3つは、時間の経過と共に「パブリックハウス(公共の家)」として、1つのコミュニティに統合されていき、当局によって規制されるようになります。今日のイギリスで見られるパブはエールハウスが持っていた「コミュニティ」という側面と、「イン」の建築、夜にゆっくりと仲間と過ごす「タヴァン」の文化という、3つの遺産を受け継ぐものとのこと。
https://gigazine.net/news/20200526-black-death-british-pub-culture/
 

4. 2020年6月30日 10:26:18 : B9c2NF4iX5 : TC9qY1kzZWc0djY=[3] 報告
2020年06月29日
人口が減ることは、将来発展する余地が拡大すること


ペスト以前の欧州はアラブやアジアより遅れていたが、人口減少で先進地域になった

引用:http://cdn2.wallpapersok.com/uploads/picture/769/281/281769/picture-281769.jpg

ドイツの異常な人口政策

日本の人口は年間20万人くらい減少していて、年率で0.15%くらいの減少率になります。

アメリカは平均すると年率1%くらい人口増加していて、毎年320万人くらいになります。

これを毎月にならすと約26万人になり、米雇用統計という有名な指標は+20万人台が目安になっています。

アメリカは毎月20万人以上就職者が増えないと失業率が上昇してしまい、すぐに景気が悪化するでしょう。

人口増加率ならぬ減少率で日本が世界最低かというとそうでもなく、もっと下に20カ国くらい存在しています。

注目すべきはドイツで2012年には1.7%も人口減少したが、2017年は人口増加に転じました。


増えたのは難民を受け入れたからで、ドイツ人は急激に減少しアラブ人とかに入れ替わっている。

ドイツではEUが自由化してから国外流出が止まらず、反対に入ってくる人は少ない状態が続いていました。

2015年に難民100万人近くを受け入れたので人口が増えたが、この政策は人口構成に深刻な影響を及ぼしています。


ドイツ連邦統計局の調査で難民騒動前の2014年に、人口構成の20%が移民になったと発表していました。

ドイツの人口は約8000万人なので移民とその子孫は1600万人で、その後移民が100万人以上増加してもっと移民割合は増加しました。

すると移民を嫌ってドイツを脱出する「ドイツ人」がもっと増え、ドイツ人比率が急速に減少しています。


江戸末期の人口減少の結果、明治維新という社会の高度化が起きた

引用:http://www.yumebi.com/images/exb68_pic15L.jpg

欧州の人口減少が生んだ産業革命

ドイツの外国人比率は冷戦終了した1990年ごろにはゼロに近かったが、2003年に730万人、2014年に1600万人になり今は1800万人近い。

EUに加盟したほぼ全ての国の首都では元の住人より外国人比率が多くなったが、ベルリンもすぐにそうなるでしょう。

早い話EUでは、東京や大阪の「永住者」の過半数が中国人や韓国人になったというような状況です。


欧州各国では1970年代から80年代にかけて人口増加率が急速に低下し、人口減少が起きたので「そうだ移民を増やそう」となりました。

アラブや東欧やアフリカから移民を増やした結果、EUの人口減少に歯止めがかかり、一定の成果を上げました。

自国民を外国人に入れ替えるほど人口減少を恐れていたのだが、人口減はそれほど有害なものかは意見が分かれています。


人口減は短期的には経済を縮小させ、GDP成長率の低下、財政悪化などの悪影響を招きます。

その一方で大きく時代が変わるときには、必ずと言って良いほど人口減少期がありました。

史上最も有名なのはイギリスの産業革命を生んだ人口減少で、少ない労働人口をカバーする為に蒸気エンジンなどが開発されました。


イギリスの産業革命は欧州全体の人口減少の一部で、実際はその数百年前から欧州は人口減少に苦しんでいました。

1300年代に欧州は蒙古やイスラムの侵攻、ペストの大流行などで人口が大きく減り、消費者も労働者も大きく減った。

これをアフリカからの奴隷労働者で補おうとしたが解決せず、科学や機械の力で補おうとし、ルネッサンスが起きた。

人口減少の効果

以降欧州は人口が減るたびに科学技術で補うのを繰り返し、その最後の1ページがイギリスの産業革命でした。

一方中国を中心とするアジアは肥沃な穀物地帯で人口が増え続け、一時的に減少しても膨大な食料によって容易に再生しました。

アジアでは機械の進歩に頼るより人口を増やせば良かったので、今日でも欧州より科学技術で遅れている。


では1300年代から1800年代の欧州で、もしインドシナや中国並みに大量の食料があり、すぐに人口が回復したら欧州は栄えたのでしょうか。

人口がアジア並みに増える欧州はそれなりに栄えたが、人類は今も蒸気機関を発明していない可能性が高いと考えます。

中国では「人類○大発明」が多くあるが、発明したのはどれも数千年前で、中国統一前の混乱期でした。


この頃の中国奥地はやはり食糧生産が限られていて、機械や道具によって生産を増やそうとしていました。

まず動機があって発明がなされるので、歴史を塗り替えるような発明は人口減少期に誕生します。

人口減少にはもう一つの効果があり、将来人口が増える余地が大きくなるという点です。


人口ボーナスという経済用語があり、何の努力もしなくても人口が増えている国では、人口増加率の2倍くらいは経済成長率が底上げされます。

例えばアメリカの人口増加率は1%なので、アメリカは何もしなくても必ず2%成長する事になっています。

逆に考えると日本は人口のマイナスボーナスで、年0.4%くらいマイナス成長してます。


じゅうたん爆撃による人口減少は、後の高度経済成長を引き起こした

引用:http://network2010.org/contents/files/archive/nagoya400/05_archive_sengo_04.jpg

人口減少以後の日本

日本の国土の85%は山か離島で人が住めず、平地の90%は農地や道路や施設で利用され、せいぜい国土面積の2%以下しか住居に使用できません。

だから早く人口が頭打ちになったのだが、人口減少期の後にはより高度な社会に変化して人口が増えています。

産業革命もそうだし、第一次第二次大戦、明治維新や戦国時代、鎌倉時代、縄文末期も人口減少の後で大きく発展しました。


こうなる理由は科学の発展のほかに、人口が減少したこと自体にあり、欧州では人口が減少しても土地やお金が減らなかったので、一人当たりで豊かになりました。

金余りが起きたわけで、余ったお金は投資に回されて大航海時代や科学の発展をもたらしました。

鉄砲などの兵器も兵士の数が減少したのを補う為に進歩し、軍事的にも強大になり世界支配を強めていきました。


実はペスト以前の欧州はアジアにもアラブにも劣勢で、「ローマ帝国」が世界最大になったのはもっと後の事でした。

人口減少を社会システムや科学の高度化で補うというイベントを乗り越えて、初めて欧州は先進地域になりました。

このように人口減少は産業革命や明治維新のような、社会の高度化のチャンスでもあります。

http://www.thutmosev.com/archives/69334561.html

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