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(回答先: 愛するペットをクローンに 飼い主の間で人気上昇 投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 29 日 23:02:41)
2020年04月13日
ブリーダーは規制するべき、過剰繁殖でペット処分は許されない
どのペットショップにいつでも、希望する子犬や子猫がいる。
この状況が既におかしい。
ペット業界の裏側は展示されている子猫や子犬のように可愛くはない。
ペットショップにはいつでも可愛い子犬が並んでいるが、これを維持するために、膨大な売れ残り犬が発生しています。
ペット引き取り業
数年前田舎で数十頭の犬が遺棄された事件をきっかけに、ペット処理業者の存在など今まで隠されていた部分が明らかになっています。
これ自体は大変良い事で、ペット購入者に見えないようにしていたものが、明るみに出ることで良い方向に向えば良いと思います。
去年から今年にかけて各地の保健所では、ペットの処分を減らすのを目標にし、処分ゼロを達成した自治体もあります。
この動きと同時に現れたのが「ペット引き取り業」といわれる業者達でした。
ペットショップで売れ残った犬、繁殖業者が飼っていたが、子供を産めなくなったり人気犬種でなくなった犬、個人で飼われていたが、病気などで家を出された犬、犬が邪魔になったなどの理由で引取りを依頼される。
栃木で逮捕された男は80匹を引き取って100万円の報酬を受け取って居ました。
このときは男が犬の世話を一切しなかったため、倒れて遺棄されたが、本来なら犬が欲しい人に数万円で転売する予定だったという。
しかしながら引き取ったのは成犬ばかりだったので、右から左に売れたとは思えず、無料で希望者に譲ったとしても、かなりの犬が残ったでしょう。
この犬達は愛知県の繁殖業者が廃業するため引き取ったものだった。
保健所の処分なくしても無意味
犬の繁殖業者は約2万2000存在しているが、2011年のピーク時にはもっと多かったという。
時期的に考えると東北地震でペットが売れなくなり、廃業したようだ。
自治体の保健所によるペット処分は近年批判の対象になっているが、こうした繁殖業者やペットショップは一度に多数の犬を持ち込むため処分数が一気に跳ね上がってしまう。
繁殖業者が多ければ簡単に県内一や全国一の処分数になります。
そこで全国の保健所の多くは業者による持込を拒否しました。
その後法律が改正されて、個人によるペット持込でも処分を拒否できるようになりました。
こうしてペット業界で売れ残った犬達は行き場が無くなり、引き取り業者が生まれました。
何のことはない、保健所が引き取り業者に代わっただけです。
これではペット業界の問題の解決にはなりません。
問題の本質は何かというと、ペットを欲しい人の人数よりも、ペットの生産頭数が遥かに多い事です。
犬を飼いたい人が100人なのに、犬の数が150匹だったら、どう考えても50匹は余ってしまうでしょう。
生産頭数の管理が必要
ペットの繁殖業を始めるには国家資格は無く、登録すれば誰でも開業することができます。
現在は個人でも動物を売買する場合は、動物取扱業の登録が必要になりました。
一応は審査があり、飼育施設の確認、飼育能力の確認がありますが、これらは飼育できるかどうかを確認しているだけで、生産数の調整などは一切していません。
犬の繁殖業者の数は例えば1万人が適正だったとしても、2万人申請すれば2万人、4万人なら4万人全員を合格させています。
一人が繁殖できる犬の数も制限していません。
これを他の業界に置き換えるとかなりおかしな事で、日本ではどんな業界でも過当競争が起きないように政府が干渉します。
ここで問題になるのは、犬や猫は同じ種類を一緒にしておけば、無限に子供を産んで増えていく事で、1年に何十匹でも増やせるのです。
業者を規制して犬が余らないようにするべきですが、何もしていません。
この業者に、商売ではくアマチュアで繁殖させた犬も加わるので、結果は悲惨な事になります。
この矛盾を今まで気づかないようにさせていたのが「保健所の処分」でした。
欧米の例
欧米諸国ではペットの店頭販売を禁止している国が多く、犬や猫を売っているペットショップがまず存在しない。
日本では客が買いに来たときに、必ず欲しい種類の子供が店に居るように、スーパーの惣菜のように子犬子猫をならべます。
客の気が変わって買うのを辞めるかも知れないので、常時在庫が必要なのです。
スーパーの惣菜の多くが廃棄されるように、売れ残った犬猫も廃棄されます。
欧米にはペットを処分する保健所が無く、したがって問題が早くから表面化したので、こうした販売方法は禁止されました。
代わりに繁殖業者から直接購入するのが一般的です。
あるいはペットショップが客とブリーダーを仲介する。
中には商業的な繁殖業が禁止されている場合も有って、その場合は条件を満たしたアマチュアブリーダーから入手する。
ブリーダーの資格条件は、概ね日本より厳しい事が多い。
では日本はどうするべきかと言うと、まずペットショップでの展示を禁止する。
展示用に並べておいて結局は廃棄される「廃棄犬」「廃棄猫」を減らすためです。
ブリーダーの資格条件ももっと強化するべきでしょう。
あまりにも業者の数が多すぎます。
そして役所なり調整機関が生産頭数の調整を各ブリーダーに指示するべきだと思います。
自由な資本主義経済ではなくなりますが、犬猫を資本主義の原理だけで扱うには無理があります。
http://www.thutmosev.com/archives/18189106.html
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